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ドレスデン国立歌劇場ージークフリート [オペラ(海外)]

 ドイツ全土を襲ったらしい冬の嵐をかいくぐり、何とかドレスデンに戻ってきた。たまたまこのあたりはそれほどの悪天候にはなっていなかったが、各地で相当の被害が出て、死者も出ているようだ。それでもホテルからゼンパーに向かう道すがら、吹き飛ばされそうな風が吹いていた。
 歌手もオケも素晴らしかった。一昨年ベルリンで聞いた経験で、シャーガーが、ジークフリートでは多少乱暴に歌い、黄昏では、丁寧に歌うだろうと構えていた。声量は更に、どんどん増し、この人はどこまで登りつめるんだろうかと、ちょっとやり過ぎじゃないかとむしろ要らぬ心配をしてしまう。
 ヴォータンもラインゴルトから、歳を重ねていく変化が出ており、とても印象が良い。ミーメとアルベリヒのやり取りは無敵。素晴らしい男声3人と、エルダ、ブリュンヒルデ、森の小鳥、皆良かった。
 シャーガーも、森の中で母を思う場面だけは、しっとり歌ってくれた。でもそれ以外、例えばNotung を鍛えるところなど、有り余る声量を無尽蔵のごとく発しているかのようで、もったい無く感じるほどだ。7B3DAE85-ADB7-49EE-8355-27873366D093.jpeg

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