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パルジファル MRメガネ付き バイロイト2023 [オペラ(海外)]

 MRメガネ用のデータはチケット購入時に各自申告してあり、必要に応じて視力を矯正する度付きレンズが重ねられて用意されている。公演前に使用方法説明のため当該オフィスに行くよう勧められている。もし時間がなければ当日座席横の袋内にセットされているメガネをかけても、ほぼ混乱は無い。メガネはコード付きで常に電源に接続されている。メガネ使用グループの聴衆は、開場30分前から入場でき、十分試着する時間はある。会場内にメガネ担当者が数人いて、色々教えてくれる。例えば、途中でレンズが外れて、床に落ちてしまったなど。
 映像は、メガネがスクリーンとなり、そこに全てが投影される。従ってメガネ無しで舞台を見ても何も困らない。メガネをかけると情報が増え、別の視点で作品を観ることになり、一方で、メガネを掛けることで舞台は視覚的に暗くなるので、よく見えず、もどかしくも感じられる。私はメガネを半分上にずらし、二つの空間を気分で行き来しながら観た。
 メガネを掛けると、別の世界が見える。舞台の補完になる部分もあったが、三幕冒頭で、潰れたペットボトルが空間を浮遊し、ビニールのゴミ袋がこちらに突進してくるの見て、ああ、これが言いたかったのかなと、安易に思ってしまった。環境破壊への警告だけではないだろうが、ビニール袋は舞台上には一つしか見当たらなかったが、メガネを掛けると、最後まで大小のポリエチレンの袋が目の前をよぎる。
 プログラムも演出家の話も読んでいないのだが、もう一つの目で見せたいもの、考えさせたいことと、観客が見たいものが、食い違ったとしても、そんなことは、オペラの演出ではいつものことなので、評価は専門家にお任せしたい。
 2幕で槍が空中を飛んできたのは、予想通りだが、その直前に、メガネの映像が全て消えて、何も映らなくなるので、壊れたかと不安になったのは、私一人では無かったようだ。
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神々の黄昏 バイロイト2023 [オペラ(海外)]

 今回バイロイトに来て、初めて晴れの日、休憩時間の空の下、広場での会話もはずむ。私の中での今年のリングの特徴を言えるようになった。インキネンの指揮は、音楽的というのとは違うが、例えば, ディズニーのファンタジアの動画に、Dukasの魔法使いの弟子の音楽がピッタリはまっている感じに似ている。
 比較は出来ないが、例えばペトレンコのリングは言うまでもなく、音楽と歌は一体になっており、場面の動きに音をあわせる瞬間はあっても、それは途切れることのない音楽の上の一瞬なのだと思う。インキネンは、例えるなら、切り取られた場面に寄り添う音楽で、ページをめくり、次のお話に進むための、繋ぎを大切にしている印象で、これはこれとして新しく、気分を誘導されても、ポジティブに楽しめると思う。
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Festspielhaus ガイドツアー 2023 [オペラ(海外)]

 バイロイト友の会のイヴェントで、今年は劇場ガイドツアーがあった。一人25ユーロだが人気が高く、同日に1時間の時間差で二回設定された。コロナ前だったら、会員向け無料のイヴェントではないかと思うが、集合場所で、welcome drink としてSektを提供することで、付加価値を上げている。
 ガイドしてくれるのはオーケストラのメンバーで、内容はガイド役に一任されているようだ。私達のツアーガイドさんは、バスクラリネット奏者だったが、約束を忘れ、呼び出されて自転車で遅刻してやって来た。
 ちょうど1時間前のツアーと入れ替わりで、入口ですれ違うと、前のツアーはコンマスはじめ、何人ものオーケストラメンバーが付き添ってくれたようだった。
 私達のツアーは、まず、倉庫と舞台裏の(パリのテロ前は、一般人も通り抜けできた)通路を見せてくれて、次にオーケストラの控え室、ビオラの部屋に立ち入らせてくれた。楽器を置く棚があり、記念写真、ビールケース、ケーキ、各人の水筒など、物が一杯だった。次に、ラインゴルトの二幕でニーベルンゲンの鉄床を打つスタジオを案内してもらった。指揮者のモニター画面に合わせて、若干早めに叩くそうだ。別室で生演奏していたのだ。
 そして、オーケストラピットへ入り、オランダ人の舞台セットを見あげ、その大きさに驚いた。
ピットには何度か入れてもらったことがあるが、ここから見える景色は、格別、別世界だ。
 1時間前のツアーでは、コンマス自らピット内で、色々な指揮者とのエピソードを語ってくれたとのこと。ツアー内容が違うと、日本だったら苦情が来そうだ。
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ジークフリート バイロイト2023 [オペラ(海外)]

 シャーガーの登場で音楽にも勢いが出てきた感じがする。他の歌手が歌う時、オケははかなり音量を落とすが、シャーガーはオケと競うように声を張り上げて歌い、演技するので、音楽も面白くなる。
 基本形は、歌に合わせて、オケは抑揚をつけ、歌手はライトモティーフや、音楽の変化、楽器の音に合わせて演技する。大体はとてもスムーズに舞台が流れて気持ち良いが、時々、その音が来るまで、歌手が動作を待つような場面もあり、多少不自然も感じる。
 ジークフリートの演出は益々奇想天外に繰り広げられ、昨年は、一体どんな黄昏となるのかとワクワクしたが、不思議なもので、多くの人が演出にもう慣れており、ブーイングは出ず、サクラかもしれないが必ず座席後方から、ブラボーの大声が上がる。
 ブリュンヒルデを美容整形させて、別人にする発想は面白い。
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市庁舎屋上から
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ヴァルキューレ バイロイト2023 [オペラ(海外)]

 バイロイトで約10年数え切れないほどsuche Karte をしてきたが、今年初めて預かったチケットを売りさばく側に回った。一枚325ユーロの高級チケット4枚だ。今年はリングが人気がなく、本来チクルス
でしか売っていなかったチケットをばらして販売し、それでも売れ残っている状態だ。ラインゴルト開演1時間前、名義書き換えにカルテビューローへ行ったところ、各種チケット売りに来ている人がかなりいた。
 本気で売るなら、朝当日券に並んでいる人がいる時間に来ると良いのは知っているが、残り3枚は、夕方ヴァルキューレの開演前に、賭けてみることにした。開演2時間前に行ったが、例年のような活気はなく、次のチクルスなら買っても良いという人はいたが、昨日からチクルスでチケットを売りに来ている人がいて、丁度交渉が成立し、音楽祭のスタッフに売れたようだった。そんな光景を横目に、諦めず立っていた。
 売値は200ユーロと決めていた。suche Karte し続けた経験から、この値段なら、欲しい人なら買うと思った。そして幸運が訪れた。ニュルンベルクから車で来たご夫妻の奥様の方が、近寄ってきて、即交渉成立、抱き合ってお互い喜んだ。幸せな瞬間だ。すぐお金を出そうとするので、名義書き換えが先ですと、ビュローに連れて行き、手続きしながら支払ってくれた。
 表に出ると連れ合いと、先方のご主人が大型犬を連れて来ており、記念撮影してもらった。
 これでやっと、音楽祭に集中できる。
 インキネンのリングは今年1年しかないがないが、このソフトタッチな、インキネンのリングと言う1つの形が自分の記憶には、残るともう。輝きはないが、音楽が流れとても優しい印象だ。歌をなぞるように、オケも同じような音楽の歌い方をする。
 フォークトのジークムントがとても素晴らしいと思う。意外と太い声も出るのだ。フォークトの声は、とても良く通り、オケがどんな大音量でも、それを突き抜けて客席届くという意味で、凄いとずっと思っていたが、このリングでは、こんなに丁寧に歌うジークムントは、聴いたことがない。感情移入が素晴らしい、小声の美声をひきたてインキネンの音楽はとても丁寧で、言葉に寄り添うように揺れる。フォークト仕様のオーケストラのような印象だ。
 指揮は見えないが、丁寧で、自身が歌うように正直に指揮している感じがする。歌をひきたてる音量調整が上手い。
 一幕冒頭は、遅めで音量を抑えていた。2幕冒頭は、結構オケを鳴らしていた。場面と音楽が分かりやすく合っていて、ちょっとマンガっぽいが面白い。
 コニエチュニのヴォータンが昨年に増して、素晴らしい。俳優出身だそうだが、演技は映画の場面のように細かく表情豊かだ。
 町中では、Weinfestを開催中だが、雨ばかり降って、盛り上がらない。
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ラインゴルト バイロイト2023 [オペラ(海外)]

 インキネン指揮のリングが始まった。冒頭のホルンが囁くような音だったので、とても驚いた。全体的に音量が小さい。歌手の伴奏に徹している印象だ
 歌手の声が隅々まで聞こえるようにオーケストラの音量を抑えている。ただ小さいだけではなく、表情はあり、歌い手に合わせて、音楽もついていくような感じがする。また演技も音楽に合わせている。前方の席では、音と動きを合わせることが、多少わざとらしく見えるところもあるらしいが、私はパルケット後方の席で、1つのテレビ画面を見ているような、小じんまりした印象を受けながらも、音楽の表情は豊かなような気がする。
 開演前に、パルジファル3Dメガネの調整で、友の会事務局に行った。日本語説明があり、驚いた。
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バイロイト音楽祭 子供のためのオペラ パルジファル [オペラ(海外)]

 Kinderoper は、タンホイザーをコロナ前に一度聞いたが、今年のパルジファルもとても楽しかった。音楽も歌手も良い。やはりバイトで聴く音は日本とは違う。書き割りの後ろで演奏している少人数のオーケストラの音が迫って来るのだ。歌詞をセリフで反復しながら劇が進むのだが、歌手がセリフから歌唱に移ると、脳内で、パッと目の前に本物の舞台が開け、ヴァーグナーの世界に引き込まれるのだ。
 実は現地でチケットの売れ行きが悪く、寸志でチケットを割り当てると、Taff(バイロイトの舞台援助団体)から会員にメールがた。子ども向けとは言え、親がパルジファルを好きでないと、さすがにパルジファルを見せに、子どもを連れて来ないのだろうか。
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ミュンヘンオペラフェスティバル―トリスタンとイゾルデ [オペラ(海外)]

 昨年と同じ舞台だが、何も考えないうちに1年経ってしまった。
 カンペのイゾルデは初めて聴いた。声の印象は、サバサバしていて、見た目には体格が良く、髪も短い演出なので、個人的には、何故だか、男性的な凛々しさと清々しさを感じてしまった。
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バイロイト音楽祭ーローエングリン(Ⅳ) [オペラ(海外)]

 いよいよティーレマンの登場、最後の演目となった。第3回目のローエングリンを聞いたベルリン在住の日本人評論家の方がとても素晴らしいと仰っていた。今年のバイロイトは、コロナの影響をうけ、歌手も指揮者も交代があり、それでも、本番を続けることに全神経を集中し、演奏の個性は無かったように思う。でもティーレマンは、そうでは無かった。本当にオケの人数も減らしたままなのか分からないほどの音楽の高揚感があった。バイロイトの劇場は指揮者の音楽の違いがはっきり聞き取れるので、ティーレマンの細かい要求があっただろうことが、音からも想像できる。
 バイロイトに来てから、晴天続きだったが、初めて朝から曇りで天気予報も良くなかった。1幕後の休憩は何とか持っていたが、2幕後の休憩にはかなり土砂降りとなり、三幕前のファンファーレも1階の軒下でやった。
 この舞台はコロナ前に見ているが、ローエングリンに登場する民衆は、羽のある虫になっている。山奥の変電所の周りに住む虫たち。ローエングリンは電気を管理する立場で派遣され、青い作業服で出てくる。音楽は綺麗だが、話の内容は殺伐としている。メルヘンで終わる舞台は昨今ではもうない。
 ティーレマンの音は、妥協のないバイロイトの音だった。やっと最後に、物語を語ってくれる、本当のバイロイトの音楽が聴けて、幸いだった。これで帰国する。

Musikalische Leitung Christian Thielemann
Regie Yuval Sharon
Bühne 、Kostüm Neo Rauch  Rosa Loy
Licht Reinhard Traub
Chorleitung Eberhard Friedrich

Heinrich der Vogler  Georg Zeppenfeld
Elisa von Braband Camilla Nylund
Friedrich von Telramund  Martin Gantner
Ortrud Petra Lang
Der Heerrufer des Königs Derek Welton
1. Edler Michael Gniffke
2. Edler Tansel Akzeybek
3. Edler Raimund Nolte
4. Edler Jens-Erik Aasbø
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バイロイト音楽祭ータンホイザー [オペラ(海外)]

 バイロイト入りしてから、好天に恵まれて雨は全く降らなかったが、今日は朝から突然の豪雨があるなど、少し不安定になってきた。
 2年前、映像でしか見た事がなかったが、ちょっとした変化があった。冒頭、車で旅しているとき、一つ前の演出を指して、ガス工場は不評により閉鎖というような看板があったように思うが、今年見たのは、間違ってザルツブルグ音楽祭へ行ってしまい、バイロイトにもどるという筋だった。
 何でも好きなことすればよい、だれも気に留めないからという、ポジティブだかネガティブだかわからない主張だが、自己責任でにおいて、皆悲しい結末だ。
 グールドは今年のバイロイトで歌う役柄で一番好きなのは、タンホイザーだと8/2の野外コンサートで言っていた。コロナも乗り越え、トリスタン、タンホイザー、ジークフリート(黄昏)を一人で歌うのは、コロナ禍ならではの人選なのか、信頼が厚いことがうかがえる。ローマ語り、素晴らしかった。
 合唱は、人数を減らしているのだろうか、音の厚みがなく、自然に涙が出てくるような感動は無かった。一幕後のパフォーマンスは楽しいものだった。

Musikalische Leitung Axel Kober
Regie Tobias Kratzer
Bühne Rainer Sellmaier
Kostüm Rainer Sellmaier
Licht Reinhard Traub
Video Manuel Braun
Dramaturgie Konrad Kuhn
Chorleitung Eberhard Friedrich

Landgraf Hermann Albert Dohmen
Tannhäuser Stephen Gould
Wolfram von Eschenbach Markus Eiche
Walther von der Vogelweide Attilio Glaser
Biterolf Olafur Sigurdarson
Heinrich der Schreiber Jorge Rodríguez-Norton
Reinmar von Zweter Jens-Erik Aasbø
Elisabeth, Nichte des Landgrafen
Lise Davidsen
Venus Ekaterina Gubanova
Ein junger Hirt Tuuli Takala
Le Gateau Chocolat
Le Gateau Chocolat
Oskar
Manni Laudenbach

Mick Morris Mehnert
24.8. (Umbesetzung)

バイロイト入りしてから、好天に恵まれて雨は全く降らなかったが、今日は朝から突然の豪雨があるなど、少し不安定になってきた。
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バイロイト音楽祭ーさまよえるオランダ人 [オペラ(海外)]

 本日は「オランダ人」で18時開演なので、昼間ビアガーデンに行った。バスを乗り継いで、某所に11時半頃着いたが、まだお客はまばらだった。12時になったら急に混んできて、ベンツのマークのついたつなぎを着た若い子達が 8人、肉食ってビールらしきものを飲んで、ベンツを運転して帰っていった。
 オランダ人は昨年の新演出だが、評判の悪かった首吊り場面も今年もやっている。幽霊船が出てこない読替演出だが、もう慣れてしまっているのか、特にブーも出ない。
 歌手は他の演目と同様、皆素晴らしかった。
 ゼンタ役は今年、バイロイトでフライヤとグートルーネを歌い活躍している。ゼンタとしては声が優しく、他の二役でも美声を聞かせてくれる。ゼンタはヒステリックな役どころが一般的だが、昨年のゼンタより、人柄が出て作品にとってはプラスになると思う。
 オランダ人は、物語として、普通に幽霊船を出して欲しいという声はないのだろうか。バイロイトではありえないだろうが、舞台の作り手と、お客さんとの要望は一致しない。クリエイティブであれば、お客さんに無理矢理、嫌な場面を強要して良いのか。ウクライナ問題が起こったことで、この演出はあっという間に、不適切になったのでは無いかと心配だ。こんな悲しくて悲惨な舞台を大枚叩いて見たくも無い。
 話題の女性指揮者は、個性はなく、可も不可もなく、とりあえず破綻せず進んだが、以前のティーレマンのオランダ人を思い出すと、雲泥の差だ。振れることと、聴かせる演奏をすることは別ものだ。

Musikalische Leitung Oksana Lyniv
Regie Dmitri Tcherniakov
Bühne Dmitri Tcherniakov
Kostüm Elena Zaytseva
Licht Gleb Filshtinsky
Dramaturgie Tatiana Werestchagina
Chorleitung Eberhard Friedrich
Daland Georg Zeppenfeld
Senta Elisabeth Teige
Erik Eric Cutler
Mary Nadine Weissmann
Der Steuermann Attilio Glaser
Der Holländer Thomas J. Mayer
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バイロイト音楽祭ー神々の黄昏Ⅱ [オペラ(海外)]

 一幕ノルンは灰色の衣装、灰色の仮面をつけている。初めからアルベリヒも出てくる。
 黄昏では、ジークフリートとブリュンヒルデの家に女の子が居る。子供は過去、現在、未来をつなぐノルンの縄と一緒にベットにいる。すでに、子供がラインゴルト、宝の象徴なのだろうと聴衆は確信している。でも結局、子供の目前で縄は切れるのだ。結末は分かっている。エルダも言っている。それでも、観客はつい明るい未来を期待してしまうのだろう。
 ジークフリートとグンターは、隠れ頭巾を使い、子供もギービッヒ家に連れて帰る。その際、ノートウングは壁に掛かったまま置いていく。年老いたグラーネもジークフリートについてくるのだが、ギービッヒに到着すると、ズタズタにされる。兄弟の契りに酌み交わす血は、二人のものでなく、グラーネの血のようだ。
 ヴァルトラウトも精神を病んでいるようで、コーヒーにシュガーポットの中身を全て入れた。この辺りで、誰がまともなのか、よく分からなくなっている。ヴァルキューレから度々出てくる赤い仮面をギーヴィッヒ家の家来がつけている。
 ジークフリートに出てきたファフナーの介護士、若いハーゲンはどうしたのだろう。ジークフリートまで伏線だと信じてきたことが、何一つ引き継がれず、解決せず、訳が分からなくなる。幕切れは悲惨で、ブリュンヒルデもサロメのようになってしまう。子供も生き絶え、ハーゲンだけは死なないようだ。初めから、ラインゴルトは、無かったのか?大事にされていたピストルは、黄昏では使用されず、ジークフリートは、ナイフで刺される。
 9月にNHKBSで初めて黄昏だけ見る人は、残酷さにいら立ち不愉快になるかもしれない。ラインゴルトからジークフリートまでに様々な伏線が示されるが、その内容は黄昏を見ただけでは想像できない。結局夢も野望も策略も報われず水泡に帰す。無駄な努力と気づかせるためか、演出家は、時々聴衆に期待感を持たせ、聴衆の日常に入り込んで来る感じだろうか。子々孫々に伝えられる栄光も富も実際には存在しないことを徹底的に見せつけられた気がする。
 幕切れを見ると、それぞれの人生に終止符が打たれ、もとよりラインゴルトは無かったのかなと気づく。聴衆はラインゴルトが何であるか、必死に4日間考え、振り回され、結局見出せない。子供がラインドルトであると途中までは期待をもたされるが、それも幻想に終わる。これが、一度チクルスを見た時点での演出の印象。
 音楽は、軽やかに流れ明るい感じ。難は無く、破綻なくまとめたと思う。歌手は全員素晴らしい。コロナ禍を乗り越えた音楽家は、もうミスなどしない。ただし音楽は平坦で、新たなドラマは語ってくれなかった。まあ仕方ないかもしれない。

Musikalische Leitung
Cornelius Meister
Regie
Valentin Schwarz
Bühne
Andrea Cozzi
Kostüm
Andy Besuch
Dramaturgie
Konrad Kuhn
Licht
Reinhard Traub
Video
Luis August Krawen
Chorleitung
Eberhard Friedrich
Siegfried
Stephen Gould

Clay Hilley
5.8. (Umbesetzung)
Gunther
Michael Kupfer-Radecky
Alberich
Olafur Sigurdarson
Hagen
Albert Dohmen
Brünnhilde
Iréne Theorin
Gutrune
Elisabeth Teige
Waltraute
Christa Mayer
1. Norn
Okka von der Damerau
2. Norn
Stéphanie Müther
3. Norn
Kelly God
Woglinde
Lea-ann Dunbar
Wellgunde
Stephanie Houtzeel
Floßhilde
Katie Stevenson
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バイロイト音楽祭ージークフリートⅡ [オペラ(海外)]

 1幕、出だしからシャーガーのジークフリートが大暴れの大爆発で、本領を発揮した。ミーメの家には「Happy Birthday」の垂れ幕があるが、場所も時代もはっきりしないあばら屋だ。水槽やら電子レンジの小道具と、家族を模したのかドイツの伝統的マリオネットのような人形が多数ある。ヴァルキューレで出た赤い仮面の絵も出てくる。
 ミーメがプレゼントを置くので、ジークフリートの誕生日なのかなと思うと、とさすらい人が入ってきて、バースデープレゼントをさりげなく壁に立てかけて、置いていく。後でジークフリートが開けると、ミーメの杖で、整形外科で使う、腕を入れる輪がついたもの。ミーメの杖をさすらい人が壊していったので、ミーメとジークフリートがヴォータンの杖を引っ張りあっているうちに、鞘がぬけるように、剣が出てくる。
 剣を一から鍛えることはしないが、歌いながらリズム通りに部屋の入口を打ちまくり、一幕最後は普通通り大暴れで、人形の首を切りまくり、家をむちゃくめちゃにして行く。
 二幕、瀕死の状態でファフナーが入院しており、ヤングハーゲン(黙役)がベッドにつきっきりで看病している。ファフナーに嫌われているダメ看護婦が、森の小鳥。ミーメ、ヴィータンがそれぞれ花束を持ってお見舞いに来るが、ミーメは追い返され、貧相な花束は捨てられ、ヴォータンの豪華な花束は奥に持っていかれる。
 ジークフリートは手を下さないが、ファーフナーはベットから降りて転倒して息絶える。小鳥のささやく宝の在処についてヤングハーゲンは知っており、ジークフリートから何か光る腕(指)輪のようなものを渡され、2幕最後はジークフリートに一緒についていく。隠れ頭巾はジークフリートが持って行く。
 3幕、ジークフリートの求めに応じないブリュンヒルデは、眠らされる前に倉庫に持ち込んだ、さすらい人の帽子(あるいは、自分の帽子かもしれないが、)それを見つけたとたん覚醒する。

Musikalische Leitung Cornelius Meister
Regie Valentin Schwarz
Bühne Andrea Cozzi
Kostüm Andy Besuch
Dramaturgie Konrad Kuhn
Licht Reinhard Traub

Siegfried Andreas Schager
Mime Arnold Bezuyen
Der Wanderer Tomasz Konieczny
Alberich Olafur Sigurdarson
Fafner Wilhelm Schwinghammer
Erda Okka von der Damerau
Brünnhilde Daniela Köhler
Waldvogel Alexandra Steiner
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バイロイト音楽祭ートリスタンとイゾルデ(Ⅱ) [オペラ(海外)]

 新演出のトリスタンだが、意外と穏健で過激な読み替えは無かった。8/2バイロイト友の会の総会のとき、演出家が、コロナ禍なので最低限の演出にしたと話していた。
 そもそも、トリスタンとイゾルデに舞台演出は必要ないと私は思っている。説明ではなく、見る人一人ひとりの心の中に見えるもの、感じるイメージ、想像することが、楽しいのではないかと思う。
 この演出は、綺麗で良かった。今の世の中、現実のウクライナもコロナ禍そのものが、苦難、悲しみと言えるだとう。そういう現実を前に、演出で社会の縮図を見せる必要がなく、今は、美しいものや、希望を持てる舞台にしてもらいたいと思う。
 もう映像を使うことを云々する時代は超えたと思う。初め昼間の空は青く、雲が流れ、舞台中央の船上プールの水に青さが映っっている。二人が薬を飲み干すと、夜の色に変わり、星空となる。そして、水の流れが激しくなり、その中で二人が溺れる姿は比喩的で、グッと来た。世の中に平和が戻るまで、物語は物語として、語り継がれれば充分な気がする。現実世界以上の刺激は過多だと思える。

Musikalische Leitung
Markus Poschner
Regie
Roland Schwab
Bühne
Piero Vinciguerra
Kostüm
Gabriele Rupprecht
Dramaturgie
Christian Schröder
Licht
Nicol Hungsberg
Chorleitung
Eberhard Friedrich
Video
Luis August Krawen
Tristan
Stephen Gould
Marke
Georg Zeppenfeld
Isolde
Catherine Foster
Kurwenal
Markus Eiche
Melot
Olafur Sigurdarson
Brangäne
Ekaterina Gubanova
Ein Hirt
Jorge Rodríguez-Norton
Ein Steuermann
Raimund Nolte
Junger Seemann
Siyabonga Maqungo
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バイロイト音楽祭ーヴァルキューレⅡ [オペラ(海外)]

 ジークリンデは既に妊娠中、ノートウングは出て来ない。ヴォータンの杖もない。その後ジークリンデは、三幕で出産、ブリュンヒルデが子供を抱いて現れるのだが、本来希望を失っていたジークリンデが、生まれてくる子供のために生きる決心をして、逃亡を図るはずなのが矛盾している。岩山に火は見えない。舞台上は、倉庫の扉の向こうに、ブリューンヒルデを閉じ込める。
 二幕冒頭、ブリュンヒルデは、恋人のような男性を連れて派手な服装で登場する。程なく男性がグラーネであることに聴衆は気付く。フライアの棺と写真が飾ってある。ブリュンヒルデは弔問に来たのか、フリッカにたしなめられ派手な服を着替える。有無を言わせぬフリッカの権力は、さらに強調されている。フライアの死を示すということは、どんな意味があるのだろう。皆死んでしまうということだろうか。
 ブリュンヒルデの指示で、ジークリンデの逃避行に、グラーネ(男性)が付き添う。3幕でグラーネは、岩山には入らない。
 歌手はとても素晴らしい。ジークリンデのダヴィットソンは今とても売れっ子で、身長188cm、声量もあり、歌に余裕があり、コロナ前はこういう堂々とした歌手には出会わなかった。テオリンも良いと思うが、カーテンコールでブーが出るのはなぜだろう。それほど絶叫しているわけではないのに、歌手に対する要求が変わってきているのだろうか。
 ヴォータン/ヴァンドゥラー役は何人か変わったようだが、認識している範囲で、グロイスベックが引き継ぐはずだったが全部降りて、コニエチュニーに変った。この人は今年大活躍、演技が素晴らしい。3幕の独白は、火も無くブリュンヒルデもおらず、ただ後ろに倉庫の扉があるだけで、ヴォータンの演技力にかかっており、素晴らしい見せ場だった。
 フォークトも勿論素晴らしいジークムントだ。一幕6場、ブリューンヒルデがジークムントに死の宣告をする場面には、ヴォータンもいて、他にもほぼ登場人物が勢ぞろいしていたと思う。ラインゴルトからそうなのだが、全員舞台に上げているのは、全員が関わっているという意味だろうか。
 音楽はオケの人数が少ないのか、音がうすい気がする。コーネリウス・マイスターの音楽の盛り上げ方はロマンチックで、例年、指揮者が、細部で個性を見せる感覚とは違う。激しさを避け、万人向けというか、誰にでも許容される穏やかな音楽でとどめておくのか。歌手は素晴らしいけれど、コロナ前に比べ、音色や音楽による感動は浅い。

Musikalische Leitung:Cornelius Meister
Regie:Valentin Schwarz
Bühne:Andrea Cozzi
Kostüm:Andy Besuch
Dramaturgie:Konrad Kuhn
Licht:Reinhard Traub

Siegmund:Klaus Florian Vogt
Hunding:Georg Zeppenfeld
Wotan:Tomasz Konieczny
Sieglinde:Lise Davidsen
Brünnhilde:Iréne Theorin
Fricka:Christa Mayer
Gerhilde:Kelly God
Ortlinde:Brit-Tone Müllertz
Waltraute:Stéphanie Müth
Schwertleite:Christa Mayer
Helmwige:Daniela Köhler
Siegrune:Nana Dzidziguri
Grimgerde:Marie Henriette Reinhold
Rossweisse:Katie Stevenson
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バイロイト音楽祭ーラインの黄金Ⅱ [オペラ(海外)]

 バイロイト友の会総会のときの演出家との質疑応答から、子供が重要な役割を果たすことは想像できていた。最初の映像で血族問題が絡みそうなことは強く感じる。記憶に残った舞台の様子を書き留めておく。
 序奏から幕一杯に双子の胎児の映像、ひとりがもう一方の右目を突き血が噴き出す。ヴォータンとアルベリヒなのか、最初から思わせ振りたっぷりで期待させる。ラインの川底は別荘のプールで、何人かの女の子と男の子ひとりがいて、その男の子がアルベリヒに連れ去られる。黄金は出てこない。
 変わって舞台はどこかのモダンな屋敷の一室、ヴォータン家族のほか黙役の召使女性も多数、エルダも最初からそのひとりの間抜けな女中として登場する。ローゲとヴォータンがお宝を探しに行き、ニーベルンゲンの子供たちの中から一人の男の子を、自分の屋敷に連れて行く。この子供がラインドルトかなと思うが、色々小道具が出てくるので、四角錐の光る箱の中は何だろうとかと思わせて、最後その中からピストルが出てくる。ヴァルハラは出てこない。
 ファーゾルトが殺され、最後フライアが後を追うように死ぬ。色々な謎、伏線が提示され、ジークフリート以降への期待が高まる。
 音楽は伸びやかで、明るい印象。急き立てられるような感覚はなく、どうぞ、安心して聴いてくださいという思いなのか、破綻しないことが今は大事かもしれない。遥々バイロイトまで来て、この劇場の響きを聴けるだけで、まず幸せだと感じる。
 歌手陣は安定している、今年ドイツに来て感じるのは、コロナ禍で交代した歌手が皆素晴らしい。コロナ前は名手でも多少の難が見えた気がするが、ミスが無いことは、この二年間の様々な努力により、成し遂げた結果だろうと感じる。新国立劇場の頑張りは世界の縮図だったようだ。
Musikalische Leitung:Cornelius Meister
Regie:Valentin Schwarz
Bühne:Andrea Cozzi
Kostüm:Andy Besuch
Dramaturgie:Konrad Kuhn
Licht:Reinhard Traub
Video:Luis August Krawen

Wotan:Egils Silins
Donner:Raimund Nolte
Froh :Attilio Glaser
Loge:Daniel Kirch
Fricka:Christa Mayer
Freia:Elisabeth Teige
Erda:Okka von der Damerau
Alberich:Olafur Sigurdarson
Mime:Arnold Bezuyen
Fasolt:Jens-Erik Aasbø
Fafner:Wilhelm Schwinghammer
Woglinde:Lea-ann Dunbar
Wellgunde:Stephanie Houtzeel
Floßhilde:Katie Stevenson
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バイエルン国立歌劇場ー影の無い女(ミュンヘン・オペラ・フェスティバル 2022楽日) [オペラ(海外)]

 指揮者のショルテスが、7/22「無口な女」の公演中亡くなったとの報道があって、劇場のWebページを覗いてみると、シーズン最終日7/31「影の無い女」のチケットがかなり余っていた。そこでバイロイト入りを早め、急遽バイロイトからミュンヘンへ9ユーロチケットで行くことにした。
 日曜なので、電車はとても混んでおり、まずバイロイトからニュルンベルクまでREで行くのに、工事中のためニュルンベルクの一つ前のOst駅で降り、市電に乗り換えねばならない。ニュルンベルクの駅では入線30分前から待ったので自分は座れたが、車内の立っている人を見ると気が滅入ってくる。赤ちゃん連れの夫婦も多く、お父さんの働きぶりはたいしたものだと思う。まあ想定内の遅れでミュンヘンに着いた。しかし降りる人と乗る人でホームは身動きが取れない。係員が乗る人を制限していた。
 オペラは17時開演予定だったが、なかなか客席への扉が開かず、開演予定僅か10分前にアナウンスが入った。
 バラクの妻役のNina Stemme が急病で、代わりにフィンランドからMiina-Liisa Väreläをが飛行機でミュンヘンに向かっているという。17時ミュンヘン空港到着予定なので、開演を19時に延期するというのだ。
 最終日の公演なので日を延ばすことはできない。さすがに5時間かかる公演を、日曜の夜中の12時まで集中して鑑賞できるお客さんばかりではない。当然チケットキャンセルも認められ、また、2幕で帰ったお客さんもかなり居た。立見席のチケット人はどの席でも移り放題だった。
 2時間経ち、代役のVäreläは空港から警察に護衛され車で到着したとインテンダントの説明があった。代役は舞台袖で歌い、女優?(演出助手)が演技をするのだが、この人の演技が、ふてくされた妻の態度に終始し、バラクの妻には見えず、単なる黙役としか感じられない。歌っている感じは皆無なのだ。この選択しかなかったのだろうとは思うが、残念だった。
 ヴァイグレの音楽は予想どおり、温かみのある優しい音だった。激しいティーレマンの演奏とは、全く別ものだ。影の無い女は激しい音楽だとずっと思っていたが、こんな演奏も可能なのかと驚いた。ヴァイグレの音楽には、いつも温かみを感じる。殺伐とした今この時に聴きたい指揮者だ。
 幕は下りたが拍手は失礼して、狙った時刻の地下鉄で、その日のうちに、ミュンヘン中央駅の安宿まで帰り着いた。
 影の無い女は7/28と7/31公演のみで、ウクライナ問題でゲルギエフ→ヴァイグレになったのだと思う。28日公演の後、 Stemmeは劇場から表彰を受けたそうだが、その後コロナ感染なのか?明確な説明は無かった。
 今年のミュンヘン・オペラ・フェスティバルはR・シュトラウス特集で、コスキーの薔薇騎士もその一環だった。最終日マイスタージンガーを演奏するという習わしは2009年が最後だったらしい。
ミュンヘン中央駅の混雑ぶり
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リセウ歌劇場ーノルマ [オペラ(海外)]

 ベッリーニは殆ど聴く機会がなく、何十年も前にウィーンで聴いた、グルベローヴァの清教徒が記憶に深く残っているくらいだ。
 個性の違う二人の女声が本当に素晴らしく、2幕のニ重唱が特に美しかった。この時代は、叫ぶような歌い方はせず、只々、メロディーとハーモニーが美しく、心が洗われるようだ。
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ライプツィヒ歌劇場 パルジファル(Wagner22) [オペラ(海外)]

 いよいよ最終日はParsifal。この演出のプレミエは2006年で、私は同年聖金曜日に聴いている。 
 一番の感想はコーラス。とても美しく見事だ。子供、女声、男声とも、声が柔らかい。前回もそう感じた。
 演出はブルーを中心とした光の演出。カーテンコールでは、グルネマンツ役、ルネ・パペが最も大きな拍手を受けた。シャーガーはやパンクラトバは、ライプツィヒの人たちにとって、声が大き過ぎるのではないかと思う。
 通常公演には無い叫び声なのだろう。トリスタンなら主役だから構わないが、パルジファルは題名役とはいえ、ここのプロダクションでは、最後、アンフォルタスがクンドリを呼び寄せて、一緒に安らかに昇天する感じで、グルネマンツも暗闇からスポットライトがあたり、二人に手を伸ばしつつ息絶える感じ。パルジファルは舞台奥に座り、かすかに存在が感じられるだけだ。
 多分ライプツィヒでは、パルジファルは救済者であり、目立つ必然は無い。
 もう一つ、シャーガーがたまに歌詞を間違える。今はどこも字幕が出るので、自分の聞き間違いではないような重大な誰でも気づくだろう箇所があった。これは、誰かに確認せねばならない。勿論、13演目通じて、ゲスト歌手ははっきり歌ってくれるので、字幕を追うこととができる。他の多くの歌手は、言葉が聞き取れない。きっと歌手の為にも字幕が必要なのだろう。
 シルマーにとっては、インテンダントとしての最後の舞台。終演後YouTubeでも挨拶を述べている。
 Wagner22で感じたのは、コロナ後どこの劇場でもそうだったが、カーテンコールの写真撮影は制止されないということだ。またHPより先にFBに最新情報が出る。おそらくTwitterにも同時に載るのだろう。そして、会場係の人が皆親切で、全てウェルカム、来てくれてありがとう!という感じなのだ。実際、今回見た演奏会で満席だったベルリンでのフィルハーモニーのティーレマン以外は、客の入りは半分程度に感じられた。まだまだ文化活動は復活していない。
 規則が厳しいバイロイト音楽祭は、今年一体どうなるのだろう。ライプツィヒのParsifalの翌日、バイロイトでリングを振るはずだったインキネンがコロナで、CORNELIUS MEISTER に交代することが発表された。
 さて、ライプツィヒ市内には歴史的建物が色々ある。今回殆どオペラとホテルとの往復しかしなかったが、その途中で気になったものは、電気自動車の充電スタンドと観光客が写真を撮りにくる、象の飾りがある建物。
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MITWIRKENDE
Kundry:Elena Pankratova
1. Knappe:Julia Sophie Wagner
2. Knappe:Sandra Maxheimer
Altsolo:Sandra Janke
1.Blumenmädchen/1.Gruppe:Olga Jelínková
2.Blumenmädchen /1.Gruppe:Magdalena Hinterdobler
3.Blumenmädchen/ 1.Gruppe:Sandra Maxheimer
1.Blumenmädchen/ 2.Gruppe:Julia Sophie Wagner
2.Blumenmädchen/2.Gruppe:Christiane Döcker
3.Blumenmädchen/2.Gruppe:Sandra Janke
Amfortas:Mathias Hausmann
Titurel, 2. Gralsritter:Randall Jakobsh
Gurnemanz:René Pape
Parsifal:Andreas Schager
Klingsor:Falk Struckmann
1.Gralsritter:Franz Gürtelschmied
3. Knappe:Patrick Vogel
4. Knappe:Dan Karlström

LEITUNG
Musikalische Leitung Ulf Schirmer, Inszenierung, Bühne Roland Aeschlimann, Kostüme Susanne Raschig, Bewegungen Lucinda Childs, Licht Lukas Kaltenbäck, Einstudierung Chor Thomas Eitler-de Lint, Einstudierung Kinderchor Sophie Bauer, Dramaturgie Katrin Bönisch, Chor der Oper Leipzig, Kinderchor der Oper Leipzig, Damen des Jugendchores, Gewandhausorchester

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FBより
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ドレスデン国立歌劇場 ショスタコーヴィッチ「鼻」 [オペラ(海外)]

 この作品を、初めて聞いた。コンヴィチュニー7月2日の新演出だが、自分には比較するものがないので、どこまでがオリジナルで、どこからが、コンヴィチュニーの台詞や演出なのか分からない。氏は結構改変するので。しかもドイツ語上演で、字幕はドイツ語と英語だった。
 二幕最後で、鼻をなくした男が銃で自殺するが、これは原作には無いと思う。天国で鼻を見つけてもらう事になる。原作は混沌としたまま夢から覚めたら元の世界に戻っていたという曖昧な感じだと思う。
 音楽は小編成のオケで、Vn、Vc、Cb にもソロが沢山あり、軽快で透明感のある響きが心地好い。いかにもショスターヴィッチという音で、上演時間は休憩入れて2時間と、とても短い。日本でも上演すれば良いのにと思う。
Musikalische Leitung Petr Popelka
Inszenierung Peter Konwitschny

Platon Kusmitsch Kowaljow Bo Skovhus
Iwan, sein Diener Timothy Oliver
Iwan Jakowlewitsch, Barbier Jukka Rasilainen
Tenor-Solo / Wachtmeister (Geheimagent) James Kryshak
Sopran-Solo (Geheimagentin) Katerina von Bennigsen
Der Wachtmeister (Der liebe Gott) Aaron Pegram
Der Doktor (Jesus) Levente Páll
Jarischkin (Der Teufel) Jürgen Müller
Praskowja Ossipowna, Frau des Barbiers Roxana Incontrera
Die Tochter der Podtotschina Alice Rossi
Alexandra Gregorjewna Podtotschina, ihre Mutter Sabine Brohm
Die Nase in Gestalt eines Staatsrats Ludovit Ludha
Ein Oberst / Ein anderer Bekannter Gerald Hupach
Ein Angestellter / Ein Major Tilmann Rönnebeck
Ein Verkäufer / Ein Lakai / Ein Spekulant / Ein Bekannter Matthias Henneberg
Chosrow Mirsa David Kramer
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ライプツィヒ歌劇場 神々の黄昏(Wagner22) [オペラ(海外)]

 黄昏のジークフリートはVinke、前回バイロイトRingのジークフリートだ。声の好みはあるだろうが、この人はどの作品もきっちり正確に歌う歌手だと、今回ライプツィヒで感じた。手堅いテノールだと思う。元々ライプツィヒから出た人なので、おかえりなさい!という雰囲気が感じられる。
 黄昏に選ばれただけあり、二幕以降のジークフリートを淡々と歌うのも、演出に合っている。一本調子とも言われるが、三幕の回想場面も、堂々と難なく歌い上げた。
 舞台はごく普通だが、やはり、チクルスで聴くのはいいものだ。

Brünnhilde:Lise Lindstrom
Gutrune:Emily Magee
Waltraute:Kathrin Göring
1. Norn:Christiane Döcker
2. Norn:Karin Lovelius
3. Norn:Magdalena Hinterdobler
Woglinde:Olga Jelínková
Wellgunde:Sandra Maxheimer
Floßhilde:Sandra Janke
Siegfried:Stefan Vinke
Gunther:Tuomas Pursio
Alberich:Werner Van Mechelen
Hagen:Sebastian Pilgrim
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ライプツィヒ歌劇場 ジークフリート(Wagner22) [オペラ(海外)]

 11日目にして、初めて舞台に没入した。Volle の歌も演技も最高で、役になり切っている自然な動きに目を見張る。ストーリーの裏側や、伏線になる動きを演技に潜ませ、充実した舞台を見せてくれた。満足した。
 以前見たとおり、ジークフリートの金槌は演技のみで、ピットで音は鳴らす。1箇所だけ、音だけ鳴ってしまったが、他は良く合っていた。グールドも綺麗な声で、演技も良く、日本人が新国立劇場で育てだ大事なワーグナー歌手だ。この男声二人が本当に素晴らしかったので、やっとライプツィヒで心底満足できた。
 演奏は二幕が良かった。シルマーは、どの作品も、一幕はゆっくり始める指揮者の感じがする。個人的には少し遅い印象だ。でも二幕でとても生き生きとした、流れを聴かせてくれる。三幕は私の理想とは違うが、歌手の見せ場としては、ゆったり、余裕がある方が好ましい面もある。総合的にとてもよかった。
Erda:Marina Prudenskaya
Brünnhilde:Daniela Köhler
Stimme des Waldvogels:Daniela Fally
Siegfried:Stephen Gould
Mime:Dan Karlström
Der Wanderer:Michael Volle
Alberich:Tuomas Pursio
Fafner:Randall Jakobsh

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ライプツィヒ歌劇場 ヴァルキューレ(Wagner22) [オペラ(海外)]

 安部元首相のニュース、最初フェイクかと思ったが、幕間に日本人に確認したら本当だと言うことで、とても驚いている。
 さて、ヴァルキューレは出演者も多く、歌手はやはりゲスト歌手との差が大きい。ヴォータン役のトーマス・ヨハネス・マイヤーは演技も上手でとても良かった。この舞台の中心人物だ。ゲスト歌手には自由に動きも任せているのではないだろうか。他の歌手が正面を向いて歌っているだけなのにヴォータンだけは動き回っていた。
 ジークムント役はロバート・ディーン・スミスで、彼を聞くのは久しぶりだ。アメリカ人だが、この舞台の中では最も発音の明瞭な歌手だった。やはりさすがだと思う。美しく歌い上げた。
 ジークリンデはエリザベート・ストリード。とても可愛く声も美しいが、何せ言葉が分からず発音がよろしくない。これまでの演目では特に感じなかったが、やはりリングではまずしっかり語ってもらわなければならない。
 オケはかなり金管が鳴らしていた。テンポはゆったりめだが良かったと思う。今回は通常公演と違い力が入っていると思う。
Sieglinde:Elisabet Strid
Brünnhilde:Allison Oakes
Fricka:Kathrin Göring
Gerhilde:Ines Lex
Ortlinde:Magdalena Hinterdobler
Waltraute:Maren Engelhardt
Schwertleite:Sandra Janke
Helmwige:Jessey-Joy Spronk
Siegrune:Sandra Maxheimer
Grimgerde:Marta Herman
Rossweiße:Christiane Döcker
Siegmund:Robert Dean Smith
Hunding:Tobias Kehrer
Wotan:Thomas J. Mayer
Grane:Ziv Frenkel
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ライプツィヒ歌劇場  ラインの黄金 (Wagner22) [オペラ(海外)]

 いよいよリングが始まった。始まりは緩やかで、思ったよりテンポが遅かった。
 演出自体に登場人物の個性が薄いのだと思う。ヴォータン役のVolleでさえ控えめで、メリハリの無い舞台だった。この日は、チューリッヒから帰ってすぐだったからか、うっかり宿にスマホを忘れてしまい、他人の写真を頂いた。

Fricka:Kathrin Göring
Freia:Gabriela Scherer
Erda:Marina Prudenskaya
Woglinde:Olga Jelínková
Wellgunde:Sandra Maxheimer
Floßhilde:Sandra Janke
Wotan:Michael Volle
Donner:Anooshah Golesorkhi
Froh:Sven Hjörleifsson
Loge:Thomas Mohr
Fasolt:Friedemann Röhlig
Fafner:Taras Shtonda
Alberich:Werner Van Mechelen
Mime:Dan Karlström
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チューリッヒ歌劇場ートリスタンとイゾルデ [オペラ(海外)]

 オケがまず、ちょっと変わっている気がする。ノセダはイタリア人指揮者だが、音楽の歯切れが良く、サクサク気持ちがよい。楽器ごとの音がクリアだ。三幕の初めでは、意外なところで間を入れるので、一回目の間では、演奏が止まったかと思い思わずえっと言ってしまった。
 それとオケピットがとても大きい感じがした。私の席(2列目)からはオケが聞こえすぎて、はじめはイゾルデの声がかき消されている感じだったが、3幕最後は、イゾルデの迫力にとても驚いた。仁王立ちで渾身の力を振り絞って、オケを突き抜ける声量だった。しかもその姿が余りに美しくて感動した。やはり美人さんには、美しい舞台で歌って頂けると嬉しい。Camilla Nylundはロールデヴューだそうで、またレパートリーを増やした。
 チューリッヒ歌劇場は、劇場案内のYouTubeにあるように、若年層開拓に励んでいるようだ。客層が若く、私の前にいた、短パン裸足、ロン毛の大男が、劇場内に点在する仲間と手を振り合い、終演後の拍手で、1列目で何度も奇声を発し、周りが驚いていた。多くの人がトリスタン初体験のようで、一列目のご夫妻は、二幕で帰ってしまった。1列目の席がが結構空いていて、だんだんと人が流れ込んで来た。劇場のPR動画のように、若者ウェルカムな雰囲気だった。
Musical director:Gianandrea Noseda
Isolde:Camilla Nylund
Brangäne:Michelle Breedt
Tristan:Michael Weinius
König Marke:Franz Josef Selig
Kurwenal:Martin Gantner
Melot:Todd Boyce
Hirt:Thomas Erlank
Steuermann:Andrew Moore
Stimme des Seemanns:Thomas Erlank
Philharmonia Zürich
Chor der Oper Zürich
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ライプツィヒ歌劇場 ニュルンベルクのマイスタージンガー (Wagner22) [オペラ(海外)]

 この舞台は、以前観たことがあり、今回の舞台も内輪の通常公演の自信作の様相だった。メインにスターを呼んだり、ライプツィヒの実力を示して見せたり、アクセントをつけて、13演目やるということだとう。ごく普通の楽しい演出なので、8日目でほっと中休みの感じもいいのではないだろうか。
 ベックメッサーは、演出自体が、奇抜なキャラクターではないので、程よい演技だ。綺麗で落ち着いた、ライプツィヒらしい、プロダクションだと思う。
LEITUNG
Musikalische Leitung Ulf Schirmer, Inszenierung David Pountney, Choreografie Denni Sayers, Bühne Leslie Travers, Kostüme Marie Jeanne Lecca, Licht Fabrice Kebour, Dramaturgie Hella Bartnig, Chor der Oper Leipzig, Zusatzchor der Oper Leipzig, Gewandhausorchester
MITWIRKENDE
Eva Elisabet Strid
Magdalene Kathrin Göring
Hans Sachs James Rutherford
Veit Pogner Sebastian Pilgrim
Kunz Vogelgesang Sven Hjörleifsson
Konrad Nachtigall Marek Reichert
Sixtus Beckmesser Mathias Hausmann
Fritz Kothner Tobias Schabel
Balthasar Zorn Patrick Vogel
Ulrich Eißlinger Alvaro Zambrano
Augustin Moser Paul Kaufmann
Hermann Ortel Franz Xaver Schlecht
Hans Schwarz Roman Astakhov
Hans Foltz Jean-Baptiste Mouret
Walther von Stolzing Magnus Vigilius
David Dan Karlström
Nachtwächter Sejong Chang

ベックメッサーのハープ、小さい方
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ライプツィヒ歌劇場 トリスタンとイゾルデ [オペラ(海外)]

 この3年間で、二度の断念でやっとシャーガーのトリスタンを、聞くことができた。ゲバントハウスのオケも、これまでとは全然違い、主力メンバーが演奏していたと思う。指揮はシルマーで、前日のローエングリンとは、格がちがう。バイロイトに匹敵するような美しさで、感激した。
 フォスターは最高の出来栄えだったと思う。シャーガーは一幕は良かったのだが、二幕で調子が狂った。シャーガーは、静かに立って歌うのが苦手なのではないだろうか。日本で春にウィーンのトリスタン映像を見た時も、二幕の二人の場面で、音程が外れて聞こえ、今日も同じ症状だった。思うに、シャーガーは動きなが身体を使って歌うとき、最高のパフォーマンスが見られる気がする。例えば、2019年の私が断念した、ベルリンシュターツオパーの映像などは、これはジークフリートかと思うほど、派手な動きで手を打ちながら、情熱的に二幕を歌っている。舞台は違和感あるが、歌は最高だった。しかし、一般的に、二幕の静かにしっとりと歌う場面は、共通だ。ライプツィヒでは衣装もきつそうで、喉が締め付けられているようで、こういう演出は、せっかくのシャーガーのキャラクターには合わなかったのかもしれない。舞台は進み、二幕も夜が明けてからは、結構勝手に動き始め、自慢の喉を喉をひろうしていた。
 三幕は最高だった。服装も殆どシャツ一枚で、シャーガーが好きなスタイル。これだけの声量で力強く歌い続けるトリスタンは、今後出てくるだろうか。過去最高の三幕だった。
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戦後焼け跡から見つかったWagnerの胸像
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ベルリン国立歌劇場 Turandot [オペラ(海外)]

 この公演は新演出で、元々ネトレプコが題名役を歌うはずだったので、早々にネットで予約したが、結局プーチン・ウクライナ問題でキャンセルされた。ウィーンの自宅も売りに出ているという噂を耳にした。いつの日かネトレプコがドイツで歌える日が来るのだろうか。
 メータは、オーケストラピットの奥の方から杖を突きながらゆっくり出てきた。結構足下が危ない感じだったが音楽はものすごい迫力だった。残念ながら指揮している姿は私の席から見えなかったが、多分まだまだ大丈夫ではないだろうかと期待してしまう。
 またイタリア人のテノール歌手Fabio Sartoriがすごかった。往年の名歌手ジークフリート・イエルサレムが皇帝役で出た。演出上トゥーランドットは途中で仮面をはがしたり、カツラを取って丸坊主の姿になるが、もしネトレプコだったらあんな姿を披露しただろうか。パンクラトバだから違和感なかったのではなかったないかとという気もする。
 写真はHPに掲載されている。
https://www.staatsoper-berlin.de/de/veranstaltungen/turandot.10340/#termine-und-tickets

MUSIKALISCHE LEITUNG Maxime Pascal
INSZENIERUNG, BÜHNENBILD Philipp Stölzl
KOSTÜME Ursula Kudrna
LICHT Philipp Stölzl , Irene Selka
CHOREOGRAPHIE Christopher Tölle

TURANDOT:Elena Pankratova
ALTOUM:Siegfried Jerusalem
TIMUR:René Pape
CALAF:Fabio Sartori
LIÙ:Olga Peretyatko
PING:Gyula Orendt
PANG:Andrés Moreno García
PONG:Siyabonga Maqungo
ソニーセンター
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イエルサレム
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ベルリンで寿司
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ライプツィヒ歌劇場 ローエングリン (Wagner22) [オペラ(海外)]

 フォークトが進化した。これまで一本調子と言われていたが、2幕では小声で語りかけるような表情豊かな歌を聞かせてくれた。特に初めて2人だけになったと話し始めるところなどは、本当に甘く囁くようだった。ベルリンのマイスタージンガーでMorgenlich leuchtendのところ小声で始めていたが、コロナで休みの間にいろいろな歌の研究をする時間が取れたのだろうと想像している。確かに以前は本番をこなすことが仕事で、実験的試みは難しかったのではないだろうか。同じように歌えることは素晴らしい。でも前東京でのインタビューの時、演出によって歌い方を変えたいと言っていたが、それが実現できるようになり、まだ楽しみは続く。

LEITUNG
Musikalische Leitung Christoph Gedschold, Inszenierung Patrick Bialdyga, Bühne Norman Heinrich, Kostüme Roy Böser, Kostüme Jennifer Knothe, Licht Stefan Bolliger, Video Bernd E. Gengelbach, Einstudierung Chor Thomas Eitler-de Lint, Dramaturgie Christian Geltinger, Dramaturgie Daniel Weber, Chor der Oper Leipzig, Komparserie der Oper Leipzig, Gewandhausorchester

MITWIRKENDE
Elsa
Simone Schneider
Ortrud
Stephanie Müther
Heinrich der Vogler
Günther Groissböck
Lohengrin
Klaus Florian Vogt
Telramund
Simon Neal
Heerrufer
Mathias Hausmann

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ライプツィヒ歌劇場のツアー [オペラ(海外)]

 現地ワグナー協会主催の歌劇場ツアーに参加した。事前に中身は伝えられていなかったのは、何も決まっていなかったからで、この日は舞台上はステリハをやっており、マエストロ・シルマー氏の特別な計らいで、トリスタンの2幕の最後の場面の練習を見ることができた。舞台裏もとても広い。
 舞台上では3幕のリハーサルが行われており、トリスタンのシャーがーは代理を立てていたが、マルケ王のルネ・パぺはリハに立ち合っていた。
 リハ自体は30分ほどで終了し、舞台裏を見学した。新国立劇場や、ベルリン国立歌劇場は見学したことはあるが、もっと奥まで、衣裳部屋、バレーの練習スタジオ、奈落まで、細かく見せてくれた。
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