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バイロイト音楽祭2016ーヴァルキューレⅠ [オペラ(海外)]

 朝から小雨が降り、気温は低い。10時より友の会総会があるので、劇場横のシュタイゲンベルガーレストランに行く。例年ならカタリーナに加えティーレマンも来るが、今年はいろいろあるからか欠席?そのことに対する質問に、カタリーナは、私が来ているからいいでしょといつもより落ち着いて着席しているようにも見えた。
 例年新演出の演出家が来て、内容について説明するが、パルジファルの演出家Laufenberg氏は劇場のインテンダントという立場からか、芸術家というより、外見は普通の人だ。既にプレミエの舞台を映画館やインターネットで見た人も多く、1幕と2幕の舞台上部聖堂のドームに後ろ向きに座っているのは誰かという質問に、皆 "神"だろうと思いつつ、神ならティーレマンだという会場からの声を演出家は笑って受け流した。例年のように、演出家を厳しく問い詰める場面は無かった。
 警備の厳しさについては、バイロイト市長(女性)も補足し、必要なことだと主張した。タクシー乗り場が遠くなったことにお年寄りからクレームが出た。全て、安全への配慮ということで仕方がない。
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蒸し暑いのか、カタリーナは持っている書類でしきりに扇ぐ
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 夕方からヴァルキューレ、天候は回復した。こちらも配役は当初からかなり変わっている。1幕の3役は全て交代、外見的には、ジークムントとジークリンデの体型が昨年と逆転した。VentrisとZeppenfeldは冬に観たドレスデンと同じ配役。特にVentrisは矢野先生の快速テンポにあえて抵抗していたのだろうか、ついていか(け?)ず、今年の主導権は歌手と指揮者、どちらにあるのか気になるところだ。Meltonの声は素晴らしいが、…段々と動きも馴染んでいくだろう。まだ、第一チクルスなので。
 ヴァルキューレたちはあのテンポで演技しながら歌うのは、さぞ大変だったと思う。荒々しくならざるを得なかったのか、1ヶ月前ベルリンのバレンボイムの美しさとは好対象で、これもまた良かった。フォスターの安定感にはこの先の期待がふくらむ。今年のヴォータンLundgrenの声が、甘く若々しく感じられ、ジークフリートGPのヴァンドラーの好印象を確信した。
 全体的には、荒削りもまた可なりというところか。一つ一つの公演を比較する気になれない。観客はあくまでも受け身の立場、楽しんだ人たちは、盛大に足を鳴らし盛り上がっていた。

Siegmund Christopher Ventris
Hunding Georg Zeppenfeld
Wotan John Lundgren
Sieglinde Heidi Melton
Brünnhilde Catherine Foster
Fricka Sarah Connolly
Gerhilde Caroline Wenborne
Ortlinde Dara Hobbs
Waltraute Stephanie Houtzeel
Schwertleite Nadine Weissmann
Helmwige Christiane Kohl
Siegrune Mareike Morr
Grimgerde Wiebke Lehmkuhl
Rossweisse Alexandra Petersamer

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