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バイロイト音楽祭2017ーKinderoper 【Tannhäuser】 [オペラ(海外)]

 LHの成田便がいつの間にか無くなり、羽田便で一見便利になったようにも思えるが、出発が2時間ほど遅くなったため、欧州での当日の乗り継ぎはリスクが大きくなったかもしれない。
 今回もミュンヘン便は順調だったが、乗り継ぎのニュルンベルク便が雷とかで1時間遅れ、結局バイロイト中央駅に着いたのは夜中の23時半、夜間バスを利用してやっとホテルに入れた。

 翌日Kinderoper は 8~12才対象で、公演は、1時間。5才未満は、ご遠慮下さいということになっている。結構楽しいという噂は聞いていたが、申し込んだことは無く、今回日本人のお子さんの同伴者として、初めて見に行った。場所は祝祭劇場裏、楽屋口の方に芝居小屋がある。
 これは、期待を遥かに越えていて、本公演を知っている大人にとっては、自然に想像力で細部を補いつつ、楽しめるものだった。
 小屋のステージは横長で、客席は階段に座るタイプ。少し左寄りの舞台奥にオケ、それを囲むように、グリーンの芝生が敷き詰められ、網でできたような川が反物のように流れている。
 右手奥に、山高帽のの老人と、ショールをかけたお婆さんが座っている。左側には、ヴェーヌスベルク入り口に掛かる橋、山の上にヴェーヌスが立ち、ローブウェイのように、子供のバケツを山頂へ上げたりする。あとで気づいたが、タンホイザーは、ヴェーヌスと遊ぶのが飽きて、出て行きたいわけで、このローブウェイも、遊び一例だろう。右手には、騎士たち(遊び仲間が小道具を作っている) 途中セリフも入る。
 オケのチューニングを聞いた時点で、久しぶりに正統な西洋音楽の音がし、ドキッとした。歌手も間近で、唾を飛ばして熱唱してくれる。指揮者は暗譜で、音楽は、ヴェーヌスベルクから始まり、筋書き通りに進んだ。2幕の歌合戦では、観客に紙の王冠が配られ、一人歌うごとに、拍手と、足を鳴らすよう促される。もっと、もっとと、大音量は、元気の象徴だ。
 ローマとはっきり言わなかったと思うが、タンホイザーは改心の旅に出る。一方、エリーザベトは、マリアに祈るが、その時、右手奥の二人の役割が出る。男性は、タンホイザーを突き放し、お婆さんは振り返ると水色の網のような川を編んでおり、エリーザベトの話に耳を傾ける。
 綺麗な音楽から、一変し、ローマ語り抜粋では、客席が少しざわついた。怖かったのではないだろうか。
 幕切れは、エリーザベトが、お婆さんと話した結構、また、タンホイザーと一緒に遊ぶのを許され、めでたしめだし。おしまい。

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