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ベルリンドイチェオパー マイスタージンガー ミュンヘンから再びベルリンへ [オペラ(海外)]

 ミュンヘン中央駅は、様変わりしていた。イートインがたくさんあった一角は、囲いができて閉ざされている。パン屋さんの数も淘汰された。私がコーヒーを買いに立ち寄ったホームにある売店は、クレジットカードのみ使用でき、現金は不可で、年配女性客が嘆いていた。
 ガソリン価格高騰のせいか、ベルリンに戻るICEは混んでいた。ドイツに来てから、気温は平均33℃位、恐ろしく暑い。車中は快適でも、下車してS-Bahnに少し乗り換えるだけで、汗が噴き出てくる。真昼の炎天下、汗が身体中を流れる。
 しかし、夕方ベルリンドイチェオパーに入ると、スッと汗はひき、持参したカーディガンを着込むことになる。
 ドイチェオパーのマイスタージンガーは、新演出で、プレミエは6/12、まだ2回目の公演だった。前奏曲後の教会の場面では、会場左右にあるゴンドラ席でコーラスが歌い、初め録音を流しているのかと思ったほど、会場中に響き渡りすばらしかった。
 舞台写真はたくさんHPに掲載されているが、音楽大学?の中の粗暴な人間達が表現されているようで、気持ちがざわつき、あまり愉快ではない。ポークナーが校長、マイスターが講師らしい。
https://deutscheoperberlin.de/de_DE/production/1300398
 ハンス・ザックスは、靴職人ではなく、フットマッサージもする整体師のような音楽教師の感じだった。ハンスザックがどんな人間として描かれているか、動画を見れば分かる。2.Rangから良く見えないが、誰もが気になるポイントを抑えた動画がある。ヴァルター役のフォークトも、いつに無く荒々しい演技で、こういう演出は、私は気分が乗らない。
 そして、もう一つ、フォークトの声が変わったと思う。管楽器のように息の長い、周囲の音全てを突き抜けるように届く、あの甘く響く声ではなく、度々ブレスし、Morgenlich leuchtend のところは、いつも正確な音程をぶつけて歌い出していたが、今回は囁くように歌い出し、クレッシェンドして、後半のみ、あの耳に染み込むフォークト本来の声に至った。ベックメッサーも、ダーヴィッドも、エヴァもそれぞれ演技も歌も上手で良かった。
 グロイスベックが一幕冒頭、マイスター達と一緒に舞台でわさわさ動いていたが、何故か夜警役だけの出演で、カーテンコールで探したが見つけることが出来なかった。
Musikalische LeitungMarkus Stenz
InszenierungJossi Wieler
Anna ViebrockSergio Morabito
Ko-Bühnenbildner Torsten Köpf
Ko-Kostümbildnerin Charlotte Pistorius
Licht Olaf Freese
Dramaturgie Sebastian Hanusa
Chöre Jeremy Bines
Chor der Deutschen Oper Berlin

Hans Sachs Johan Reuter
Veit Pogner Albert Pesendorfer
Kunz Vogelgesang Gideon Poppe
Konrad Nachtigall Simon Pauly
Sixtus Beckmesser Philipp Jekal
Fritz Kothner Thomas Lehman
Balthasar Zorn Jörg Schörner
Ulrich Eißlinger Clemens Bieber
Augustin Moser Burkhard Ulrich
Hermann Ortel Stephen Bronk
Hans Schwarz Tobias Kehrer
Hans Foltz Byung Gil Kim
Walther von Stolzing Klaus Florian Vogt
David Ya-Chung Huang
Eva, Pogners Tochter Heidi Stober
Magdalena Annika Schlicht
Ein Nachtwächter (eingespielt) Günther Groissböck
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