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リヒャルトワーグナーミュージアム ヴァンフリート 2016 [美術・博物館]

 去年の夏再開したRWMをゆっくり見ようと、お昼少し前に入った。入館証のシールは一日有効で、何度も出入りできる。カフェもできて、ゆったりした雰囲気になった。ヴァンフリートの地下にインタラクティヴの大きなテーブルのような、本のようにページをめくる装置があり、それがとても面白いと聞き、自分で試しに行った。
 最初はラインゴールドのスコアから始まり、コントラバスとファゴット、ホルンが加わり、スコアが大きくなっていき、演奏されているところのスコアが明るく光る。次のページはモティーフ、ハーモ二ー、響き、と三項目あり、黄昏の最後の部分のスコア上にライトモティーフが示される。ハーモニーはローエングリンのスコアが現われ進行している部分が白く光る。響きはトリスタン和音の説明。
 次のページはオーケストラの映像が出て、タンホイザー序曲、マイスタージンガー前奏曲、ジークフリートのラインへの旅のオーケストラの楽器の音を、ホルン、金管、、木管、Vn,Vla,低弦とハープ、打楽器などTuttiを含め10パート位に分けてあり、音を重ねたり減らしたりして聞くことができる。次のページはマイスタージンガー演奏曲の演奏の違いをフルトヴェングラーからティーレマンまで4人の指揮者を比較できる。最後はワーグナー作品を使った映画の紹介。ざっとこんなところだ。他のお客さんをやり過ごしつつ、1時間くらい居たところで、入り口で会った年配の係員のおじさんが椅子を持って来てくれた。何と親切なこと。
 2階の展示は去年詳しく見たのでまだ覚えていたが、今回はオーディオガイド(英独仏語、日本語版は無い)を借りたので、さらに内容が充実して良かった。身分証と交換で、無料で借りられる。オーディオガイドはスマホなので、写真なども出てきて、あった方が良い。
 地下から上がったところで、あの係員の人に呼びとめられ、見学中の日本人ご夫妻に、ジークフリートワーグナーハウスと、隣のリストハウスも見るよう言ってほしい、また、写真は撮って構わないと伝えてくれとドイツ語で言われた。知らない日本人から日本語で話し掛けられても、旅先ではぴんと来ないこともあるなと思い、リストハウスはちょっと入りにくいが無料ですからと付け加えた。田舎の博物館や美術館の係員の人は熱心だ。マイニンゲンやエアフルトを思い出す。
 そうこうしているうちに、4時半になり、舞台セットを見ようと新しい建物へ戻ると、あのおじさんが待ち構えていてフィルムは見たかと聞かれた。映像なんかあったかなと思ったら、録音のアーカイヴのことで確かに画面で操作するから映像なのかなと思った。これは去年結構聞いたが、タッチはダブルなのでちょっと使いにくく感じた。最後に聞いた、フィッシャーディースカウ指揮のトリスタンとイゾルデ、前奏曲と愛の死が結構良くて、結局6時間位滞在したことになる。
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ラインゴルド
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1920年頃のパルジファルの鐘
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Ammeiel Bushakevitz (Bayreuther Klavierfestival ) [コンサート]

 シュタイングーレバーハウスのロココザールでのサロンコンサートがあった。1986年イスラエル生まれのにこやかな男性ピアニストで、2013年ワーグナー生誕200年の新人賞他、シューベルト、ブラームスなどの冠コンクールで受賞している。ここのピアノはリストも弾いたもの。
 ロココザールはいつもアットホームな雰囲気で、今回もピアニストが好きな、きれいな曲を、選んで弾いたという感じだ。ドイツ語で紙に書いた曲目解説を上手に読み上げる姿に謙虚さを感じる。リストは若い頃ロックスターのように派手にもてはやされた。と始まり、シューベルトとリストはウィーンで親交があり、シューベルトの歌曲をリストがピアノに編曲した「水の上で歌う」も演奏された。眠るには、リヒャルトシュトラウスの子守歌が一番だと思うと、最後のアンコールを演奏してくれた。
 個人的にはエステ荘の噴水を生で聞きたいと思っていたこともあり、毎年シュタイングレーバーで、必ずアンプロムプチュも聞くので、いつのまにかピアノはバイロイトで聞くものだという習慣が出来てしまった。夏のバイロイトで毎年演奏する人もいたが、新しく出会う、若くて純粋な気持ちの演奏家は、聞いていて気持ちが良いものだ。
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