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バイロイト音楽祭2017ートリスタンとイゾルデ(8/12) [オペラ(海外)]

 場内が暗くなって、ごめんなさいおじさんが出てきて、イゾルデ役ラングが不調のため、演技のみ行い、メルベートが歌うと説明した。Besetzungに既に書いてあるため、観客の驚きはそれほどでもなかった。
 メルベートは、舞台上手端で、譜面台に楽譜を置いて立って歌った。とても落ち着いていて、音楽も全体的に、優雅で、穏やかに進行した。ラングの演技というのがピンとこず、やはり歌わないと難しいのだろう、カーテンコールには、メルベートだけが出てきた。二幕のトリスタンとの二重唱はよく練習したとみえて、二人の距離感は全く気にならなかった。勿論離れて歌う演出もあるわけだし、どんな環境でも歌えるのが本物ということだ。マルケ王役のルネ・パペは年齢通りの風格で、今回の演出での役どころとしては、優しすぎたかもしれない。ラングだったら絶叫するのだろうなあと思いながら、穏やかなイゾルデの声に満足していた。
 ネットで取った席が気づけばMittellogeで、Ringの初年度、毎日当日券がMittellogeだったことを思い出した。奥まっているせいでオケの音が抑えられて、遠く聞こえたかもしれないと思う。席によって聞こえる音は変化する。
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