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新国立劇場-ジークフリート [オペラ(国内)]

 四日目の公演に行った。何も前評判を聞いていなかったが、期待以上で、東京交響楽団が結構つぼにはまっていて、ポジティヴに驚いた。今までしかたなく聞いていた東フィルのあの残念なワーグナーは何だったのか。誰のせいだったのだろう。指揮者とオケの相性だろうか。始まりのFgはスラーじゃないなぁと、警戒したが、すぐに雰囲気が出てきて、テンポ感も、音量も、一、二幕はとても良かった。三幕だけは、力尽きたのか、弦も金管もばらばらになってしまったが、全体的にはヴァルキューレをはるかに凌ぐ実力だったと思う。舞台もノーマルで、私は気に入った。
 ステファン・グールドはじめ、歌手の皆さんも、とても良かった。やっぱりリングはいいなあと、どっぷり浸かって、時々ペトレンコのジークフリートを思い出しながら、ワーグナーを享受した。
 この日運良く、初めて、バックステージツアーに当選した。公演中の大道具の多くが、手動であり、だからこそ、自然に見えるという話は意外だった。一幕のミーメの小屋の鍛冶のセットが見事で、ジークフリートがトンテンカン刀を叩き、火花を散らしながら歌う見せ場は歌手の器用さがかなり関係する。この火花に関しては、初日にご観覧された皇太子殿下からのも、どのようにしているか質問が出たそうだ。グールドは器用で、両手を使って音と火花も同時に出しているとのこと。確かに金槌の音とオケがずれてしまう本番もお目にかかったことがある。このプロダクションでは、森の小鳥は4人出てくるが、そのうち最初の3人は2幕初めから木に登って出番を待っているとのこと。狭い場所で大変な仕事だ。3幕は、主役二人の表情や演技がとても自然で、清々しいプロダクションが見られて、良かったと思う。

Siegfried:ステファン・グールド
Mime:アンドレアス・ コンラッド
Der Wanderer:グリア・グリムスレイ
Alberich:トーマス・ガゼリ
Fafner:クリスティアン・ ヒュープナー
Erda:クリスタ・マイヤー
Brünnhilde:リカルダ・メルベート
Waldvögel:鵜木絵里、九嶋香奈枝、安井陽子、吉原圭子
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コメント 1

dezire 

こんにちは、
私もワーグナーの『ジークフリート』の舞台を鑑賞してきましたので、ブログを興味深く読ませていただきました。ジークフリート役のステファン・グールドは、高い音も力強く伸び、高い音が鮮やかに表現した歌声は感動的でした。ブリュンヒルデ役カルダ・メルベートは、神性を失ってしまったことへの不安、ジークフリートの求愛に値しないのではないか悩みなどを激しい調子で歌い感動的に表現していました。コ国民だけでなく人類に普遍のものであることを、目の前で作品をじっくり見ていると感じました。ブリュンヒルデの熱唱に負けることなく、ステファン・グールドの歌声も緊張感や声の透明感は途切れることがなく、最後の二人の熱唱の競演はこの大作のクライマックスに相応しい迫力と感動がありました。私はキース・ウォーナー演出、準・メルクル指揮「トーキョー・リング」も鑑賞していましたので、今回の飯守泰次郎さんの『ジークフリート』も冷静に客観的に比較しながら楽しむことができました。

その観点も含めて、『ジークフリート』の魅力と特徴、楽劇の舞台に及ぼす演出の力を考察しながら、今回の飯守泰次郎さんの魅力を整理してみました。一度眼を通していただき、何かのご参考になれば幸いです。ご感想、ご意見などコメントいただけると感謝いたします。

by dezire  (2017-06-13 23:49) 

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