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4月を迎えて [その他]

 1アマオケ奏者としての音楽生活は、昨年12月の第9、2月初めのショスタコ10番の本番で休止となった。2月当時でもクルーズ船問題は既に発生していたが、まだ遥か他人事でしかなく、3月8日自分の所属オケの定演が中止となった当日は、のんびり琵琶湖リングのネット中継を観ていた。しかし、あれよあれよと言う間に新国立劇場、東京の春など期待していた公演が次々中止、ついに3月末、今年の夏のバイロイト音楽祭も中止の発表があった。バイロイトは10年目にして、初めて一般申し込みで当選し、新Ringを含め全演目チケットを入手出来ていた。チケットは来年まで持ち越しできるが、Ringの新演出は2022年まで延期となってしまい力が抜ける。
 3月半ば、ヨーロッパにもコロナウィルスが広がり、ドイツの各劇場、ベルリンフィルなど公演中止となり、すぐに無料ネット配信が始まり驚いた。バレンボイムの決断は早かったと思う。昨年のベルリンシュターツオパーのトリスタンをすぐさま配信してくれて慰められ、復活祭休暇後4/19まで、各劇場の配信を色々見られると、当初は少し嬉しかった。しかし、待ち遠しかった4/2のウィーンの影の無い女を見終えた今、もう十分、早く現実にもどりたい。
 今年は寒暖を繰り返し、突然桜が咲いてしまったようで現実感が無く、ちゃんと珈琲の香はするが、春の気配も香も感じなかった。何年か続けて、復活祭毎にドイツに出かけていた時期があり、日本の桜を見られない寂しさは知っている。それでも今年は桜に喜びを感じなかった。
 Oberammergauの受難劇も、バイロイトのRingと同じく2年延期になっていた。17世紀ペストの流行時、村に死者が出なかった感謝の意から始めたそうだが、2年後の再開はコロナウィルス終息の感謝の意を捧げる、原点回帰となるのだろう。
 10年前の夏、初めてバイロイトに立ち寄り、宿もないのにチケットをゲットしてしまったり、土砂降りの中オーバーアマガウの受難劇を見るために当日券に並んだり、ARD国際コンクールを聴いたりと、良くも悪くも、ひとりで結構な冒険をした。あのコンクールで一位になったチェリストに、今岡本侑也さんが師事しているのも感慨深い。10年ひと昔、次の10年はどんな ”まさか” が待っているのか分からないが、まず今を乗り切らねばならない。
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びわ湖ホールプロデュースオペラ『神々の黄昏』ライブストリーミング2日目 [映像・放送]

 今回の思いがけないネット配信によって、池田香織さんのBrünhirde が全世界に配信させたこが、何より嬉しい。近い将来、この配信のお蔭で、海外からオファーが来たと語れる日が来ると良いと願っている。
 初日のBrünhirde は、若く毅然とし、冷徹な目を持つ女性、2日目は憂いを秘めた心の動きが見える女性。ト書きに近い舞台なので、歌手の個性も自由に表現できるのは好いことだ。
 2幕のハイホーの場面、合唱が素晴らしいと思ったら、三澤先生の新国立歌劇場合唱団だった。このおかげで、以降2幕がぐんぐんと盛り上がり、三重唱もオケもテンションが最高潮に達し、感動的だった。3幕Brünhirde の自己犠牲はさすが、池田さんの風格で美しく締めくくられ、余韻が残った。
 懐かしいフランツは裏声がダメになってから苦しい時期を乗り越え、太い声の方で復活してきたようで嬉しい。ケイヴズはもう5年近く前、読響のトリスタンで聴いていたが、そつが無い。個人的には、初日のグンター石野繁生さん、グートルーネ安藤赴美子さんがとても好かった。
 とにかく、家で2日間、真昼間に黄昏を見る機会は、もう恐らく無いだろうと思い、自分のアマオケの本番が中止になったために、びわ湖の黄昏公演を見られたことは、新コロナウィルス感染対策の記念になる。
 
指揮:沼尻竜典 演出:ミヒャエル・ハンぺ
京都市交響楽団、びわ湖ホール声楽アンサンブル、新国立劇場合唱団
2日目 キャスト
ジークフリート  エリン・ケイヴス
ブリュンヒルデ  池田香織
アルベリヒ    大山大輔
グンター     髙田智宏
ハーゲン     斉木健詞
グートルーネ   森谷真理
ワルトラウテ   中島郁子
ヴォークリンデ  砂川涼子
ヴェルグンデ   向野由美子
フロスヒルデ   松浦 麗
第一のノルン   八木寿子
第二のノルン   齊藤純子
第三のノルン   田崎尚美

1日目キャスト
ジークフリート  クリスティアン・フランツ
ブリュンヒルデ  ステファニー・ミュター
アルベリヒ    志村文彦
グンター     石野繁生
ハーゲン     妻屋秀和
グートルーネ   安藤赴美子
ワルトラウテ   谷口睦美
ヴォークリンデ  吉川日奈子
ヴェルグンデ   杉山由紀
フロスヒルデ   小林紗季子
第一のノルン   竹本節子
第二のノルン   金子美香
第三のノルン   髙橋絵理
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びわ湖ホールプロデュースオペラ『神々の黄昏』ライブストリーミング1日目 [映像・放送]

 所属のアマチュアオケの定演が新型ウィルスで中止になり、慌ててヤフオク、オケピでチケットを探し出したら、この公演も中止となってしまった。ただ、ネット中継+DVD発売ということで、家で配信された黄昏を見た。日本が世界に黄昏をネット発信した記念すべき日だ。
 率直な感想として、オケはどうしたのだろうか?歌手はみなさん存分に力を発揮しているように見えたが、オケは何か理由があって練習できなかったのだろうか。舞台として一番まとまっていたのは2幕、ハーゲンの館の合唱の場面などオケの音量が上がるところは、とても良いのだが、オケ単独になると、はまらない、ハモらない音程が目立ち、Hr.が不調だと、全体の出来栄えが左右される。Hr.のアシの音程が合わないのは珍しい。きっと明日は上手くいくだろう。
 マイクの位置が気になった。歌手の声量がとても大きく入っており、3幕のラインの乙女それぞれの声が独唱のように聞こえてしまい驚いた。このホールに行ったことはないし、空席での公演で、音響を利用はどんなものか、オケの楽器ごとの音はクリアながら、全体の音が曇った感じで、響いている感じは伝わって来なかった。
 歌手は皆さんとても上手で満足だったが、ハーゲン役妻屋さんのとき、プロンプターの声がかなりはっきり聞き取れてしまう。全体的にマイクの使い方にに、もう少し改良が必要だろう。
 固定カメラでオペラを観る機会は珍しい。舞台のプロジェクションマッピングは美しく、ナマで見たら、何年前かのMETのRingを思い出すだろう立体感だった。ただ、舞台いっぱいに広がるセットを枠に据えると歌手はとても小さく、表情が全くわからない。固定カメラ一台で映像にできる演出とできない演出とありそうだ。
 舞台演出はト書きに忠実で、ステファニー・ミュターさんのブリュンヒルデは、毅然とした強い
女性像だった。2幕後半、3幕での怒り心頭の歌唱は素晴らしい。久しぶりのフランツは、数年前落ち込んだ後復活しており、裏声がダメで、太い声の方が得意になっていた。
ジークフリート  クリスティアン・フランツ
ブリュンヒルデ  ステファニー・ミュター
アルベリヒ    志村文彦
グンター     石野繁生
ハーゲン     妻屋秀和
グートルーネ   安藤赴美子
ワルトラウテ   谷口睦美
ヴォークリンデ  吉川日奈子
ヴェルグンデ   杉山由紀
フロスヒルデ   小林紗季子
第一のノルン   竹本節子
第二のノルン   金子美香
第三のノルン   髙橋絵理
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「愛の死」への道行き《トリスタンとイゾルデ》試し読み [その他]

 ワーグナー協会例会で、池上純一郎先生のトリスタンとイゾルデの講演があった。前回先生のトリスタンの話を聞いたのは、4年以上前のようで、その時も感じたことだが、凡人はテクストを読み、不思議だと疑問を持っても、つい読み流して、いつしかそういうものだと受け入れてしまう箇所を、徹底的に追究するのが学者先生なのだ。
 トリスタンとイゾルデは”Handlung"であり、”Musikdrama"楽劇でも、Parsifalの”Bühnenweihfestspiel ”舞台神聖祝祭劇でもない。Handlung とは何か、日本語では「行為」「筋立て」と訳され、ここでは愛の死へ(心中、情死)向かうプロセスであり、「道行き」と捉える。
 一幕には、二人がお互いの愛を自覚するというドラマがあるが、薬を飲んで2幕以降は、二人の対話はなく、各々のモノローグだけで、これが、2幕が退屈だと言われる要因と想像される。行為というものがあるとすれば、トリスタンの自殺行為だけだ。また二人とも外界への反応は無く、マルケの長い独白や問いにもトリスタンは答えず、イゾルデに対し、自分についてくるかと問うあたりは、異次元の二人を感じるところだ。3幕に入っても、トリスタンはクルヴェナールの声に反応することなく、モノローグが続く。愛の死は、イゾルデの最後のモノローグである。
 近松の心中天網島の「道行き」も確かに異次元空間に身を置いてのモノローグ。
 説明しがたい、トリスタンとイゾルデがいる時空と、場面の現実世界が共存している、難しいテクストを、道行という概念で読み解く鍵が、奥深い講義の中で伝授された。
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モルゴーア・クァルテット第49回定期演奏会 [コンサート]

 ショスタコーヴィッチではない、ロシアプログラム。全席自由のため、今回は開場一時間前に到着。かぶりつきで聴くことができた。
 モルゴーアとしては珍しく、調性のある楽曲ばかりで、めったに聴くことのない、美しい音色だった。Vnの二人の先生は本当に素晴らしい。溶け合った音色、際立つテクニック、しかも心から楽しんで、没入している姿は、客席を巻き込み、心の若さを持つことを教えてもらった気がする。
 初めて聴く曲ばかりで、若いころの作品であるラフマニノフの二楽章は、何とも不思議な感じがする。タネーエフの名は初めて聞くが、チャイコフスキーのピアノコンチェルト一番を初演した人で、多くの著名ピアニストの師である。ボロディンは化学者であり、30歳ごろから作曲を習ったとのこと。優雅でソフトな音楽は育ちの良さにも関係あるのかと想像してしまう。
 荒井先生が作品も楽譜も探して来られるらしいが、なるほど、プログラムの記載のとおり、これぞモルゴーアという、楽しい演奏会だった。
 最後の荒井先生のお話の中で、モルゴーアが小野先生指揮で、2/2福島でベートーヴェンのトリプルコンチェルトを演奏されるという宣伝があった。

出演
モルゴーア・クァルテット
第1ヴァイオリン:荒井英治、第2ヴァイオリン:戸澤哲夫、
ヴィオラ:小野富士、チェロ:藤森亮一
曲目
ラフマニノフ:弦楽四重奏曲第2番 ニ短調
タネーエフ:弦楽四重奏曲第3番 ニ短調 op.7
ボロディン:弦楽四重奏曲第1番 イ長調
東京文化会館小ホール
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―芸劇ブランチコンサートー名曲リサイタル・サロン 第5回「岡本侑也」 [コンサート]

 東京芸術劇場で平日の11時から約1時間、岡本さんのソロコンサートを聴いた。座席は1、2階席中央を使っているようだ。残響が素晴らしく、バッハは特に教会のに居るように美しく響いていた。バッハの後、インタヴューがあり、演奏者に日常の様子を尋ね、お客さんが親近感を抱くように導かれる。
 コダーイの演奏が、また凄かった。昔は難曲をガリガリ弾くイメージの曲だったが、岡本さんは何を弾いても美しい。まるで、作曲家の意図するところを一つ一つ私たちに示してくれているようだ。
 ここ約1年間、岡本さんのソロや、ピアノとのデュオは聴く機会がなかったが、この間に、変わったなと思うのは、精神的解放感と大胆さが感じられることだ。繊細さ、完璧さに加え、シュテッケル先生の良い影響を受けている感じがする。
 作品中の音の数だけ、きっと音色を創ることができ、音の勢いの中にも色彩感が備わっていて、このように、溢れでるものを音にし、それを音楽として自由自在に語れる演奏家は、そんなには居ないのではないかと、先週のリリアでの演奏を聴いて以来、驚嘆している。ミュンヘンでは中国人と韓国人とトリオを組んでおり、どんな響きなのか聴いてみたい。
 昼間の1時間のコンサートに行くことは、殆ど無かったが、テーマを絞って作品への理解を深める良い機会だと思う。勿論演奏者によるとは思うが、弾きたい曲を思いっきり演奏できる機会であるなら、ランチコンサートは良い流れかもしれないと気が付いた。

曲目J.S.バッハ/無伴奏チェロ組曲 第1番ト長調 BWV.1007
カザルス/鳥の歌
コダーイ/無伴奏チェロ・ソナタ op.8 出演チェロ:岡本侑也
ナビゲーター:八塩圭子
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リリアの室内楽ー辻彩奈Vn 岡本侑也Vc 大須賀恵里Pf [コンサート]

 川口リリアは来年で開館30年とのこと。メインホールにも音楽ホールにも一度は来たことがあると思うが、記憶が定かではない。音楽ホールの舞台正面にパイプオルガン、船のようにも見え、天井と壁面が木の茶色に統一された少し暗めのデザインが、落ち着いた空気を醸し出している。
 大須賀さんがプロデュースする室内楽シリーズの演奏会とのこと。以前岡本さんとのブラームスピアノ四重奏を聴いたことがあるが、この日は若い二人のゲストの伴奏役、パーソナリティとして話し方も穏やかで、弾きたい曲を演奏してもらおうという、若さへの優しさと、理解の深さを感じる。
 一曲目、「魔王」の一人弾きとでもいおうか、原曲に劣らぬ迫力で、悪魔の甘いささやきも、子供の絶叫も、ここまで声色のような表現ができるのかと驚いた。
 岡本さんのプーランクは、技術が突出しているからこそ表現できる、多彩なチェロの音色が美しい。チェロという楽器のもつ音の不思議を眼前に示してくれる。チェロの未来を拓くとは、こういう音を言うのだろうか。
 アンコールはベートーヴェンの生誕250年に聴く最初の曲、ピアノトリオ4番「街の歌」2楽章。岡本さんのタブレット楽譜についてのインタヴューもあり、いろんな色で書き込みも出来て、使いやすいようだ。
 たくさん紙の楽譜を持ち歩くのは重たいので、タブレットの楽譜は益々改良されていくだろう。個人的には、拡大しながら奏者の視線を追って改ページしてくれるような機能が付いたらいいなと思う。
 次の岡本さんの演奏会は、1月15日(水)午前11時 東京芸術劇場コンサートホール

ー辻彩奈Vn、 岡本侑也Vc、 大須賀恵里Pfー
曲目:エルンスト/シューベルトの「魔王」の主題による大奇想曲(Vn)
   ヘンデル=ハルヴォルセン/パッサカリア(Vn、Vc)
   プーランク/チェロ・ソナタ (Vn, Pf)
   フランク/ヴァイオリン・ソナタ イ長調 (Vn, Pf)
   ポッパー/ハンガリー狂詩曲 他(Vc, Pf)
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6人の若獅子が集う 奇跡のチェロ・アンサンブル Vol.3 [コンサート]

 2016、18年に続き、3回目の開催。細かく覚えているわけではないが、演奏会の印象の変化ははっきり感じる。最年少の方が24歳ということは、皆さん人間的にも立派な大人の音楽家になられた。
https://gruen.blog.ss-blog.jp/2016-12-28
https://gruen.blog.ss-blog.jp/2018-12-27
 見た目にも辻本さんと他の方々の年齢差を感じなくなってきた。前回は個性を若干抑えてアンサンブルを優先する感じだったが、今年は全員の個性を相互に全て受け入れた上で、アンサンブルを楽しまれている印象だ。一人ひとりの音楽空間が以前よりひろがり、例えるなら、各奏者を包む球体空間がずっと大きくなった感じだ。皆さん最高峰のソリストたちで、音色と歌で、たっぷり楽しませて下さる。今年は前日に名古屋公演があり、二回目の本番であるせか、寸分の乱れも躊躇もない、最高の演奏会だった。
 アレンジャー小林さんが一人ひとりの個性に合うアレンジをされているということで、さらに演奏効果が高まるのだろう。前半のソロ+アンサンブルではソリストより、一番チェロがソリストに合わせることの方が難しいことを知ったと、辻元さんが仰ったが、なるほど、皆さんの間の信頼関係が益々深まったいるのだろうと想像する。
 今年は、前半のソロ+アンサンブルで、一人ひとりはっきりとした印象が残った。辻元さんのストラディバリの美しい音色、最年少上野さんの花のあるチェロ、端正なチェロ、スピード感の素晴らしいチェロなど、得意分野で美しい音色を聴かせてくれた。
 ポッパーのハンガリー狂詩曲は皆が得意なので、毎年パートを変え演奏し面白い。最後アンコールのピアソラは一番が超難しいそうで、今年は上野さん。特に苦しむ様子は伺えなかったが、毎年一番を持ち回りするとのこと。皆平等で、軽々と超絶技巧をこなし、仲も良さそうで、確かに奇跡のチェロアンサンブルだ。ベルリンフィルの12人のチェロのように、壮年の獅子となっても続けていただきたい。
 小林さんには是非編曲だけでなく、チェロアンサンブルのオリジナル曲をたくさん書いて頂きたい。今回少し横の座席だったせいか、また、自分の年齢のせいもしれないが、最初の曲「ファンファーレ」は中音域に音が集中し、少し混沌とした印象で、若干聞きづらかった。チェロの幅広い音域を活用した美しいハーモニーを個人的には、もっと聴きたい。2020年は12月28日渋谷で開催とのこと。

チェロ:辻本玲、伊藤悠貴、小林幸太郎、伊藤裕、岡本侑也、上野通明
曲目
ブロッホ:「ユダヤ人の生活」より 祈り
ガーシュイン:3つのプレリュードより
ポッパー:アルバムの一葉
ドヴォルザーク:わが母の教え給いし歌 op.55-4
ラフマニノフ:夜のしじま op.4-3
メンデルスゾーン:無言歌 op.109
ピアソラの世界~リベルタンゴ ブエノスアイレスの四季~
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第25回 リクルートスカラシップコンサート [コンサート]

 年一回リクルート奨学生のコンサートを聴くようになって6~7年、若者の活躍ぶりを、いっぺんに堪能できる好機だ。今年は会場がトリトンの第一生命ホールで、紀尾井ホールとはまた雰囲気が違う。見慣れた方々は、皆さん大人になったと感じた。一方、新人はやはり初々しい。戸澤采紀さんのVnを初めて聴いたが、音色が本当に美しく、空間を漂うようで、驚嘆した。お父さんとはまた違う素晴らしいヴァイオリニストで、将来がとても気になる存在となった。
 チェロの岡本さんの音楽は以前から老成した感じだったが、ヨーロッパで研鑽を積み、名だたる先生方と共演する機会に恵まれ、益々深遠に、味わい深く、玄人受けうる路線を着実に歩んでいる印象だ。シューマンを演奏した4人は特に一人ひとりの個性が際立っていた気がする。皆さんそれぞれ得意分野で活躍し、聴衆を楽しませていただきたい。
・プロコフィエフ 2つのヴァイオリンのためのソナタ ハ長調 作品56
戸澤采紀(第一ヴァイオリン)、前田妃奈(第二ヴァイオリン)
・メンデルスゾーン ピアノ三重奏曲第2番 ハ短調 作品66
周防亮介(ヴァイオリン)、水野優也(チェロ)、小林海都(ピアノ)
・デザンクロ プレリュード、カデンツァとフィナーレ
上野耕平(サクソフォン)、阪田知樹(ピアノ)
・シューマン ピアノ四重奏曲 変ホ長調 作品47
辻彩奈(ヴァイオリン)、田原綾子(ヴィオラ)、岡本侑也(チェロ)、阪田知樹(ピアノ)
・モーツァルト ヴァイオリンソナタ第21番 ホ短調 K.304
北川千紗(ヴァイオリン)、反田恭平(ピアノ)
・ショスタコーヴィチ ピアノ五重奏曲 ト短調 作品57
吉田南(第一ヴァイオリン)、外村理紗(第二ヴァイオリン)、田原綾子(ヴィオラ)、
上野通明(チェロ)、桑原志織(ピアノ)

岡本侑也(チェロ)、阪田知樹(ピアノ)、上野通明(チェロ)、
桑原志織(ピアノ)、北川千紗(ヴァイオリン)、周防亮介(ヴァイオリン)、
吉田南(ヴァイオリン)、辻彩奈(ヴァイオリン)、外村理紗(ヴァイオリン)、
小林海都(ピアノ)、戸澤采紀(ヴァイオリン)、前田妃奈(ヴァイオリン)、
水野優也(チェロ)、反田恭平(ピアノ)、上野耕平(サクソフォン)
特別出演:田原綾子(ヴィオラ)            計16名(敬称略)
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アントニオ・メネセスとチェロの名手たち(ヴィラ=ロボス プログラム) [コンサート]

 アントニオ・メネセスの演奏を聴くのは何十年ぶりだろうか。海外の国際コンクールで、演奏は聞けないが、審査員として列席されている姿をお見かけしただけだ。
 座席が舞台上のサイドだったので、8人中何とか5人までのチェロ奏者しか視界には入らなかったが、アンサンブルが素晴らしかった。皆さん師弟関係のこともあり、同パート二人ずつピッタリ合っていて、素晴らしいテクニックが快感だ。さらに、奏者を裏側の角度からも観察できて、充実したコンサートだった。強いて言えば、一番二番のメネセスと中木さんの音程の癖が異なり、少し残念な感じは残る。ソプラノの秦さんも美しい声だ。
 ヴィラ=ロボス没後60年とのこと。ブラジル風バッハは、昔ベルリンフィル12人のチェロ奏者がよく演奏してくれたが、もう歴史的な話となっているようで、ブラジル生まれのメネセス率いるヴィラ=ロボスを、今聴く生ことができ幸いに思う。
 メネセスは、やはり弾く姿が自然で美しい。チェロソナタ2番は前奏のピアノの響きがとても印象的だった。さすが田村響さんは好いなと思う。 
出演者
アントニオ・メネセス、山崎伸子、中木健二、向山佳絵子、遠藤真理、辻本 玲、伊東 裕、佐藤晴真(チェロ)
田村 響(ピアノ)
秦 茂子(ソプラノ)
曲目
J.S.バッハ:チェロ・ソナタ第3番ト短調 BWV1029
ヴィラ=ロボス:チェロ・ソナタ第2番
ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ第1番
J.S.バッハ/ヴィラ=ロボス編:プレリュード BWV867(平均律クラヴィーア曲集第1巻第22番変ロ短調より)
J.S.バッハ/ヴィラ=ロボス編:フーガ BWV850(平均律クラヴィーア曲集第2巻第5番ニ長調より)
ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ第5番
紀尾井ホール
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ルートヴィヒ・クヴァント チェロ公開マスタークラス [チェロ]

 日曜の晩のせいか、思ったより聴講者は少なかった。曲は、菅井さんがドヴォルザーク、山本さんがドン・キホーテ。受講生は事前に自分の先生などの指導を受けていなかったのだろうか。ドヴォルザークの楽譜に海賊版があることは聞いていたが、この日使用された楽譜の中の間違いを何点か指摘された。また、ドンキホーテでは、音の読み間違えを指摘されるなど、意外な場面があった。
 どちらの曲もテクニック的に最高峰だが、音楽で語る何かが無いと、エチュードのようになってしまう。音色で語ること、想像力を持つことの大切さを手取り足とり丁寧に指導され、クヴァント先生のお人柄が伺える。
 ドイツではよく終演後、演奏者がロビーに出て来てくれて、お客さんと話してくれる。クヴァントさんは人当たりが良く、質問をかわすようなことはされず、同じ目線で答えて下さるという印象を私は持っている。この日も休憩時間に、舞台から降りてきて、聴衆の皆さんの個人的質問に答えてくれていた。
 実は最近ベルリンフィルのデジタルコンサート映像で気づき、結構驚いたのだが、クヴァント先生は右手の小指あたりを輪ゴムで弓に止めて演奏される。この日間近に見て、先に弓に輪ゴムを括り付けてあり、ゴムの間に指を通すことが分かった。想像するに、無駄な力が抜けて、体から弓へエネルギーが伝わり、右手のテクニックにすごい効能があるだろうと思う。でも、普通の人がそんなことをしたら、小指の訓練をしているか、指を故障して弓が支えられてないのではないかと思われてしまう。誰だって、腕と弓が一体だったらいいのになと思うものだ。クヴァント先生だから新しい奏法として認められるのだろう。会場にいらした方に聞いた話では、以前直接指導を受けた生徒さんの感想として、輪ゴムで止めると、指がかなり痛いらしい。

サントリーホール ブルーローズ
受講生 :菅井 瑛斗、山本 大
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藝大フィルハーモニア管弦楽団ーマーラー/交響曲第5番 嬰ハ短調 [コンサート]

 昨年のマーラー7番が素晴らしかったので、今年も5番を聴きたいと思った。昨年も同じことに感激したのだが、音の分離が良くて、各楽器の音が鮮明に聞き取れる。高関先生の音楽とオケとこのホールの組み合わせは格別だ。
 マラ5を聴くのは久しぶりだったが、実は20代中ごろ初めて弾いたマーラーのシンフォニーで、超難曲の初マーラー体験に感動し、それから10年以上、一番好きな曲だった。パート譜もよく記憶しており、この日もつい熱くなってしまった。後年オケで再挑戦のチャンスがあったが、思い残すことは多い。
 3楽章のホルンの1番がソリストとして、舞台前方へ出て、指揮者の方を向き、コンマスとの間に立って吹いた。上手だった。これはマーラーの指定とのこと。さすが高関先生、初めて見る光景だった。金管Hr・Tp・Tb、皆さん充実した音が良く通って見事だ。作曲途中に、グスタフとアルマが結婚したそうで、5楽章は幸せの絶頂のハイテンション、短調の箇所が全くないというのには気づかなかった。表情記号も、ドイツ語からイタリア語に変わり、すっかり明るい雰囲気になるとのこと。作品の成り立ちを知り、これからは、懐かしい曲になって行くと思う。
 藤倉大さんの腸内細菌の音楽は、聴いていて苦しいところがなく、軽い音が動きまわる様が美しい。腸内フローラという言葉が頭を過ぎった。
会場:東京藝術大学奏楽堂(大学構内)
指揮:高関 健

曲目
藤倉 大/Glorious Clouds
マーラー/交響曲第5番 嬰ハ短調
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東京ハルモニア室内オーケストラ 第59回定期演奏会 [コンサート]

 12人の弦楽合奏団、この日は、Vn7,Vla2,Vc2, Cb1の構成で、指揮者無しのプロの演奏で、私の師匠が出演するので聴きに行った。
 プログラムは地味だが、ファゴットの演奏が素晴らしかった。オケと共演するFg.コンチェルトは限られているが、室内楽だとこんな美しい曲があるのだ。ライヒャは古典的美しさ、フランセは、ラヴェルのような心地よい音楽に甘いファゴットの音色が溶け合い、どちらも美しかった。
 エルガーは、大昔に弾いたことがあったが、当時は良さが分からず、Vnのメロディは記憶にとどまっていなかった。綺麗な曲だと思う。改めて聴けてよかった。
 ショスタコーヴィッチは、6月にベルリンフィルで聴いていたので、楽しみにしていた。勿論整然と演奏されているが、やはり指揮者なしだと、冒険できず、歯切れが今ひとつという感じだろうか。
 アンコールは弦楽合奏用の編曲で、冒頭の物悲しいメロディは、クルトヴァイルを思い出すユダヤっぽい節回し。曲名も作曲者も知らなくても、年配者にとっては、昔どこかで聞いたような記憶がある。中間部のワルツは、対照的に華やかで夢のように明るくて、好いアンコール曲だった。

エルガー セレナード ホ短調 作品20
ライヒャ ファゴットと弦楽のための変奏曲※
フランセ ファゴットと弦楽のためのディヴェルティスマン※
ショスタコービッチ 室内交響曲 ハ短調 作品110a(弦楽合奏版)
※ファゴット独奏 岡本正之
東京文化会館小ホール
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クリスチャン・ツィメルマン ブラームスを弾く サントリーホール [コンサート]

 久ぶりに聴く岡本さんの演奏。奏者4人がペーザロで合流し、練習を始めて約一か月、少なくともイタリアで3回、日本で3回演奏会が開催され、サントリーがツアー最終日。やはり、一夜限りの室内楽とは全く違い、危うさは微塵もなく、緻密で安定感と安心感がある。ツアーをやるとは、こういうことなのだと実感した。
 サントリーホールで岡本さんの音を聴くのは初めてだったが、S券チケットが16,000円というハイランクの演奏会で、私は舞台後ろの8,000円の席で我慢した。席により音が違うのは大前提であり、誰もが理想的な音を体験できるものではない。サントリー舞台後ろ側の席で室内楽を聞くのは初めてだと思うが、ピアニストが良く見えて、ツィメルマンが足を踏み鳴らしたり、後ろで指揮したり、没頭している姿を間近に見えたのは面白かった。チェロも少しは見えたし、全体の音が溶け合っているのはよく分かった。最近のものではベルリンのピエール・ブーレーズ・ザールのように、わざわざ周囲360度に客席を設けている室内楽ホールもあり、そう思えば、室内楽なら距離さえ近ければ、どこで聴いても際立つところは伝わって来るのではないだろうか。
 音色も、各楽器の音量バランスも理想的で、ピアノのみ目立つこともなく、4人で一つの楽器のように調和していた。
 これがポーランドらしさなのかもしれないが、皆、緻密な仕事ぶりで、複雑な音の隅々まで整然と、知的に誠実に演奏されていた。一人が突出していないところがまた凄い。ブラームスらしい、少し暗めで格調高い音が、ホール全体に広がり、その澄んだ空気の振動を共有できたような、浄化されたような時間だった。でも、もし正面からかぶりつきで聴いていたら、もっと違う感想を持ったのではないかと思う。

ブラームス:
ピアノ四重奏曲第2番イ長調Op. 26
ピアノ四重奏曲第3番ハ短調Op. 60
ピアノ:クリスチャン・ツィメルマン
ヴァイオリン:マリシャ・ノヴァク
ヴィオラ:カタジナ・ブゥドニク
チェロ:岡本侑也

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コートールド美術館展 魅惑の印象派 [美術・博物館]

 巨大台風19号襲来前日、友人に誘われコートールド展を鑑賞した。コートールド美術館改修工事の間、出稼ぎに出された印象派とポスト印象派名画たちは、全体的にしっとりと落ち着いた雰囲気だった。コートールドの美術館や自宅の写真パネルが展示され、お城のような空間に溶け込むように名画が掛かっているのが素晴らしい。コートールドはフランスから英国への移民で、彼自身が一つ一つ作品を選び、自宅に十分展飾ってから、美術館に展示したらしい。英国に印象派を紹介したことになる。展示作品すべてにコメントが付いているのは珍しい。また、絵画購入の領収証や、美術研究所の教材、試験問題も展示されていて、コートールド美術館の空気を少しでも伝えたい意図が伝わってくる。
 最初の展示部屋には、少し日本的作品として、ゴッホの、桃の花咲き誇る日本の山郷のような風景、松島を連想してしまう、モネのアンティーブの海沿いの一本松があった。
 セザンヌの穏やかなサント・ヴィクトワール山、ドガの踊り子、ルノアールの桟敷席、ゴーギャンまでもが、おとなしめの上品な感じの作品揃いで、こういう中庸な感じの作品を選んだのは、コートルド氏自身の好みなのだろう。芸術家は大概、生き抜いた晩年の作品が強烈すぎたり、理解不能になったりする場合が多い。それぞれの作者の、これだけ穏やかな雰囲気の作品を揃えたのは珍しい気がする。食い入るように見るより、むしろ少し距離を取って眺めることで、絵に入りこめるような、控えめな芸術もいいなと思う。スーラーの点描画も小さめサイズで、部分的に人物や風景を小さなキャンパスに描く、完成作か習作か素人には見分けがつかない作品もあった。たまに、ごく初期の掘り出しものだから購入できたような収集家は居るが、コートールドは、敢えて地味な作品を集めたように思えてならない。
 素人的にはセザンヌのカード遊びをする人々が、あたかも絵の中の人の声が聞こえるようで、気難しいセザンヌが意外と人の心の内を見ていたのだろうかと気づいたり、ゴーギャンのネヴァーモアには自分の印象と違う、作者の丁寧さ穏やかさを垣間見た気がした。
 宣伝写真のモネのフォリー=ベルジェールのバーは、本物を見るのは初めてだが、確か中学の美術の授業で、先生が見せてくれた絵の一つだ。試験の時、毎回先生が何枚か絵(コピー)を持って各教室をまわり、作品名や作者を答案に書かせた。後年チューリヒでゴッホの海の絵の実物を見て、先生のコメントを思い出し感動したことがあった。が、それも今は昔だ。
東京都美術館 企画展示室
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ラグビーワールドカップ2019 (アルゼンチン vs. アメリカ) [スポーツ]

 生まれて初めて、ラグビーの試合を観戦しに、熊谷ラグビー場へ向かった。車中にはヴォランティアらしい服装の乗客がいたり、熊谷駅で新幹線から降りて来る外国人もおり、駅ですでにワールドカップの盛り上りが感じられる。駅前ではお祭りの山車が出ており、お囃子の音が響き、お囃子の音はテーマ曲さながら、ラグビー場でもうるさいほど聞こえた。ラグビー場内の通路では獅子舞もあった。
 駅から少し歩いたところに、ファンゾーンがあり、10時オープンを待って入場し、連れ合いはハイネケンの生ビールにご満悦。ラグビー場には缶のハイネケンしかないそうだ。シャトルバスは往復とも滞りなく運行。駅を降りてからの道路でも、会場でも、たくさんのヴォランティアのお年寄りが並んで、ハイタッチしようと待ち構えている。自撮り棒は持ち込み禁止なので、ヴォランティアの人たちが、進んで写真を撮ってくれるのだ。熊谷では3試合あり、この日が最後で、ヴォランティアの方々は本当に明るくお元気でハイテンションだった。
 入場の際の手荷物検査もさほど厳しいものでなく、時間もかからない。ゲートを入ると5店くらい屋台が出ていて、給水所に水が並んでいた。ペットボトルを没収された人もここだけは、無料で水が飲める。
 実際グラウンドを見て、なるほどサッカー場よりは狭く、一応隅々まで見渡せる広さだった。
 幸いお天気に恵まれ、青空の下の観戦は気持ちがよい。青空にボールが高く上がったり、ラインアウトで大空を背にジャンプする姿は美しいと思う。選手同士体がぶつかる音も聞こえる。また審判の判定が出るまで、選手たちは、感情を表に出さず、静かに休息をとったり、話たりしているように見える。サッカーのような派手なパフォーマンスは見なかった。
 amazonで購入したアルゼンチンの小旗を携行したが、実際はグラウンドに向かって旗を振ることもないほど、アルゼンチンが強かった。ベルリン在住の友達に母国の国歌を撮影して送ってほしいと言われたので調べたら、アルゼンチンの国歌は長くて有名とのこと。ロッシーニのオペラみたいな印象だ。
 すぐ隣の席にアルゼンチンのユニフォームを着た、お国の若い男性がいて、国歌で立ち上がるとスタンドに散らばっているアルゼンチン人同士呼応し、終始エネルギー一杯の応援をしていた。
 アルゼンチンが優勢で結果は47:17だったが、アンゼンチンのサポーターもUSAが攻勢に転ずれば応援し、USAが点数をとれば、拍手し声を掛け、アメリカ人にお礼を言われていた。紳士的な応援だ。
 多分バックスタンド端の小学生集団だろう、準備してきたおもてなしの応援を披露し、声をそろえて、両国を交互に応援する。国歌も歌っているようだった。入場を待っているとき、隣に小学1年生くらいの一団が体育座りしており、一枚ずつチケットが配布され、失くすな、風で飛ばすな、折りまげるなと先生に注意を受けていた。
 熱中症の時期は過ぎており、快晴でも意外と風が強く、あの小学生は大丈夫だったろうか、うかつにも私は体調を崩してしまった。
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ミューザ川崎シンフォニーホール開館15周年記念公演「グレの歌」 [コンサート]

 この歳になっても、ナマ演奏初体験の作品には、わくわくするものだ。グレの歌は今年の春に聞き逃しており、気になっていたところこの公演を教えてもらった。
 予習として、ラトル・ベルリンフィルを聴いたが素晴らしい。原語がデンマーク語なので、歌われるドイツ語訳は、難しい言い回しも無くてわかりやすい。第一印象としては3幕が強烈で引き込まれる。最後唐突に朝日が差し込んで終わると、光が有難い北欧の風景が残像に残り、どんな悪夢も朝の光とともに覚めるというポジティヴさとしては、聴きやすいと思う。
 歌手陣は世界最高レヴェルのヴァーグナー歌手で、ドーメンもほんの短い役のために来日してくれた。ヴァーグナーを歌う姿を重ね合わせてつつ、一幕は影の無い女が思い浮かんだり、二度 Die Zeit ist um.とくると、やはりパルジファルが頭をよぎる。
 ジョナサン・ノットはやはり凄いと改めて思う。団員全乗りに加え、外部からも助っ人を入れているのだろう、大オーケストラをまとめあげ、緊張感を絶やさない素晴らしい演奏だった。シェーンベルクの初期作品ということで、初めてでも充分美しい響きを堪能できる。
 座席は、舞台横2LAなので、一歩前に出て歌うケールの声は聞こえにくかったが、正面席の方は、良く聞こえていたとのこと。座席相応の満足感ということだ。

出演
指揮=ジョナサン・ノット
ヴァルデマール=トルステン・ケール
トーヴェ=ドロテア・レシュマン
山鳩=オッカ・フォン・デア・ダムラウ
農夫=アルベルト・ドーメン
道化師クラウス=ノルベルト・エルンスト
語り手=サー・トーマス・アレン
合唱=東響コーラス
管弦楽=東京交響楽団
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2019年バイロイト音楽祭報告ータンホイザー [講演会]

 オペラ演出とタンホイザーの演出家トビアス・クラツッアーのについて、森岡先生ご専門のジェンダーの問題を中心にお話があった。
 今年のタンホイザーの舞台を実際生で見ていないので、初めて聞くジェンダーの話が新鮮だった。この演出は、これまでバイロイトに来ていない人たちを取り上げ、もっと芸術は自由であるべきという位のことしか気づかなかったが、劇中のサーカス団一行という、バイロイトでは気にもとめられない人たちの間にも、格差が存在することを訴えていたのは気づかなかった。
 一幕後の休憩時間に、ル・ガトー・ショコラが劇場下の公園で歌い、オスカルはボートを漕ぎ、ヴェーヌスは踊る。ユーチューブ動画で部分的に見ただけだったが、タンホイザーの中の曲も歌っていたのにはとても驚いた。私自身が、彼らをヴァーグナの世界から外して見ていたのだ。また、音楽祭のお客でない、通りすがりの観光客の方がこの場面に熱狂しているように見えた。
 グラーツでオペラ演出のコンクールをやっているという話は興味深い。課題作品を決め、審査員は劇場のインテンダント、作曲家、演出家、ジャーナリストなど、応募した演出が認められれば仕事と直結する、面白そうなコンクールだ。
講 師:森岡実穂(中央大学准教授)
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劇中のスローガンと裏にパフォーマンスの案内、プログラムに入っていたとのこと
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読響ーハンス・ロット、プフィッツナーチェロ交響曲 [コンサート]

 二年近く前、未知の曲、ハンス・ロットの交響曲の演奏に参加するにあたり、連れ合いが、市販されているCDを次々買い揃え、聞き比べた結果、自分はヴァイグレのCDを練習の手本に選んだ。音楽が自然で誇張も煽り感もなく、上品だったからだ。
 今年の二月、神奈川フィルとN響のロットを聴き、今回は読響。CDのイメージ通り、穏やかなテンポで、精神的に安定感がある。Hr.は6本、二本増やしただけで、この日の舞台横の席からでは、Hr.の音量が強調されたり、弦楽器全員がむしゃらに弾いている感じはなかった。ヤルヴィの演奏と比べると、エキサイト感は低い。これは好みの問題だが、マーラーに負けず、弦楽器も4楽章は力勝負であるところを、もう少し見せて、聞かせて欲しかった。
 プフィッツナーという作曲家も、このチェロ協奏曲 も初めて聞いた。とてもロマンティックで2楽章しかないが、美しいところばかりだった。ヴァーグナー的と解説に書いてあったが、私が感じたのは2楽章で繰り返されるワンフレーズがヴァルキューレを思い起こさるところ。短い曲なので、ソリストも余力があり、何とアンコールに、バッハ6番のプレリュードを演奏してくれた。コンチェルトの時のように、ロマンティックに。
 チェリストのことも知らなかったので、後で調べたら、今年バッハ無伴奏全曲CDを発売しており、数年前、ドイツで広告かネット記事で見た、DBの駅でバッハを演奏していた、あのチェリストだった。
指揮=セバスティアン・ヴァイグレ
チェロ=アルバン・ゲルハルト
プフィッツナー:チェロ協奏曲 イ短調(遺作)
ハンス・ロット:交響曲 ホ長調
サントリーホール
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新日本フィルーブルックナー:交響曲第7番 [コンサート]

 9年前、マエストロ上岡/ヴッパータールのオケの演奏を、東京で初めて聞いて以来の生演奏。その間映像では指揮者の姿を見たと思う。
 マエストロが見せてくれるブルックナーの世界は、私のイメージにある、冷静さの中で構築され、じわじわ広がる音楽ではなく、躊躇なく次から次へと人の感情を揺さぶり、まるで腕を捕まれ、音の中に引き込まれるような、抵抗し難い感触だった。コンマスはヴァイオリンを、高く持ち上げ、立てて弾いたり、ひねったり、指揮者に応えるコンマスのエネルギー溢れるパフォーマンスが絶品だった。マエストロの印象は以前と変わらず、ブルックナーなのに、エンターテインメントのようで、一瞬一瞬にエキサイトした。
 出だしのVn刻みは、無から湧き上がるようで、Vcのメロディーは優雅だ。A-Dur ならではの開放感が紡ぎだす響きは、舞台上の音というより、自分の今置かれた空間そものの音、舞台との一体感という言葉そよく聞くが、こういうことなのじゃなあと感じた。
 シューベルトは、オケにお任せで、小節の頭のきっかけを指揮棒で与えた後の歌い方は、コンマス一任という感じ。優しさと温かみを感じる演奏だった。音を投げ出すような指揮ぶりは、嫌いではない。楽しいコンサートだった。
シューベルト:交響曲第4番 ハ短調 D417 「悲劇的」 Schubert : Symphony No. 4 in C minor, D417 “Tragische”
ブルックナー:交響曲第7番 ホ長調 WAB 107 Bruckner : Symphony No. 7 in E major, WAB 107
指揮:上岡 敏之 コンサートマスター:崔 文洙(チェ・ムンス)
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Alles leiwand in Österreich オーストリアの素晴らしさ [講演会]

 2019年は日本オーストリア友好150年の年、日独協会でもオーストリアの話題が取り上げられた。
 今回は意外と知らないオーストリアの有名人と、オーストリアだけで使われる単語が紹介された。写真の8人のうち、右上の角3人しか認知していなかった。
 講師はバイエルン出身だが、子供の頃、祖母のいるオーストリアへ行き、違う方言に接した印象があったとのこと。
 Karl Farkasのコメディー映像、日本でも人気があったというFalcoというロック歌手など、接してみれば、そう遠い感じはしなかった。
 単語に関しては、体験済みのもの、想像がつくものも幾つかあった。Baba という単語、意味はAufwiedersen なのだが、6月にWien で結構言われた言葉で、やはりbye-byeのなまりだったのか。なるほど微妙な音だった。表題のleiwand の意味は super!

講師: Markus von Freyberg 先生(日本大学 ドイツ語講師)
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METライブビューイング「ジークフリート」 [映像・放送]

 お盆休みに、METのジークフリート映像を、連れ合いが見たいとのことで、東銀座の東劇へ行った。私は8年前にこのリングチクルス映像は新宿の大画面で見ており、当時の感想を今読み返しても、違和感は無い。なぜか、幕間のインタヴューは良く覚えていた。
 ただ、今回感じ入ったのは映像の中のジークフリートだった。この8年の間に、バイロイトでカストロフのリングを何度も見て、その他、シラー劇場や、ライプチヒ、パリ、エッセンでもジークフリートを見ている。どうも場面や舞台に気を取られてしまい、或いはカストロフを何度も見て慣れすぎてしまったのか、大前提であるジークフリートの、本来感動的な成長物語が、いつの間にか付けたしのようになっていた。しかし、大抜擢のモリスのインタヴュー効果も相まって、久しぶりに接する、台本通りのジークフリートに感情移入してしまった。歌手各々が自分の役について話すことで、舞台の魅力が増す。
 好きな場面は言葉を聞き、後は日本語字幕で楽しむのも悪くない。以前は、歌手の表情がアップになり、声量が補強され、オケの音量をしぼる「METライブビューイング」は気に入らなかったが、歳とともに、何事にも期待感が減ってきており、映像で、必要以上に感情をを出す効果も良しとしようと思った。ジーゲルのミーメ役は久ぶりに見て、やはり最高の演者だと思う。生の舞台と映像は全く違うもので、代用にはならないが、理想の上演を探す旅もそろそろ終わりに近づき、執着を捨てることにも慣れて来たこの頃だ。
指揮:ファビオ・ルイジ
演出:ロベール・ルパージュ
出演:ジェイ・ハンター・モリス、デボラ・ヴォイト、 ブリン・ターフェル 、パトリシア・バードン
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トゥーランドット オペラ夏の祭典 東京文化会館 [オペラ(国内)]

 バルセロナ交響楽団の正式名は、Barcelona Symphony and Catalonia National Orchestra。多分新国立劇場のオーケストラピットに初めて入る海外のオケだ。長い道のりだった。海外でも広く認められている指揮者大野さんが、ようやく芸術監督を引き受けてくれて実現した記念すべき公演。しかし、私はチケットを買えず、東京文化会館の公演へ行った。残念ながら舞台は良く見えず、4階サイドの席からは、舞台セットや衣装をはっきり認知するのは不可能で、物足りない気分だった。双眼鏡の視界を確保できる隙間すらない。もっとも、トゥーランドット姫だけは、最後以外、直立不動なので、聴いていてストレスは無い。
 オケは素晴らしかった。バルセロナ交響楽団を聞くのは初めてだが、印象として、しっかり大野さんのコントロール下にあるという印象だった。放っておけば、もっと強烈な音色で下品に金管も鳴らしたりはしないだろうか。そこが、この作品の特徴だと経験から思っていたが、この演奏は下品と上品の境にあり、幾らか上品な方に傾いていて、音も日本的に暗めの印象だった。プッチーニはどのくらいの音量を想定していたのだろう。改めて、一度スカラ座のトゥーランドットを聞いてみたいと思う。
 ピンポンパン登場のとき、まず、あれっと思った。意外と打楽器(シロホンみたいなアレ)がおとなしかったのだ。その後も、人情劇の繊細さを壊さないぎりぎりの線で、美しい大音量だった。
 演出はずっと台本通りのようだったが、最後に大きなアクシデントが起きる。
 歌手も皆素晴らしく、テオリンは勿論、カラフ役のイリンカイは初めて聞くが、ジークフリートを歌ってもらいたいような、声質だった。リュー役の中村理恵さんの声が、とても綺麗で優しく、か弱いリュー役には、これまで、あまりお目にかからないが、日本人の華奢な感じは、合っていると思う。
 気づけばトゥーランドットは10年以上、上演を聞いて(見て)いなかった。そのせいか、今さらながら、カラフは自分勝手かもしれないと気づく。ジークフリートの幕切れのような台詞で、ブリュンヒルデを追い求める場面と同じではないか。しかし、ここでのリューの献身的愛は美しく、非情なトゥーランドットを愛に目覚めさせるという原典の願いは美しい。

■トゥーランドット:イレーネ・テオリン
■カラフ:テオドール・イリンカイ
■リュー:中村恵理
■ティムール:リッカルド・ザネッラート
■アルトゥム皇帝:持木 弘
■ピン:桝 貴志
■パン:与儀 巧
■ポン:村上敏明
■官吏:豊嶋祐壹
指揮 大野和士
オーケストラバルセロナ交響楽団
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ピアノ・クインテット・コンサート~揺れ動く時代が生み出した渾身の五重奏~ [コンサート]

 国際音楽芸術振興財団の無料のコンサートがあった。18時に店に着くと、外まで行列が出来ており、しまったと思ったが、列は整然と進み、18時半に開場し、幸い一列目で聴くことができた。ヤマハホールは舞台が低く、室内楽を近くで聴くのに適していると思う。
 ピアニストの松本さんが演奏前に曲目解説をして下さり、無料コンサートに来る客層に不安があったようで、クラシックを聞くのが初めての人?と会場に声をかけるなど、正直なお人柄が垣間見えた。
 ショスタコーヴィチは内面の意味はともかく、初めて聞くには綺麗な曲だった。ホールの遠鳴り状況は分からないが、間近で聞く弦楽器3人の音色が合っており、Vn近藤さんの音色が綺麗でしかも少し甘い感じがとても美しかた。激しくとも弦の雑音が無いのはさすが。Vc江口さんの音が綺麗なのはよく知っており、期待通り、重量感と透明感を兼ね備えた、心地良いチェロの音だった。Vla も堂々とした音色で、5人のバランスも良く、Pfの温かな音はお人柄か、とても自然に音楽が流れていった。
 ドボルザークは、1Vnが上里さんに交代し、まさに模範演奏。充実した内声のハーモニーを堪能し、音楽の起伏と終盤の盛り上がりが凄かった。梅雨時にさわやかな演奏を聞かせていただいた。

銀座ヤマハホール
・ショスタコーヴィッチ ピアノ五重奏曲 ト短調 Op.57
・ドヴォルザーク ピアノ五重奏曲 第2番イ長調 Op.81 B.155 他
松本和将(Pf)安藤裕子(Va)近藤 薫 (Vn)上里はな子(Vn)江口心一(Vc)
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ベルリン~ミュンヘン~羽田フライト [ドイツ]

 旅程を変更し、現地でLHベルリン~ミュンヘンのチケットを買い足し、羽田までバゲッジスルーで帰国した。久しぶりでテーゲル空港を使ったが、今回初めてSバーンのBesselstr.駅で空港行バスTXLに乗り換えるルートを使ってみた。通勤時間でもあり、バス停にはかなり人が集まっていた。TXLが来ると一斉に人が乗り口に群がるが、乗り切れず、非情にも、人を押し出すようにドアが閉まる。そして、黙って次を待つ光景がとても冷静で、日本だったら押し合いへし合い、無理に乗り込もうとしそうな気がする。急ぐならタクシーを使えという意味が分かった気がする。たった、2.8ユーロで行かれるのだから、黙って待つというわけか。
 テーゲルでは、LHバゲッジドロップのカウンターがチェックインカウンターと離れた違う場所になっていた。チェックインはしてあるので、狭い通路を通って手荷物検査に向かう。空港が小さいので、奇妙な動線に感じる。現地ネット購入したWebチケットはとても親切で、空港への到着時間の指定がとても早かったのはバゲッジドロップとの距離だと分かる。Webチケットも何度も送って来て、とても安心感があった。
 ミュンヘン空港はWi-Fiの接続がとても良いので、ストレスなく、空港で過ごすごとができる。Nespressoの立派な自動販売機(€2)を初めて見た。巨大なドイツサイズが微笑ましい。
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コンスタンティノス・カリディス、ベルリン・フィルデビュー [コンサート]

 残念ながらDBは信用ならない。余裕を見てKielから予定より1時間早いREに乗ったのに、Hamburgまでも行かれず、全員途中で乗り換えさせられ、ぎゅう詰めで、通路に座らされることになった。こんなに簡単に代替の車輌が手配できるのは、日本では考えられない。代替車輌より、元の列車を予定どおり走らせることに、全力を尽くしてもらいたいものだ。
  ベルリンフィルの指揮者Constantinos Carydis は初めて聞くが、ベルリンフィル・デヴューとのこと。指揮棒なしで、手のひらをこねくり回し、腰を低くしたり、全身で指揮していた。
 モーツァルト、特にプラハがベトっとしているのが、珍しく感じられた。聞きなれないGPもあった。
 前半のショスタコ は、曲が終わっても、長時間指揮棒を下ろさず、樫本さんは、楽器も弓も、中間地点の構えで待っていた。2ndVnの後ろは、きちっと、弓を楽器に置いたまま、姿勢を崩さず動かない。一方、Vla最後列の人は、さっさと弾き終え、楽器を膝に立てて待っていた。ティーレマンどころの長さではない。樫本さんも苦笑い。この日は初日なので、今回のプログラムについては、きっと三日目の方が良い演奏になるだろう。昔のゲルギエフを連想するような、Cbに向けての掴みとるような強烈なPizzの指示には驚いた。
 プラハの前奏の部分は、Vnの音の動きが合わず、コンマスが振り返りながら弾いた。
 ショスタコのオクテットのpppは、本当はいくつpがついているかは知らないが、樫本さんは勿論、各楽器のソロがとても素晴らしい。指揮者のどんな要求でも表現できるベルリンフィルは、やっぱりすごい。
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
交響曲第34番ハ長調
ディミトリ・ショスタコーヴィチ
室内交響曲ハ短調(バルシャイによる管弦楽版)
ディミトリ・ショスタコーヴィチ
弦楽八重奏曲からの2つの小品(弦楽オーケストラ版)
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
交響曲第38番ニ長調《プラハ》
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キール歌劇場ーヴァルキューレ [オペラ(海外)]

 忘れていたが、一列目の席をとっていた。およそ800席位の歌劇場で、久しぶりの最前列。オケは初日よりずっとやる気が感じられ、皆集中していた。迫力は無いが、綺麗な音で、出だしのチェロ6人ぴったり合っており、素晴らしい。一列目なので、歌もよく聞こえ、気持ちも少し高まってきた。欲を言うなら、演劇的な緊張感があったらなぁと思う。過激な演出に慣れてしまった自分のせいではあるが、冒頭の二人の出会いから、ヴォータンとブリュンヒルデの心の葛藤も、あくまで物語的で、ジークムントの死の場面も、筋書きありきという感じで、ドラマの起伏が少し物足りない感じがした。私が楽しみにしている、ブリュンヒルデがジークムントに出会う場面も、さらっと過ぎ、全体を通して、私にとってはパッションが足らず満たされない感があった。
 とはいえ、出されたものは美味しくいただき、最後は、何だか気持ちが安らいでしまった。弦楽器が細かい音まで綺麗な音色を聞かせてくれたからだろう。上品なKielのRing前半が終了した。私はここでおしまい。
 歌手では、Sieglinde 役のHauzerが、優しく可愛らしい声で、Freiaのときより、距離が近いせいもあり、良く聞こえて、好印象だった。
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Kiel-Laboe 周遊船でU-Boat U995見学 [ドイツ]

 kielには初めて行った。U-Boatを見るという使命を帯びて船に乗る。駅前を8:40出発、片道1時間3,2ユーロ。Laboeで降りると、潮の香りがし、砂浜にヴェネチアのような、Strandkorbという屋根付きベンチが並んでいた。避暑地なのだと実感。海岸沿いに高級別荘が並んでおり、砂浜への入場券の自動販売機もある。10分ほど歩くと潜水艦が見えてくる。入場券は道の向かいにある事務所で購入、博物館には行かなかった。
 潜水艦に特に興味があるわけではないが、船首に、魚雷発射管が四基、船尾に一基あった。とにかく狭い空間で、魚雷の下にまでベッドがあり、絶句した。
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キール歌劇場ーラインの黄金 [オペラ(海外)]

 小さな劇場の2Rang1列目なので、視界はよかった。舞台の色使いもなかなか美しいと思う。Rheingoldでは、どんな巨人族が出てくるかが楽しみの一つ。ここの巨人族は今まで見た中で、最も綺麗で感心した演出だった。動きのある張り子の骨組みのような人形の手足を、3人の黒子が動かす。左手担当は歌手本人で、動きも少し手伝うのだが、この人形の動きがとても自然で、ずっと見ていたい気分になる。
https://www.theater-kiel.de/oper-kiel/repertoire/produktion/titel/das-rheingold-3/ (キール歌劇場)
 しかし、オケはどうしたことか、始まりのHr.の音の分担がうまくいかず、やはり中高音が綺麗に出ない。バイロイトの美しさに慣れてしまったのか、出だしのHr.にはがっかり。チェロは6人、1Pultは女性二人で、チェロが一番音程が合っていた。久しぶりに地方都市のリングを聞くが、隙間を感じる演奏で、残念ながらわくわくしなかったが、上品さは伝わって来た。
 この前、東京の新国立劇場で紫苑物語に出演された高田智弘さんがDonner役だった。配役表にKs.とあるのはKammersänger(宮廷歌手)のことであり、Kielで活躍中だ。

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レーゲンスブルクからキールへ [ドイツ]

 やはり、ドイツまで行くならヴァーグナーが聴きたいという思いがあり、遥々Kielまで行くことにした。日本出国直前にDBからのメールでRegensuburg発の朝の列車が45分早まるというので、乗り遅れるわけにはいかず、コンサート後宿泊せずに合宿所を出て、駅に近い友人宅にお世話になることに変更した。
 乗り換えは2回、Nürunbergで代替列車が来て、Hamburgまでの座席予約は無効とのこと、途中車掌さんが、空席を探して、お客さんを座らせる光景を何度も見た。当然列車は遅れ、Hamburgでの乗り換えも間に合わないので、車掌室にHamburg Altona まで行って乗り換えても良いか聞きに行った。チケットではICEはHambug Hbfまでなので、心配だったが、問題ないとのこと。ほどなく、車内放送で、Kielまで行く人はAltona まで行って乗り換えるように案内があった。想定内の30分遅れ程度で、9時間かかってKiel駅に着いた。
 中央駅は港に面した正面のほか周囲2方向に出口があり、あと一方はインターシティホテルに直結している。
 これは海側、以前は高貴な方の乗り口だったらしい。
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こちらはエスカレータ付きの入り口
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