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ピルゼンの湧き水と中世の地下道活用 Pilsner Urquell [チェコ]

 ピルゼンのビールが美味しいのは、ふんだんな湧き水があるからだと学んだ。地下通路の見学ツアーでは、地下生活の歴史があったことを知った。町中心にある、聖バルトロメイ大聖堂近くに最初の湧き水があり、水路を広げ、今は、周囲3ヶ所に吹き出し口がある。近くの給水塔は、地下から水を汲み上げていた。中世の地下道生活がこんなに発達しているとは知らなかった。地上3階建ての家を所有していたとしても、地下は自分のものではなく、地上の主要な建物や道は地下道とつながっている。地下道は3層構造、直ぐ下は下水、次が生活空間、一番下が湧き水の水路だ。避難地として、地下で労働し、肉やビールを貯蔵し、その横にテーブルを置いて、男性専用のレストランもあり、ビールを飲んだ。料理用換気扇とも言える、地上への排気口も見つかっている。地下2階の地下道の要所要所に深い井戸の入り口があり、本当に地下が安全で、生活の中心だった様子が伺える。現在も地上まで通じている井戸もある。驚いた。
 午後は Pilsner Urquell 工場見学を予約した。ウルケルはピルスナービールの元祖として1842年から生産されている。このビールはドイツよりアルコール濃度が低く、この地の軟水で作っている。ここでも、地下道と巨大な地下ケラーの存在を体験した。こんなに広いスペースに本当にビール樽が保存されていたのかと、只々驚くばかり。地上に小さく見える窓から雪を投入して冷やす巨大な冷蔵庫、横の肉置き場は、地下の通気性が良くなっている。今はビールは工場生産だが、いくつかの樽は昔ながらの手作りで作業し、味を比較しているとのこと。ツアー最後は、この手作りのビール樽からひとりひとりグラスに直接注いで試飲させてくれた。
 ウルケルのビールの泡がクリーミーで美味しいからなのか、レストランで、泡だけのジョッキを注文することができる。時間が経つと泡が消えていき、底から2cm程度がビールになる。値段も通常の注ぎ方より安い。
 工場見学はドイツ語を選択したので、周囲はドイツ人ばかり。ガイドに盛んに質問をして熱心だ。面白いのはその反応で、ピルスナービールの元祖は、ドイツから招いたビール職人だとの説明があると、やはりドイツだろと声には出ないが、全員満足気な表情。
 巨大な工場見学では、この機械は何製だと答えを予想したような質問。殆どがドイツ製だとの説明に、やはりそうだろという反応だ。
 ツアー終了挨拶直後、後にして欲しいと言われていた、ウルケル所有者の変遷についての質問にガイドが答え、現在は日本企業アサヒビールの傘下だとはっきり言った。私は一応頷いたが、周囲の不満そうな表情を察して、急きょ笑顔を抑えた。
Urquell案内のお姉さん
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Urquell の巨大な地下
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地図上半分はかつてのビール貯蔵庫、一本の通路の長さは、一枚目の写真の如く巨大
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発酵
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試飲 、おじさんが樽のビールをグラスに注いでくれる
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ピルゼンのビール風呂 [チェコ]

 ニュルンベルク空港まで連れ合いを迎えに行き、DBのBayern-Böhmen-Ticket(€34,6)で3.5時間かけて、チェコのピルゼンへ行った。連れ合いの念願だったPurkmistreのビール風呂を予約してあり、恐る恐る行って見ると、ロッカーキー、バスタオル、大きいなシーツのようなものを渡された。女性ロッカールームいた二人の女性がドイツ語で話していたので、ビール風呂初めてなのですが、と聞いてみると、とても気持ちが良いと言うので、少しほっとして、先へ進んだ。HPの写真の通り、木製の湯オケに、若いビールが蛇口から注がれていた。アルコールは入っていないが、匂いはする。ちょうど良い温度で、次第に温まり、汗ばんで来る。横には、ビール樽から上へ伸びた、ビールの注ぎ口があり、入浴時間30分の間、ジョッキで何杯でも飲むことができる。風呂から上がると、クールダウンの部屋があり、横になって、また大中小好きなサイズの冷たいビールで、30分間クールダウンする。
 入浴前後にシャワーを浴びるのだが、入浴後は、温泉のように肌がスベスベになり、もったいないので、シャワーは浴びなかった。
 夕食は、宿の庭のビアガーデン、メニューが、メインと付け合わせと別々に注文するようになっており、付け合わせの焼き野菜や、各種ジャガイモなどは、日本のおつまみサイズで、ドイツほど、塩味が強くなく、また肉も野菜も地元感があり、新鮮で美味しかった。プラハとは、全く印象が異なる田舎だ。
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お風呂写真HPから借用
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Chebにて [チェコ]

 休演日ということで、バイロイトから一番近いチェコの町Cheb(ヘプ)へ行ってみた。狙いは勿論チェコビールだ。
 バイロイト駅からローカル線を2回乗り継いで、のどかな風景の中約1時間でヘプ駅に着く。2回目の乗り換えより、車内放送はドイツ語とチェコ語併用となる。駅前は広いが、かなり殺風景で、たらだら下る道を5分も歩くと旧市街の入り口だ。真夏なのに寒いほどの気温。
 旧市街の中心は、これもなだらかな下り坂になっている細長い広場で、周りを中世風の建物が取り囲む。まずは広場に面したiに立ち寄り、朝っぱらから地場のビールはどこで飲めるか聞くが、高校生くらいにしか見えない窓口の女の子は、自分はビールは飲まないから知らないと、愛想がない。
 広場をぐるりと回ると、やっと日が高くなり多少暖かくなってくる。広場の端っこにシュパリーチェクという可愛らしい歴史的建造物があり、その向かいが博物館になっているので、取り敢えず入ってみる。
 かなり大きな博物館で展示も充実しているが、ご多聞に漏れずお客さんは殆どおらず、係員は先回りしてビデオをセットしておいてくれたり、頼まれもしないのに説明役をやってくれて親切だ。
 彼が特にお勧めしたのは、城主が暗殺されたという寝室で、槍と血の付いた衣服が当時の位置で展示してある。別室にはガラスケースに槍が陳列されていて、これぞ本物だと言っていたが本当だろうか?
 その後、川を渡り一旦旧市街を出て、こぎれいなスーパーに入ってみる。(周囲にはホームレスもいたが‥)ビール売り場は無造作に箱を積み上げてあるだけだが、現地のものだけでさすがの品揃えだ。2Lのペットボトルビールがあって驚いたが、さすがにヴァイツェンは見かけない。
 戻って城跡に行ってみると、建物は殆ど残ってなくて、入り口の塔に登って市内を眺めるくらいなので、早々に広場に戻っていよいよビールだ。広場に面して眺めの良さそうな食堂のテラスに座る。ちょうどお昼で気温も上がり、お客も増えてきた。
 ふたりでスープとサラダが付いた定食(豚煮込み、魚フライ)と、ビール計3杯飲んで9オイロ。ひとり分の値段かと思ったが、これで全て、ビール1杯100円くらいの勘定だ。オイロで払えるが釣りは現地通貨。
 折角だからとドイツと同じような朝からオヤジが飲んでいる居酒屋にも行ってみる。ドイツ人観光客が多いのでドイツ語は通じるし、店も街並みもあまり変わらない。通りの看板やメニューが読めないだけだ。ビールはピルスだが、日本のものより重め。
 ここでちょっとハプニング、連れがトイレに行ったまま20分も戻ってこない。聞けば、本来店の人にいちいち鍵を借りる方式だが、たまたまドアが空いていて入ってしまって閉じ込められたとのこと。周りを見ればさすが昼から飲んでいるのはおじさんばかりで、女性は殆どいないので仕方ない。
 のんびりとした町で、物価も安くバイロイトからの半日旅行には最適だ。(B)
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ドレスデン郊外散策 [チェコ]

 早起きして7時半のSバーンで、終点のShoenaまで行ってみる。夜が明け始めるのは午前8時頃、駅に着いた8時半頃になってやっと普通に明るくなってくる感じ。
 駅前からエルベ川を渡し船で渡ると、そこはチェコなのだが、人は誰もいない。とりあえずⅰに入ってみると、最初ホテル探しと間違えられたが、ボヘミアスイスへの行き方を尋ねると、一本道を歩いて4キロほどだと言う。地図も置いていない。バスはあるのか聞くと、パソコンで調べ午後1時まで無いとのことなので、諦めて町を歩いてみる。(バスは到着寸前の時間にもあったようだ)
 町と言っても川沿いの集落でドイツ・チェコ語併記の商店と、飲み屋兼宿屋いわゆるガストホフがいくつかあるくらいで、その中のレストランで、本場バドワイザーとコーヒー1杯ずつ飲んで、再び渡し船で駅に戻った。全部で2.48オイロとさすがに安かった。(レシートはチェコ通貨Kコルナと併記)
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渡し船より望む、中央の白い建物が警察兼ⅰ
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 Sバーンでドレスデン方面へ戻り、ケーニヒシュタイン駅で下車、要塞を目指す。村から遥か上に見えてはいるが、iで聞くと4〜5時間かかると言われ驚くが、それは当然全体の見学時間の話で、歩いて登ると45分ということで、早速町外れから歩き出す。この周辺の町は2002年のエルベ川大洪水で相当の被害が出たようで、軒先に水の到達した高さが日付別に書いてあったり、道端に当時の写真が置かれていたりする。
 砦までは40分弱で到達したが途中の道はかなり悪い。殆どの人は車を使うようで歩く人は見ない。夏は駅からシャトルバスもあるようだ。
 砦からの眺めは見事だが、吹きさらしで風がひどい。気温が10度近くまであり最近の東京より高いので何とか我慢できた。駐車場から巨大エレベーターがあり、車ごと載せて運んでいる。係のおじさんに聞くと、夏や城塞内で開催するクリスマスマルクトの期間は満員になるそうだ。
 帰りは同じ道を駅まで20分ほど、別ルートもあるのだが、5分余計に掛かるとのこと。(B)
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