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2015バイロイト音楽祭-ジークフリート(ゲネプロ) [オペラ(海外)]

 ジークフリートのゲネプロを見た。来年から指揮を引き継ぐヤノフスキが、モニター席近くに見えた。日本で見る映像や写真より、朗らかな表情だった。
 カストルフの舞台セットは大きいので、歌う位置の高低差に慣れるのは、大変だと思う。一年目の時のブリュンヒルデ役フォスターが、高い所で歌いにくそうだったのも、今は昔、今年の彼女の声は、絶好調だと思う。今年からジークフリート役ヴィンケも、一幕では、上へ上った時の歌うタイミングが、やりにくそうだった。一幕の終わり、鉄を打つハンマーが小さくなってから、マエストロがテンポを上げすぎ、音が合わなくなってしまった。舞台ネタに関わることは伏せるとして、森の小鳥役Mirella Hagen の声が、2幕では、ちょっとつぶれて聞こえた。この演出の森の小鳥は、清らかなイメージではないので、調子悪い、あねごの声という演出かと思った位だ。でも3幕では、綺麗な声を聞かせてくれた。
 3幕が始まると、モニターに映るマエストロのエネルギー溢れる姿が見え、音楽は頂点まで駆け上っていった。目覚め以降は、舞台が暗くなり、うっかりすると二人を見失うこともあるが、高い位置で歌うことが多いので、とても聞きやすい。一度声が消えたかと思ったら、舞台上でジークフリートが歌っていた。
 音の時間差を克服し、演出家の要求に応え、一つのプロダクションを成功させるために結集するエネルギーは凄いものだと、舞台が進化し、無抵抗な聴衆へ浸透していく様を、不思議に思う。
 最後、ワニの登場については愚問愚答のようだが、ネズミ同様、動物は見慣れてくると、かわいく見えるもので、ワニの家族が愛嬌を振りまいていた。
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