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バイロイト音楽祭 ニュルンベルクのマイスタージンガー(8/7) [オペラ(海外)]

 今年プレミエのマイスタージンガーは、珍しくスキャンダル無しの期待の演目で、チケットのズーヘは難しいだろうと、気がひけていたが、バイロイトに入り映像を見、Taffの話を聞いたからには、臆せずズーヘするしかないと、覚悟を決めた。
 開演1時間前に着くと、すでに成功した日本人がおり、友達のドイツ人もチケットを探していた。
 幸運にも、意外とあっさり、ギャラリー席が、手に入った。視界が少し欠ける29ユーロの席で、ネット購入したが、後でもっとよいギャラリー席が手に入ったからという理由だった。さっきの友達のドイツも偶然同じ列にやってきて、お互いの幸運を喜びあった。
 3幕前に、ハンスザックス役のVolleが体調が悪いが、頑張って歌うという説明があった。確かに、映像で見たほど立派ではなかった。でも私としては、3幕になってVogt の声が時々、裏返るようなかすれるように聞こえることの方が気になった。
 舞台は、動きがあって、生き生きして、演劇のようだ。日本で音だけ聞いたとき、随分エネルギッシュに感じ、その後、コスキーがVogt の肩を揺すって演技をつけている映像を見て、活発な動きのある舞台だと認識した。喜劇として演出されている。フォークトの子供もエキストラで出演している。
 初めに、大きなぬいぐるみのような、熊のような犬が登場するが、少し前、外で見かけた時、まさか出演するとは気がつかなかった。
 1幕は、ヴァンフリートが舞台で、華やかで楽しい。リストやヴァーグナーがサロンでピアノを弾く写真やコジマの日記など、昔の資料は豊富なので、オリジナルに忠実に再現しているとのことだ。
 ベックメッサーのキャラクターは強烈で、公然と嫌われ者のレッテルが貼られている。Johannes Martin Kränzleは外見も声もよく、若々しい声のダーヴィッド役Daniel Behleと共に大きな拍手を受けていた。歌手もコーラスもエキストラも、舞台上の人たち、皆常に演技していてミュージカルの雰囲気を取り入れているような気さえする。予備知識が無くても、退屈しないだろう。Volle もGroissboeck も演技派で、強いていうなら、コジマと重なるエヴァの人物像だけはちょっと違和感があった。
 普通あまり目立たないマイスターたちの個性まで喜劇的に演出していて、いつもは素通りするマイスターたちの歌声が高らかと響いていた。Vogt の声は、本当によく通ると、聞くたびに、感心する。
Musikalische Leitung Philippe Jordan
Regie Barrie Kosky
Bühne Rebecca Ringst
Kostüm Klaus Bruns
Chorleitung Eberhard Friedrich
Dramaturgie Ulrich Lenz
Licht Franck Evin
Hans Sachs, Schuster Michael Volle
Veit Pogner, Goldschmied Günther Groissböck
Kunz Vogelgesang, Kürschner Tansel Akzeybek
Konrad Nachtigal, Spengler Armin Kolarczyk
Sixtus Beckmesser, Stadtschreiber Johannes Martin Kränzle
Fritz Kothner, Bäcker Daniel Schmutzhard
Balthasar Zorn, Zinngießer Paul Kaufmann
Ulrich Eisslinger, Würzkrämer Christopher Kaplan
Augustin Moser, Schneider Stefan Heibach
Hermann Ortel, Seifensieder Raimund Nolte
Hans Schwarz, Strumpfwirker Andreas Hörl
Hans Foltz, Kupferschmied Timo Riihonen
Walther von Stolzing Klaus Florian Vogt
David, Sachsens Lehrbube Daniel Behle
Eva, Pogners Tochter Anne Schwanewilms
Magdalene, Evas Amme Wiebke Lehmkuhl
Ein Nachtwächter Karl-Heinz Lehner (25.7. Georg Zeppenfeld)
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