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ライプツィヒ歌劇場 Tannhäuser (Wagner22) [オペラ(海外)]

 Bieito 演出、2018年3月16日 プレミエ。当初カテリーナが演出を担当するはずだったが、キャンセルされ、カタロニア人ビエートが2014〜15年からヴェネチア、ベルン、ゲント、アントワープで使っていた舞台をライプツィヒに導入したとのこと。どおりで、ライプツィヒには似合わない過度に暴力的、性的な舞台だった。
 タンホイザー役シャーガーは凄かった。一人舞台と言えるほどの、大声量で他の歌手陣を凌駕していた。こういう自由でやんちゃな役はピッタリだ。アドリブの演技があったのか、或いは調べてはないが、別の場所で、この演出で歌っているのかもしれない。
 二幕の行進曲のコーラスがずっとズレており、途中シャーガーが指揮し出す場面があった。思うに、この場面はリハーサルしなかったのでは無いだろうか。他の難しい場面の重唱は、ピッタリあっているのに、おかしい。行進曲のコーラスは並んで舞台奥から、少しずつ前へ進み出て来る。モニター指揮だけで、コーラス指揮者が舞台裏に居なかったのだろうか。不思議だ。
 三幕では、時計の秒針の音がカチカチ鳴り続け、てっきり観客の音かと思いきや、舞台上の時計の音で、酷い演出だと思う。音で音楽を壊すのは私にとっては最悪だ。
 週末2日間だけ、劇場前でライブビューイングがあった。
 2023年4月1日 サルツブルグ音楽祭タンホイザープレミエでは、ゲヴァントハウスオーケストラが演奏するようだ。
https://www.gewandhausorchester.de/veranstaltung/opernproduktion-tannhaeuser-7299/

LEITUNG
Musikalische Leitung Ulf Schirmer, Inszenierung Calixto Bieito, Bühne Rebecca Ringst, Kostüme Ingo Krügler, Licht Michael Bauer, Choreinstudierung Thomas Eitler-de Lint, Einstudierung Kinderchor / Jugendchor Sophie Bauer, Dramaturgie Bettina Auer, Chor der Oper Leipzig, Kinderchor der Oper Leipzig, Gewandhausorchester

MITWIRKENDE
Elisabeth
Elisabet Strid
Venus
Kathrin Göring
Ein junger Hirt
Tania Lorenzo
Hermann, Landgraf
Sebastian Pilgrim
Tannhäuser
Andreas Schager
Wolfram von Eschenbach
Markus Eiche
Walther von der Vogelweide
Patrick Vogel
Biterolf
Randall Jakobsh
Heinrich der Schreiber
Sven Hjörleifsson
Reinmar von Zweter
Sejong Chang
1.Edelknabe
Selma Gerlach
2. Edelknabe
Carlotta Fischer
3. Edelknabe
Teofila Ginzel
4. Edelknabe
Johan Tauche
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ライプツィヒ歌劇場  Der Fliegende Holläander (Wagner22) [オペラ(海外)]

 久しぶりに、幽霊船を見た。三幕の大掛かりな幽霊船は、スタッフも両サイドから船を支えており、まるで人力で動かしているかのような迫力があった。以前はどんな幽霊船が出てくるのかというのが、普通に楽しみの一つだったが、いつからか、ストレートな演出はなくなり、幽霊船も舞台から消えた。 
 プレミエは2019年3月27日、Wagner22に向けての新演出。
 舞台は古風で、1922年の舞台に戻ったと、何人か現地人がコメントを残していた。
 三幕の巨大な幽霊船が、赤い帆をたなびかせ、舞台からオケピットの上まで出てきて、さながらディズニーランドのスペクタクルのようだ。幽霊船のコーラスはオケピットの中でマスクをして歌った。 HPやFBに写真がたくさんある。
 結局、この作品では、どんな幽霊船を見られるかというのが、お客さんの大きな関心ではないかと、今回感じた。所詮おとぎ話で、必要以上の意味づけは、ライプツィヒのような一般客には興味が薄いのではないかと。
 最後は、ゼンタがマストから飛び降り、全員が舞台に背を向けて、その様子を呆然と見るというところで、動きが止まり、幕切は、舞台中央に後ろ向きにたっていたオランダ人の肉体が消滅し、衣服だけがクシャクシャと、折り畳められるよう床に残り、手品のようだった。
 一つ驚いたのは、ゼンタとオランダ人がベットを共にしている部屋に、エリックが来たこと。これは以前どこかで見た、簡単にオランダ人に騙されてはいけませんという教訓話の類かもしれない。
 怖いオランダ船の話は、たまに見ればどこか古風で懐かしいと思うのは、既に時代に取り残されているのかもしれない。或いは作り手と観客の意識に差があるのかもしれない。製作者側は、常にkreativであろうとするが、観客の好みは様々で、全ての作品の新演出に、新たな意味を見いだせるかどうか、難しいと思う。とは言え、20年前に、今の私世代の多くの日本人が、スーツ姿のオペラは見たくないと言っていたのと、同じような心理かもしれない。少なくとも、ライプツィヒの観客は、幽霊船に大喜びだった。こちらでは写真撮影禁止など野暮なことは言わないので、皆さんばんばん写真を撮っていた。
 今日はオランダ人もパブリックビューイングが劇場前広場で開催され、スポンサーポルシェの車が、10台展示されている。ずっと工事中みたいだったが、開催準備だったのだ。
 昨日も今日も夕立があったが、雨の中ゼンタは元気に歌ったというようなSNSの記述を見た。色々なコメントが、どこからかやってきて、面白い。
LEITUNG
Musikalische Leitung Ulf Schirmer, Inszenierung, Bühne Michiel Dijkema, Kostüme Jula Reindell, Licht Michael Fischer, Choreinstudierung Thomas Eitler-de Lint, Dramaturgie Elisabeth Kühne, Chor der Oper Leipzig, Komparserie der Oper Leipzig, Gewandhausorchester

MITWIRKENDE
Senta
Elisabet Strid
Mary
Karin Lovelius
Der Holländer
Thomas J. Mayer
Daland
Randall Jakobsh
Erik
Vincent Wolfsteiner
Der Steuermann
Sven Hjörleifsson
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FBより
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ライプツィヒ歌劇場 Lienzi (Wagner22) [オペラ(海外)]

 冒頭から、音楽が素晴らしかった。とても演奏に慣れているなという印象を受けた。Stefan Vinkeがリエンツィとは、私には新鮮だ。この前東京の春マイスタージンガーでは、無理にシュトルツィングを歌ってもらい、申し訳無い気持ちが個人的にはあったのだが、リエンツィ役全幕通じてパワー全開で、役の通り一瞬たりとも、怯む場面は無かった。主役歌手のパワーは、座付き歌手の一段上を行っている。
 これも演出が簡素で床にローマの地図があり、二幕ではローマの建物の模型が現れる。
 この日、コーラスが21人欠席ということで、いつも通りでは無いとアナウンスがあった。確かに裏のコーラスの声量は小さかった。
 コロナ禍の舞台としては、広々として、理想的だと思う。以前見たベルリンドイチェオパーのリエンツィは、舞台を上下二段に区切り狭苦しい演出だったので、今は上演が難しいだろう。ブレーメンで見た、カテリーナの演出は今どうなっているのだろう。コンサバなライプツィヒだから、開催できたフェストかもしれない。
LEITUNG
Dirigent Matthias Foremny, Inszenierung Nicolas Joel, Bühne und Kostüme Andreas Reinhardt, Licht Michael Röger, Choreinstudierung Thomas Eitler-de Lint, Dramaturgie Marita Müller, Chor der Oper Leipzig, Gewandhausorchester

MITWIRKENDE
Irene. Miriam Clark
Adriano Kathrin Göring
Friedensbote. Anna Alàs i Jové
Cola Rienzi Stefan Vinke
Steffano Colonna. Sebastian Pilgrim
Paolo Orsini. Franz Xaver Schlecht
Kardinal Orvieto (Raimondo). Chang
Baroncelli. Matthias Stier
Cecco dal Vecchio. Randall Jakobsh Adriano
Kathrin Göring. Friedensbote
Anna Alàs i Jové. Cola Rienzi
Stefan Vinke Steffano Colonna
Sebastian Pilgrim. Paolo Orsini
Franz Xaver Schlecht. Kardinal Orvieto (Raimondo)
Sejong Chang. Baroncelli
Matthias Stier. Cecco dal Vecchio
Randall Jakobsh
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ライプツィヒのお菓子、昨日のお土産、シャンパン入のレシピを先日の女性ガイドさんが研究した。
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町のKonditorei
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Goethe-Theater Bad Lauchstädt 100分リング [オペラ(海外)]

 Goethe-Theaterは、ゲーテの時代から現存する唯一の劇場で、Bad Lauchstädtは当時は温泉避暑地として賑わい、シラー作品も上演され、1834年ワーグナーがドン・ジョヴァンニを指揮し、ミンナと出会った。現在は温泉地ではない。
 そんな由緒ある劇場で、当地ワーグナー協会のメインイヴェントとして、主にライプツィヒの奨学生が出演する100分リング上演があった。開演は18時だが、ライプツィヒ駅をチャーターバス2台で14時に出発し、到着後は立食のお茶会、その後周辺を勝手に散歩やおしゃべりタイムがあち、17時から建造物の見学。上演後は立食パーティーがあり、22時現地出発という、ゆったり豪華な遠足だった。
 100分リングは、そもそもベルリンドイチェオパーでつくられ、コロナ禍でも屋外で上演された。Lunaという解説役がストーリーを導く。伴奏はピアノ2台で、日本でわの会でも同様の編成でやっていたが、こちらのレベルは相当高い。僅か100分のリングであれば、全員が完璧に歌い、演技する。この中から、誰か将来有名になるかもしれない。
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Goethe-Theater
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ライプツィヒ歌劇場ーDas Liebesverbot 恋愛禁制(Wagner22) [オペラ(海外)]

 座席は13公演通じてなので、昨日の初日にお隣の席の年配のご婦人とご挨拶し、ちょっと話して手作り名刺を渡した。ストックのような2本の杖をついて、一人で来ており、エレベーターもあるのに、階段を使っている。やはり2年前にチケットを買ったと言っていた。私にネットで買ったのかと聞くので、電話して買った話などして、今回シリーズへの熱意を共有した。そして今日、約束通り名刺を持って来てくれたら、思った通り引退されたドクターだった。企業コンサルタントなど、幾つか肩書きが書いてあった。こちらでWagner関連で出会う人は、最初から殆どDr. かProf.と思って挨拶した方が良さそうだ。
 しかも名前がBrunhilde! 自分の世代には結構Wagner名前の人がいて、Siegfriedも結構いると。私もバイロイトで、IsoldeとSiegfriedという名の人にあった事があると話した。
 演奏の方は、冒頭がぐじゃぐじゃだった。始まりが細かい刻み音なので、弦と管がずれたまま、1フレーズ続いた。早速、この劇場の横長舞台、横長オーケストラピットの弊害が発生した気がする。
 でも何より舞台が分かり易く、字幕もドイツ語と英語で出る。今回ドイツにきて、どこも字幕がドイツ語と英語併用に統一されている。自分の席からは、正面に見えるのでありがたい。
 私は取り敢えず初期三部作も演出付きで、見ているが、隣のDr.は、予習しようと思ったが、材料が見つからなかったと言っていた。そんなこともあるので、演出も分かり易いのが、一番だ。
 この演出の特徴は、2枚の大きな壁を動かして、獄中、修道院など、限定された場所を表している。華やかにカーニヴァルで終わるので、これも綺麗で後味が好い。
Dirigent Matthias Foremny, Einstudierung der Wiederaufnahme Gundula Nowack, Regie Aron Stiehl, Bühne Jürgen Kirner, Kostüme Sven Bindseil, Licht Christian Schatz, Einstudierung Chor Thomas Eitler-de Lint, Dramaturgie Christian Geltinger, Chor der Oper Leipzig, Gewandhausorchester

MITWIRKENDE
Isabella
Manuela Uhl
Mariana
Nina-Maria Fischer
Dorella
Magdalena Hinterdobler
Brighella
Stefan Sevenich
Pontio Pilato
Martin Petzold
Luzio
Dan Karlström
Claudio
Mirko Roschkowski
Antonio
Herfinnur Árnafjall
Angelo
Franz Xaver Schlecht
Danieli
Padraic Rowan
Friedrich
Tuomas Pursio
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ライプツィッヒ歌劇場 Die Feen 妖精(Wagner22) [オペラ(海外)]

 何より、開催出来て良かったというウルフ・シルマー氏の挨拶で、静かにWagner22は開幕した。指揮者とADAの交代があるということで、一瞬会場がどよめいたが、何度も妖精を指揮してるので、大丈夫ですとにこやかに話した。
 このDie Feenは、とても華やかで綺麗な舞台なので、初期作品をきちんとライプツィヒで演出し残していくことはよいことだと思う。各所に後の作品に通じる音楽やストーリーがあり、ワーグナーの生涯を丁寧に復唱して行く心の準備ができた。
 会場では、入り口や、各階に目立たない場所に消毒液があり、写真撮影禁止や、携帯電話を切るようになど注意事項は無い。どうぞ楽しんでくださいという雰囲気だ。マスクしてる人は殆どいない。
Dirigent Matthias Foremny, Regie Renaud Doucet, Bühne und Kostüme André Barbe, Licht Guy Simard, Einstudierung Chor Thomas Eitler-de Lint, Dramaturgie Marita Müller, Chor der Oper Leipzig, Gewandhausorchester

MITWIRKENDE
Ada Kirstin Sharpin
Zemina Athanasia Zöhrer
Farzana Sandra Maxheimer
Lora Viktorija Kaminskaite
Drolla Olga Jelínková
Der Feenkönig + Groma Sejong Chang
Arindal Marc Horus
Morald Nikolay Borchev
Gernot Randall Jakobsh
Gunther Patrick Vogel
Harald Roland Schubert
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ライプツィッヒ市内ワーグナー史跡巡り [オペラ(海外)]

 ライプツィヒ歌劇場のWagner 22開幕日の11時から、雨の中ライプツィヒワーグナー協会主催の、ワーグナー史跡巡りに参加した。気温は19℃。以前この街に来た時に日本人の先生に説明して頂いたことがあるので、街中の様子がより良く分かった。
https://www.oper-leipzig.de/en/highlight/wagner-festival-2022/12#
 ツアーガイドの女性はワーグナー家族の研究者として有名な人。学者では無いそうだが、本を書き、多方面で活躍している。
 集合地点 Brühl はワーグナーの生まれた場所ということになっているが、生誕半年後Thomas Kirche洗礼を受けおり、後年、ここが生まれた場所とされた可能性もあるとこと。
 生家とされる場所の建物には昔の街並みが映り込んで混んでいる。
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後ろの建物は、取り壊しが決まっている。この辺りは最初にライプツィヒに入植した人たちの住宅だった。
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ガイドしてくれた協会会員のUrsula Oehmeさん
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聖トーマス協会
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Thomasschule
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Marktplatz
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Alte Nikolaischule
内部に世界中のワーグナー公演ポスター
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ベルリンドイチェオパー マイスタージンガー ミュンヘンから再びベルリンへ [オペラ(海外)]

 ミュンヘン中央駅は、様変わりしていた。イートインがたくさんあった一角は、囲いができて閉ざされている。パン屋さんの数も淘汰された。私がコーヒーを買いに立ち寄ったホームにある売店は、クレジットカードのみ使用でき、現金は不可で、年配女性客が嘆いていた。
 ガソリン価格高騰のせいか、ベルリンに戻るICEは混んでいた。ドイツに来てから、気温は平均33℃位、恐ろしく暑い。車中は快適でも、下車してS-Bahnに少し乗り換えるだけで、汗が噴き出てくる。真昼の炎天下、汗が身体中を流れる。
 しかし、夕方ベルリンドイチェオパーに入ると、スッと汗はひき、持参したカーディガンを着込むことになる。
 ドイチェオパーのマイスタージンガーは、新演出で、プレミエは6/12、まだ2回目の公演だった。前奏曲後の教会の場面では、会場左右にあるゴンドラ席でコーラスが歌い、初め録音を流しているのかと思ったほど、会場中に響き渡りすばらしかった。
 舞台写真はたくさんHPに掲載されているが、音楽大学?の中の粗暴な人間達が表現されているようで、気持ちがざわつき、あまり愉快ではない。ポークナーが校長、マイスターが講師らしい。
https://deutscheoperberlin.de/de_DE/production/1300398
 ハンス・ザックスは、靴職人ではなく、フットマッサージもする整体師のような音楽教師の感じだった。ハンスザックがどんな人間として描かれているか、動画を見れば分かる。2.Rangから良く見えないが、誰もが気になるポイントを抑えた動画がある。ヴァルター役のフォークトも、いつに無く荒々しい演技で、こういう演出は、私は気分が乗らない。
 そして、もう一つ、フォークトの声が変わったと思う。管楽器のように息の長い、周囲の音全てを突き抜けるように届く、あの甘く響く声ではなく、度々ブレスし、Morgenlich leuchtend のところは、いつも正確な音程をぶつけて歌い出していたが、今回は囁くように歌い出し、クレッシェンドして、後半のみ、あの耳に染み込むフォークト本来の声に至った。ベックメッサーも、ダーヴィッドも、エヴァもそれぞれ演技も歌も上手で良かった。
 グロイスベックが一幕冒頭、マイスター達と一緒に舞台でわさわさ動いていたが、何故か夜警役だけの出演で、カーテンコールで探したが見つけることが出来なかった。
Musikalische LeitungMarkus Stenz
InszenierungJossi Wieler
Anna ViebrockSergio Morabito
Ko-Bühnenbildner Torsten Köpf
Ko-Kostümbildnerin Charlotte Pistorius
Licht Olaf Freese
Dramaturgie Sebastian Hanusa
Chöre Jeremy Bines
Chor der Deutschen Oper Berlin

Hans Sachs Johan Reuter
Veit Pogner Albert Pesendorfer
Kunz Vogelgesang Gideon Poppe
Konrad Nachtigall Simon Pauly
Sixtus Beckmesser Philipp Jekal
Fritz Kothner Thomas Lehman
Balthasar Zorn Jörg Schörner
Ulrich Eißlinger Clemens Bieber
Augustin Moser Burkhard Ulrich
Hermann Ortel Stephen Bronk
Hans Schwarz Tobias Kehrer
Hans Foltz Byung Gil Kim
Walther von Stolzing Klaus Florian Vogt
David Ya-Chung Huang
Eva, Pogners Tochter Heidi Stober
Magdalena Annika Schlicht
Ein Nachtwächter (eingespielt) Günther Groissböck
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バイエルン・シュターツオパー トリスタンとイゾルデ [オペラ(海外)]

 ベルリンからミュンヘンに列車で移動、何だか車中でバイエルンに近づいて行くと、気持ちが高まってきた。やっぱり自分はバイエルンが好きなのだ。途中エアフルトを通るが、駅前の朽ち果てていた建物を綺麗に改修し残しているのは、さすがだ。駅もとっくに綺麗になっているので、また訪ねてみたい。
 ミュンヘンでも市内交通1か月9ユーロチケットが大活躍で、とてもありがたい。欲張らずとも、遠出せずとも、ドイツ全土で移動先の市内交通が使えて便利だ。
 トリスタンの方は、昨年プレミエのネット配信を少し見た時の印象が強く、これまでも、どんな舞台でもペトレンコの音楽は圧倒的で、目を伏せて没頭したくなるものだった。
 この日のチケットは、当初予約制で、まだ指揮者が決まっていなかった。ウクライナ問題発生以降、ペトレンコは、ベルリンフィルしか振っていないのだろうか。残念だ。スケルトンはあまり自分の好みの声ではないのでちょっと、締め付けられた声に感じてしまう。コロナ後に再び立ち上がった歌手たちを、心から応援したい
 今回あてがわれた席は、ちょっと珍しく、以前劇場前でsuche Karte をした時入手したことのある会員席ではないかと思う。一階最後列センターで、不思議と舞台全体が良く見える。
  全体を通して、どこが残念と言うことはなかったが、自分の体調がまだ現地に馴染んでおらず、トリスタンの公演時間が日本時間の自分の睡眠時間とピッタリ合致していたことを自覚した。睡魔に襲われて、十分堪能できなかったことが残念だ。
 帰り道ハクセンバウアーの前を通ったらテイクアウトできるハクセンバーガーの看板が見えた。良いかもしれない。一度食べてみたい。
Musikalische Leitung   Lothar Koenigs
Inszenierung Krzysztof Warlikowski
Bühne und Kostüme Małgorzata Szczęśniak
Licht Felice Ross
Video Kamil Polak
Choreographie Claude Bardouil
Chor Stellario Fagone
Dramaturgie
Miron Hakenbeck
Lukas Leipfinger

Tristan Stuart Skelton
König Marke Mika Kares
Isolde Nina Stemme
Kurwenal Wolfgang Koch
Melot Sean Michael Plumb
Brangäne Okka von der Damerau
Ein Hirte Jonas Hacker
Ein Steuermann Christian Rieger
Ein junger Seemann Caspar Singh

2021年6月29 プレミエ時配役
Conductor Kirill Petrenko
Tristan Jonas Kaufmann
König Marke Mika Kares
Isolde Anja Harteros
Kurwenal Wolfgang Koch
Melot Sean Michael Plumb
Brangäne Okka von der Damerau
Ein Hirte Dean Power
Ein Steuermann Christian Rieger
Ein junger Seemann Manuel Günther

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ベルリン・シュターツオパー エレクトラ [オペラ(海外)]

 バレンボイムがまだ体調不良のため指揮者は交代したが、歌手の交代は無いようで、大御所・お歴々のご出演に驚いた。マイヤー・メルベート・ジーゲル・ステューダー・パペ、皆さんバレンボイムと親しくて、ベルリン仲間なのか、呼ばれて集まったという感じだ。
 パトリック・シェローの演出で、この日の舞台は、コロナ前の一つの時代を象徴するものなのだという、バレンボイムの厳かな考えに思いをはせる。エネルギーを内に秘めた歌手の一人ひとりが素晴らしい。マイヤーの叫び声も凄く上手だった。
 3年振りのドイツで最初に聞いた声が、この歌手陣だったことは、感慨深い。
 カーテンコールは皆さん控えめで、ルネ・パペが、私なんてちょい役ですよと言わんばかりに、いやいやと手を振ってすぐに下がった。
 こちらも、バレンボイムに見出されたVida Miknevičiūtė は、大きな拍手を受けていた。
 シュターツオパーが改装されて早5年。私は3階席だったが、なんと初めて劇場で、エレベーターに案内された。既に疲弊した老女に見られたのかもしれない。
BESETZUNG
MUSIKALISCHE LEITUNG Thomas Guggeis
INSZENIERUNG Patrice Chéreau
BÜHNENBILD Richard Peduzzi
KOSTÜME Caroline de Vivaise
LICHT Dominique Bruguière , Gilles Bottacchi

KLYTÄMNESTRA Waltraud Meier
ELEKTRA. Ricarda Merbeth
CHRYSOTHEMIS. Vida Miknevičiūtė
AEGISTH Gerhard Siegel
OREST René Pape
DER PFLEGER DES OREST David Wakeham
DIE VERTRAUTE, DIE AUFSEHERIN Cheryl Studer
DIE SCHLEPPTRÄGERIN Natalia Skrycka
EIN JUNGER DIENER Florian Hoffmann
EIN ALTER DIENER Olaf Bär
MÄGDE Bonita Hyman , Natalia Skrycka , Katharina Kammerloher , Anna Samuil , Roberta Alexander
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5年前に付いたエレベーター
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2020年バイロイト音楽祭チケットキャンセル [オペラ(海外)]

 アベノマスクの現物も、「特別定額給付金」の申込書もまだ届いていないが、5/28にバイロイト音楽祭事務局から今年のチケット処理についてのメールが来た。
 当家は申し込み10年目にして初めて正規ルートでチケットが当たり、当然支払いも既に済ましているが、キャンセルの要点(選択肢)は以下のとおり。他のオペラと同じように、自分の申し込み用ページを開くと、1.の寄付の項目に既に選択チェックが入っている状態になっている。
1. Spende an die Bayreuther Festspiele GmbH
 全額寄付する、または一部寄付し、残りを次回申し込みのデポジットとする。寄付した場合、記録をしておく。(次の申し込みの際考慮)
2. Guthaben für eine nächste Bestellung
 全額次回申し込みのデポジットとしておく。期限は2021または2022年。なお、新リングチクルスは目下2022年の予定。
3. Erstattung der Festspielkarten 2020
 払い戻し(指定銀行口座、または使用したクレジットカードに返金)。但し、今年当選したという記録は残る。(次年度以降の申し込みは、1からスタート)
 実際、音楽祭のチケットはまだ発券されていないので、キャンセル手続きは簡単。日時、演目を書き込む必要なく、請求書No.と総額だけで管理される。他の劇場に比べ、至って単純。1~3項目から一つ希望の方法をマーキングし、返信するだけだ。
 当家の場合、2. を選択。リングチクルス、マイスタージンガー、ローエングリン、タンホイザーと全演目当たっているが、デポジットの場合、次回どの演目割り振られるかなど、詳しいことには触れていないのが少し不安だが、何せ初めてのことなので仕方がないと思う。
 東京オリンピックの方はまだ何の情報も無いが、どうなっているのだろうか?実は、こちらも当たっている。
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キール歌劇場ーヴァルキューレ [オペラ(海外)]

 忘れていたが、一列目の席をとっていた。およそ800席位の歌劇場で、久しぶりの最前列。オケは初日よりずっとやる気が感じられ、皆集中していた。迫力は無いが、綺麗な音で、出だしのチェロ6人ぴったり合っており、素晴らしい。一列目なので、歌もよく聞こえ、気持ちも少し高まってきた。欲を言うなら、演劇的な緊張感があったらなぁと思う。過激な演出に慣れてしまった自分のせいではあるが、冒頭の二人の出会いから、ヴォータンとブリュンヒルデの心の葛藤も、あくまで物語的で、ジークムントの死の場面も、筋書きありきという感じで、ドラマの起伏が少し物足りない感じがした。私が楽しみにしている、ブリュンヒルデがジークムントに出会う場面も、さらっと過ぎ、全体を通して、私にとってはパッションが足らず満たされない感があった。
 とはいえ、出されたものは美味しくいただき、最後は、何だか気持ちが安らいでしまった。弦楽器が細かい音まで綺麗な音色を聞かせてくれたからだろう。上品なKielのRing前半が終了した。私はここでおしまい。
 歌手では、Sieglinde 役のHauzerが、優しく可愛らしい声で、Freiaのときより、距離が近いせいもあり、良く聞こえて、好印象だった。
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キール歌劇場ーラインの黄金 [オペラ(海外)]

 小さな劇場の2Rang1列目なので、視界はよかった。舞台の色使いもなかなか美しいと思う。Rheingoldでは、どんな巨人族が出てくるかが楽しみの一つ。ここの巨人族は今まで見た中で、最も綺麗で感心した演出だった。動きのある張り子の骨組みのような人形の手足を、3人の黒子が動かす。左手担当は歌手本人で、動きも少し手伝うのだが、この人形の動きがとても自然で、ずっと見ていたい気分になる。
https://www.theater-kiel.de/oper-kiel/repertoire/produktion/titel/das-rheingold-3/ (キール歌劇場)
 しかし、オケはどうしたことか、始まりのHr.の音の分担がうまくいかず、やはり中高音が綺麗に出ない。バイロイトの美しさに慣れてしまったのか、出だしのHr.にはがっかり。チェロは6人、1Pultは女性二人で、チェロが一番音程が合っていた。久しぶりに地方都市のリングを聞くが、隙間を感じる演奏で、残念ながらわくわくしなかったが、上品さは伝わって来た。
 この前、東京の新国立劇場で紫苑物語に出演された高田智弘さんがDonner役だった。配役表にKs.とあるのはKammersänger(宮廷歌手)のことであり、Kielで活躍中だ。

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ウィーン国立歌劇場ー影の無い女 3. [オペラ(海外)]

  25日のプレミエから4回目の公演、私としては3回目だが驚くような歌手交代があった。開演前、支配人らしき人が登場、5/30から、3回公演を行い、舞台のいろいろなものが壊れてきたと、ユーモアをまじえ、3人の歌手交代に伴い、経験豊かな歌手だが、いきなりノーカット版は歌えないので、カット版のオーケストラ譜面を調達し、ティーレマンも初めてfassen する(平たく言えば、指揮する、表現するというニュアンス)とアナウンスがあった。
 私としては3回目の公演で、やっとバルコン正面で舞台全景が見える席だと喜んでいたら、まさかのカット版。目で見てはっきり比較できないの情けないが、休憩時間の調整があったのか、終演時間が、10分早まり、その後拍手を遮るように開演前と同じ男性が登場、二日前に発表された、ニュルントがKammersängerin(宮廷歌手)になった表彰があり、舞台で華やかに証書と花束が手渡された。ニュルントの経歴が話され、ニュルントからもお礼の挨拶があった。
  Kammersängerinという単語自体良く知らず、室内楽向けの歌手?と思っていたが、Wikipediaによれば オーストリアの宮廷歌手の称号は、名誉だけでなく、生涯に渡り、年金が付くそうだ。ネトレプコも2017年に受けている。
 交代陣の乳母役リンダ・ワトソンは、声に抑揚があり、凄みがあり、演技も良く、バラクの妻 Rebecca Nashは、多分初めて聞くと思うが、やはり演技も上手で、素晴らしいドラマチックな声だった。二人とも、貫禄があり、理想的な配役だったと思う。ヘルリツィウスとリンダ・ワトソンは、バイロイトのイゾルデ役でも、比較され、好みがわかれる分かれる声質。マーンケの声は地味なので、この二人の代役の突き抜けるような、躊躇ない全開の歌唱は、度肝を抜かれる。こうなると、音が下がりめの声質のコッホ(バラク)が、物足りなくなって来る。一つの公演で、歌手の声質のバランスは、意外と大事かもしれない。
 席が良くなったのと、リブレットを良く読んできたせいもあり、今回は舞台に引き込まれて、長さを感じなかった。2幕がかなり違うのではないかと思う。今日はチェロのソリストが違い、ソロも短い気がしたし、カイザリンが、一人幕の外舞台際で歌うところが、音楽だけになっていた気がする。カットなしに比べて、しつこく感じる時間が無かったのは、良かったのか、もったいなかったのか、 前二回の公演が、身体をねじったり、乗りだしたりで、気分が良くなかったため、私にとっては、3回目でようやく、影の無い女に、はまった感じ。翌朝目がさめると、頭の中で、美しいテーマが鳴っていた。
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ウィーン国立歌劇場ー影の無い女 2. [オペラ(海外)]

 今回の2回目の公演は、バルコンHalbmitte2列目、音は前回より数段生々しく聞こえるが、今度は視界が遮られて舞台は全部は見えない。R・シュトラウスの大音量が聞けて、おなか一杯の感じだ。よくこういう音楽を作ったものだと、感心する。
 この日はAbo公演なので、来られない人のチケットを劇場前で売る人も結構おり、チケットを持たずに来た友人も首尾よく良い席を入手できた。ウィーンフィルでもそうだったが、Abo公演のほうが、寸前に手に入る可能性が大きいようだ。
 この日の席だと、声も近くに聞こえ、三人の女声の特徴も、男声の声色も、自分が何度も聞いて知っている声として、聞き分けられるので、心地良い。気のせいか、ニュルントは、30日の方が声量があったように思う。欲を言えば、バラクと妻とのやりとりの演技がはっきり見て取れる席だと良いと思う。
 指揮者は挨拶の時しか見えないが、よそ行き顔でニコニコしている。
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ウィーン・フォルクスオパー こうもり [オペラ(海外)]

 今晩は気楽にフォルクスオパーの定番こうもり。まさに典型的なオーソドックスな演出で、安心して聴ける。衣装も舞台装置も本当に普通で、奇をてらったところは全く無い。お客さんも地元が中心で、リラックスして、受けるところは大受けだ。観光客は少ない。
 特に3幕、酔っ払いのフロッシュはどこでも人気者。新聞を読みながら寝てしまって、葉巻で穴を開けるとか、それを水を掛けて消すとか、帽子が壁から何度も落ちるが、最後は何故か引っかかって驚くとか、これは細かいことなのにどの劇場でもやるのは、確認はしていないけど、そういうト書きになっているんですね。
 劇場の音響はデッドで全く響かないが、却ってクリアな音で心地良い。オケも手慣れたもの。字幕は英語表示だった。
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ウィーン国立歌劇場ー影の無い女 1. [オペラ(海外)]

 25日がプレミエの新演出、指揮ティーレマン、歌手もスター揃いの目玉公演で、チケット入手に苦労した。
 女声3名がとにかく素晴らしい!皇后ニュルント、バラクの妻シュテンメ、乳母ヘルリツィウス、皆さんスリムな容姿で美しく、演技も含め、最高だった。ニュルントがこんなに絶唱するのは初めて聞いたが、花があって、とても美しく感動した。コッホも、虐たげられたバラクを好演しており、雰囲気が良かった。
 ただ、自分はまだまだ未熟者で、このオペラを長いと感じてしまう。最後の方は修行しているような気分。まだワーグナーの長さが嬉しい私には程遠い作品だ。
 席は2階バルコンのため、オケの音は多少引っ込んだ感じだった。チェロトップのヴァルガ氏を始め、昼間ウィーンフィル公演と掛け持ちしているのがすごい。チェロはあんなにソロがあるのに。
 カーテンコールでティーレマンを迎えに行ったのはヘルリツィウス。
 開演前チューバさんが、出だしのフレーズを、ハイテンポでリズムよく何度も何度もさらっていた。勿論、本番成功。昼間のウィーンフィルでも、入場して、最初に聞こえたのは、鷹の鳴き声の練習だった。
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プログラムも豪華!
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ウィーン国立歌劇場ーダントンの死 [オペラ(海外)]

 フランス革命を題材としたアイネムのオペラ、元の戯曲があって史実に忠実らしく、登場人物の設定も歴史どおりらしい。
 ダントン始め主要なキャストはとても真面目に演説しているが、フランス革命に興味が薄く、歴史的実感が乏しい凡人には、オペラ体験談のレヴェルでしかない。
 隣席のウィンドブレーカーにリュック姿の東洋人は、公演中にリュックからペットボトルを出して飲もうとしたので、さすがに手で押えた。その人は飽きてしまったのだろう、隣の人と二人で、演奏中に出て行った。
 音楽は普通に綺麗で、耳を覆いたくなるような現代音楽ではないし、演出もまともで、美しい舞台。1幕もので、19時開演で20:30に終了した。
 ドイツ語のオペラだが、日本語の字幕を選択できるので便利だ。ウィーンで初めて字幕画面を使った。
 ウィーンは日中の気温は15度くらいで少し寒く、一日中雨が降ったりやんだりで、不安定な天気だ。ダウンを着て出たら、そんな人がかなりいた。観光客はすごく多い。
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バイロイト音楽祭ーヴァルキューレ2 [オペラ(海外)]

 怖いもの見たさで、ドミンゴの指揮するヴァルキューレの高価なチケットに、手を伸ばしてしまった。
 初回は地元紙にも随分叩かれていたようだが、2度目の公演のせいか、噂で聞いていたほどの混乱は無く、ごく自然に舞台が進んで行った。
 初め幕が開いたとき、カンペのジークリンデは、鳥小屋の横に居て、七面鳥に話しかけているというか構っているように見えたが、今までもそうだっただろか。一幕で、ジークムントが歌っている時、少なくともこの鳥が3回鳴いた。不思議とテノールの音域で、さほど邪魔にはならなかったが、これまで劇中で鳴いたと気づいたことはない。羽根を拡げると綺麗だが、鳥さんも代役だったのだろうか。暑くて、不機嫌だったのだろうか。もし、仲間の声と思い、合唱したなら、楽しい話だ。
 インタヴュー記事でドミンゴは、自分は歌手の為に指揮したいと思っていると言っていたが、この劇場の特徴にも触れ、客席でのオーケストラと時間差についても言及している。ヴァルキューレを指揮するのは初めてではないからと余裕を見せたが、この日ドミンゴの音楽が無難に進んだのは、2回目ということもあり、コンマスのリードとオケの技量のお陰ではないかと邪推できないこともない。ウィーンフィルが、指揮者にこだわらず、同じレヴェルの演奏するのと同じく、要所、難所を心得たメンバーは、自主的に波を乗り越えていけるのでは無いだろうか。少なくとも、日本のプロオケでは、かなりオケの自主性に任されているように聞いたことがある。はっきり言って、バイロイトのオケは、誰が指揮者でも、この水準の演奏はするということだ。
 全体の印象としては、重低音が軽く、音の厚みがすっきりした音楽だった。日本人でヴァキューレのGrimgerseを歌った金子美香さんも、とても自然にワルキューレ達に溶け込んでいて、本当に普通に歌い動き回っていた。ということは、相当上手ということだ。これは快挙だ。
 カーテンコールでは、ブーをかき消そうとすかのような、盛大なブラボーが聞こえた。ドミンゴは腰の曲がった好々爺になっていた。
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バイロイト音楽祭ーニュルンベルクのマイスタージンガー4 [オペラ(海外)]

 楽しい楽しいマイスタージンガー。ここまで演劇的舞台になると、もう音楽に敢えて集中せずとも、公演を楽しもうという気になってくる。去年と舞台セットが変わったのは2幕。中庭のような芝生が取り払われ、ヴァンフリート広間にあった、ピアノや椅子が二つの山に分けて積み重ねてあり、その間が通路になっている。またコジマの大きな肖像画の後ろにエヴァとヴァルターが後ろに隠れながら移動しているように見えた。
 公演前日、ザックスとダーヴィット役のサイン会に並んだが、Michael Volleのテンションの高さに圧倒された。一方 Daniel Behle の素顔が知られておらず、念のためプログラムの写真をサイン会の係の人にこの人に間違えないか尋ねたが、慌ててgoogleで顔を確認してくれたほど。CDが先に並んでおり、とても美男で、舞台上の姿からは、かけ離れていた。
 劇中のザックスは、サイン会の時の予感通り、昨年以上に喜劇の主人公としてテンションが上がり、寡黙で、思慮深いマイスターのキャラクターでは無かった。ベックメッサー役のKränzleは体調が悪く、リハでは歌わず動きだけ確認したらしい。でも、本番の歌も演技も完璧、この二人のコンビネーションは益々磨きがかかり、昨年の驚き以上の衝撃だった。
 ヨルダンをないがしろしたわけではないが、2幕最後、演出が変わった事に気を取られ、せっかくの音の技を聞き逃してしまった。やはり、ヨルダンは、控えめなタイプなのだろうか。舞台と音楽の融合が素晴らしすぎるのも良し悪しなどとは、贅沢な悩みだ。
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8/5撮影のMolly und Marke
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バイロイト音楽祭ートリスタンとイゾルデ3 [オペラ(海外)]

 今年のトリスタンは、前日にティーレマンのリラックスしたインタヴューを聞いた後ということもあり、ローエングリンが終わり、涼しくなって、やっとトリスタンに取り組める喜びのようなものを、勝手ながら音楽の中に感じた。音楽は集中力が凄く、全速力で突進し、不意に何かを見て急停止するような、エネルギーの起伏が、最高潮に達し、音の渦の中に身を置く気分は、本当に素晴らしかった。
 席は6列目の右端。3年目にして、初めてあの暗い舞台を近くから見た。音は、バイロイトの音というより、生音でかなり大きく聞える、普通のオペラハウスのような感じだったが、これもまた良しだ。去年より、グイグイ盛り上がるのが、とても身体近くに音を感じられる。前奏曲であそこまでテンポを巻くとは驚いた。昨今は、感情を抑え、トリスタンが出てくるまで控えめで進行するような印象だったが、もっと感情の波は高く、時空間をねじり、反動で戻ってくるような、抵抗不可の勢いを感じる。2幕も本当に美しく、全幕通して、気になるような箇所はなく、強いて言うなら、ラングの3幕幕切れの言葉がはっきり聞こえなくなってしまったことぐらいだろうか。グールドは絶好調、ブランゲーネは、おどおどする演技を抑え、歌に勝負をかけてきた気がした。美しかった。
 3幕の三角形は、さらに今年も改善され、見易くなっていた。
 最後幕が下りてくると、音が消えないうちに拍手する観客は、益々増えている印象。開演前の撮影禁止の表示とともに、幕に反応せず拍手は音が消えるまで余韻を味わうよう、日本のように、来年から注意喚起して貰いたいものだ。或いは幕を下ろさず暗転するとか、工夫が必要かもしれない。
 でも、兎に角今まで聴いたトリスタンの中で、忘れられない最高の演奏だった。
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バイロイト音楽祭ーパルジファル4, Markgräfin Opernhaus [オペラ(海外)]

 朝、市中に出て、改装が終わった世界遺産のマークグラーフェンのオペラハウスを見学。9時45分からの2回目のガイドで、参加者は20名くらい。老朽化して、建物の見学のみとなっていた劇場を、再び現役の劇場として使用できるよう大規模な復元改修工事が行われた。以前必要以上に金色に輝いていた部分はオリジナルに戻されたが、舞台前のバロック調のオケピットは取り払われ、現代の昇降式舞台になっていた。
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 ビシュコフのパルジファル、どんな感じなのかと期待と不安と半々だったが、とても良くて、満足した。出だしがあまりに音が大きく驚いたが、その後は自分のイメージ通り音楽が進み、安心して身を任せ、一瞬たりとも、聞き逃したくない、美しい音の積み重ねだった。一幕でまず骨抜きにされ、全幕通しても、今まで聞いたパルジファルの中で一番好きかもしれない。5月にパリでジョルダンのパルジファルを聞いた時、同じくシャーガーがパルジファルだったが、座席のせいか、音がとても遠く、静かで、穏やかさが少し物足りなかった。でも今年のバイロイトの席が10列目の右端だったこともあり、トリスタンに続き、オケの生の音も味わえ、聖堂の鐘の響き具合も最高だった。いったい、何に惹きつけられたのか、程よい重厚感と綺麗すぎない音質、意外にも音楽の天然感がよく引き出されていたように感じた。
 シャーガーは本当にどこまでも凄い。素晴らしい。いつまでこのまま突っ走ってくれるのか、声を大事にして頂きたいと、つい、いらぬお世話の気持ちが顔を出す。
 一幕後の拍手については、もはや誰にも抑えられないほどの、勢いをつけてきた。
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バイロイト音楽祭ーローエングリン4(最終公演) [オペラ(海外)]

 今年の最終公演。譲ってもらったチケットは、ギャラリー2列目、バイロイトで初めてのHöre Platz だった。12ユーロと超格安だが、本当に眼前が柱なので、舞台端がほんの少し見える程度。でもその分耳に集中できるし、ギャラリー4列目より、明らかに音が良い気がする。
 改めて、ティーレマンマジックには感動する。いつもなら、ちょっとだけ陳腐に聞こえる転調 や、子供っぽいメロディーなど、やっぱり初期作品だから…とつい思ってしまう要素を全て克服し、ロマンティックにふくらませてくれる。オランダ人の時もそうだったが、ティーレマンがバイロイトで指揮するWagnerは特別で、他の劇場とは違う気がする。
 カーテンコールで絶大な拍手を受けたのは、やはりヴァルトラウト・マイヤー。右手を舞台につけて、左胸に抱えるように感謝の意を示した時、私も一瞬涙がこみ上げてきた。最後、ティーレマンが飛び出してきて、マイヤーに横から抱きつき、というか、飛びつき、頰にキスしたのは、衝撃的だった。マイヤーの歌い納めの素晴らしいオルトルートを聞けて幸運だ。
 ベッチャワは、ベルカントの張った声が美しい。小声で歌い始めドラマティックなクレッシェンドも聞かせてくれた。でも、遠い席からだと、声質が変わるのが少し気になる。改めて、フォークトの一本道を突き進む安定感は、凄いと思う。
市立図書館で、ローエングリン・前回演出の衣装を展示している
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バイロイト マイスタージンガーの犬 [オペラ(海外)]

 日曜日のマイスタージンガーは、超人気でチケットが取れなかったが、その代わり、出演するワンチャンをゆっくり見る事ができた。
出演前
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開演7分後、出番終了
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バイロイト音楽祭ーローエングリン3 [オペラ(海外)]

 Nürnberg で電車が、1.5時間発車しなかった。その時点では何の説明もなく、理由は分からなかったけれど、後で聞いたところによれば、暑さで線路に異常が出たそうだ。下りも遅れたが、バイロイトからの電車も途中で運行中止になったようで、今回は不可抗力とは言え、DBは毎回問題を起こしてくれる。
 バイロイト市内に着いて、早速IPhoneのSIMを入れ替えた。今回よりデータだけでなく音声も可能なものにしたので、電話番号は変わってしまったが、今後別途ドイツ用携帯を持っていく必要が無くなる。でも、SIMの有効期限は2年なので、来年は買い換えねばならない。
 電車の遅れのせいで時間が無くなってきて、劇場前に開演15分前のファンファーレと共に到着、すぐsucheを開始した。殆どsucheしている人は無く、既に、終わっているかとは思ったが、恥を忍んで、チケット売り場の前まで行くと、ドイツ人と交渉中のイギリス人らしき年配のご婦人が近づいてきて、いくら迄払えるかと、まず聞かれた。チケットを見せてくれと言ったが、この値段では無いと言う。オンラインのしかも、くしゃくしゃの印刷されたチケットなので、転売出来るか分からないと、私が言うと、彼女はチケットオフィスに確認に入り、 名義変更OKとのこと。私の提示した価格で、良かったらしく、Mittellroge 席をお買い得価格で譲り受けた。印刷されたチケットは、オフィスで、名前を書き換え、スタンプを押して、サインしてもらわねばならない、
 Lohengrin は、BR-klassik でプレミエの映像を見て、ティーレマンの迫力を生で聞けたらいいなと、密かに願っていた。舞台は、何度も見たいというほどでもないが、やはり、今まで気づかない音が聞こえてきて、さすが、ティーレマン、欲を言えば、もう少し、近くで聞いてみたい。歌手は、本当に素晴らしい。完成された舞台を体験させてもらった。
 不思議なもので、何年間もVogt のLohengrin を聞き続けてきたので、あの声が自分の中に染みこんでおり、場面ごとに、さあ次は、こんな声でVogtは歌うと想像しながら聞いていたことに気づいた。正統派Helden Tenor ぽいBeczata の声と重なり合って聞こえて来てしまう。
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バイエルン国立歌劇場ー死の家から ヤナーチェック [オペラ(海外)]

 カストルフ演出、シモーネ・ヤング指揮、ヤナーチェックの「死の家から」を見た。勿論この作品自体初めてだ。5/21にプレミエだったばかり。ドストエフスキー原作であり、シベリア収容所の暗い話だが、音楽は美しい。ヴェルディもそうだが、残酷な場面ほど、音楽が美しく、苦しさが緩和される気がする。ヤングの音楽は、いつも感じることだが、優しく、柔らかく弾み、丸みを帯びている印象だ。コンサートより、オペラの方に向いていると思うのは、細かな指示より、流れる雰囲気づくりが良いと感じるからだ。
 カストロフは、Stuttgart のファウストに続き、また出会ってしまった。この複雑な人間達の劇を本当に上手く作っているとは思う。定番の、回り舞台の建物と奥を撮すカメラとスクリーン。個人的には、バイロイトのリングには相応しくなかった気がするが、このような、汚い場面づくりには、俄然燃える人なのだろう。登場人物たちの、人間の根底にある、不本意さのリアルな表現に長けている。とはいえ、この1時間半ほどのオペラに、ここまで没入したい人は、よほどのマニアだろう。見て、耐えて、さっさと帰ったお客様もいた。こういうものに、慣れるのはどうかと思うが、私には拒否反応はもはや起こらない。
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パルジファル オペラ バスチーユ2018 [オペラ(海外)]

 新演出のParsifalへ行った。バスチーユのParsifalは2009年に、前の演出で聞いている。フィリップ・ジョルダンでは、ジークフリートのときの印象が残っているが、今回は、もっと静かな演奏で、一階席後方では、耳をそばだてないと聞こえないほどだ。従って、歌手の声も良く通り、劇場が大きすぎてさすがにシャーガーのど迫力は伝わってこないが、まとまった、落ち着いた舞台だと思った。
 場面は、ほぼ現代の新興宗教団体の寄宿舎のような感じで、アムフォルタスの部屋、ティトゥレルの部屋など、およそ4場面が、横に移動する。クリングゾールは、植物工場のような電気の下で、植木鉢の花を丹誠込めて育てている。連想通りの場面展開となる。
 2幕花の乙女はまあ、仕方ないとして、自分の経験からは、舞台も穏やかな方だろうと思う。1幕の聖堂の場面も合唱も、殆ど激しさは無く、Timpが入って、ほんの一瞬、力強さを醸し出した。1幕後、地元の年配の女性に話しかけられたが、ジョルダンが、ウィーンへ行ってしまうのは、とても残念だとこぼしていた。
 Stuttgartで感じたことだが、時代は、襲ってくる大音量ではなく、自分から探しに行く、綺麗な音に、気持ちが向いているような気がする。ハンメルブンルクのオケはドイツだったが、やはり、そう思った。
 しかし、一階席では、前奏曲の間中、7〜8秒に1回位、どこかで咳をしていた。これは連鎖反応で、今のうちに、咳払いしておこうかというのが、有り有りと感じられる。
 歌手は、本当に、全員自然派の歌唱とでも言おうか、上階でどう聞こえるかわからないが、オーディオならば、もう少しヴォリュームを上げて聞きたかったというのが、本音だ。
Conductor:Philippe Jordan
Amfortas:Peter Mattei
Titurel:Reinhard Hagen
Gurnemanz:Günther Groissböck
Klingsor:Evgeny Nikitin
Kundry:Anja Kampe
Parsifa:lAndreas Schager
Zwei Gralsritter:Gianluca Zampieri、Luke Stoker
Vier Knappen:Alisa Jordheim、Megan Marino、Michael Smallwood、Franz Gürtelschmied
Klingsors Zaubermädchen:Anna Siminska
Katharina Melnikova
Samantha Gossard
Tamara Banjesevic
Marie‑Luise Dressen
Anna Palimina Eine Altstimme aus der HöheDaniela Entcheva
残念ながら、プレミエ時のシャーガーの映像はもう出て来なかった
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入り口手荷物、身体検査のゲート
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ヘッセン州立劇場--アラベラ [オペラ(海外)]

 ヴィースバーデンは何度か来ているが、オペラは初めてだ。火曜日は温泉が女性の日ということで、温泉とオペラをはしごしようと思って来たが、フランクフルト駅のポストで重い荷物の一部をミュンヘンの友達の家に送ったり、現地アパート入室時、電話しても管理人がすぐには到着せず、色々時間がかかって、温泉は無理だった。
 劇場のホワイエが、昔の館をそのまま利用していて、お城のレセプションのように豪華絢爛だ。
 舞台は、筋書き通りで、音量は押さえて綺麗さが、引き立っていた。
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Conductor:Patrick Lange
Adelaide:Romina Boscolo
Arabella: Maria Bengtsson 
Zdenka:Katharina Konradi
Mandryka:Ryan McKinny
Matteo:Thomas Blondelle
Count Elemer:Aaron Cawley
Count Dominik:Benjamin Russell
Count Lamoral:Alexander Knight
The Fiakermilli:Gloria Rehm
Fortune-teller:Maria Rebekka Stöhr
Welko:Martin Plass
Djura:Thomas Braun
Jankel:Wolfgang Meinert
Hotel Porter:Jochen Elbert
Three Card Players:Oliver Steinmetz, Leonid Firstov, Aldomir Mollov

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シュトゥットガルト歌劇場-WUNDERZAICHEN [オペラ(海外)]

 なぜ、Wunderzeichen ではなく、ZAICHEN なのかよく分からないが、もじりと思うことにした。これは、音を楽しむオペラであり、アフタートークに、作曲家、指揮者、演出家、歌手、プレトークにも出た女性を含め総勢5人登場。指揮のカンブルラン氏の話によると、騒音と音楽の境い目を体感できるということ。たとえば、人が何かにドキッとしたとき、体や頭はその音を感じている。そういう、血液が流れる音や、呼吸、脈の音などを、表現しているらしい。楽器の使い方も面白く、例えば、ホルンのマウスピースに息だけを吹く音、叩く音、ピアノの弦を弾く音、打楽器に聞こえる低弦の音などは見てわかる。アフタートークで出る質問は、何でこんな音楽?的なネガティブなものが主だが、作曲家は、口下手らしく、上手く答えられない。その点、はっきり説明できるのは、カンブルラン氏だ。冒頭の弦楽器の弓は、何?という質問には、明確に答え、弓を動か速度が、呼吸の変化であり、搭乗口を突き進む時は、武器にもなると。
 公演に人は余り入っておらず、ちょっと見、1/4位だろうか。場面はテルアビブ空港だが、そこから脱出できない人間が、体から発する、救いをもとめても届かない信号のようなものを感じる。
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シュトゥットガルト歌劇場-Faust [オペラ(海外)]

 ミュンヘンからシュトゥットガルトに来た。大分久しぶりだ。9年ぶりか。
 フランツ・カストロフの演出で、ネットで舞台写真を見ると、バイロイトのGötterdämmerungの舞台装置に似ており、怖いもの見たさ?で、行ってみた。バイロイト以上に、精密に構築された建造物は、実物大で本物そっくりだが、架空のものだ。作品に対する確固とした思い入れが無い限り、カストロフの舞台は、豪華で美しい。汚い裏町の風景は、絶品だ。
 Sortirは地獄への出入り口、上には教会、バイロイトのワーグナー演出より、遥かに分かりやすく、違和感がない。私も色々見すぎて、感覚が麻痺しているかもしれないが、歌手も良くて、見応えある舞台だったので、まずはほっとした。
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