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バイロイト音楽祭2016ージークフリートⅠ [オペラ(海外)]

 この演出も何度も見ているうちに、慣れてしまったが、性悪なジークフリートが容赦なく描かれている。でも音楽は、1、2幕の森の描写も、ノートゥングを鍛える場面も、3幕のブリュンヒルデの目覚めも、聞けば聞くほどよく出来ているなあと改めて感心する。ヴァーグナーがジークフリートだけ、独立して、公演することを想定していたのも腑に落ちる。
 2幕のイングリッシュホルンは、GPの時の方が舞台とのコンビネーションは絶妙だったが、次のジークフリートの角笛を軽視するような演出は、音楽ファンとしては、未だに愉快でない。
 歌手は皆良かった。2幕初めの方で、到着したミーメ一行に、アルベリヒが鉢合わせして慌てて戻っていったのが、演出だったのか、Dohmen が退出口を勘違いしたのか、ちょっと気になった。Lundgrenの甘い声は、場面に色彩感を与えるようで、私はいいと思った。Vinke も最後までFoster にひけをとらず、去年と比べ、何かふっ切れたかのように、性悪を体現していたように見えた。
 幕切れのワニの一家は、GPでは5匹に増えたのを確認できたが、今日の席は上手寄りで、よく見えなかった。
Siegfried Stefan Vinke
Mime Andreas Conrad
Der Wanderer John Lundgren
Alberich Albert Dohmen
Fafner Karl-Heinz Lehner
Erda Nadine Weissmann
Brünnhilde Catherine Foster
Waldvogel Ana Durlovski

Musikalische Leitung Marek Janowski
Regie Frank Castorf

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殆どの人が動画で撮っている
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手荷物預け用コンテナの案内
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