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ゲルギエフ・ミュンヘンフィルーさまよえるオランダ人 [オペラ(海外)]

 ダーラントとオランダ人役が変更になった。ガスタイクで聞くゲルギエフのオランダ人は、思いのほか「爽やか」だった。オランダ人は、こんなに明るい音楽だったのだろうか。バイロイトのオランダ人をティーレマンが振ったとき、今まで聴こえていなかった、美しいハーモニーに感動したが、それ以来、バイロイトの音がオランダ人のイメージになっていた。今回の演奏会形式では、なんだか、チャイコフスキーのように回転しながら高揚する感じに聞こえるところもあり、コーラスは、発表会のよう整然と、縦横とハーモニーが綺麗に揃い、ストーリーや演技的な要素は出していなかった。暗さや、息苦しさのないオランダ人の上演は、会場の空気が明るくなって、コンサートとしてはいいのかなと受け止めた。
 ゲルギエフが、無理にドイツっぽいところを出す必要もなく、指揮の姿だけ見ると、棒なしの小刻みな指の震えは、以前のようにおどろおどろしさはあるのだが、音は爽やかな方向に変わってきたと感じる。1月にローマで聞いたチャイ5も爽快だったし、以前の印象を改めようと思う。
 グロイスベックが降りたのは、残念だったが、バイロイト歌手が集まり、ヴォータン役Lunglenのオランダ人はじめ、歌手陣も皆さんストレートで淀みが無かった。
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変更案内
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プログラム記載予定の配役
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ゲルントナープラッツ劇場 Gärtnerplatztheater ー白馬亭にて [オペラ(海外)]

 初めてこの小さな劇場へ行った。地下鉄の駅に着くと予報通りの雷雨だが、傘の無い人もいた。劇場の入り口ではブラスの演奏がちょうど始まったところだった。呼び込みのようなものか?交代するように今度ロビーの端で女性のコーラスが始まった。ブラスは何曲も演奏し、両グループとも、本番の劇中にも登場した。どちらもバイエルン風の音楽で何かウキウキする。お客さんの雰囲気もバイエルン風で民族衣装の女性もかなりいた。劇場内に入るとピット内ではバイオリン、チター、ギター奏者が3人でバック音楽のように、多分練習ではなくサービスで、奏でてくれていて気分を盛り上げる。
 オペレッタの始まりは、バスツアーで、ザルツカンマーグートへ行くと言う設定。元気の良いツアコンさんが登場した。たわいもない話だが実際ヴォルフガングゼーの白馬亭を見ているので雰囲気が分かり、とても楽しかった。幕が開くとシャーフベルクの登山電車も見え、後半フランツヨーゼフ一1世は、船で登場。飛行機で来るドクターがいたり、来客対応するケルナーと、厳しい女主人のやりとり、バイエルン風のダンスなど楽しさ満載だった。
 テーマ曲Weißen Rössl am Wolfgangsee...のメロディーに、最後思わず私も手拍子してしまった。カーテンコール後には、追い出し音楽のように最後までお客さんを見送ってくれる。帰りも雨は降っていたが、とても明るい気分になった。
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Allerheiligen Hofkirche 6.Kammerkonzert [オペラ(海外)]

 日曜の朝、教会コンサートへ行った。国立歌劇場の並び、レジデンツに隣接するアラーハイリゲン教会(諸聖人宮廷教会) は戦災で全壊、今世紀になってから復元されたそうで、正面ファサードには新しい石材の部分もあり、ドレスデンの聖母教会のように破片を1つ1つ組み上げたのだろうか。内部は豪華な装飾は復元されず、質素で、現在はコンサート用に使用されているそうだ。
奏者はバイエルン国立歌劇場のオーケストラ、2曲目のチェロの曲は、メルヘン語る切れ目に音楽が入るという感じで、お話が主だった。
 11時開演だが、前半が終わって12時半、長くなりそうなので夜の部もあり、そこまでで失礼した。
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バイエルン国立歌劇場ー烙印を押された人々 [オペラ(海外)]

 フランツ・シュレーカーは日本で殆どやらないが、ドイツでは再評価されている作曲家、私は以前ベルリンで唯一「はるかなる響き」を聴いただけだ。
 今回代表作の「烙印を押された人々」を聴けると期待して来たが、うっとりする響きに出逢えたものの、心に留まらず、通り過ぎて行ってしまった。演出はともかく、音楽づくりの方向なのか、長い作品なのに、音楽の起伏が少ない印象で、体の中まで訴えてくる感じが薄かった。
 始まりがチェロだったこともあり、暫くぶりのシュレーカーの響きにぐっときたが、聞いた後、心に残ったものは何かと思うと、Vnの美しいソロ、ソプラノの美声と、ネズミの被り物、豊満な女性の肉体。再演のせか、満席ではなく、聴衆の反応とも、興味本位の印象だった。
 最近ベルリンでも上演されており、この話が、どんな風に演出されているのか、次回のために、要調査だ。

Musikalische Leitung:Markus Stenz
Herzog Antoniotto Adorno:Tomasz Konieczny
Graf Andrea Vitellozzo Tamare:Christopher Maltman
Lodovico Nardi:Alastair Miles
Carlotta Nardi:Catherine Naglestad
Alviano Salvago:John Daszak
Guidobaldo Usodimare:Manuel Günther
Menaldo Negroni:Kevin Conners
Michelotto Cibo:Sean Michael Plumb
Gonsalvo Fieschi:Andrea Borghini
Julian Pinelli:Peter Lobert
Paolo Calv:iAndreas Wolf
Capitano di giustizia:Tomasz Konieczny
Ginevra Scotti:Paula Iancic
Martuccia:Heike Grötzinger
Pietro:Dean Power
Ein Jüngling:Galeano Salas
Dessen Freund:Milan Siljanov
Ein Mädchen:Selene Zanetti

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ペトレンコのヴァルキューレ [オペラ(海外)]

 メールでの予約に外れ、ネット売り出し日、何とか食い込み手に入れたのは、最後の一枚だった。席は、2列目の端でカテゴリーの境目。運良く、指揮がよく見え、音も、一列目だったラインゴルトより、ずっと良かった。ネット中継される公演だったこともあり、初日のラインゴルトとは、比較にならず、これこそが、ペトレンコだと、感動が蘇えってきた。ドレスデンでは、ワグチューはホルンと一緒だが、こちらは、今回も右手のCbの後ろだったが、ラインゴルトの時のような違和感は無く、ビット全体の音が溶け合っていた。三幕には、ホルンに持ち替え、左側で吹い ていた。
 ペトレンコの音楽は、歌手を邪魔せず、むしろ積極的に歌のよさを引き出し、時々錯覚で、音楽が言葉でしゃべっているように聞こえる。特に、ヴァルキューレは、心の内を語る場面が多く、静かに、優しく、言葉に寄り添って来る音楽が素晴らしい。普通は、歌のオブリガートのように目立つ旋律が、抑えられていたり、気づかなかったところでは、ブリュンヒルデがヴォータンに、本当は、ジークムントをどうしたいのか、尋ねてる場面のホルンアンサンブルが、まるで、人の声のようなニュアンスで絶妙だった。カーテンコールでは、ペトレンコはずっとニコニコしており、ブリュンヒルデのシュテンメも初々しくて、とてもよかったが、やはり、ここはジークリンデのカンペと、深く微笑み合って、満足そうだった。彼女の声は本当に優しくて、ペトレンコの音楽ととても美しい相乗効果を発揮する。最適役だ。オニールも、ペトレンコの音楽なら、ひ弱だ酷評されることはないだろう。コッホが風邪で交代したのは、残念だった。
 ティーレマンの、地の底から湧き上がる音、ペトレンコの天上に届きそうな柔らかな響き、ヴァーグナーの音楽は、どちらも素晴らしい。
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ドレスデン国立歌劇場−神々の黄昏 [オペラ(海外)]

 ついに、黄昏の日。どうも、オケの集中力が希薄な感じがする。オケの集結力のようなものが足りない感じだろうか。土曜日だからなんてことは、無いだろうが、ホルンのソロが気になった。勿論音量全開のジークフリートの葬送など、その迫力はこの世のものとは思えない、巨大な音の殿堂だった。ラインへの旅からもう、抵抗できない、ヴァーグナーの音楽そのものに酔ってしまった。 地の底から湧き上がるような、地面を揺するような、ものすごい地鳴りの中、壊れる寸前まで、ここまでの迫力ある黄昏は私の中で空前絶後となりそうだ。
 シャーガーは本当に何処からあのように強靭な声が生まれてくるのか、鋼のようなという例えが、彼には合う気がする。歌と音楽が刺激し合う、ただならぬ瞬間が、続いた。
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ケムニッツ歌劇場ーばらの騎士 [オペラ(海外)]

 ローマ行きを決めたのは大晦日で、それ以前にケムニッツは手配しており、いささか疲れ気味だが、チェックアウトしてドレスデン中央駅へ向かった。やはり、前日の嵐の影響で、予定の電車が遅れるというDBのメールが来ていて、まあ、実質この電車は来ないということなので、急遽バスで行くことにした。行ったは良いが、復旧状況によっては、翌日のゼンパー黄昏に間に合うバスが無い事に気付いた。ニュースでは、週末までには平常運行に戻したいと言っていたが、翌日、駅に行き迂回路線ながらも、運行すると分かり、安堵した。
 オペラハウスの外観は古く、いかにも旧東の佇まいの道路を行くと、有名な カールマルクスの彫刻があり、更に行くと、旧市街に入り古い市庁舎も見え、広場に向かって建っている巨大なKaufhof を見て、ホッとした自分が情けない。結局ショッピングモールで軽食を取り、どの街も本当に同じになってしまったと痛感。これが生活の安定、安心感に繋がるのは事実だろうけれど。
 開演前、支配人らしき人が出て来て、謝罪。電車が止まって車で迎に行ったが、風邪で声がでないが、頑張るという挨拶があった。一人声の出ない男声がいて、多分彼のことだろう。皆座付の歌手で、初め緊張気味だったオクタビアン役も、2、3幕ゾフィーとの一緒になるとうまく揃って、よく準備してあるのが分かった。
 どこも危うさは全く無い、稽古が行き届いたレパートリー公演なのだろう。演出はアルテスハイムか病院かに、年取ったマーシェリンがいて、昔の事を眼前に再現しているような感じだろうか。
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ドレスデン国立歌劇場ージークフリート [オペラ(海外)]

 ドイツ全土を襲ったらしい冬の嵐をかいくぐり、何とかドレスデンに戻ってきた。たまたまこのあたりはそれほどの悪天候にはなっていなかったが、各地で相当の被害が出て、死者も出ているようだ。それでもホテルからゼンパーに向かう道すがら、吹き飛ばされそうな風が吹いていた。
 歌手もオケも素晴らしかった。一昨年ベルリンで聞いた経験で、シャーガーが、ジークフリートでは多少乱暴に歌い、黄昏では、丁寧に歌うだろうと構えていた。声量は更に、どんどん増し、この人はどこまで登りつめるんだろうかと、ちょっとやり過ぎじゃないかとむしろ要らぬ心配をしてしまう。
 ヴォータンもラインゴルトから、歳を重ねていく変化が出ており、とても印象が良い。ミーメとアルベリヒのやり取りは無敵。素晴らしい男声3人と、エルダ、ブリュンヒルデ、森の小鳥、皆良かった。
 シャーガーも、森の中で母を思う場面だけは、しっとり歌ってくれた。でもそれ以外、例えばNotung を鍛えるところなど、有り余る声量を無尽蔵のごとく発しているかのようで、もったい無く感じるほどだ。7B3DAE85-ADB7-49EE-8355-27873366D093.jpeg

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ドレスデン国立歌劇場ーティーレマン・ヴァルキューレ [オペラ(海外)]

 チクルス2日目、ティーレマンは絶好調、オケは素晴らしい。歌手まずジークリンデ役パンクラトヴァが圧倒的な声で、演技も含め素晴らしかった。バイロイトや、昨年のバイエルンの日本公演でも実力を発揮している。ヴォータン役の若いロシア人も堂々として、昨日に引き続き良印象、拍手も大きかった。
 一方ジークムントのザイフェルトは、言い訳無しに出てきたことに違和感があるほど、不調に思えた。目立つところのみ、頑張るが、はじめから声がかすれていた。でも、ジークムントを歌っているというだけで、拍手は一番多く、不動の人気だ。ブリュンヒルデのラング、フンディングのツェッペンフェルトも精彩が無く 感じられるほど、パンクラトヴァが素晴らしかった。ツェッペンフェルトは痩せてしまって、外見は老人のようだった。ラングもツェッペンフェルトもお疲れぎみの印象を受けた。
 いずれにせよ歌手は名のある一流歌手ぞろいで良くここまで集めたものだ。ジークフリートまで暫く間があくが、期待は高まる。
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ドレスデン国立歌劇場ーティーレマン・ラインの黄金 [オペラ(海外)]

 1年も前に売り出されたティーレマンのリングチクルス、月末にももう1度まとめてあり、日本からは、そちらに行く人が多いと思われる。
 さすがティーレマン、最初からかなり気合が入っており、氏独特のうねりと抑揚で、ペトレンコとは全く違うラインゴルトとなった。改めて、劇場の特徴がこちらの方が優位ではないかと思う。ドレスデンのピットは深く、指揮者は客席から全く見えない。ピットの中でオケ全体の音が融合するのが、やはり長所だ。だから、どの席でも、まとまった音が聞こえるのではないだろうか。一方ミュンヘンのピットは浅く、ペトレンコの胸から上は、はっきり視覚に入る。金管の配置も、右に、ペット、トロンボーンの他に、チューバ、ワグチューを配している。私が聞いた席では、左手の木管とペットかトロンボーンが、ズレて聞こえたところがあった。ドレスデンは、左側に、上ふたつの金管も配し、左側の私の席でも、弦楽器の音が近く聞こえた。ミュンヘンは、パルケットの11列目以降、或いは2階が、音が良く溶け合うような気がする。
 歌手は、皆一流どころで、それぞれ聞かせ所を期待に違わず見せてくれた。
 舞台については、椅子の背が並んで波打つのは、どんなもんかと思うが、ミュンヘンのように、椅子の背と同じくらいの大勢のひとが動き回り、音を吸い取られるよりは、静かで良いような気がしてきた。

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バイエルン国立歌劇場ーペトレンコ指揮ラインの黄金 [オペラ(海外)]

 席は最前列の右から6番目、バイロイトでは全く見えないペトレンコの指揮が良くみえた。舞台は、タンホイザーに似たような、と安易に言ってはいけないのかもしれないが、大勢の人の肉体で、ラインの川の流れを表現し、黄金も人体だった。
 この席だと 音の聞こえ方は、ちょっと拡散してしまう感じがする。当然ながら、左側の音は遠い。力強い音のうねりを出す演奏ではないので、ピットの中で音が溶け合う感じより、ペトレンコらしい、分離した音がはっきり聞き分けられる、クリアな演奏だった。まだ、ラインゴルトなので、ペトレンコが全開モードだったのは、ヴァルハラに上がったところと、最後の部分と2回だけだったように思う。やはり、チクルスで聴きたいものだ。
 会場は満員、休憩が無いので、見かけた日本人は一人だけだった。今夏のリングチクルスはバイロイトと引っ掛けて狙っている人も多いが、大変な競争になりそうだ。
 冬ののミュンヘンへ来たのは何年ぶりかだが、この日は寒くはなく、手袋無しでも大丈夫で、東京の方が寒いくらいだ。
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フラウエン教会はずっと修復中で、外装がシートで覆われていたが、やっと終了したようだ。
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バイロイト音楽祭2017マイスタージンガー(8/19) [オペラ(海外)]

 ついにバイロイト最後の演目となった。早朝から並び、一番に当日券をゲットした。席はパルケットの少し後方だがほぼ真ん中、当日券は本当に良い席が出る。但し、出るとすればのこと、前回のマイスタージンガーは1枚も出なかったそうだ。今回予め一枚は持っていたので、今年のチケット争奪戦も幸い成功裏に終わった。
 もう一つの席は、来られなくなった方から譲り受けた、プラチナチケットで初めてバイロイトで一列目に座った。両サイドはどんな人か気になるが、どちらも英語を喋っており、左側はご夫妻、ご主人は一幕が始まるとすぐうつむいて、眠り始めた。私も時折睡魔が襲ってきたが、耐え忍んだ。右側の男性は若かったが、3幕でダウンしていた。つまり、一列目は、特別なお客様の席(ご招待)ということなのかもしれない。周りを恐れる必要無し。
 他の劇場も含め、Wagner で最前列に座ったのはとても久しぶりのこと、指揮者に視線を送る歌手と目が合うように感じる恥ずかしい瞬間も、たまには良いものだ。驚く程舞台の隅々まで見渡せ、コアの人たちの演技もとてもはっきり見え、3幕5場(NHK では2場)お祭り場面のストップモーションで男声だけ歌っている様子は見事だった。激しい動きの後の発声は本当に大変だと思うが、観客に全くそのことを感じさせないのは、さすがにプロだ。
 他にもTaffの講演で、舞台裏の話を聞いていたので、何度やっても失敗のない完成した舞台に敬服する。
 音楽の緻密さという点では、ペトレンコのマイスタジンガーとは比べられないが、緊張しない、楽しい舞台を鑑賞できるという点で、時々オケがばらばらに聞こえるJordanは、聴衆の気持ちを掴んでいると思う。
 歌手陣も、不調の人はおらず、Vogtは美しさが要求される役柄にはぴったりで、やはりどこか、人間離れした楽器のような声には魅了される。喉が締め付けられるように聞こえるときもあるが、それがVogtの歌い方なのだと受け入れたい。どんなに近くで見ても、登場人物全員が役者で、エンターテイナーで、しいていうなら、Eva役のSchwanewilmsだけが、声がよく聞こえず、少し役柄と雰囲気が合っていないようで、動きもしなやかさに欠けていた。Volleはサイン会ではとても人懐っこい感じだったが、ちょっと強面のハンスザックスは名演だと思う。内容の解釈については、学者先生にお任せすることにして、3回聴いて印象が変わらないのは、危なげのない完成された舞台だからだろうと満足した。
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出番前でも余裕のフォレ
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バイロイト音楽祭2017 トリスタンとイゾルデ(8/16) [オペラ(海外)]

 この日、客席がやかましく、出だしが聞こえなかった。チェロも3回目の跳躍で音を外したので、これではティーレマンもご機嫌が悪いかと思いきや、前回、メルベートがイゾルデを歌ったときとは、全く違う、ドラマティックな方向に音楽が進んでいった。ラングも面目躍如の演技だった。これが、今年の本物だったのかと納得。感情むき出しの演技と、うねりのあるティーレマンの音楽に、心かき乱され、この気分を逆撫でする暗い舞台から、美しい何かを発見したいという思いに駆られた。これが、本来の上演の方向であれば、演技が必用なのが分かる。前回はティーレマンも我慢して、美しくまとめたのだろうと想像した。初年度のヘルリティウスの絶叫が強く印象に残っているが、ラングはさほど気になる絶叫は無く、激しい情念に燃えるイゾルデを演じ切った。
 前回の舞台と比較すると、やはり、穏やかな美声よりラングの情念の方が説得力があり、このプロダクションには適任であると思った。毎年演出は少しずつ変化する。このプロダクションには、多くの人にとって共感しがたい人物像があり、ひょっとして、これから意外な方向へ演出が変化するなんてことも、あったりするのだろうか。
 ただ最後に驚いたのは、3幕まだ幕が降りきらないところで、フラブラ、ではなくフラ拍手があったことだ。Metならともかく、まさかバイロイトで、しかも棒を下ろすまで、拍手を許さないティーレマンの背後で ! マエストロがニコニコとカーテンコールに登場してくれて、ほっとした。邪推すれば、前回一回抑えざるを得なかった分、この日は、客席に関係なく、自分から燃焼したかったなんてことはないだろうか。2回聴けたからこそ、この日の感動は格別だった。
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バイロイト音楽祭2017ーニュルンベルクのマイスタージンガー(8/15) [オペラ(海外)]

 バイロイトに来てから、もっと良い席が手に入ったのでチケットを売りたいという話が来て、ロジェ2列目を譲ってもらった。舞台全体が良く見え(パルケットだと、前が巨人族だと全然見えないことがある)、オケの音は抑えられ、歌はよく聞こえ、椅子はふかふか。連れ合いは、Mittelloge につづき、このLogeが気にいいった様子だ。でも、私はParkettで、オケの音が響いて聞こえる方が好きだ。
 前回ギャラリー席で聞いたときには、オケと合唱がかなりずれて聞こえたが、今回は、あまり気にならなかった。やはり視野が広いと、見ていて楽しい。舞台上の動きは、音楽に比べると、プレミエから完成されており、この表現の豊かさが、他の演目の演技にも影響を与えているのではないかと、ふと思った。
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マイスタージンガーのワーグナー手書き譜(Wahnfried 展示中)
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バイロイト音楽祭2017ーパルジファル(8/14) [オペラ(海外)]

 一つ前の公演では、Haenchenが病気になり、Janowskiが代わりに指揮し、快速なテンポで、予定時刻より早く終了したという噂が飛び交っていた。この日は復活し、お元気そうだった。昨年より、とても印象が良くなっていて、嬉しい。昨年は、少しがっかりしたが、やはり寸前の指揮者交代で準備期間が足りなかったのかもしれない。今年は間違いなく、マエストロHaenchenのパルジファルがこれなのだと、伝わってくる。席もパルケット後方で、オケの上に上がった音がちょうど降りてくるあたりで、心地良かった。
 Schagerのパルジファルは、強靭で、イメージとしては、ジークフリートのようだった。声も大きく逞しい。疲れを知らない歌に、やはり感動する。演技も上手で、Vogtよりこの舞台には合っている気がした。
 昼は、ヤノフスキのサイン会があった。舞台上で見ると歌手の体格が立派過ぎるため、小柄でひ弱な老人という印象だったが、ご本人を前にすると背も高く、何よりお声が朗々と響くバスで、質問にも考えながらはっきりお答えになり、大分印象が変わった。歌手ではないので、さすがにご自身の舞台写真などはお持ちにならないが、プログラムに気軽に笑顔でサインを頂いた。
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バイロイト音楽祭2017ー神々の黄昏(8/13) [オペラ(海外)]

 当日券売場は、昨年までは14時オープンだったが、今年は、午前10時と午後と2回開くことになっていて、今年はリングのチケットは持っていなかったが、朝から行ってみることにした。
 朝早めに Karten Bueroに並んだので、1番目だった。ドイツ人が来るのは、早い人で9時台なので、ずっと一人だった。割りとあっさり、2枚続きの席が手に入った。それも16列の5と6という、ちょうど上のカテゴリーの境目の席で、ラッキーな気分だった。
 ヤノフスキーの音楽はよどみなく、さらさらと進んで行く。演出の変化について、一つ気づいたのは、3幕初め、演出助手Seibertが死体の役をするのだが、あまり、目立たず、何故やっているのかずっと分からなかった。ところが、今年はSeibertが衣装を着て、頭に血を塗って、死体になるまでの過程を映像で見せたため、会場が喜んでどよめいた。
 登場人物としては、一番気が小さかったGunterが、今年は大暴れ。二幕で怒狂って、ハンマーで机を叩き割ったり、音楽を邪魔する騒音もお構いななしだった。これも最後の年の余興だろうか。
 主役2人の安定感もあり、安心して見ていられた。演出に関して文句を言う人は多いが、歌手、オケはさすがだし、これだけ立派な舞台装置を見るだけでも、価値があるのでは?
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Vinke と Foster の サイン会 [オペラ(海外)]

 辺境伯書店が閉店したため、今年からサイン会会場は劇場横のSteigenbergerレストランとなった。12時20分前に到着するも、顔見知りの日本人がいるくらい、宣伝が行き届いていないのか、場所が街中から遠いからか、時間になっても、主役ふたりのサイン会にしては集まりは良くなかった。
 Foster とVinke のサイン会は、外が寒いというFosterの希望で、Steinbergerの屋内に変わった。この日、黒いスーツの彼女は、美しく魅力的だった。家族もその場にいて、この5年の間に、大人っぽくなったお嬢さんが、話題になっていた。
 数年前WeimarのSiegfriedがVinke だったことをふと思い出し、サイン会で話してみた。すると、あれは、代役で、前日、よそのプローペ、GPの後電話があり、一回歌い終えた後、Weimarに移動し、翌日本番で、とても大変だったと話してくれた。その時思い出していなかったが相手役はFosterだったようで、何年だったかと横にいたFosterに尋ねると2007年とのこと。でも私が行ったのは2011年なので、Fosterの思い違いかもしれないが、Vinkeにとっては、只一度のWeimarを聴いたことになる。その時の印象はSiegfriedが汗だくで、最後ボロボロになり、気の毒に感じたのは、あながち間違えでは無かったようだ。
http://gruen.blog.so-net.ne.jp/2011-07-12
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バイロイト音楽祭2017ートリスタンとイゾルデ(8/12) [オペラ(海外)]

 場内が暗くなって、ごめんなさいおじさんが出てきて、イゾルデ役ラングが不調のため、演技のみ行い、メルベートが歌うと説明した。Besetzungに既に書いてあるため、観客の驚きはそれほどでもなかった。
 メルベートは、舞台上手端で、譜面台に楽譜を置いて立って歌った。とても落ち着いていて、音楽も全体的に、優雅で、穏やかに進行した。ラングの演技というのがピンとこず、やはり歌わないと難しいのだろう、カーテンコールには、メルベートだけが出てきた。二幕のトリスタンとの二重唱はよく練習したとみえて、二人の距離感は全く気にならなかった。勿論離れて歌う演出もあるわけだし、どんな環境でも歌えるのが本物ということだ。マルケ王役のルネ・パペは年齢通りの風格で、今回の演出での役どころとしては、優しすぎたかもしれない。ラングだったら絶叫するのだろうなあと思いながら、穏やかなイゾルデの声に満足していた。
 ネットで取った席が気づけばMittellogeで、Ringの初年度、毎日当日券がMittellogeだったことを思い出した。奥まっているせいでオケの音が抑えられて、遠く聞こえたかもしれないと思う。席によって聞こえる音は変化する。
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バイロイト音楽祭2017ーヴァルキューレ [オペラ(海外)]

 第二チクルスのヴァルキューレを、5列目の端の方で見た。こんなに近くで舞台を見るのは初めてで、臨場感が違い、とても良かった。舞台の視界は狭いが、奥行が見通せたり、歌手の動きもよくわかる。
 タンホイザーの最後の年に聞いた話で、最終年は、歌手やコアも、ちょっと変わったことをして、楽しむそうだ。ちょっとしたおふざけが許されるらしい。この日のヴァルキューレでも、そんな場面があった。2幕初め、フリッカにひとしきり怒られたヴォータンが怒り心頭、左周りに一周する間に、自分の立派なあごひげをむしりとって投げた。また、ジークムントが、フンディングの館にあった自転車を倒して、騒音をたてた。ノートゥングが2箇所にあったという説もある。
 私の印象しては、登場人物たちが、とても人間臭く、確信はないが、ヴォータンが、ジークムントを倒さねばならない話をブリュンヒルデとしている時、あんなに、抱き合ったり同情しあったりしたかなぁと、気になった。映像が省略されていたという指摘もある。
 ヤノフスキの音楽は、1幕は、控え目だったが、3幕になると終始パワー全開で、すごい音量に感じた。でも、音楽で何かを語るタイプではなく、場面の状況を説明し、盛り上げる感じで、真っ直ぐな音楽だと思う。幕切れも、それほど音量は落ちなかったように聞こえた。
 辺境伯書店がなくなり、皆気になっていた、サイン会は、劇場横の、Steigenberger で行われる。
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バイロイト音楽祭 ニュルンベルクのマイスタージンガー(8/7) [オペラ(海外)]

 今年プレミエのマイスタージンガーは、珍しくスキャンダル無しの期待の演目で、チケットのズーヘは難しいだろうと、気がひけていたが、バイロイトに入り映像を見、Taffの話を聞いたからには、臆せずズーヘするしかないと、覚悟を決めた。
 開演1時間前に着くと、すでに成功した日本人がおり、友達のドイツ人もチケットを探していた。
 幸運にも、意外とあっさり、ギャラリー席が、手に入った。視界が少し欠ける29ユーロの席で、ネット購入したが、後でもっとよいギャラリー席が手に入ったからという理由だった。さっきの友達のドイツも偶然同じ列にやってきて、お互いの幸運を喜びあった。
 3幕前に、ハンスザックス役のVolleが体調が悪いが、頑張って歌うという説明があった。確かに、映像で見たほど立派ではなかった。でも私としては、3幕になってVogt の声が時々、裏返るようなかすれるように聞こえることの方が気になった。
 舞台は、動きがあって、生き生きして、演劇のようだ。日本で音だけ聞いたとき、随分エネルギッシュに感じ、その後、コスキーがVogt の肩を揺すって演技をつけている映像を見て、活発な動きのある舞台だと認識した。喜劇として演出されている。フォークトの子供もエキストラで出演している。
 初めに、大きなぬいぐるみのような、熊のような犬が登場するが、少し前、外で見かけた時、まさか出演するとは気がつかなかった。
 1幕は、ヴァンフリートが舞台で、華やかで楽しい。リストやヴァーグナーがサロンでピアノを弾く写真やコジマの日記など、昔の資料は豊富なので、オリジナルに忠実に再現しているとのことだ。
 ベックメッサーのキャラクターは強烈で、公然と嫌われ者のレッテルが貼られている。Johannes Martin Kränzleは外見も声もよく、若々しい声のダーヴィッド役Daniel Behleと共に大きな拍手を受けていた。歌手もコーラスもエキストラも、舞台上の人たち、皆常に演技していてミュージカルの雰囲気を取り入れているような気さえする。予備知識が無くても、退屈しないだろう。Volle もGroissboeck も演技派で、強いていうなら、コジマと重なるエヴァの人物像だけはちょっと違和感があった。
 普通あまり目立たないマイスターたちの個性まで喜劇的に演出していて、いつもは素通りするマイスターたちの歌声が高らかと響いていた。Vogt の声は、本当によく通ると、聞くたびに、感心する。
Musikalische Leitung Philippe Jordan
Regie Barrie Kosky
Bühne Rebecca Ringst
Kostüm Klaus Bruns
Chorleitung Eberhard Friedrich
Dramaturgie Ulrich Lenz
Licht Franck Evin
Hans Sachs, Schuster Michael Volle
Veit Pogner, Goldschmied Günther Groissböck
Kunz Vogelgesang, Kürschner Tansel Akzeybek
Konrad Nachtigal, Spengler Armin Kolarczyk
Sixtus Beckmesser, Stadtschreiber Johannes Martin Kränzle
Fritz Kothner, Bäcker Daniel Schmutzhard
Balthasar Zorn, Zinngießer Paul Kaufmann
Ulrich Eisslinger, Würzkrämer Christopher Kaplan
Augustin Moser, Schneider Stefan Heibach
Hermann Ortel, Seifensieder Raimund Nolte
Hans Schwarz, Strumpfwirker Andreas Hörl
Hans Foltz, Kupferschmied Timo Riihonen
Walther von Stolzing Klaus Florian Vogt
David, Sachsens Lehrbube Daniel Behle
Eva, Pogners Tochter Anne Schwanewilms
Magdalene, Evas Amme Wiebke Lehmkuhl
Ein Nachtwächter Karl-Heinz Lehner (25.7. Georg Zeppenfeld)
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バイロイト音楽祭2017ーKinderoper 【Tannhäuser】 [オペラ(海外)]

 LHの成田便がいつの間にか無くなり、羽田便で一見便利になったようにも思えるが、出発が2時間ほど遅くなったため、欧州での当日の乗り継ぎはリスクが大きくなったかもしれない。
 今回もミュンヘン便は順調だったが、乗り継ぎのニュルンベルク便が雷とかで1時間遅れ、結局バイロイト中央駅に着いたのは夜中の23時半、夜間バスを利用してやっとホテルに入れた。

 翌日Kinderoper は 8~12才対象で、公演は、1時間。5才未満は、ご遠慮下さいということになっている。結構楽しいという噂は聞いていたが、申し込んだことは無く、今回日本人のお子さんの同伴者として、初めて見に行った。場所は祝祭劇場裏、楽屋口の方に芝居小屋がある。
 これは、期待を遥かに越えていて、本公演を知っている大人にとっては、自然に想像力で細部を補いつつ、楽しめるものだった。
 小屋のステージは横長で、客席は階段に座るタイプ。少し左寄りの舞台奥にオケ、それを囲むように、グリーンの芝生が敷き詰められ、網でできたような川が反物のように流れている。
 右手奥に、山高帽のの老人と、ショールをかけたお婆さんが座っている。左側には、ヴェーヌスベルク入り口に掛かる橋、山の上にヴェーヌスが立ち、ローブウェイのように、子供のバケツを山頂へ上げたりする。あとで気づいたが、タンホイザーは、ヴェーヌスと遊ぶのが飽きて、出て行きたいわけで、このローブウェイも、遊び一例だろう。右手には、騎士たち(遊び仲間が小道具を作っている) 途中セリフも入る。
 オケのチューニングを聞いた時点で、久しぶりに正統な西洋音楽の音がし、ドキッとした。歌手も間近で、唾を飛ばして熱唱してくれる。指揮者は暗譜で、音楽は、ヴェーヌスベルクから始まり、筋書き通りに進んだ。2幕の歌合戦では、観客に紙の王冠が配られ、一人歌うごとに、拍手と、足を鳴らすよう促される。もっと、もっとと、大音量は、元気の象徴だ。
 ローマとはっきり言わなかったと思うが、タンホイザーは改心の旅に出る。一方、エリーザベトは、マリアに祈るが、その時、右手奥の二人の役割が出る。男性は、タンホイザーを突き放し、お婆さんは振り返ると水色の網のような川を編んでおり、エリーザベトの話に耳を傾ける。
 綺麗な音楽から、一変し、ローマ語り抜粋では、客席が少しざわついた。怖かったのではないだろうか。
 幕切れは、エリーザベトが、お婆さんと話した結構、また、タンホイザーと一緒に遊ぶのを許され、めでたしめだし。おしまい。

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バイエルン国立歌劇場ータンホイザー‎(ペトレンコ) [オペラ(海外)]

 昨晩、コンクールの発表が深夜だったので、1時にホテルに戻った。翌朝6/4は朝一のLHでブリュッセルからミュンヘンへ。お目当てはペトレンコのタンホイザー、今秋の来日公演の演目で、先週がプレミエ、勿論チケットは早々に売り切れで、ブリュッセルから4回電話して、戻りチケットのことを聞いたが、どの日も無いと言われ、suche する覚悟を決めた。
 友達の家に荷物を置き、Yuyaさんの写真、ビデオ、インタビューなど、タブレットで見せると、彼女も一緒にsucheすると、言ってくれた。そして、タンホイザーに失敗したときは、夜レジデンツの キュヴィリエ劇場のコンサートがあるからと励ましてくれた。
 二人で14:30劇場前でTannhaeuser のsuche Karte を開始した。開演は16時。すでに、10人くらい、sucheしていた。3時頃だったか、フランス人女性が、チケットを持って、階段を上がってきたので、直ぐアイコンタクトで、近づいた。パルケットの良い席(カテゴリー1)だったので、決断。友達は、3:30頃まで、うろうろしてみたが、結局帰ったそうだ。
 演出はネットにある通りで、日本語でも来日公演の解説が詳しく出ている。 
 個人的には、ペトレンコの精緻で流麗な音楽に魅了され、特に1幕は、別の作品の如く、全く音楽が途切れず、音量も控え目、歌も、力んだり、叫んだりすることなく、例えるなら、公演全体が、フォークトの声のように爽やかで、舞台上で度々風に揺れる、レースのカーテンは、音楽のイメージそのものだった。フォークトは、ローマ語りの最後で少し喉を絞ったが、それまでは、ローエングリンのようだった。
 友達の家に帰ると、シュパーゲルが用意されていた。旅の始まりは、不安なことばかりだったが、すべて、希望が叶い、帰途につくことができた。

Musikalische Leitung:Kirill Petrenko
Hermann, Landgraf von Thüringen:Georg Zeppenfeld
Tannhäuser:Klaus Florian Vogt
Wolfram von Eschenbach:Christian Gerhaher
Walther von der Vogelweide:Dean Power
Biterolf:Peter Lobert
Heinrich der Schreiber:Ulrich Reß
Reinmar von Zweter:Ralf Lukas
Elisabeth, Nichte des Landgrafen:Anja Harteros
Venus:Elena Pankratova
Ein junger Hirt:Elsa Benoit
Vier Edelknaben:Solist/en des Tölzer Knabenchors
ミュンヘン空港にて
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バイロイト音楽祭2016ーパルジファルⅡ [オペラ(海外)]

 バイロイト最終日、ついに終日傘が手放せず、気温も低い。今年から祝祭劇場周囲のオープンスペースに、白い大きなパラソルが立っており、初めての雨天公演でとても役立った。今年は休憩時間に自由に劇場の二階バルコニーに上がれないこともあって、カフェテリアも含め、外が利用しやすくなっていたように思う。
 前日のトリスタンとこのパルジファルには、メルケル首相夫妻が来臨しており、偶然席が近く入口ドアが隣だったため、休憩時間にかなり近距離でご夫妻を見ることができた。(席は多分9列の20番くらい)私たちのように、近くから見たいというお客さんは結構いるが、人だかりになることはなく、誰に制止されることもなく、一定の距離からお姿を拝むだけだ。
 初日にも思ったことだが、Zeppenfeldの、メガネを掛けた若々しいグルネマンツがとても新鮮だ。今回、フンディング、マルケと合わせ3役も歌い分けているが、これが一番素顔に近いのかなと想像している。Vogtもクンドリ役Pankratovaともに初日の印象通り、落ちついて美しい声だった。3幕の年老いたクンドリの衣装と演技がとてもしっくり合っていて、テレビでも見ているのに、また本人なのか覗きこんでしまった。
 一方あまり起伏のない音楽の方は、残念ながら、自分の好みではなかった。もう10年位前になるが、アムステルダムでHaenchenのリングチクルスを聴いたが、その時も音楽が軽く、拍ごとに浮き上がるリズム感は今も変わっていなかったというのが今年の印象だ。
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Amfortas Ryan McKinny
Titurel Karl-Heinz Lehner
Gurnemanz Georg Zeppenfeld
Parsifal Klaus Florian Vogt
(Andreas Schager 06.8)
Klingsor Gerd Grochowski
Kundry Elena Pankratova
1. Gralsritter Tansel Akzeybek
2. Gralsritter Timo Riihonen
1. Knappe Alexandra Steiner
2. Knappe Mareike Morr
3. Knappe Charles Kim
4. Knappe Stefan Heibach
Klingsors Zaubermädchen Anna Siminska
Klingsors Zaubermädchen Katharina Persicke
Klingsors Zaubermädchen Mareike Morr
Klingsors Zaubermädchen Alexandra Steiner
Klingsors Zaubermädchen Bele Kumberger
Klingsors Zaubermädchen Ingeborg Gillebo
Altsolo Wiebke Lehmkuhl

Musikalische Leitung Hartmut Haenchen
Regie Uwe Eric Laufenberg
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バイロイト音楽祭2016ートリスタンとイゾルデⅠ [オペラ(海外)]

 "人の口に戸は立てられぬ"というが、いくらティーレマンがBR-KlASSiKのインタヴューで、ネルソンズの練習時に何も言ってないと言ったとしても、その場に居た人たちが、いつか本当のことを語るのではないかと勝手に思っている。ティーレマンは、トリスタンで最高の演奏をするしか、自己を正当性を訴えることは出来ないと私は思う。
 この日のトリスタンは、一分の隙もない、圧倒的な支配感があった。トリスタンの音楽に身も心も捧げる心地良さを超え、音楽に支配される自分を感じた。Gouldは最後まで余裕があり、凄かった。Langは思った以上に声が柔らかく、何か一味足りない気がした。昨年のHerlitziusは金切り声が不評だったが、今となってはどうなのだろう。Zeppenfeldは本来はマルケ1役だったわけで、グルネマンツ、フンディングと3役を本当に上手に歌い分けていると思う。すっかりファンになってしまった。
 この日、今年初めて下手側の席だったので、Ⅰ幕後の休憩に、ヴァルハラレストランの方へ、初めて散歩に行った。すると、駐車場方面からピクニックバスケットを持って、戻って来る人は、バスケットを開けさせられ、隅々までチェックされ、普通のお客さんのほんの小さなイヴニングバックでも、開けさせられている。私達も勿論開けてみせた。こう厳しいのは、翌日のパルジファルにメルケル首相が来るからかもしれないと話していたら、何とこの日のトリスタンから来ていたと、後でニュースで知った。

Tristan Stephen Gould
Marke Georg Zeppenfeld
Isolde Petra Lang
Kurwenal Iain Paterson
Melot Raimund Nolte
Brangäne Claudia Mahnke
Ein Hirt Tansel Akzeybek
Ein Steuermann Kay Stiefermann
Junger Seemann Tansel Akzeybek

Musikalische Leitung Christian Thielemann
Regie Katharina Wagner

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バイロイト音楽祭2016ー神々の黄昏Ⅰ [オペラ(海外)]

 リング第一チクルスの中では、黄昏のオケが圧倒的に心に響いた。これは上演が良かったというのとはちょっと違い、指揮者よりコンマスが音楽をリードしているようで、音楽が生き生きとして、勢いがあり、集中力があったように感じたからだ。
 Fosterは年々素晴らしくなる。良い役をものにした。初年度言葉や発音の問題などあったようだが、外国人にとっては、もう気になることはない。Vinkeも二年目で伸び伸びしている。ハーゲン役Pesendolferはハイホー第一声前、緊張が見えたが、歌いだすとすぐ調子が出て、体格もよく、大きな拍手を得ていた。客席から見て、歌手に余裕を感じるのはいいものだ。
 3幕冒頭、ラインの乙女の一人が歌いだすことが出来なかった。これは前代未聞、指揮者の責任なのか、自分の耳を疑ってしまった。作品は長いが、音楽は一瞬ごとの連続。たとえ指揮者に何かあたっても止まることが許されない、オケの底力はやはり、バイロイトならではのものだと思う。

Siegfried Stefan Vinke
Gunther Markus Eiche
Alberich Albert Dohmen
Hagen Stephen Milling のところ この日は
Albert Pesendorfer(31.7)
Brünnhilde Catherine Foster
Gutrune Allison Oakes
Waltraute Marina Prudenskaya
1. Norn Wiebke Lehmkuhl
2. Norn Stephanie Houtzeel
3. Norn Christiane Kohl
Woglinde Alexandra Steiner
Wellgunde Stephanie Houtzeel
Floßhilde Wiebke Lehmkuhl

Musikalische Leitung Marek Janowski
Regie Frank Castorf

右の建物は市立美術館(旧市庁舎)
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1階はオスカー(ビアホール)と共用
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シュタイングレーバー・ピアノ工房、プッチーニ展をやっている(戦後すぐ祝祭劇場でマダムバタフライが上演されたことがあるらしい)
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バイロイト音楽祭2016ージークフリートⅠ [オペラ(海外)]

 この演出も何度も見ているうちに、慣れてしまったが、性悪なジークフリートが容赦なく描かれている。でも音楽は、1、2幕の森の描写も、ノートゥングを鍛える場面も、3幕のブリュンヒルデの目覚めも、聞けば聞くほどよく出来ているなあと改めて感心する。ヴァーグナーがジークフリートだけ、独立して、公演することを想定していたのも腑に落ちる。
 2幕のイングリッシュホルンは、GPの時の方が舞台とのコンビネーションは絶妙だったが、次のジークフリートの角笛を軽視するような演出は、音楽ファンとしては、未だに愉快でない。
 歌手は皆良かった。2幕初めの方で、到着したミーメ一行に、アルベリヒが鉢合わせして慌てて戻っていったのが、演出だったのか、Dohmen が退出口を勘違いしたのか、ちょっと気になった。Lundgrenの甘い声は、場面に色彩感を与えるようで、私はいいと思った。Vinke も最後までFoster にひけをとらず、去年と比べ、何かふっ切れたかのように、性悪を体現していたように見えた。
 幕切れのワニの一家は、GPでは5匹に増えたのを確認できたが、今日の席は上手寄りで、よく見えなかった。
Siegfried Stefan Vinke
Mime Andreas Conrad
Der Wanderer John Lundgren
Alberich Albert Dohmen
Fafner Karl-Heinz Lehner
Erda Nadine Weissmann
Brünnhilde Catherine Foster
Waldvogel Ana Durlovski

Musikalische Leitung Marek Janowski
Regie Frank Castorf

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殆どの人が動画で撮っている
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手荷物預け用コンテナの案内
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バイエルン国立歌劇場ーペトレンコ指揮ニュルンベルクのマイスタージンガー [オペラ(海外)]

 バイロイト音楽祭の休演日、DBのバイエルンチケットでミュンヘンまで3時間、ペトレンコのマイスタージンガーを聴きに行った。ミュンヘン中央駅では、特にテロの影響は感じられずいつもの賑わいだった。
 宿に荷物を置いて、ボックスオフィスにチケットを取りに行った。今回やっと購入したのが、最上階の聴くためだけの席、座席はふかふかだが、座ると舞台は見えないのだ。念のため、今回も戻りチケットがあるか聞いてみると、バルコニー席中央という、最高ランクの席が2枚あると言う。この前ばら騎士のとき、この席の良さについて、日本人の友達に聞いていたので、思い切って購入した。立ち見席は今日なら売れると窓口の女性に言われた。
 開演一時間前になり、立ち見券を売りにいくと、何とチケットを売りたい人が山ほど居た。ホテルの制服の人もおり、なんだ買い占められていたのかと、小さな怒りがこみ上げてきた。自分は最高の席を入手できてラッキーだったが、テロの後にキャンセルが出たのだろうか、とてもその日の全部は売れなかっただろうと想像する。私も開演30分前には売るのを諦めて中に入った。
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 ペトレンコのマイスタージンガーは、これまで聴いたことがない精緻な演奏で、素晴らしかった。始まりから違う。前奏曲の後の教会ミサのコーラスからして、耳慣れたハーモニーとは違って聞こえた。二幕の最後の場面は、オケも合唱もパワー全開で、しかも乱れのない、完璧な見せ場を作ってくれた。
 録音でミキシングという作業があるが、ペトレンコは生の音を瞬時に取捨選択し、複雑にミキシングもして、美しい旋律とハーモニーを構築しているように思える。耳で覚えている音楽はスコア上の音のごく一部であり、本当はこんなにクリアに音が絡み合っているのかと驚かされる。オケの音は、バラ騎士のときは繊細さを感じたが、今回は、去年のバイロイトで感じたように、音の密度が高いというか、伸ばしている音が、瞬間の連続として躍動感を持っているのがとにかく素晴らしい。こういう音は聞き手の体の中に入ってきて、感性を目覚めさせてくれる。今年の夏の一番の収穫は、このペトレンコのマイスタージンガーだろう。昨年は帰国したあとも、自分の体の中にペトレンコの躍動感が残っており、アマオケの練習で、自分もそう弾きたいという衝動に駆られた。今帰国して2日目だが、忘れたくないと念じたマイスタージンガーがの感動も遠くなっており、バイロイトでむしろエネルギーを消耗した年となった気がしてならない。
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楽屋口で出待ち(Okka von der Damerau)
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バイロイト音楽祭2016ーヴァルキューレⅠ [オペラ(海外)]

 朝から小雨が降り、気温は低い。10時より友の会総会があるので、劇場横のシュタイゲンベルガーレストランに行く。例年ならカタリーナに加えティーレマンも来るが、今年はいろいろあるからか欠席?そのことに対する質問に、カタリーナは、私が来ているからいいでしょといつもより落ち着いて着席しているようにも見えた。
 例年新演出の演出家が来て、内容について説明するが、パルジファルの演出家Laufenberg氏は劇場のインテンダントという立場からか、芸術家というより、外見は普通の人だ。既にプレミエの舞台を映画館やインターネットで見た人も多く、1幕と2幕の舞台上部聖堂のドームに後ろ向きに座っているのは誰かという質問に、皆 "神"だろうと思いつつ、神ならティーレマンだという会場からの声を演出家は笑って受け流した。例年のように、演出家を厳しく問い詰める場面は無かった。
 警備の厳しさについては、バイロイト市長(女性)も補足し、必要なことだと主張した。タクシー乗り場が遠くなったことにお年寄りからクレームが出た。全て、安全への配慮ということで仕方がない。
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蒸し暑いのか、カタリーナは持っている書類でしきりに扇ぐ
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 夕方からヴァルキューレ、天候は回復した。こちらも配役は当初からかなり変わっている。1幕の3役は全て交代、外見的には、ジークムントとジークリンデの体型が昨年と逆転した。VentrisとZeppenfeldは冬に観たドレスデンと同じ配役。特にVentrisは矢野先生の快速テンポにあえて抵抗していたのだろうか、ついていか(け?)ず、今年の主導権は歌手と指揮者、どちらにあるのか気になるところだ。Meltonの声は素晴らしいが、…段々と動きも馴染んでいくだろう。まだ、第一チクルスなので。
 ヴァルキューレたちはあのテンポで演技しながら歌うのは、さぞ大変だったと思う。荒々しくならざるを得なかったのか、1ヶ月前ベルリンのバレンボイムの美しさとは好対象で、これもまた良かった。フォスターの安定感にはこの先の期待がふくらむ。今年のヴォータンLundgrenの声が、甘く若々しく感じられ、ジークフリートGPのヴァンドラーの好印象を確信した。
 全体的には、荒削りもまた可なりというところか。一つ一つの公演を比較する気になれない。観客はあくまでも受け身の立場、楽しんだ人たちは、盛大に足を鳴らし盛り上がっていた。

Siegmund Christopher Ventris
Hunding Georg Zeppenfeld
Wotan John Lundgren
Sieglinde Heidi Melton
Brünnhilde Catherine Foster
Fricka Sarah Connolly
Gerhilde Caroline Wenborne
Ortlinde Dara Hobbs
Waltraute Stephanie Houtzeel
Schwertleite Nadine Weissmann
Helmwige Christiane Kohl
Siegrune Mareike Morr
Grimgerde Wiebke Lehmkuhl
Rossweisse Alexandra Petersamer

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バイロイト音楽祭2016ーラインの黄金Ⅰ [オペラ(海外)]

 今日からリング第1チクルス、午前中は町をぶらついてみた。気候も良く、まだ人もあまりいない。
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迷い猫探し
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 劇場周りはプレミエのパルジファル警備の厳しさが嘘のように、ごく普通の音楽祭の雰囲気に戻っていた。と言っても、例年とは違い警官が歩きまわり、身分証の提示は求められる。
 今年の歌手たちは、のびのびしていると、やはり感じた。テンポはとても早く、上演時間はかなり短めだ。20時20分には終了した。まだ十分明るい。昨年は暑さで意識が朦朧としたが、今年は程好い環境だ。
 役者が変わると舞台も新鮮で、GPにはまだ来て居なかったらしいが、グロイスベックが、ファーゾルトを歌い、盛大な拍手をもらっていた。アルベリヒ役のドーメンは風格があり、あわてず騒がずのアルベリヒだった。
Wotan Iain Paterson
Donner Markus Eiche
Froh Tansel Akzeybek
Loge Roberto Saccà
Fricka Sarah Connolly
Freia Caroline Wenborne
Erda Nadine Weissmann
Alberich Albert Dohmen
Mime Andreas Conrad
Fasolt Günther Groissböck
Fafner Karl-Heinz Lehner
Woglinde Alexandra Steiner
Wellgunde Stephanie Houtzeel
Floßhilde Wiebke Lehmkuhl

Musikalische Leitung Marek Janowski
Regie Frank Castorf

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手荷物を預けるコンテナ、あまり利用者はいないようだ
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バイロイト音楽祭2016 プレミエ parsifal [オペラ(海外)]

 いよいよ、開幕の日、さすがにプレミエチケットは未入手でsucheするため、開演2時間少し前に祝祭劇場に行った。今年はレッドカーペット中止で有名人が歩くことはなく、例年とほぼ同じあたりで車を降りると警察がガードしながら、横の扉から劇場内へ通す。プレスのカメラマンは、ずっとカメラを担ぎ、丘の上の駐車場から歩いて来る有名人と両方を待ち構えている。正面には柵ができ、開演前の一般人の見物が許される雰囲気では無かった。
 公園から上がって来るお客さんは、Steigenbergerの階段で、チケット携帯者のみ、先へ通してくれる。その手前の荷物預けコンテナーは、中に棚があり、既に荷物預かりが始まっていた。西側の道路を徒歩で上がって来るお客さんは、本屋前の横断歩道で警官のチェックを受ける。私はsuche Karte すると説明したがなかなか理解してもらえず、仕事熱心な婦警さんが一番口うるさく、通行止めの道路を歩いている人も、いちいち歩道を歩くよう皆注意された。
 当日売りには10名ほど並んでいたが、結局1枚も出ず、物々しい雰囲気の中、sucheするのも憚れたので当日売りの窓口の女性に確認すると、全然構わない、券面の名前と本人が違っていても問題無い。この紙に書けばいいよと、Bayreuth Festspieleの透かしが入った便箋までくれた。親切だ。
 私は、西側通路の始まりあたりでsucheしていたので、柵があるときよりむしろ、たくさんの有名人を近くで見られたし、チケットもたまたま良い結果に恵まれた。ただ混乱の中、私以外に成功した人はあまりいなかったようだ。
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