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Bambergでビアガルテン [ビール]

 久しぶりのBamberg、初めて山の上の木々に囲まれたビアガーデンに行った。ホテルで聞いたらKellerとはここではビアガーデンのことだそうだ。一軒目は眺めのよい、Spezialkel Keller、二軒目は、Wilde Rose Keller 。こちらは森の中にあり、地元の人の憩いの場のようで、テーブル一つだけ、ビール樽を囲んで6〜8人座れる、屋根付きの特別席があった。
 夜遅くなって、元祖ラオホビアーのSchlenkerlaへ行った。入り口には立ち飲み用の小売の窓があり、大勢の人が道路で立ち飲みしていて、凄い熱気だった。相当やかましく、近所迷惑にならないのだろうか。レストラン奥に石作りの中庭に通じる通路があり、殆ど真っ暗がりで皆ビールを飲んでいる。自転車で旅行中のお客様さんも代わる代わる来ていた。トイレが改装されていて入り口が自動ドアになっている。
 ホテルは旧市街の川沿いにあり、朝食は外で川を眺めながら、アラカルトで注文する。
 出発前にもう一軒。老舗のfässlaに行った。すると向かいが、Spezialの醸造所で、山の上のビアガーデンは昼間しか開けない理由がわかった気がする。もう10年以上前だろうか、連れ合いがBrauerei の2階に宿を取ったことがあったが、ビールの味が今ひとつだった。この老舗2軒は上階に宿があり、値段もそこそこのようだ。次回は是非泊まって試したい。
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Schlenkerla 真夜中になってもまだ、立ち飲み
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Bierbrauerfest Badstaffelstern [ビール]

 Badstaffensteinには昨年の夏バイロイト音楽祭の合間にハイキングに来て、岩山へ登った。Badは温泉なので、また来ようと連れ合いが言っていたが、この町でビール祭りがある事を見つけ、やって来た。ここは温泉保養地なので、ホテルは、一年前に次の年の予約をして帰ることが多く、既に一杯だったので諦めて、貸住居に2泊した。Ferienwohnung と書かれた看板あちこちで見られた。今まで泊まったことのある貸し部屋の中では最上級の、内装もしっかりした多分コロナ禍に整備された新しい住まいで、一階は賃貸されており、オーナーとはメールか電話で連絡を取り、入口の暗証番号で入館する非接触型の貸家だった。
 ビール祭り会場は市庁舎前広場、10~22時、1日限りだ。コロナ禍で中断していたが、今年は近郊から11の小さな醸造所が集まり、全て初めて参加する醸造所とのこと。市長の開幕挨拶では、醸造所と、ボランティアの祭り実行委員の協力、そして集まる市民たち、皆の協力があって初めて実現する祭りだと。さぞや、苦労したのだろと、若い市長の感謝の言葉が胸に響いた。ブラスバンドも午前と夜と二団体が入った。
 驚いたのは、開幕後各社が舞台上に自社樽を並べ、開栓するとお客さんが空のジョッキを手に集まって来る。同じテーブルの人に聞いたら無料というので、連れ合いも並んだ。すぐに空になると思いきや、意外と残っており、私達も、何と計4杯もご馳走になった。
 13時でブラバンの演奏が終わったので、一旦退散したが、席を移動しながら出会った方々の話で、8/15マリア被昇天祭の休日はカソリックだけの祝日で、その方は、勤務地がバイロイトでエヴァンゲリッシュなので、休暇をとって来ており、友人たちは働いていると。朝からマイジョッキを持参し、ジュースを飲んでいる年配ご婦人方に合流してきた男性はなんと99歳とのこと。お隣のご婦人に国籍を聞かれた。
 一旦休んで、夜19時頃行ってみると、屋外なのに、物凄い喧しさで、居酒屋状態だった。若い人や家族連れが多く、おしゃべりに夢中で、ブラスバンドの音が聞こえない。立ち席を見つけて、連れ合いがビールを買いに行っている間に、酔っ払った若い女性が傾れ込んできて、隣のご婦人が肘を広げてて、場所を確保するのよと教えてくれた。余りの勢いに困惑していると、連れ合いが戻った時、この人達は前から居たのよと、隣のご婦人が酔っ払いを追い払ってくれた。
 酔っ払いの数に圧倒されて、再び退散、22時閉幕なので、最後20:30過ぎに行くと大分空いており、大人の時間となっていた。日が長いので、21時でようやく電灯が灯り、ブラスバンドも良く聞こえるようになった。
 連れ合いが、もう飲めないと言い出した21:30頃、突然私達のテーブルにジョッキをもって突進してきた男性に、どこから来たのか聞かれた。オーストラリアに住んでおり、ご子息が日本に交換留学に行っていて、宮崎駿のファンだという。なぜ、こんな小さな町のビール祭りに来たのか聞かれ、段々と話が進むと、その紳士はここで生まれ、両親がいるし、オーストラリアでは、ドイツの様に美味しいビールが飲めないので、いつもこの時期にお里帰りすると。ワーグナー協会だと言うと、日本人の協会員に初めて会ったと、隣のテーブルのご両親に大声で報告するので、笑顔のご両親に、遠くからご挨拶した。
 連れ合いがドイツビール好きで、来年も来たいと言うと、こういうビール祭りは沢山あり、周囲5キロ以内でも、毎週何処かでやっており、最低2〜3日から1週間開催されると、週末の近隣のイベントを教えてくれた。次回は別の市町村のビール祭りを回りたいと、連れ合い。
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パルジファル MRメガネ付き バイロイト2023 [オペラ(海外)]

 MRメガネ用のデータはチケット購入時に各自申告してあり、必要に応じて視力を矯正する度付きレンズが重ねられて用意されている。公演前に使用方法説明のため当該オフィスに行くよう勧められている。もし時間がなければ当日座席横の袋内にセットされているメガネをかけても、ほぼ混乱は無い。メガネはコード付きで常に電源に接続されている。メガネ使用グループの聴衆は、開場30分前から入場でき、十分試着する時間はある。会場内にメガネ担当者が数人いて、色々教えてくれる。例えば、途中でレンズが外れて、床に落ちてしまったなど。
 映像は、メガネがスクリーンとなり、そこに全てが投影される。従ってメガネ無しで舞台を見ても何も困らない。メガネをかけると情報が増え、別の視点で作品を観ることになり、一方で、メガネを掛けることで舞台は視覚的に暗くなるので、よく見えず、もどかしくも感じられる。私はメガネを半分上にずらし、二つの空間を気分で行き来しながら観た。
 メガネを掛けると、別の世界が見える。舞台の補完になる部分もあったが、三幕冒頭で、潰れたペットボトルが空間を浮遊し、ビニールのゴミ袋がこちらに突進してくるの見て、ああ、これが言いたかったのかなと、安易に思ってしまった。環境破壊への警告だけではないだろうが、ビニール袋は舞台上には一つしか見当たらなかったが、メガネを掛けると、最後まで大小のポリエチレンの袋が目の前をよぎる。
 プログラムも演出家の話も読んでいないのだが、もう一つの目で見せたいもの、考えさせたいことと、観客が見たいものが、食い違ったとしても、そんなことは、オペラの演出ではいつものことなので、評価は専門家にお任せしたい。
 2幕で槍が空中を飛んできたのは、予想通りだが、その直前に、メガネの映像が全て消えて、何も映らなくなるので、壊れたかと不安になったのは、私一人では無かったようだ。
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神々の黄昏 バイロイト2023 [オペラ(海外)]

 今回バイロイトに来て、初めて晴れの日、休憩時間の空の下、広場での会話もはずむ。私の中での今年のリングの特徴を言えるようになった。インキネンの指揮は、音楽的というのとは違うが、例えば, ディズニーのファンタジアの動画に、Dukasの魔法使いの弟子の音楽がピッタリはまっている感じに似ている。
 比較は出来ないが、例えばペトレンコのリングは言うまでもなく、音楽と歌は一体になっており、場面の動きに音をあわせる瞬間はあっても、それは途切れることのない音楽の上の一瞬なのだと思う。インキネンは、例えるなら、切り取られた場面に寄り添う音楽で、ページをめくり、次のお話に進むための、繋ぎを大切にしている印象で、これはこれとして新しく、気分を誘導されても、ポジティブに楽しめると思う。
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Festspielhaus ガイドツアー 2023 [オペラ(海外)]

 バイロイト友の会のイヴェントで、今年は劇場ガイドツアーがあった。一人25ユーロだが人気が高く、同日に1時間の時間差で二回設定された。コロナ前だったら、会員向け無料のイヴェントではないかと思うが、集合場所で、welcome drink としてSektを提供することで、付加価値を上げている。
 ガイドしてくれるのはオーケストラのメンバーで、内容はガイド役に一任されているようだ。私達のツアーガイドさんは、バスクラリネット奏者だったが、約束を忘れ、呼び出されて自転車で遅刻してやって来た。
 ちょうど1時間前のツアーと入れ替わりで、入口ですれ違うと、前のツアーはコンマスはじめ、何人ものオーケストラメンバーが付き添ってくれたようだった。
 私達のツアーは、まず、倉庫と舞台裏の(パリのテロ前は、一般人も通り抜けできた)通路を見せてくれて、次にオーケストラの控え室、ビオラの部屋に立ち入らせてくれた。楽器を置く棚があり、記念写真、ビールケース、ケーキ、各人の水筒など、物が一杯だった。次に、ラインゴルトの二幕でニーベルンゲンの鉄床を打つスタジオを案内してもらった。指揮者のモニター画面に合わせて、若干早めに叩くそうだ。別室で生演奏していたのだ。
 そして、オーケストラピットへ入り、オランダ人の舞台セットを見あげ、その大きさに驚いた。
ピットには何度か入れてもらったことがあるが、ここから見える景色は、格別、別世界だ。
 1時間前のツアーでは、コンマス自らピット内で、色々な指揮者とのエピソードを語ってくれたとのこと。ツアー内容が違うと、日本だったら苦情が来そうだ。
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ジークフリート バイロイト2023 [オペラ(海外)]

 シャーガーの登場で音楽にも勢いが出てきた感じがする。他の歌手が歌う時、オケははかなり音量を落とすが、シャーガーはオケと競うように声を張り上げて歌い、演技するので、音楽も面白くなる。
 基本形は、歌に合わせて、オケは抑揚をつけ、歌手はライトモティーフや、音楽の変化、楽器の音に合わせて演技する。大体はとてもスムーズに舞台が流れて気持ち良いが、時々、その音が来るまで、歌手が動作を待つような場面もあり、多少不自然も感じる。
 ジークフリートの演出は益々奇想天外に繰り広げられ、昨年は、一体どんな黄昏となるのかとワクワクしたが、不思議なもので、多くの人が演出にもう慣れており、ブーイングは出ず、サクラかもしれないが必ず座席後方から、ブラボーの大声が上がる。
 ブリュンヒルデを美容整形させて、別人にする発想は面白い。
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市庁舎屋上から
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ヴァルキューレ バイロイト2023 [オペラ(海外)]

 バイロイトで約10年数え切れないほどsuche Karte をしてきたが、今年初めて預かったチケットを売りさばく側に回った。一枚325ユーロの高級チケット4枚だ。今年はリングが人気がなく、本来チクルス
でしか売っていなかったチケットをばらして販売し、それでも売れ残っている状態だ。ラインゴルト開演1時間前、名義書き換えにカルテビューローへ行ったところ、各種チケット売りに来ている人がかなりいた。
 本気で売るなら、朝当日券に並んでいる人がいる時間に来ると良いのは知っているが、残り3枚は、夕方ヴァルキューレの開演前に、賭けてみることにした。開演2時間前に行ったが、例年のような活気はなく、次のチクルスなら買っても良いという人はいたが、昨日からチクルスでチケットを売りに来ている人がいて、丁度交渉が成立し、音楽祭のスタッフに売れたようだった。そんな光景を横目に、諦めず立っていた。
 売値は200ユーロと決めていた。suche Karte し続けた経験から、この値段なら、欲しい人なら買うと思った。そして幸運が訪れた。ニュルンベルクから車で来たご夫妻の奥様の方が、近寄ってきて、即交渉成立、抱き合ってお互い喜んだ。幸せな瞬間だ。すぐお金を出そうとするので、名義書き換えが先ですと、ビュローに連れて行き、手続きしながら支払ってくれた。
 表に出ると連れ合いと、先方のご主人が大型犬を連れて来ており、記念撮影してもらった。
 これでやっと、音楽祭に集中できる。
 インキネンのリングは今年1年しかないがないが、このソフトタッチな、インキネンのリングと言う1つの形が自分の記憶には、残るともう。輝きはないが、音楽が流れとても優しい印象だ。歌をなぞるように、オケも同じような音楽の歌い方をする。
 フォークトのジークムントがとても素晴らしいと思う。意外と太い声も出るのだ。フォークトの声は、とても良く通り、オケがどんな大音量でも、それを突き抜けて客席届くという意味で、凄いとずっと思っていたが、このリングでは、こんなに丁寧に歌うジークムントは、聴いたことがない。感情移入が素晴らしい、小声の美声をひきたてインキネンの音楽はとても丁寧で、言葉に寄り添うように揺れる。フォークト仕様のオーケストラのような印象だ。
 指揮は見えないが、丁寧で、自身が歌うように正直に指揮している感じがする。歌をひきたてる音量調整が上手い。
 一幕冒頭は、遅めで音量を抑えていた。2幕冒頭は、結構オケを鳴らしていた。場面と音楽が分かりやすく合っていて、ちょっとマンガっぽいが面白い。
 コニエチュニのヴォータンが昨年に増して、素晴らしい。俳優出身だそうだが、演技は映画の場面のように細かく表情豊かだ。
 町中では、Weinfestを開催中だが、雨ばかり降って、盛り上がらない。
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ラインゴルト バイロイト2023 [オペラ(海外)]

 インキネン指揮のリングが始まった。冒頭のホルンが囁くような音だったので、とても驚いた。全体的に音量が小さい。歌手の伴奏に徹している印象だ
 歌手の声が隅々まで聞こえるようにオーケストラの音量を抑えている。ただ小さいだけではなく、表情はあり、歌い手に合わせて、音楽もついていくような感じがする。また演技も音楽に合わせている。前方の席では、音と動きを合わせることが、多少わざとらしく見えるところもあるらしいが、私はパルケット後方の席で、1つのテレビ画面を見ているような、小じんまりした印象を受けながらも、音楽の表情は豊かなような気がする。
 開演前に、パルジファル3Dメガネの調整で、友の会事務局に行った。日本語説明があり、驚いた。
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バイロイト音楽祭 子供のためのオペラ パルジファル [オペラ(海外)]

 Kinderoper は、タンホイザーをコロナ前に一度聞いたが、今年のパルジファルもとても楽しかった。音楽も歌手も良い。やはりバイトで聴く音は日本とは違う。書き割りの後ろで演奏している少人数のオーケストラの音が迫って来るのだ。歌詞をセリフで反復しながら劇が進むのだが、歌手がセリフから歌唱に移ると、脳内で、パッと目の前に本物の舞台が開け、ヴァーグナーの世界に引き込まれるのだ。
 実は現地でチケットの売れ行きが悪く、寸志でチケットを割り当てると、Taff(バイロイトの舞台援助団体)から会員にメールがた。子ども向けとは言え、親がパルジファルを好きでないと、さすがにパルジファルを見せに、子どもを連れて来ないのだろうか。
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