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ベルリンのカーシェアリング [ドイツ]

 ベルリンには、カーシェアリング会社が幾つかあるようだが、今回体験したのは、multicity-carsharing.
http://www.carsharing-experten.de
https://www.multicity-carsharing.de/idee/
 再生可能エネルギー利用の電気自動車で、登録料は、30分の使用料込みで9,9ユーロ、使用料は1分28セント、JRのSuicaのような、ワンタッチシステムだ。料金感覚としては、タクシー料金の1/3位ではないかと思う。ほとんどがカーナビ付き。アプリで近くの駐車車両を探し、使ったら路上に乗り捨てだ。
 multicityのものではないが、町で一つだけ、三菱電機製の電気充電スタンドを見た。すべて、再生可能エネルギー。でもドイツ全土というわけでなく、首都ベルリンが最先端を走っているということだそうだ。羨ましい限りだ。
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ドイツ・シンフォニーオーケストラ・ベルリン [コンサート]

 フィルハーモニーの舞台裏の席(Podiumsplätze)で聞こえた感じでは、とても上手な模範演奏のようで、安心して、ストレートに作品を味わうことができる。オケの奏者一人一人が、上手なのだと思う。雑音めいたものが無い。
 指揮者の好みだと思うが、音は軽めで、エグモントも音を引きずらず、英雄の生涯も、重くならず、卵が転がるとでも言おうか、少し加速度がつきながら進んでいく印象だ。
 若いピアニスト(カナダ生まれのポーランド人、20才!!)は、見た目も音も美しく、音の表情が豊かで透明感があり、音楽が流れ、美しいショパンを聞かせてもらった。
 日常的に、このような勿体つけないコンサートがあって、やはりベルリンはいいなと思う。
TUGAN SOKHIEV
Jan Lisiecki Klavier
Deutsches Symphonie-Orchester Berlin
Ludwig van Beethoven:Egmont-Ouvertüre‹ 
Frédéric Chopin:Klavierkonzert Nr. 1 e-Moll 
Richard Strauss:Ein Heldenleben
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タンゴの夕べ [ドイツ]

 毎週金曜夜9時半から開き、10時からバンド演奏が始まる。この時間帯が普通とのこと。旧東っぽい住宅地のアパートの一階に、バーカウンターと小さなダンスフロアがある。中庭には、薪をくべるピザ釜があり、さりげなく、粉を捏ねてピザを焼いてくれる。食べ物はピザのみ。
 踊っているのは近所の人らしいが、中にはプロもいて動きが美しい。ガブリエラは、自分の先生を誘って、ここでレッスンを受けようとしたが、先生は、本物のタンゴ音楽でないと踊りたくないらしい。この日のバンドはジャズぽく、トランペットまで入っている。皆普段着にダンス靴だ。ここは20年も続いているそうで、真夜中の音楽を、ご近所も了解済。日本にはない、ささやかかな、豊かさがある。
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East Side Gallery [ドイツ]

 ベルリンの壁崩壊から25年、まだ行っていなかったシュプレー川沿いの壁の絵を見に行った。Ostbahnhof から Oberbaumbruecke までかなりの距離に残っている。しかし、来るのがちょっと遅すぎた感あり。もはや、単なる巨大な落書きとなり、かなり汚い。保存しようという声も上がっているらしいが、幾つか有名な絵を再現することぐらいしかできないのではないだろうか。
DSC09622.JPG Oberbaumbruecke
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ベルリン国立歌劇場(Schiller Theater)-ナクソス島のアリアドネ [オペラ(海外)]

 トレーケル、ニュルント、フリッツと有名どころを揃え、さらにツェルビネッタのBrenda Rae(アメリカ人)が最近注目を集めているようで、バイエルンやシャトレ座にも出るらしい。でも、一番拍手が大きかったのは、作曲家役の、メゾソプラノMarina Prudenskayaだった。今回ヒステリックな役柄として、絶叫しており、声量が他の歌手陣より突出している。始まってすぐ、これはワーグナー歌手かと思い、後で調べたら、やはりかなり将来が明るい実力派だった。執事は、ノイエンフェルス夫人の俳優、男声が少ない舞台だった。
 劇場が響かないのは承知の上、音楽は文句ないが、二階席では、少し貧弱な音だった。
 舞台は白、ツェルビネッタのドレスが赤、アリアドネは黒、最後アリアドネはバッカスの愛を受け入れず、渇望していた死を貫くき剣で自害する。そこに作曲家が駆け寄り、彼女を抱き上げる。
 新演出だが、プレミエでブーイングはなかったとのこと。
 全体の印象として、喜劇の要素は、極力押さえている感じだ。原作で、あっさりハッピーエンドになること自体安易だと、違和感を感じるのは確かだが、敢えてそこをシリアスにするのか…と思う。原作で人が死なない作品なのに、結末を変えた舞台に出合うと、またかと、帰りの足取りが重くなる。作曲家役に焦点を当てたことは分かるが、愛か死か、究極の選択したのは作者であり、後の演出家がどんな解釈を入れても、未開の日本人には特に感動はない。
 一緒に行ったガブリエラの音楽仲間と、帰り道、ティアガルテンのビアガルテンで、合流した。真っ暗な道を歩くとさりげなく、人が集まっている。特に何も注文せず、しゃべって、テーブルでプロのギタリストと歌手に歌ってもらい、ガブリエラの"アリアドネの結末"へのご不満も和らいだ。12時になり、カーシェアリングの車を見つけ、ガブリエラが運転して家に帰った。さすがベルリン、日本なら、駐車場に停めてあるのが普通だが、こちらは皆路上駐車。アプリで近くに乗り捨ててあるある駐車車両を探し、予約して使うだけだ。素晴らしい、音が殆ど出ない電気自動車だ。
指揮:Ingo Metzmacher
演出:Hans Neuenfels
執事長:Elisabeth Trissenaar
音楽教師:Roman Trekel
作曲家:Marina Prudenskaya
プリマドンナ/アリアドネ:Camilla Nylund
テノール歌手/バッカス:Burkhard Fritz
ツェルビネッタ:Brenda Rae
Harlekin:Gyula Orendt
Scaramuccio:Stephen Chambers
Truffaldin:Grigory Shkarupa
Brighella:Jonathan Winell
Najade:Evelin Novak
Dryade:Annika Schlicht
Echo:Sónia Grané
士官:Patrick Vogel
かつら師:Maximilian Krummen
召使:Arttu Kataja
舞踏教師:Florian Hoffmann
人形使い:JARNOTH
Staatskapelle Berlin
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カーシェアリングの電気自動車
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ベルリンフィル-ブラームスP.協奏曲1番 [コンサート]

 2年ぶりに、ベルリンに来た。シュターツオパーの工事現場は、まだまだ完成に程遠い。先日、日本でニュースを見た、ベルリナードームと向かい合う、お城の復元現場も見てきた。横には、お城の歴史的説明と寄付を募る展示館Humbolt Boxなるものが出来ていた。
 夜はフィルハーモニーでベルリンフィル。ツィメルマンもラトルも綺麗な白髪で、時の流れを感じる。
 ラトルの後任がペトレンコに決まり、改めてラトルの音楽を聴いて、ラトル・マジックとも言える、掴んでも手からすり抜けていく、まるで生き物のような音楽は、最高潮に達していると感じた。
 名だたる演奏家が世界各地で開くマスタークラスで、よく若い弦楽器奏者に助言することで、音楽が一本調子にならないよう、例えとして、うねうねした道を進みあちこちで寄り道して、思わぬ発見に感動し戻って来るのが音楽の楽しさであると、何度か聞いたことがある。気づけば、ラトルはそれを、オーケストラでやっているのではないだろうか。まるでベルリンフィルが、一つの楽器であるかのように、ラトルに喜んで付いてく感じがする。
 よく、音楽を「解釈」という概念で表現するが、ラトルは音楽の「新演出」を可能にしたのではないだろうか。カラヤン・サーカスと意味は違うが、ラトル・マジックor サーカスと言ってみたくなる。
 ベルリンフィルには、オケの可能性を限りなく開拓する指揮者が望まれるのかもしれない。控え目でまだ大きな可能性を秘めているマエストロ・ペトレンコの活躍が、待ち遠しい。(G)
Berliner Philharmoniker
Sir Simon Rattle Dirigent
Barbara Hannigan Sopran
Krystian Zimerman Klavier
Joseph Haydn:Symphonie Nr. 80 d-Moll
Unsuk Chin:
Le Silence des Sirènes für Sopran und Orchester Deutsche Erstaufführung
Barbara Hannigan Sopran
Johannes Brahms:Konzert für Klavier und Orchester Nr. 1 d-Moll op. 15
Krystian Zimerman Klavier
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中島ゆみ子と仲間たち Vol.10 [コンサート]

 若いころ熱狂的に聴いたこの2曲を、コンサートで聴くのは、何十年ぶりなのだろうか、とても懐かしたった。
 中島ゆみ子と仲間たちの室内楽は、人数が増減しても、奏者が違っても、いつも体当たりの真っ向勝負だ。若いころよく感じたのは、日本の上手な先生方が集まったクァルテットの演奏会を聞いても、何となく周囲の様子を伺う感じで、一体感が感じられず、CDを聴いた方がいいかなと思った記憶がある。勿論、今は分かっている。各奏者が、自分の音楽を全て見せて、これでいかがでしょうと問いかけ、お互い呼応しているのだと。だから、本気で室内楽をするには、各自の思いを言い合える「本当の仲間」でなくてはならないのだろう。中島ゆみ子と仲間たちの本番は、絶対に期待を裏切らない、年に一度の楽しみだ。
ブラームス/弦楽六重奏第1番 作品18
メンデルスゾーン/弦楽八重奏 作品20
中島ゆみ子(ヴァイオリン)
小林沙紀(ヴァイオリン)
臼木麻弥(ヴィオラ)
エリック・ウィリアムス(チェロ)
ステンハンマル弦楽四重奏団
 ペータ・オロフソン(1stヴァイオリン)
 ペール・エマン(2ndヴァイオリン)
 トニー・バウアー(ヴィオラ)
 マッツ・オロフソン(チェロ)
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トリスタンとイゾルデにおけるエニグマ [その他]

 慶應義塾大学名誉教授三宅幸夫先生の、音楽学の立場からの、トリスタンにおける謎めいたものについてのお話を聞いた。個人的には、危険な香りのするトリスタン..という作品にはあまり深入りせず、心酔しないよう心がけてきた。トリスタン..には「陶酔」という言葉が似合う。自分を見失うことが怖い。しかし年内に、当事者として「前奏曲と愛の死」を演奏することになり、たがが外れた。トリスタン和音の中に入り、謎めいたものを堪能しても良いと覚悟した。
 三宅先生は、パルジファルのときのように、高揚する和声進行と転調を淡々と解読して下さる。複雑にからみあった和音と幾つかの動機が同時進行し、それらの相互のぶつかり合いが、謎めいている(エニグマ)ということだそうだ。
 例えば2幕夜の歌の伴奏のリズム、聞いていていつも拍がとれなくなり気持ちに不協和を起こすのは、三連符と二連符が組み合わさっているからだった。聴覚の錯覚を誘う和音展開も明確に定義される。日本語訳について、原語でも曖昧なものに、分かりやすい日本語を無理にあてがうのは如何なものかというお話もあった。
 オケの中で、心揺れる和声のパーツを分担し、最高の効果を得られるよう、期間限定で、この曲と深く付き合っていこうと思う。トリスタン和音をもっと身近に味わえるよう、自分のタブレットにピアノアプリを入れた。(G)
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鳥獣戯画展、ドイツ・ロマンの森(都響コンサート) [コンサート]

 大人気の鳥獣戯画展へ行った。2007年サントリー美術館で展示された時は、二度行って全巻堪能した。今回は後半部分、混雑状況を伝えるツイッターを見て、入館までの待ち時間列が無くなったので、午後から出かけた。人気の甲巻を見るには、改めて列に並ばねばならない。午後2:45時点で待ち時間170分とのことだった。夜東京文化会館でコンサートを聴くので、ちょうど良かった。
 アナウンスでは、夕方6時までに、甲巻の列に並べば、夜になっても、必ず見ることが出来るので、他の展示を先に見てほしいと言っている。甲巻を見た後では、乙丙丁は見られませんと言われたが、結果的には、2時間25分並び、見始めたら急かされ、3分後に展示室を出て、乙丙丁の部屋へ回った。第一会場の高山寺の展示はもう閉館し見られなかった。
 以前初めて見た時、1000年前のマンガの原点を見て、とても新鮮に思えた。どれもユーモアがあって、動物は可愛い。断簡の解説も印象に残っている。
 今回は、整然とはしているが、とにかく、凄い混雑だった。
 今回の修復で、丙巻の紙の裏表に描かれた絵を剥がして分けた技術は、凄い。
 館内に、絵を拡大したパネルが沢山展示されており、二時間以上並んでも、飽きないよう工夫されていた。
http://gruen.blog.so-net.ne.jp/2007-12-06-1
http://gruen.blog.so-net.ne.jp/2007-11-21
 都響を聴くのは久しぶりで、凄く上手だと驚いた。昨年Cb池松さんのレッスンを聞き、都響でも徐々にやっているという、弓の弦へのソフトランディングは、確かに音に雑音がなく、明るい透明な音になるように感じられた。時に、音が発音後に膨らむ場合があるのは、まだオケは修行中ということか。ピッツカートも空気を感じて合わせると、音が弾む。ブラームス4番は、オケに自由に任せているのか、とてもよく流れていて、満足した。
 ワーグナーは、タンホイザー序曲のように躍動感のある曲は良いが、緩やかなテンポのトリスタンは、やはり難しいのだなあと、つくづく思う。音の揺らぎや高揚感を伝えるの秘法は、テンポ感を惑わす、微妙な音の動きにあるのかもしれない。
指揮: 飯守泰次郎
ワーグナー:歌劇『タンホイザー』序曲
ワーグナー:楽劇『トリスタンとイゾルデ』より「前奏曲と愛の死」
ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 op.98
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