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津留崎直紀 新境地のバッハ無伴奏全曲 オペラシティリサイタルホール [コンサート]

 バッハ無伴奏チェロ組曲の全曲演奏をこれまで聴いたのは、新しい順に、上森祥平、ヨーヨーマ、クニャーゼフ、藤原真理に次いで5人目だが、5番で調弦を原曲通りAからGに変え、6番は新作の5弦のチェロで、全曲暗譜で弾くという挑戦に立ち会うのは初めてのこと。ボーイングは、アンナ・マグダレーナの販を基本にし、まさに新境地、人生の集大成と言える決然とした演奏会だった。
 ガット弦を張りバロック弓も2種類使い、調弦は415Hzで、できる限り本当の音と奏法を追求したのではないだろうか。
 実際初めは音が小さい印象だったが、耳が慣れてくると、音が綺麗で和音を感じさせる響きが素晴らしい。バッハの無伴奏を聴いていて、和音の美しさを感じる瞬間は最高だ。
 津留崎先生はリヨン国立歌劇場の主席を32年務め、自主退職されたとのことだが、余力を残して、10年以上経ってバッハ全曲弾くという情熱が凄い。自然体で、優しい音色は、お人柄だろう。ブログでご自身の考えを表明しつつ、演奏会で実践するという、誇り高い本気のチェリストだと敬服する。
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