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上田近郊温泉巡りとお蕎麦 2023 [旅行]

 今回は上田駅で車を借り、青木村の沓掛温泉に2泊し、連れあいの探した周辺の温泉を巡った。
 まずは、青木村のタチアカネ蕎麦。青木村だけで栽培され、門外不出。村内に5店あったお店が、コロナ後、4店になった。今回はお婆さんが、一人気ままに開いている、義民蕎麦へ行った。話好きの女店主で、色々教えてくれた。受粉で品種が、混ざらないよう、細心の注意がはらわれ、粉に挽いた状態で、初めて村外に持ち出せるそうだ。また、蕎麦だれは、自家製醤油で、大豆をしぼるところまでは、近所の方にお願いして、その後の行程は一人でやっている。味と香りがとても良い。お蕎麦を醤油で食すというのは、知らなかった。蕎麦湯は、蕎麦を茹でたお湯ではなく、別に蕎麦粉で作っている。100円のお釣りを辞退したら、りんごとお花を下さった。外まで出てきて、車を見送って下さり、どうぞお元気で頑張って続けて頂きたい。
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 一軒目に寄った温泉は、田沢温泉の共同浴場 有乳湯。コロナ禍以降、旅館の日帰り入浴が殆どなくなり、今は共同浴場しか立ち寄り先が無い。お隣には、国の重要有形文化財で木造4階建、150年の歴史のある、巨大な「ますや旅館」がそびえ建っている。島崎藤村の宿とか。
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 翌朝は、真っ暗の中、上田市の午前5時〜8時営業の朝風呂、室賀温泉ささらの湯へ連れていかれた。とにかく広く、露天風呂も二つ、洗い場と浴槽が分離している。風情を保ちつつ衛生管理されており、サウナ、飲用の温泉もあり素晴らしいお湯だった。昼の部は10時から夜9時の営業で、昼間は蕎麦店や、野菜直売所が開いており、研修施設も併設されている。昼間の駐車場がまた広大で驚いた。宿に戻る途中で大宝寺の国宝三重塔を見つけた。
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 宿の豪華な朝食を摂り、さあ、出発。まず、鹿教温泉へ行こうとしたが、共同浴場が見つからず、次の霊泉寺温泉に向かった。かなり寂れた温泉地で、これは…と思ったら、一軒だけ玄関を改装した、日本秘湯を守る会の宿があった。歴史的には、霊泉寺が管理していた温泉を民間に移管した。入館するのに躊躇するような外観だったが、ドアを開けると受け付けには、お母さん風の方が炬燵に入ってタブレットを見入っており、向こう側には連れ合いがいて、大昔の銭湯のようだった。女性の脱衣所には、1月に改装すると張り紙があり、建物は傷んでも、温泉が出る限り営業を続けるだろう。
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 次は、有名な温泉街 別所温泉、きれいな共同浴場が3軒あり、外の足湯もある。露天風呂がある「大湯」が、年末のせいか、営業しており、運良く入れた。外には飲用の温泉もある。その後、すぐ近くの安楽寺八角三重塔を拝んだ。
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 安楽寺近く、山中で立ち寄った蕎麦店が、上田柳町「おお西」という有名人のお弟子さんのお店だった。発芽蕎麦切りと、3種盛りを注文して、後で生姜を練り込んだお蕎麦をサービスして頂いた。更科蕎麦の白さに驚愕、本物の100%蕎麦粉を味わった。
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おお西店主のご子息
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奇跡のチェロアンサンブル2023 [コンサート]

 この一年で、皆さん音楽家としての活動が落ち着かれたのか、皆余裕を持って、それぞれの個性を見せてくれたと思う。
 去年までは、辻本さんと、伊東さんのオケ奏者だけが忙しいと訴えていたような印象だったが、気のせいか皆プロ意識が高まり、潔く、多忙であるという愚痴は一切出なかった。
 伊藤さんが「ラフマニノフ考」を執筆され、ラフマニノフTシャツをつくり、アレンジャーの小林さんは、高額なチェロアンサンブルの楽譜(ラフマニノフ2番、序奏とロンド・カプリチオーソ)を出版された。上野さんは5月にサントリー大ホールで、邦人作曲家の無伴奏リサイタルを、岡本さんは、3月にペンデレツキ他トッパンホールで現代曲の無伴奏の演奏会を開催、そして皆さんのCDが並び、色々花開いた一年だったようだ。
 昼間のプログラムは、前半がソロを四重奏で伴奏する形で、若い順に全員のソロを聴いた。その個性を踏まえた上で後半のアンサンブルを聴くと、一つのメロディーのリレーでも個性が表れ、しかも皆がその各々にピッタリ付けているところが素晴らしい。お互いソリストの立場で、尊重し合えるところが魅力的だ。今後も企画を充実させていくとのことで、若者の華やいだアンサンブルから、次のステップへ、例え年末の息抜きであっても、全員の圧倒的な実力を見せつけるチェロアンサンブルとして、来年も楽しませていただきたい。
 夜の部は、昼間に比べ、精緻さのレベルが下がり、ちょっと学生さんのアンサンブルのような危うい場面もあった。昼夜集中力を保つのは、やはり難しいことだ。

岡本さんの無伴奏リサイタルは、3/10 トッパンホール
https://www.toppanhall.com/archives/voice/bn_094.html

(チェロ):辻本玲、伊藤悠貴、小林幸太郎、伊東裕、岡本侑也、上野通明 (歳の順)
【昼の部 曲目】
パーセル:アリア

ポッパー:アルバムの一葉
フレスコバルディ:トッカータ
ブロッホ:「ユダヤ人の生活」より祈り
ショパン:ノクターン 第2番
メンデルスゾーン:無言歌op.109
ドヴォルザーク:我が母の教え給いし歌
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ポッパー:演奏会用ポロネーズop.14
フンパーディンク:歌劇「ヘンゼルとグレーテル」より前奏曲
ラフマニノフ:交響曲第2番 第3楽章アダージョ
サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ
【夜の部 演曲目】
パーセル:アリア
ポッパー:ハンガリー狂詩曲
グリーグ:組曲「ホルベアの時代から」
サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ
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ピアソラ:ブエノスアイレスの四季

アンコール(昼、夜) 上着を脱ぎ ラフマニノフTシャツ姿で演奏
ピアソラ: 現実との3分間
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沓掛温泉 満山荘 2023年 [旅行]

 コロナ禍の足掛け3年の間、週末のオーケストラの練習が無い時期があり、時間が自由になったので温泉に行き始めた。途中から「日本秘湯を守る会」に入り、登録宿に10泊すると、その中の好きな宿に一泊招待してくれるという。まあ自分達には無縁の話のつもりが、いつの間にか10泊してしまい、最後に行った、上田市隣の青木村にある沓掛温泉に泊ると連れ合いが決め、年末に再びお邪魔した。
 初日の料理は去年とほぼ同じで、2日目は、ご招待用のメニューを用意してくれた。家族経営で皆淡々と業務をこなす。シェフは奥様。気取らず、でも心配りが行き届いている、静かなお宿。温泉は、ぬる湯。
https://gruen.blog.ss-blog.jp/2022-03-08 (前回のページ)
初日のお献立
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朝食、2日目はビュッフェ
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2日目のお献立
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N響 マーラー/交響曲 第8番 変ホ長調「一千人の交響曲」第2000回定期演奏会 [コンサート]

 N響定期演奏会第2000回記念として、ファン投票で決まった演目。めったに演奏されないので、チケットの売れ行きが良く、ネット上では早々と完売したように見えた。しかし取り敢えずN響に電話してみると、完売ではなく、期限までに入金されず戻ってくるチケットが出る場合があるとのこと。チケットは必ずしも朝一番に出て来るとも限らないと言われ、11月末から、度々電話していた。12/11の昼前の電話で、その日の朝に出たので、朝早く電話する方が良いと、ベストタイミングを初めて教えてくれた。お蔭さまで翌日手に入った。
 席は2階右手の通路の直ぐ後ろの席で、目の前の通路がTp,Trbのバンダの演奏位置だった。開演直前に、譜面台と楽器置、唾液シートが設置され、従って本番では奏者で視野は遮られ、指揮者は見えないのだが、バンダの人達の息づかいが感じ取れる近さだった。どうも上手く吹けず肩を落としたり、手が震えていたり、初日のバンダの方達は緊張しているように見えた。聖母はオルガンの横で歌った。
 演奏についてコメントできるほどのものは持ってないが、心象としては、過去のイメージと比べ、しつこくなく、音が綺麗で、流れていた。合唱は全て暗譜、ソリストの言葉もよく聞こえたと思う。唯、全体の迫力を期待していた人には、この規模では物足りないだろう。歌手の中にはオペラぽく歌う人もいたが、おそらくルイージが選んだ歌手陣なのだろう。
 自分としては、この2年間で、マーラーの交響曲 4,5,6番をアマオケで弾く機会があり、マーラー独特の音にも馴染み、胸に染みいるマーラーの情景となった。
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こうもり 新国立劇場 2023 [オペラ(国内)]

 年忘れという言葉はあまり聞かなくなった。1年間の嫌な事を忘れて、ハメをはずすし、英気を養うという行為は、今の世の中、あまり通用しないというか、忘れられないネガティブな現実が多すぎる。前回、こうもりを見たのは、2020年まだコロナ禍の時たが、なぜか、今の方が気持ちが暗い。
 少なくともコロナ禍以降、完全に忘れていた心の動きに、気付かされた。悩んでもどうにもならないなことを忘れられる人は、幸せなりという、19世紀の世紀末感漂う中での願望を身近に感じた。少し早いが、年の瀬の安堵感を束の間味わったので、一旦これを飲み込み、現実の年越しに向かう。
 客席は満席で、今年の演出は、さらに細かい日本語ジョークが増強され、そこだけは大きな笑いが起こっていた。三幕は、今年らしい話題が入ったが、看守のオリジナルの台詞も、もう少し反応してあげたいものだ。新国立劇場では、これまで看守は俳優が演じでいたと思うが、今回の看守役は歌手であり、ちゃんと歌ってくれた。昨今では俳優並みの演技を見せてくれる歌手が増えており、好ましい傾向だと思う。
 ロザリンデ役が、二幕で新国立劇場のバレーダンサーと踊るのも、初めてだと思う。歌って踊って演技できる歌手を、日本人も目指してもらいたい。
 アルフレード役の伊藤さんは適役で、今や日本でトップのテノールとなられ、台詞の中に、ロザリンデが、日本人テノールが楽しみだといったジョークが入っていたのは嬉しいことだ。監獄でとても美しく歌い上げてくれたし、新国立劇場で、こうもりと魔笛は完全にレパートリーになって来て嬉しいことだ。
 演奏は、軽妙だが、金管の音がアメリカのマーチングバンドの様に割れ気味に鳴り響くのが、ちょっと気になった。
[指 揮】パトリック・ハーン Patrick HAHN
【演 出】ハインツ・ツェドニク Heinz ZEDNIK
[ガブリエル・フォン・アイゼンシュタイン】
  ジョナサン・マクガヴァン Jonathan MCGOVERN
【ロザリンデ】エレオノーレ・マルグエッレ Eleonore MARGUERRE
【フランク】畠山 茂 [12/8更新]
【オルロフスキー公爵】タマラ・グーラ Tamara GURA)
【アルフレード】伊藤達人
【ファルケ博士】トーマス・タツル Thomas TATZL
【アデーレ】シェシュティン・アヴェモ Kerstin AVEMO
【ブリント博士】青地英幸
【フロッシュ】ホルスト・ラムネク Horst LAMNEK
【イーダ】伊藤 晴
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「わ」の会コンサート vol.9 Leiden [コンサート]

 8月に亡くなられた飯守泰次郎氏の教えを受け継いで、新しいワーグナー歌手を育てるという場が「わ」の会の使命となったと、愛弟子の城谷さんの言。故飯守先生に捧げられた、最後のタンホイザーの巡礼の合唱は素晴らしく、一節だけだったが、池田先生のハレルヤが、力強く響き感動した。
 今年のテーマはLeiden(苦悩)であり、先ずトリスタンとイゾルデを連想するが、前半では、初期作品のリエンツィと恋愛禁制からも苦悩の場面が歌われた。個人的には、恋愛禁制の当該場面は、苦悩に感じられるが、リエンツィの方は、劇全体が困惑しているイメージで、感情表現としては、まだ未開拓な時代だと思う。
 歌手は、皆さんそれぞれ素晴らしく、男声は年々貫禄がついて堂々として来る。やはり経験が歌手を育むものだと感じる。イゾルデ代役の中村真紀さんは、既に全幕制覇されているのだろうか。ブランゲーネ役の高橋華子さんは、演技も慣れていらっしゃるご様子で、安心して聞くことが出来た。其々頑張って活躍していただきたい。
 コーラスが入ると、歌う場面の選択肢が増えて、プログラムも豊かになり、楽しいと思う。
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