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パリ管弦楽団-デビッド・ジンマン Philhamonie de Paris [コンサート]

 Philharmonie de Paris に初めて行った。聞きしに勝る素晴らしい 巨大な建物だ。入り口が3階、9階に大きなルーフバルコニーがある。エレベーターがあるが、下りは外回廊スロープを降りてきた。日本では、柵も金網もないこんな危険なスロープはありえない。雄大な建築物だ。
 席は、オケ裏側の安い席だったが、視覚的には、裏側というマイナスイメージが無い。ホールは良く響き、また、ここでも、小さな音に耳を傾ける体験を繰り返した。まさか、自分の耳の老化ではないだろう。前半2曲も、繊細な演奏だった。現代曲が、騒音に聞こえた時代は終わり、21世紀は、静寂、繊細なものが渇望される時代かも知れない。シフは見た目は老けたが、ピアノは繊細で、後ろ側でも、ホール中に響いて、はっきり聞こえた。
 ドイツと比較して、パリの人は音楽を聴いていない気がする。と言うより、音楽のある空間に身を置いた自分を楽しんでいるとでも言おうか。自分が中心だ。無防備に咳をする人、身体を動かしている人がとても多い。また、隣の人と愛を語らう人も多い。もちろん高いチケットを買っている人は真剣に、身を乗り出して聞き、微動だにしない人もいる。また生徒集団も鑑賞にきており、階段を駆け上がったりして、先生に怒鳴られたりしていたものの、一応演奏中は静かにしていた。でもアンコールまではもたず、べちゃべちゃしゃべる声が、ホール中に響いていた。外国のオーケストラが、日本に来て、行儀の良さに感動するのはわかる。コンサートもオペラもエンターテインメントなので、その場で自分が幸せであることが一番大切なのだろう。ドイツに帰りたい。

指揮:David Zinman
ピアノ:András Schiff
パリ管弦楽団
アルテュール・オネゲル 交響曲第2番
シャルル・ケクラン ジャングル・ブック
ベートーベン ピアノ協奏曲第4番
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ルーフバルコニー
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