SSブログ

ベルリン・ドイチェオパー―ニュルンベルクのマイスタージンガー [オペラ(海外)]

 昨日のローエングリンは、遅刻するかと思い、2R後方の一番安い席を買った。飛行機の離着陸で、耳がおかしいのと、座席のランクのせいか、あまり美しい音とは感じなかった。ところが、今日の席は2R前方、驚くほど、オケの音がクリアに聞こえる。
 暖かみのあるPrickの音楽は、とても心地よかった。 序曲が始まるとすぐに、あれ、何か違うと感じた。軽やかなのに、セクションごとの音がよく分離して聞こえてくる。冒頭の合唱も綺麗で、かなり力強かった。一幕の間に、この音楽の軽妙さをこんなに楽しく感じたことはない。2幕以降も合唱とオケがずれたり、ブレンデルの音程がよろめいたりしても、そんなことが気にならない位、演技上手な人たちの総力を結集した、人間中心の舞台だった。あらためて、ワーグナーの音楽が語る心理描写はすばらしいと思う。それを積極的に気づかせてくれる、Prickがよかった。
 Götz Friedrichの1993年の演出は今見ればすごくノーマルで、穏やかで、人間味溢れている。3年前見たときより、ずっと心ひかれた。その間、色々過激な演出を観てきたせいかもしれないが、正直さに心打たれるこの舞台が一番好きかもしれない。これも、長く保存してもらいたい舞台の一つだ。(G)
Musikalische Leitung Christof Prick,
Inszenierung Götz Friedrich
Hans Sachs Wolfgang Brendel
Veit Pogner Michael Eder
Sixtus Beckmesser Markus Brück
Walther von Stolzing Robert Dean Smith
David Thomas Blondelle
Eva Martina Welschenbach
Magdalena Jana Kurucová
Ein Nachtwächter Tobias Kehrer
DSC02241.JPG
朝食のテーブル 最高気温
DSC02247.JPG
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽