SSブログ

オランダ大使館見学 [ドイツ]

 集合場所はオランダ大使館前、屋外でまず登録人の身分証明書のチェック、入口で空港と同じ手荷物チェックを受けた後、手ぶらでの見学となる。ドイツ人にとっても、ここは異国、でも年配女性たちが、冷たい扱いに不満を表明、我々は敵かと。
 建物には階段が多く、途中の踊り場が、上下フロアーの入口となり、巨大な金庫の扉のようなぶ厚い壁が、動く。興味津々のおば様たちが、あっちも見たいとか、足の悪いお婆さんがエレベーターを使いたいと言っても、案内の若い女性は、ニコリともせず、冷たく断った。
 建物はシュプレー川沿い、U2のKlosterstrasse にある。建物の外階段はガラス張りで、床もガラス、天候によって変化するというが小雪舞うこの日は、グリーンだった。向かいの住居棟へも、ガラス張りの通路で繋がっていて、その付近では、外敵の侵入を防ぐべく、階段にシャッターが降りるようになっていた。シュプレー川沿いには、ガラス張りの展望室が突き出ていて、この運河の光景がオランダに似ているとのこと。なるほど、それでこの地を選んだのだ。統一前の大使館はボンにあった。
 部屋、カンティーネ、トイレに至るまで、出入口と壁が一体になっているのが、最大の特徴だろう。新しく赴任した職員も、慣れるまで迷子になるそうだ。廊下からいきなりトイレの個室というのも、本当に開けていいのか、不安になる。
 カンティーネでは午後温かい料理が出るそうだ。オランダでは、昼食は普通ドイツでいうAbendbrot、夕方5時頃家族で温かい食事をし、もし、夜8時頃、友達が訪ねて来たりすれば、ケーキとコーヒーを出すとのこと。とは言え、11時近いのに、調理場の気配が何もないカンティーネは不思議な感じだ。
 ともあれ、ドイツ人たちも戸惑うほど、オランダ人とドイツ人は違うという様子を、外国人として間近に見て、一人で笑ってしまった。(G)
DSC02464.JPGDSC02462.JPGDSC02466.JPGDSC02461.JPG
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

ポツダマープラッツの今と昔 [ドイツ]

 ポツダマープラッツを最初に見たのは90年代半ばで、広大な工事現場を見渡せる、赤い仮設ボックスが建っていた。フィルハーモニーの前の信号機は壊れており、道路を渡るのが怖かった覚えがある。生き残っているのは音楽だけなんだと、ショックだった。
 それ以後、再びベルリンの中心として発展し変貌を続けてきた、ポツダマープラッツも、今またもてあまし気味になっている。
 シュターツオパーのツアーの一環で、この日のガイドさんは、ご両親の代からベルリンに住み、ベルリンに格別の思いのある、かなりお年を召したお婆様だった。
 集合場所は、ティアガルテン側の、フィルハーモニー・カンマーザール入口と指定されていたが、定時に来たのは自分を含め3人、殆どの参加者は大ホール側の入り口と間違えていた。
 早速昔の写真のコピーが回覧された。最初に、Siemens こそがベルリンのBegriffだったのに、本社がミュンヘンに移転してしまい、ベルリンは寂れていったと熱く語るの聞き、これは筋金入りのベルリナーだと鬼気迫るものがあった。強いビル風と零下の気温の中、2時間の外歩きは旅行者にはきつい。
 20世紀初めに、地下鉄が敷かれ、Vaterland という大きな、今で言うならカフェや、レストラン、劇場の入ったショッピングセンターができ、とても賑わっていた。今も、時計のついた、古い信号機が広場にあるが、これはジーメンス社製で、世界初の信号機。
http://www.potsdamer-platz.org/haus_vaterland.htm
 U2入口のBalzac Cofeeがあるところの建物の丸いガラスに、Vaterlandの微かな記憶を残しているとのこと。ちょうど、DB本社の上辺りから見下ろす角度のノスタルジックな写真はよく目にする。 (2番目の写真)
http://www.lsg.musin.de/geschichte/Material/referate/lkg/berlin/potsdamer_platz_bis_1945.htm
 その後、壁ができ、今も壁の緩衝地帯は、誰のものでもなく、日本の土手のような佇まいだ。ソニーセンターの後ろ側も、最先端の素晴らしいデザインの建築やオブジェができ、当時は目を見張ったが、今案内されても、自分の中では、既に過去の歴史に組み込まれている。(G)
赤い帽子のガイドのご婦人
DSC02403.JPG
DSC02405.JPGDSC02414.JPGDSC02413.JPGDSC02411.JPG
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

ベルリンフェストターゲ―ジークフリート [オペラ(海外)]

 バレンボイムの音楽は、ほど良い高さの波を沢山作ってくれるので、ふわっと浮いたり急降下したり、普段聞き流してしまっている音やメロディに意表をつかれた。音楽からジークフリートの弾ける若さを感じたのは、初めてだった。
 Lance Ryanは、スリムで、やはり鬘のとおり小顔で、演技がちょっとシャイで、あまり荒々しさを感じない、演出に合ったコンパクトなジークフリートだった。舞台には、ラインゴルトの時の黒子が五人現れ、大きな布を波うたせて、ファーフナーを表現していた。
 一幕のジークフリートのトンテンカンは上品で、最後住まいをノートゥングで、叩き潰して出ていく舞台に慣れていると、視覚的には物足りなさがある。でも、音楽が舞台を補って余りある、素晴らしいものなので、良しとしよう。アップテンポで、こんな生き生きした演奏もあるのかと、またバレンボイムは凄いと思う。(G)
DSC02457.JPGDSC02458.JPG
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

リンデンオパーの改修工事現場見学 [ドイツ]

 本日の特別プログラムは、一向に進まないリンデンオパー(ベルリン国立歌劇場)の現状視察。当初、今秋までには終了とのことだったらしいが、素人目にも絶対不可能。(1年延長らしいが、それさえ無理?)新空港の開港遅れといい、どうなっているのだろうか?
DSC02416.JPGDSC02421.JPG
舞台裏最新式の建築プランはまだ穴の状態、地下水が出て、工事が進まないそうだ。
DSC02424.JPG
反対側のロッジェ 、右側が舞台、下はパルケット、やはり地下水で困っているそうだが、シュプレー川も近いこの地区で、掘れば水が出ることぐらい分かっていたはずだが・・
DSC02434.JPG
パルケット
DSC02438.JPG
アポロザール
DSC02445.JPGDSC02446.JPGDSC02456.JPG
通路
DSC02429.JPG
DSC02451.JPG
 この後一行は、天井まで上がったはずだが、夜のジークフリートに遅刻したくない人だけ、結局私とドイツ人ご夫妻だけだったが中途退場し、一緒に車に乗せてもらい、シラー劇場までドライブさせて頂いた。(G)
DSC02417.JPG
DSC02425.JPG
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽