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Alan Roudier 古いピアノの音色体験 [コンサート]

 前後するが、音楽祭開幕の前夜、シュタイングレーバーのロココザールで、古いピアノの演奏を聞いた。
 最初はクラヴィコード。見たことはあるが、演奏を聞いたことは、多分ないと思う。実際18 世紀の楽器で、今回ハイドンが演奏され、とても静かで小さい音に驚いた。演奏者は古い楽器を比較演奏する専門家。
 音の小さいコンパクトな クラヴィコードが練習用に長く使われたというのも納得がいく。耳をそばだてて聞く内緒話のような音楽が昔は普通だったのか。次は1852年製シュタイングレーバ第1号の小さなピアノで、シューベルトを聞いた。このピアノは、ウィーン式と英国式の構造を融合させた、当時革命的なピアノだったとのこと。低音の音量は少し出てきたが、ペダルがまだ簡素だ。古いピアノを、実際演奏できる状態に保つにはどんな手入れをしているのだろう。
 コンサート後半は、カンマームジークザールに移りE272コンサート用グランドピアノで、ヤナーチェックが演奏された。このピアノは、弱く弾いても音が残り余韻が響き続ける構造で、バッハ~ベートーヴェンの時代の作品演奏に、高い評価を受けているとのこと。確かにずっとソルディノを使っているのに、小さい音がとても良く響き音色が豊かに感じた。
 今まで、ピアノの音は、響き、音色で表現すると思っていたが、今日聞いたすべてのピアノは、"声"を 持っていた。人の声のように無限に変化する音、ピアノはこんなに繊細な楽器だったのか。多分演奏者が、楽器の特徴を見抜くスペシャリストなのだろう。弦楽器でも、良い楽器は楽器が奏者を導き音楽の向かうべき方向を教えてくれるのとどこか似ている。E272はベルリンのフィルハーモニーにもある。どこかでこのピアノの声にまた、出合えたらいいと思う。
Datum:24.07.2015 - 19:30 Uhr
Alain Roudier Konzert

Am Steingraeber op 1:
J. Haydn: Andante con variazioni Hob. XVII/6. 1793. Andante.
F. Schubert: Impromptu n° 1 op. 90.
Valses nobles op. 77

Am modernen Steingraeber-Flügel mit Sordino:
Leso Janacek: Auszüge aus "Auf Verwachsenem Pfade"
1 Unsere Abende
2 Ein Verwehtes Blatt
3 kommt Mit
4 Die Friedeker Mutter Gottes
6 Es Stockt Das Wort
7 Gute Nacht
9 In Tränen

Im Nebel
1 Andante
2 Molto adagio
3 Andantino
4 Presto
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2015バイロイト音楽祭開幕の日 [オペラ(海外)]

 いよいよ開幕の朝、ヴァンフリートのワーグナーとコジマのお墓の周りで、合唱する儀式Grabsingenに行ったところ、前日までの工事柵が取り払われ、自由に庭を歩けるようになっており、噴水まで上がっていて、皆さん嬉しそうに散歩していた。
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 祝祭劇場の赤じゅうたんに到着された、メルケルご夫妻と、有名な聖職者。
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