キール歌劇場ーヴァルキューレ [オペラ(海外)]
忘れていたが、一列目の席をとっていた。およそ800席位の歌劇場で、久しぶりの最前列。オケは初日よりずっとやる気が感じられ、皆集中していた。迫力は無いが、綺麗な音で、出だしのチェロ6人ぴったり合っており、素晴らしい。一列目なので、歌もよく聞こえ、気持ちも少し高まってきた。欲を言うなら、演劇的な緊張感があったらなぁと思う。過激な演出に慣れてしまった自分のせいではあるが、冒頭の二人の出会いから、ヴォータンとブリュンヒルデの心の葛藤も、あくまで物語的で、ジークムントの死の場面も、筋書きありきという感じで、ドラマの起伏が少し物足りない感じがした。私が楽しみにしている、ブリュンヒルデがジークムントに出会う場面も、さらっと過ぎ、全体を通して、私にとってはパッションが足らず満たされない感があった。
とはいえ、出されたものは美味しくいただき、最後は、何だか気持ちが安らいでしまった。弦楽器が細かい音まで綺麗な音色を聞かせてくれたからだろう。上品なKielのRing前半が終了した。私はここでおしまい。
歌手では、Sieglinde 役のHauzerが、優しく可愛らしい声で、Freiaのときより、距離が近いせいもあり、良く聞こえて、好印象だった。
とはいえ、出されたものは美味しくいただき、最後は、何だか気持ちが安らいでしまった。弦楽器が細かい音まで綺麗な音色を聞かせてくれたからだろう。上品なKielのRing前半が終了した。私はここでおしまい。
歌手では、Sieglinde 役のHauzerが、優しく可愛らしい声で、Freiaのときより、距離が近いせいもあり、良く聞こえて、好印象だった。
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