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バイロイト音楽祭ーパルジファル4, Markgräfin Opernhaus [オペラ(海外)]

 朝、市中に出て、改装が終わった世界遺産のマークグラーフェンのオペラハウスを見学。9時45分からの2回目のガイドで、参加者は20名くらい。老朽化して、建物の見学のみとなっていた劇場を、再び現役の劇場として使用できるよう大規模な復元改修工事が行われた。以前必要以上に金色に輝いていた部分はオリジナルに戻されたが、舞台前のバロック調のオケピットは取り払われ、現代の昇降式舞台になっていた。
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 ビシュコフのパルジファル、どんな感じなのかと期待と不安と半々だったが、とても良くて、満足した。出だしがあまりに音が大きく驚いたが、その後は自分のイメージ通り音楽が進み、安心して身を任せ、一瞬たりとも、聞き逃したくない、美しい音の積み重ねだった。一幕でまず骨抜きにされ、全幕通しても、今まで聞いたパルジファルの中で一番好きかもしれない。5月にパリでジョルダンのパルジファルを聞いた時、同じくシャーガーがパルジファルだったが、座席のせいか、音がとても遠く、静かで、穏やかさが少し物足りなかった。でも今年のバイロイトの席が10列目の右端だったこともあり、トリスタンに続き、オケの生の音も味わえ、聖堂の鐘の響き具合も最高だった。いったい、何に惹きつけられたのか、程よい重厚感と綺麗すぎない音質、意外にも音楽の天然感がよく引き出されていたように感じた。
 シャーガーは本当にどこまでも凄い。素晴らしい。いつまでこのまま突っ走ってくれるのか、声を大事にして頂きたいと、つい、いらぬお世話の気持ちが顔を出す。
 一幕後の拍手については、もはや誰にも抑えられないほどの、勢いをつけてきた。
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