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ベルリンフェストターゲ―ラインゴルト [オペラ(海外)]

 バレンボイム指揮、ベルリンフェストターゲで、スカラ座とシュターツオパーの共同製作のリングチクルスを上演、シラー劇場で見るか、後でミラノへ行くか迷った末、やはりドイツを選んだ。でも気づけば、このプロダクションを個別にひとつも見ておらず、シラー劇場自体もまだたった3度目、シュターツオパーから、すっかり気持ちが離れていたことに驚いた。
 オケピットがとても深く、二階席から指揮者の登場も見えず、多分先に座っていたのだろう、拍手もなく静かに序奏が始まった。こじんまりとした舞台で。背後に映像を使い、8人の男女のダンサーが、踊ったり、繋がったりして、ラインの流れや、地下のニーベルンゲン族の動き、登場人物の心理状態などを表現していく。間接的に、話の流れを人の動きでイメージ作る。歌手はあまり動かず、何だか夢の中のように"、ふにゃふにゃ"していて、メリハリのあるドイツっぽさからはなく、むしろスカラ座で見た方がきっと心地よいだろうなというのが第一印象だった。
 日本からの知人にばったり出会ったら、今年は特別な年なので、バイロイト含めワーグナー公演に4回ドイツ遠征されるとのこと。何と素晴らしいこと。この幸せを分かち合える仲間は有難い。
 ラインゴルトの開演に先立ち、17時から、ドイチェオパーのトリスタンを一幕だけ見た。2011年3月プレミエVick演出、舞台はともかく、ラニクルズの眼差しのテーマ(正確には何というのか...)メロディーラインにちょっと癖があって、途中巻くのがおもしろかった。
 この日は、甘いラインゴルトより、どっしりしたトリスタンの方が、聞き応えがあったかもしれない。しかし、せっかくの復活祭休暇入りの土曜、ワーグナー公演が被って劇場ごとにお客さんの奪い合いになるのは、もったいない。
 フェストターゲのチケットは、普通のチクルスより値段が高い。出遅れた私には、選択の余地が無かったが、祝祭の特典もある。まず、プログラムが付いてくる、初日はシャンパングラスを渡され、うかつにも一口、二口目で目が回りだし、すぐにお返ししてしまった。(G)
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