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パルジファル オペラ バスチーユ2018 [オペラ(海外)]

 新演出のParsifalへ行った。バスチーユのParsifalは2009年に、前の演出で聞いている。フィリップ・ジョルダンでは、ジークフリートのときの印象が残っているが、今回は、もっと静かな演奏で、一階席後方では、耳をそばだてないと聞こえないほどだ。従って、歌手の声も良く通り、劇場が大きすぎてさすがにシャーガーのど迫力は伝わってこないが、まとまった、落ち着いた舞台だと思った。
 場面は、ほぼ現代の新興宗教団体の寄宿舎のような感じで、アムフォルタスの部屋、ティトゥレルの部屋など、およそ4場面が、横に移動する。クリングゾールは、植物工場のような電気の下で、植木鉢の花を丹誠込めて育てている。連想通りの場面展開となる。
 2幕花の乙女はまあ、仕方ないとして、自分の経験からは、舞台も穏やかな方だろうと思う。1幕の聖堂の場面も合唱も、殆ど激しさは無く、Timpが入って、ほんの一瞬、力強さを醸し出した。1幕後、地元の年配の女性に話しかけられたが、ジョルダンが、ウィーンへ行ってしまうのは、とても残念だとこぼしていた。
 Stuttgartで感じたことだが、時代は、襲ってくる大音量ではなく、自分から探しに行く、綺麗な音に、気持ちが向いているような気がする。ハンメルブンルクのオケはドイツだったが、やはり、そう思った。
 しかし、一階席では、前奏曲の間中、7〜8秒に1回位、どこかで咳をしていた。これは連鎖反応で、今のうちに、咳払いしておこうかというのが、有り有りと感じられる。
 歌手は、本当に、全員自然派の歌唱とでも言おうか、上階でどう聞こえるかわからないが、オーディオならば、もう少しヴォリュームを上げて聞きたかったというのが、本音だ。
Conductor:Philippe Jordan
Amfortas:Peter Mattei
Titurel:Reinhard Hagen
Gurnemanz:Günther Groissböck
Klingsor:Evgeny Nikitin
Kundry:Anja Kampe
Parsifa:lAndreas Schager
Zwei Gralsritter:Gianluca Zampieri、Luke Stoker
Vier Knappen:Alisa Jordheim、Megan Marino、Michael Smallwood、Franz Gürtelschmied
Klingsors Zaubermädchen:Anna Siminska
Katharina Melnikova
Samantha Gossard
Tamara Banjesevic
Marie‑Luise Dressen
Anna Palimina Eine Altstimme aus der HöheDaniela Entcheva
残念ながら、プレミエ時のシャーガーの映像はもう出て来なかった
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入り口手荷物、身体検査のゲート
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