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タンホイザー 二期会2024 [オペラ(国内)]

 春のコンサートシーズン到来。
 二期会のタンホイザーは行くつもりは無かったのだが、間際になってもまだ残席があるので、平日17:00〜ならばということで、初日のチケットを買ってしまった。
 途中で気づいたのだが、これは、再演で、2021年まだコロナ禍の時、指揮者はヴァイグレで、ダブルキャストでチケット購入し、がっかりしたことを思い出した。今回は仕上がっていて、随分進歩していると思う。
 指揮者のアクセル・コーバーは、2013年バイロイト初登場の時のタンホイザーを舞台上で聴いており、コロナ明けの2022年バイロイトのタンホイザーもコーバーだった。初めて聴いたのは、2006年マンハイムのラインゴルト、あっさりと嫌味のない音楽という印象だった。
 今回初来日とのことで、演奏を聴いて、この指揮者は、タンホイザーが得意で、好きなんだなぁという純粋な思いを感じた。
 何故こんなに、オケの音に厚みがないのか、4階席だからなのか、これは個人的な印象に過ぎないが、むしろ二幕の軽く素直な感情表現が新鮮で、今後もヴァーグナーを聞くかどうか迷う人には、好感を持たれるかもしれない。自分自身、心が平安のまま聞くことができる演奏も、悪くないと思った。
 一方、キース・ウォーナーの演出は、結局3年前、話題になったのかどうか気づかないまま時間が過ぎ、改めて、コロナ禍が去ったからとはいえ、何故あんなに、エリザベートとタンホイザーがベタベタするのか、珍しい舞台に感じられた。
 サイモン・オニールが、タンホイザー役デビューとのことだが、色々あって、順番が巡ってきたのも、人の運命かもしれない。オニールのワーグナーに限って言えば、多分2008年ストラスブールのジークムントが初めてで、2016年バレンボイムのフェストターゲのジークムント、2018年ペトレンコ/ミュンヘンも、ジークムント、そして久しぶりに聞いたのは、2022年ライプツィヒで、何とテルラムントになっていた。そして東京での、初タンホイザー。是非日本を練習場所にして、レパートリーを拡大して頂きたい。
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