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Online Sprachcafé 日独協会 [ドイツ語]

 コロナ禍でリモート開催となったSprachCafé に初めて参加してみた。Webページから申し込むと、ZOOMの招待状が届く。オンライン宴会以外で使うのは初めてだ。
 今回の参加者は7名から9名くらい。初めは全員の顔が見えたが、途中から資料が映し出され、以後4人分の映像が下部に現れるようになり、それによって資料の下部は見えなくなるのだが、主催者が見えなくなっては困るので、取り敢えずその画面で続行した。予定では1時間半だったが、実際には19時から21時まで続いた。
 参加者は学生さん、社会人、私を含め年寄りが少し、普段、昼間開催されるSprach Café は、演説好きの年配男性の牙城だが、今回自分には初めての先生(研修生)だったこともあり、出席者に公平に発言を割り振ってくれて、新鮮で良い雰囲気だった。
 テーマはBaden(温泉)、これまでは研修生の専門分野のテーマについての発表と討論が殆どで、自分には話したいことは何も無かった。しかしリモートでは個々に指名されるので、話さざるを得ない。
 自分が感じたリモートの良さは、自分をさらけだす必要がないこと。画面の中に見えているだけの自分がしゃべれば良いということ。対面して話すほど周囲が気にならず、話しやすい。短所としては、緊張しない分、自分としては頭を使わないことは問題だ。普通、話すなら文法をある程度考えながら言葉を選んで話すが、リモートでは、日常の感覚で、反射的会話となり、注意深く話すという緊張感が無くなる。
 対面の会話とはその場の雰囲気や直感があってこそ成立するもの。初対面のリモート会話は、ZOOMミーティングの名のとおり、純粋な意見交換が適する場なのだろうと感じた。 
 離れて話すのは、以前使っていたスカイプ以来だが、ZOOMは便利だ。分かりやすいテーマだったらまた参加したいと思う。そして、近い将来、海外の学校にZOOM参加する日常が来るかもしれないと、老後の新たな可能性を感じた。
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「ペトラ・ラング氏を迎えて」 [ドイツ語]

 ペトラ・ラングさんのブリュンヒルデ、イゾルデ、オルトルートは、旬の舞台と言えると思うが、ラングさんについて何も予備知識が無かったので、東京の春音楽祭の3つのインタヴュー記事にさっと目を通してから、お話しを聞きに行った。偶然、会場前で、タクシーを降りる外国人女性が見えたので、ひょっとしてと思い、一緒にお迎えした。舞台では、かなりきつめの女性のイメージだったが、エレベーターを待つ間、場つなぎで、桜はご覧になりましたか?と尋ねると、とても明るい声で、見ました、見ました!、ドイツでは、5月中旬にならないと咲かないと、二度繰り返しおっしゃり、失礼ながら、この普通の同世代のドイツ人女性のような反応に、ちょっと驚き、急に親しみを感じた。
 インタヴューでも、言葉を繰り返す話し方はラングさんの癖なんだなあと思った。元々ヴァイオリニストだったとは知らなかった。それで、歌を始めた時点で、音楽的アプローチに難儀することもなく、練習すれば技術は身につくと経験から、地道に練習されたようだ。話の端々に先生や周囲との円満な人間関係が伺え、舞台での役柄を通して、いつも人間の本質に目を向け、出会った現実に上手く適応して、人生の波に積極的に身をまかせ、ふわっと乗り越えてきた、肝の座った女性という印象だった。
 私だけでなく、ラングさんといえば、絶叫するオルトルートのイメージが強く、2年前、バイロイトでイゾルデを歌い始めたとき、意外にも絶叫していないと思ったし、そういう感想を周囲でも随分聞いた。
 声を保つため、リートは大切と、学生時代から歌い続けている。イゾルデを歌うために、年齢に応じた栄養や肉体の変化にも目を向けるなど、ストイックに声を守ろうするのとは少し違い、開放的なお人柄ゆえ、ご自身の声の可能性を真っ直ぐに追求できるのだなあと思う。ヴァイオリン弾きとして、オケの個々の楽器熟知し、聞きあえる利点もあり、気負いを感じさせないところに、まだまだ余裕が伺える。

テーマ:「ペトラ・ラング氏を迎えて」
お 話:ペトラ・ラング(ソプラノ) 聞き手:鈴木伸行(当協会理事) 通 訳:蔵原順子
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Die Feen新聞批評 [ドイツ語]

 また図書館でKurierを見てきた。バイロイトの新聞は、やはりバイロイトで、初めて初期三部作を上演する意味にこだわる。ライプチヒはワーグナーの生まれた場所なので、共同制作のパートナーとして選ばれたことに、違和感はない。でも筆者は、会場が体育館で、演出付きの上演が不可能と決まった時点で、企画は不適格ではなかったかと言う。妖精は、ライトモティーフがまだ無く、後の作品をほのめかす要素が隠されていて、内容を理解するのが難しいと。
 祝祭劇場では、字幕は技術的にも困難で、元々ワーグナーが、舞台に集中して欲しいという考えで、採用されない。でも、滅多に上演されない、しかも演奏会形式の妖精に、歌詞があってもいいじゃないかと。他の2作品ほど、ハッキリした批評はないが、再演があるかどうかと言いつつ、興味はすでに、2週間後のバイロイト音楽祭に向いているようだ。(G)
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Rienzi, Liebesverbot 新聞批評 [ドイツ語]

 Kurier紙の批評を、図書館で見てきた。Zinneckerという人の記事だが、Rienziの方は、シュテークマンの演出がぱっとしないらしい。本来情熱的なオペラであるはずなのに。そもそも今年、あの体育館で新演出で公演すること自体、制約があって、否定的だ。
 一方、Liebesverbotの方は、テーマがはっきりしており、カーニヴァルの仮面舞踏会になっていて、そのまま楽しめ、こちらは評価している。(G)
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オーバーフランケンハレへの近道発見
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ドイツ語のクラス [ドイツ語]

 以前、レーゲンスブルクのドイツ語学校に、10年連続して、アメリカから毎年2週間だけ、ドイツ語を習いに来ているという男性がいた。当時年に2週間だけ学ぶ意味がわからなかったが、今自分のしていることがそれに近づきつつある。バイロイトに来た時だけ、ドイツ語を学ぶという怠惰なモティヴェーションも、最早、恥ずかしいとも思わず授業を受けている。
 今年のクラスの生徒は、8人、私と一緒に3週間だけ来たヤルダは、イラン生まれ、家族とカナダに引っ越し、シカゴの私学で、生物化学を勉強している。年間5万ドルかかるので、学費無料のドイツの大学で、医学を学びたいとのこと。そのために、ドイツ語の資格試験が必要なのだ。今はKulmbach の知り合いの家に住み、毎日通ってくる。バス代が片道4ユーロ以上だと言ったら、車で来ている他のクラスの人を紹介してもらい、4人乗り合いで、来られることになった。この女性は、話していて、とても頭のいい人だとわかる。理路整然として、常識もあり、何でも一度聞くと完璧に頭に入る。
 ポーランド人28歳主婦スザンナは、自国で情報科学のマスターを取っており、10年連れ添ったご主人は、ドイツの大学を出ている。彼女ももう一度、ドイツの大学で勉強したいので、この二人のモティヴェーションはとても高く、ドイツ語にもごまかしがない。スザンナは納得するまで質問するタイプ。そもそもクラスにバイロイト音楽祭を知っている人はいなかったが、その後、スザンナは興味を持ったようで、なぜチケットが買えないのか、10年かかる訳とか、細かく聞いてきた。一生懸命私も説明したが、私の説明が下手なのかしらと言うと、隣でヤルダが、分かるよと笑いながら加勢してくれた。
 スザンナは4月からここへ通っており、韓国人のホーキョンと仲が良い。他に韓国人仲良し3人組がおり、3人組の一人は、既に日本で2年間日本語学校に通っており、日本人のように話す。日本は物価が高いので、ドイツ語も勉強し、貿易関係の仕事に就きたいと。他の二人はどう見ても無邪気な交換留学生だ。韓国人は、授業中になぜ母国語を話したがるのだろう。もう一人、素敵な日本人がいる。日本に来ていたドイツ人と結婚し2年日本で暮らしたあと、一緒にバイロイトに来た。ご主人は日本語が上手で、家でも日本語で話しているそうだ。
 先生は二人。人それぞれ固有のテンポがあり、去年と同じトルコ人の先生は、評判が余り良くない。すごくのんびりしていて、"間"が長い。だから韓国人がペチャクチャ始めるのではないだろうか。それに、よその国のことを、あまり知らないので、独自の物の見方を、授業中に留学生に話すのは、どうなのだろうと、今年もやはり違和感がある。もう一人厳しい方の若い女性の先生は、とても評判がよい。間髪入れず、質問して来るので、皆授業中気を抜く瞬間はなく、常に集中している。私も何年ぶりかで、先生らしい先生に出会った。生徒も先生も、時間潰しで来ている人と、真剣勝負で来ている人と二分される。(G)
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ドイツで市民権を得るための100の質問-授業修了 [ドイツ語]

 最後の授業では、移民が、ドイツ市民になるための100の質問(Einbuergerungstest)を体験した。答え方はマークシートではなく、全て筆記スタイル。再統一前後の新旧の州の数と各州都から始まって、ナチス時代の重要な事実、戦中戦後の記念日、ドイツの建国、憲法、選挙、政党、EU、知識人、歴史的文化人、国旗、国歌など、ドイツ人でもとても全問正解は難しいと、先生が言っていた。
 ドイツ語を学び始めたとき、言葉だけでなく、いかにしてドイツ人になる(近づく)かも強制的に教えこまれるのが不思議だったが、目指すところはここだったのかなと、今なら思える。
 韓国は競争社会、学生はものすごく勉強する。大学受験のため、朝8時から夜10時まで、学校にいるとのこと。彼女らは、そういう優等生なので、点数や評価にとてもこだわる。
 水曜にテストがあり、お国の大学に提出するこの10ヶ月の成果を示さねばならない。私は2週間しか参加していないが、一応参戦した。ドイツと日本、韓国では、評価基準が違うので、成績を貰ってから、自分の答案を見せろという学生もいる。採点ミスで貰った高得点の成績表の返却もしなかった。
 読解、聞き取り、文法、作文、しゃべりの合計点が90%を越すと、Sehr gut なので、私はむしろ救われた感じがしたが、彼女らは、自分に見えない部分の得点比重が高いことが、気に入らないようだ。
 韓国人5名の中で仲良しトリオは騒々しくて、3カタストロフィと先生から呼ばれていた。後の2人の韓国人は、落ち着いている。でもいつも皆韓国語で話していた。
 最終日20日から、先生がラマダンに入るので、木曜日に近くの伝統あるカフェに皆で行った。そこでまた韓国語を話し出したので、さすがに私もまずいと思い、ドイツ語で話すようにと、初めて注文した。すると素直に、ちゃんと話すではないか。初めて彼らとコミュニケーションが取れた気がした。最後には、今日は沢山ドイツ語を話しました!と嬉しそうに先生に向かって言っていた。
 最後の金曜日、セリーナは、誰だか分からないほど美しくメイクしてきた。スーミンも、細い目にアイラインを入れてきた。でも、3人とも涙を流して先生と別れを惜しんだので、せっかくのメイクが流れてしまった。
 先生も、スーミンのことを、来たときには、子供だったが、立派な若い女性に成長したと、目頭を押さえていた。若いっていいなと思う。ここでの経験は、彼らの一生の宝、先生は、彼らの親代わり、唯一甘えられる場所だったのだ。
 日本人会でも、留学を終え、晴れ晴れとした気持ちで、帰国する人たちがいる。ドイツでは今が別れと旅立ちの季節だ。(G)
 クラスメート、手前韓国人、奥はカメルーン人、ギリシャ人とトルコ人(先生)
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今回のドイツ語クラス [ドイツ語]

 今年も市内のドイツ語学校に通っている。クラスに日本人は私一人だが、隣の大学受験クラスに、明朗快活な日本女性がいる。来週の試験を突破すると、秋から大学に入学できるそうだ。
 クラスに韓国人の交換留学生が5人いて、すぐ母国語でおしゃべりして、先生によく怒られる。普通Kindergarten じゃないと、ピシャリと止めさせるものだが、トルコ人(奥さんがドイツ人で 今はドイツ国籍を取得しており、イスラム教徒)の先生は、彼女らを子供扱いのまま、緩やかに時間が進んでいく。
 ひとりカメルーンの男子留学生もいる。母国語はフランス語。
 一番親しくしているのが、大人のギリシャ人。奥さんと子供と一緒に、新たな職を求めて、昨年11月からここへ来ているそうだ。ドイツ語歴はぼちぼち15 年くらいだと、さすがヨーロッパ人だ。初対面の話題は勿論今のギリシャ経済のこと。彼は、カタストロフィだと言いながらも、実際にあの時は国にいなかったんですよね、とつい言えるほど、お気楽にも見える。今日に至った経緯を思うと、ギリシャ人てどんな人だろうと、とても興味がある。
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 先生はやっぱりドイツ人とは違うなと思うことが時々ある。まず、ドイツ文化の自慢はしない。政治の話が好きで、二十歳前後の韓国人が、自国の政治も歴史も説明できないと、冷ややかな眼差しを注ぐ。
 エネルギー問題、社会奉仕活動、ドイツの政治家など話題が進む中で、一番参ったのは、自国の歴史をきちんと説明出来るようにしてくるよう言われた韓国人が、翌日いきなり、1910年日本に占領されたところから、話し出したことだ。
 前日の不意討ちのときにも、彼女らはそのことを言ったので正直驚いたが、次に振られて、日本人として、謝罪せねばならないことはあるが、戦中戦後のことは、色々な考えがあるので、はっきり言えないと、私は逃げた。
 もし、翌日また聞かれたら、デリケートな問題で、政治家が軽率な発言で、何人も失脚したからと逃げ切る準備をして行った。しかしとっさに質問に転じて、韓国人に北朝鮮問題を振って、日本の話題を遠ざけた。その際、韓国人たちが、北朝鮮の人と話したこともないし、北に親類もいないと言うと、それはあり得ないだろうと先生が言う。でも世界中の民族が移民したり、大陸間を移動するわけではなく、それこそ東西の歴史の違いなのにと思ったが、とりあえず黙っていた。今年のクラスはこんな感じだ。(G)
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各国からの生徒 [ドイツ語]

 ドイツ語のクラスに生徒は5人いる。今まで一度も出合ったことない国の人たちだ。この学校に日本人はいない。
 イラクの女性はバイロイト大学に博士論文を提出したとところで、7月末に帰国する。イラクの近現代小説を専攻し、作家志望だ。
 パレスチナの若者はジャーナリストとのこと。ドイツ国内あちこちの大学や語学学校へ短期留学している。映画も撮ったそうで、最終日に見せてもらうことになっている。
 3人目は韓国からの若い女性。本国でドイツ学を専攻し、一年バイロイト大に留学して、今は歯科医になりたいとのこと。
 この3人は奨学金を受けられたのがバイロイト大だけだったという理由で、バイロイトに来ている。
 4人目はウクライナの若い女性。両親はスイス人とスペイン人で、お姉さんがバイロイトに住んでいるため、夏休みを利用して来ている。お姉さんはドイツ語が完璧とのこと、いつも素晴らしい宿題を提出する。
 皆、志の高いすごく頭の良い人たちだとつくづく関心する。それにみんな裕福そうだ。ただ、バイロイト大学は新しい大学なので、留学に必要な語学力のハードルは高くないのかもしれない。それに加えてこの大学は、元国防相グーテンベルク氏の論文盗作の事件もあり、けっこうゆるい大学なのかとも思う。
 パレスチナの話はニュースでしか知ることができないのに、実際に国を失ったとか、本当のところイスラエルとどうなのかという興味深い一面を聞くことができ、クラスの先生も興味津々だ。彼が言うにはパレスチナの人の方が寛容で、イスラエルの人は文句ばかり言うそうだ。とはいえ、ドイツで出会えば言葉が通じるのですぐ仲良くなりいっしょに行動するとのこと。でもいずれ、喧嘩別れすることになるのだそうだ。
 イラクの女性はとてもはっきりしている。授業でニュースを詳しく聞いたり討論したりするのだが、彼女ははっきり政治に興味はないと言い放った。
 ウクライナの女性は英語とスペイン語を話す。喋るときは英語が混ざるが、聞く方は優秀だ。実はかなりのレヴェルまで勉強してあると思う。韓国女性は本当に真面目でこれから人生の勝負するわけで、目下猛勉強中だ。それなのに何故自分の辞書を持っていないのかが不思議。多分いろいろな参考書を揃えているのではないかと思う。韓国語とドイツ語の辞書は間違いばかりだと言っていた。
 私は電子辞書を買い換えたので、複数辞書で面倒な宿題も何とかこなしている。とはいえ、もう3年もドイツ語から遠ざかっていたので、忘れていたこともあり、2週間たって、ようやくドイツ語圏で生活している実感が湧いてきた。(G)
写真は仲良くしているイラク美女アメル 
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ヨセフ・スーク他界の新聞記事
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ドイツ語授業最終日 [ドイツ語]

 授業の最終日なので、皆であれこれ食べ物をもち寄って、短時間おしゃべりした。大きなプリンはスペインの典型的なおやつとのこと。クラスで一番明るく楽しい三児の母スザンナ(写真右)が作ってきてくれた。味は日本のプリンと同じだが、とっても甘かった。
 他にルーカス(先生)がお米の入ったデザートと、パンに塗るパテのような、典型的なお母さんの味を作ってきてくれた。
 トルコ人は昨日の続きで、トルコのワインを持ってきてくれた。4週間の間にみんな仲良くなり、寡黙だったシアトルからの男子学生も最終日になってようやく話し始め、以前先生に教えてもらったという美味しいビールのお店を教えてくれた。
 ルーカスは明日から1週間ニューヨークに行く。彼はイタリアに留学しており、舞台芸術も勉強しているのでオペラにも詳しい。ウィーンシュターツオパーでも仕事をしたこともある。
 でも、ドイツものは苦手のようで、復活祭に三つパルジファルを見て歩いたと言ったら、何ともいえない表情をした。今度イタリアでオペラを見たいと言ったら、是非それがいいと、とっても喜ばれて、表情が明るくなった。
 水曜に、家主友人のお婆さんウージーが泊まりにきてくれるというので、残っていたお米1合で、きのこの炊き込み御飯をつくったところ、美味しいと言って食べてくれた。
 その時だめ押しで、この前のアイロン事件について、火事の方が泥棒より怖いと思うと言ったら、あなたがいれば万事大丈夫だと気楽に言われてしまった。
 木曜は学校でインターネットを使ったあと、7時にサロメの立ち見に並び、8:30開始のチケットをすぐに買うことが出来た。ギャラリー立ち見2列目だが中央の場所を取れた。一時間待つ間いつものイタリアンカフェに行こうかと思ったが、この日はもうインターネットを使う必要が無かったので、学校の隣にあるチェーン店カフェアイーダに初めて行った。
 先週末学校の遠足の集合地点がカフェアイーダの前で、その時カフェの中を覗いたら、ケーキのウィンドウに19:00以降半額というシールが貼ってあった。まあ、機会はないだろうと思っていたが、ちょうど、19:30だったので、行ってみたら確かに半額だった。
 トプフェルシュトゥルーデル(チーズケーキ)はまだ出来たてみたいで温かかった。アイーダは大衆カフェなので、正規料金でも普通の半額なのに、コーヒー一杯の値段で、ケーキも食べてしまった。
 サロメは火曜より歌手の調子が良かったと思う。特にサロメ。遠くから見ても演技が素晴らしく、声の張りがあって、よく伸びて、役に没入していた。音楽はやはり一階の方がよく聴こえるが、歌手の本当の実力を聴くなら、ギャラリー席がいいように思う。
 一夜明け、金曜朝、朝食のコーヒーを入れに行ったら、私の大事なBioのパンが無い。捨てられてしまったのかとがっかりして、ウージーに尋ねたら、自分が食べてしまったという。あなたのだとは、知らなかったと。私も言わなかったのだけれど・・・参った。(G)
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ドイツ語1週間 [ドイツ語]

 授業が始まって、一週目が終わった。若い男の先生がとても丁寧で親切、繰り返し単語を復習してくれるのでありがたい。考えてみれば、生徒はこちらで生活している人ばかり、実際の生活に必要なことを教えてくれる。皆母国ではちゃんとした仕事をしていて、できれば、ウィーンでも働きたい人が勉強に来ている。自国の資格をウィーンで証明してもらう手続きにも詳しい。
 私にとっては、ドイツとの違いを知ることは興味深い。軽い民俗学とも言える。ウィーンはまだまだ階級社会、今でもいろいろなTitelがあるそうだ。確かにネットをチケットを買うとき肩書きの欄がある。ドイツではもはや自分をDr誰それなどと言わないが、こちらでは電話照会の時など、自分の名に肩書きを添えて名乗った方が丁寧に扱われるそうだ。
 バイト先の電話番でも、自分の資格を明らかにしただけで、周囲の扱いが全く変わったと一番プライドが高く、とても聡明なカナダ人女性が話した。彼女は現在でも生活には全く困らないが、子供と正確なドイツ語で話して、ウィーンでもインテリとして生きていきたいのだと思う。
 私の机には、19歳の台湾人歌手と、ペルーの大卒中年主婦、中国の大学でドイツ語も勉強してきた元ジャーナリストの若い主婦がやってくる。東洋人と出会ったのはウィーンが初めてだ。
 ちょっと話してみると、大体相手の感じがわかる。台湾の子はまだ19歳なので、言葉の概念が理解できないことがあり、漢字で説明してあげると納得する。中国人はかなり優秀だと思う。あと発音さえよければ、仕事に就けるのではないかという気がする。
 唯一の現役大学生はスペイン人、やはり話がしっかりしている。その他スペイン系の人はみな本当に明るく、感じがよい。
 家の近くにBioショップがある。家主がBio派なのは、食品や洗剤を見るとわかる。お店はすぐに見つかり、美味しいVollkornbrotと蜂蜜といういつもの朝食をとっている。やはり、こちらでは美味しいパンに出会えることが一番嬉しい。既に常連になりつつあり、昨日は店員の女性にこの前買ったマンゴーシャンプーは気に入ったか尋ねられた。たまたま隣でチーズを選んでいた若い女性に日本人かと声を掛けられ、日本語で挨拶された。お互い近所に住んでいるようなので、また出会うだろう。
 金曜午後、珍しく家主に会えた。思ったとおり、毎日音楽を聞いて、全部頭に入っているのかと問われた。誰でも毎日何か読むのと同じように、私は音楽を聴くのだとと答えたら、一応納得してくれた。(G)
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IKIドイツ語授業開始 [ドイツ語]

 月曜が初日、クラスは12人位、男性はアメリカ人二人だけ。スペイン語を話す人が多く、台湾人と、中国人、西洋人に見える色白トルコ人、アルゼンチンの大学生、3人子供が居る主婦が二人、他にも若い主婦がいた。
 こちらに一年以上住んでいる人がけっこういる。生活に必要で来ている人と、ドイツ語を学んで職を得たい人がいて、台湾人の歌手は先生になりたいそうだ。中国人はご主人がシェフで、将来両親を呼んでこちらで生活したいそうだ。私が音楽を理解するためにいろいろな言葉を学びたいと言い、フランス語も始めたと言ったら、44歳のフランクライヒ・カナダからきているお母さんが、フランス語で話しましょうと声を掛けてきてくれた。
 ウィーンにいるうちに、フランス語も頑張るぞ!という気分。クラスの雰囲気はラテン系で、明るい。顔見知り同士も多いようで、私のように一ヶ月しかいないのは、珍しいようだった。
 先生はよくいるタイプのホモかもしれないという感じの若い男の先生。標準語の授業でほっとした。授業が終わり、受付でブラチスラヴァの地図はないかと尋ねると、スロヴァキア観光局に電話して、20部ほど、観光パンフレットを送るようにすぐ言ってくれた。なかなか親切だ。ワイヤレスランが使えたらいいのにと言うと、じゃあ、すぐ頼もうと調子がよい。
 校舎が狭く、トイレが一つというのが難だが、私達の部屋は静かなので、オペラの真前の校舎で良かった。(G)
↓シティバイク(貸し自転車)、クレジットカードでも支払えるようだ
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馬車も出勤、朝学校へ行く途中で出会った。市電や車と同じ道を走っている。これは、シュテファンドームへ行く馬車。
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今回のドイツ語クラス [ドイツ語]

 ベルリンは寒くなってきて、水曜の夜は結構雪が積もった。朝はBernauer Str.から学校まで歩いており、その途中に大きなスポーツパークがある。

 ドイツ語のクラスはおよそ7人、面白いことに、3人David という名の生徒が居る。キューバ人、メキシコ人、そしてニューヨーカーだ。他にはエクアドルからきた、サックスを音大で勉強したいという若者、ニースからきた大学入学志望のフランス人、一人スウェーデン人も見かけた。そして、パーティー大好きなローマ出身の唯一人の女性、かわいい女医さんがいる。
 ニューヨーカーにはまだ何者なのか尋ねていないが、他は皆一年以上の予定ででベルリンに住んでおり、二人のDavidはすでに家庭も子供もあり、大学をめざし、まずドイツ語を勉強しているという。
 ニューヨーカーはちょっと問題があり、授業をかき回し先生を困らせる。どうして、ドイツ人はそうなんだ、とか、こんな残酷な小説を書くのか、ユーモアのかけらもないと、常に批判的だ。
 自己中で、皆に挨拶もしない。しかし、面白いキャラで、集中度はピカイチだ。北海道に2週間来たこともあるそうだ。
 みな、通学期間を限定していないようで、授業もいつもよりのんびりしている。ニースのフランス人は髪が黒くかなりラテン的、すぐに仏語が出る。でも、ドイツ語もよく単語を知っている。
 最初に一応私も今回の滞在について仏語で話し、授業中、彼の辞書になかった仏語の単語を教えてあげた。
 スペイン語圏の人たちも、ニューヨーカーも仏語は分かるようだ。西洋人の常識の範囲だろう。(G)


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カシオ・EX-wordがリコール [ドイツ語]

 使っている電子辞書で不具合が見つかり、無償で修理してくれるそうだ。何事かと思いきや、ドイツ語のある動詞の活用で過去分詞が間違っていたのを誰かが見つけたようだ。分離動詞aufbereitenの過去分詞の間にgeを入れてしまったのだ。送り返してほしいとメーカーは言う。無償で正しいソフトと入れ替えてくれるのだが、毎日使っている電子辞書を5日間も手放すことはできない。
 買った店に聞いてみたら、新しいものが入荷次第現物交換してくれるとのこと。果たしていつになることやら。念のため前の機種を調べてみたら、そこまで詳しく載っていなかった。追加した3つのソフトはアンインストールして返さねばならないし、詳しく便利になるほど、ミスの確率も高まっていく。目を見張る進歩が仇になってしまった。(G)


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シャンパーニュ [ドイツ語]

 シャンパーニュ地方産の発泡ワインだけをシャンパーニュ(シャンパン)と呼ぶことができる。我が家はもっぱら、ドイツのお手ごろ発泡酒Sekt派だ。独語の教材で、たまたま仏人物理学者Gerard Liger-Belair氏の「シャンパンの泡が発生するプロセス」に関する記事を幾つか読んだ。この人は超高速度カメラで気泡(CO2)の出る飲み物の精密写真をたくさん撮るうちに、シャンパングラスの泡の発生から水面で小さく泡が飛び跳ねるところまで、視覚的に解明した。モエ・シャンドンにその写真を送ったところ、とても喜ばれ、研究のスポンサーになってくれたそうだ。
 シャンパンを発見したのは修道僧ドン・ペリで、その製造法も興味深かったが、一番の驚きは、グラス中の「小さなゴミ」無くして、シャンパンの気泡は発生しないということだ。ゴミといっても微細なもので、例えば、グラスを拭いた布の糸くず、コルクの粉末などが必要なのだ。実験室内のような、清潔なグラスからは真珠のように美しい泡は生まれ出ない。
 独語・仏語両方でシャンパーニュ周辺の言葉に接することができて、楽しいテーマだった。(G)


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夏期ドイツ語会話クラス [ドイツ語]

 外国語も楽器も上達するには繰り返しの練習が大切だ。習得したノウハウを、100%活用できるわけではない。チェロのレッスンと似ている。どんなときにどのテクニックを用いるかを考えることは、結構楽しい作業だが、新しいことに気をとられ、以前言われたことを、うっかり忘れてまた注意されるのだ。必要に応じて必要な引き出しから適切なノウハウを取り出して使う作業が、習熟するというアナログ的頭脳行為なのだと思う。いずれにしても、そのノウハウで何を表現するかが、一番重要なことなわけで、本末転倒だけは避けたいと思う。
 会話クラスの初回は、いろいろな方法で初対面の人と知り合い打ち解けることから始まる。人数は20人くらいいそうだが個性派ぞろいで、皆さん主張がありそうで、夏休みの楽しい講座になりそうだ。(G)


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三代目-ドイツ語電子辞書 [ドイツ語]

 家のカシオの独語電子辞書がついに三機種目に代替わりした。最初のソニーの分厚い電子辞書も入れると、クラウン独和辞典のソフトをCD-ROM、MDを含め、五回も買ったことになる。初代カシオを買ったのが三年前、EX-wordは飛躍的に進歩した。最初は軽くて嬉しかったが、動詞活用表は入っていなかった。ニ代目はしゃべるし、広辞苑も入っていて、楽しくなった。そして三代目、装備されているソフトの数が一気に増え、入力の反応スピードがアップし、追加ソフトも入れられるようになった。今後はインターネットからのダウンロードで、購入したソフトが更新されると嬉しい。これまで、下取りなしで買い替え需要に貢献してきたのだから、これを最後にしたいものだ。実は仏語の電子辞書を買うつもりだったのだが、仏語を追加ソフトで補うことにした。Dudenのカシオ専用CD-ROMも、買い換えて入れれば、一台でかなり満足のいくものになるだろう。とはいえ、容量に限界があり、また次の「失望」が待機している気がする。(G)


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日独詩人たちの集い-東と西・言葉と音の出逢い [ドイツ語]

 法政大学とドイツ文化センターが主催する、文学と音楽のコラボレーション、言葉と音が出逢う未知なる世界を覗きに、法政大学の26階にあるホールに行った。高層ビルからの眺望は素晴らしかった。
 始めに西(ドイツ)の部で、Albert Ostermaier氏が自作の詩数編を朗読し、Aaam Schlamminger氏が、電源につないだエレクトリック鼓のような楽器で音色を変えながら、即興で伴奏した。二人のお互いの反応や呼吸で朗読する詩の順番を決めるそうだ。床に置いた詩集を拾い上げ、ページを繰りながらの朗読だった。詩は日常の一コマ、異国の印象、サッカーのオリバー・カーンを称えるものまでいろいろな気持ちを歌っている。声のトーンだけでも起伏があり、音との相乗効果で、心情や情景の盛り上がりが聞き手に迫ってくる。
 東の部(日本編)ではポンちゃん山田詠美さんが「色彩の息子-血の声」を朗読し、梅津和時氏がサックスやクラリネットを持ち替えて、情景や心情の描写をする。次にこのドイツ語訳の朗読に梅津氏が音楽をつける。最後にSchlamminger氏と梅津氏が即興で共演した。全体を平たく言えば、効果音入りのラジオドラマのような雰囲気だ。
 人の声に対し、サックスは音量が大きく、しばしば、言葉がかき消された。質疑応答の時の梅津氏の談で、事前に小説を読み、場面ごとに楽器を替えるところまでは構想を持っていたが、実際山田さんの声を聞くのは当日が初めてで、そのイメージに合わせて即興で吹いたそうだ。
 終演後、Schlamminger氏の周りに何人か集まってきた。楽器に興味があるのだ。私も近寄って質問してみた。鼓のようなこの楽器は、イランの典型的なDafという打楽器で、胡桃の木に羊の皮を張ってありお手製とのこと。つぼまった反対側と、胴の部分も叩いたり、爪を使ったりして、色々な音がする。もともとクラッシック音楽をやっていたので、打楽器以外に弦楽器もいろいろ弾くそうだ。羊の皮が湿気てしまうので、小さな電気カーペットのような物の上に皮面が接するように置き、常に乾燥状態に配慮しているとのと。他の楽器の演奏も聴いてみたい。(G)
http://www.saam-schlamminger.de/
http://www.goethe.de/ins/jp/tok/ja1520085.htm


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ドイツ語再開 [ドイツ語]

 ワールドカップ開幕を前に、最近TVからドイツ語が聞こえてくる機会が多く、何となく嬉しい。私も久し振りに国内でドイツ語講座に通い始めた。皆真面目で、優秀で、ちょっと自分だけ場違いな気がする。ドイツ語圏で十分自由に楽しめるようになった今、上をめざそうというMotivationがいま一つ上がらない。私は迷う。劇場のプログラム解説や音楽評論より難しいものを読む必要があるのか、日本人とての自分の教養レベルを鑑みて、ドイツのインテリの世界を覗きたい欲求はあるのか。
 学問として勉強していく気は無く、Kommunikationという点では当初の要求水準は満たしているが、特に話好きという訳ではない。でも、できれば日本にいるドイツ人とお友達になりたい。なまけものの自分には、次の一歩を踏み出す為の新たな目標設定が必要なのだ。ベルリンのクラスメートは、ドイツで就職したい人か、大学で必要な人、どちらも母国語並みにドイツ語を使いこなすことを目標にしているヨーロッパ人たちだった。
 「ドイツを楽しむ」ために始め、ZMPを視野に入れるクラスまで来たことに驚き、次の目標はオペラの先にチラチラ見える、ドイツの演劇だろうかと、難しいものを感じる。(G)


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