SSブログ

Patric Seibert 氏カストルフ演出についてのインタビュー(ワニの話) [その他]

 カストルフのリングに、あちこち登場する、演出助手の、Seibert氏は、とてもオープンなお人柄のようで、初め参加者が日本人とドイツ人が4人ずつだったので、英語で話を進めてくれた。
 カストルフは、話の本筋に、色々面白い話題ををモザイクのようにはめこみ、横道にそれながら、舞台を進行させる。そういう面白そうな話題をSeibert氏がリストアップし、Castrof が採用する内容を決めるそうだ。
 リングは石油をテーマにしており、今日人類に必要不可欠な石油の歴史をだどると、各時代の役割が明らかになる。ラインゴルトのガソリンスタンドは、当時の軽薄無知な自由を謳歌する象徴だと。ヴァルキューレでは、石油は天然の生産物(資源)であり、バクー油田は、労働者の歴史を物語る。スターリンが若い労働者を雇い、ダイナマイトの大爆発事故があったり、大きなストライキも起きた。ヒットラーもバクーが欲しかったそうだ。
 カラシニコフについては、20世紀最高の武器で、水に浸しても壊れない、完璧な武器であり、ノートゥングに匹敵するということだ。
 ジークフリートでは、色々な階層の人間が登場する。作品にはないが、Siebert は虐げられた人の役、ミーメは、読書したり、ネットで調べたり、情報収集に励むが、結局ノートゥングを鍛える術が見つからない。ラシュモア山には、政治を武器として歴史を変えていく指導者たちの顔が並んだ。18世紀にオイル相場も関係し、ドルが下がった時代背景がある。
 一つ、まさかのワニの話題が出た。幕切れを飾るワニの一家、一幕のアレキサンダープラッツにも、ちらっと姿をあらわす。何故ワニなのかという理由、一つはドストエフスキーにワニという題名の小説、人がワニに飲み込まれる話がある。もう一つは、第二次大戦の爆撃で破壊されたベルリン、街や地下壕の実話。動物園から逃げ出したワニが、地下で生きのび、本当にアレキサンダーブラッツに現れ、とても危険だったとのこと。カストルフは、ベルリンで他でも演出にワニを用いているそうだ。
 個人的には、ベルリンの地下ツアーに参加したことがあるが、あの広い空間で、水道管が爆発したりすれば、水も十分あり、動物が生き延びることもあるのかなあと、とても驚いた。
 黄昏では、汚れた世界に焦点が当たる。東ベルリンの安いプラスチック製品の銘柄は、ドイツ人なら皆知っているそうだ。また、ハーゲン役が韓国人だったのが、特別な魅力があってよかったと。シェークスピアにもあるような、権力があっても王になれないアジアの王様みたいなキャラクターを想定した演出効果があったようだ。 フォスターは今年三年目で、とっても自由にブリュンヒルデを演じていると、やはり言っていた。
 来年は、今のところ28人位の歌手が交代する予定で、また人間関係づくりを一から始めることになると。
DSC00163.JPG
 DSC00162.JPG
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

2015バイロイト音楽祭-ヴァルキューレⅠ [オペラ(海外)]

 たまたま他の用件で友の会事務局に寄った際、余った券があると言われ、誘惑に負けて購入した。パルケットの一番後ろの列だった。
 ジークムント役ボータと、ジークリンデ役カンペが、やはり美しく、大きな拍手を受けていたが、最後控えめにペトレンコがそっと幕の陰から現れると、会場は割れんばかりの拍手と大歓声が起きた。二度姿を見せたが、とにかく拍手喝采、ベルリンフィル効果も、その他諸問題に対する慰労の気持ちも入っていたと思う。暖かい拍手だった。
 ブリュンヒルデになりきっているフォスターは、ブリュンヒルデの内面まで、3夜通して細かく演じ分けていて、3年間の成長ぶりが素晴らしいと思う。フォスターは、来年も残る予定だ。
 マエストロへの拍手が一番大きかったのは、音楽(オーケストラ)に対する拍手の意味もあり、何か嬉しい。トリスタンが、他の作品とあまりにかけ離れているので、聴く側が混乱してしまい、あの衝撃が、リングでさえも小さな世界に感じさせてしまう、トリスタンの魔力は、恐ろしい。
DSC00161.JPGDSC00160.JPG
DSC00158.JPGDSC00159.JPG
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

友の会総会とトリスタン(プレミエ)の記事 [その他]

 友の会総会に、ティーレマンとカテリーナは意気揚々と登場して、トリスタンについて話した。
 プレミエのカーテンコールで、カテリーナは受け入れられ、一方ティーレマンは初めてブーイングを受けたようだが、これは、エヴァに対する、"Huegel-verbot"(祝祭劇場に立ち入り禁止)の噂の責任を課せられたということらしい。開幕前のティーレマンのインタヴュー記事でも読んだが、とにかく音楽を邪魔せず、最高の効果を得るため、舞台上で、いつ誰がどこで歌うか、カテリーナと舞台芸術家(Handwerker)と一年以上綿密に打ち合わせしたことを、強調していた。三幕で、メロートとクルヴェナルが舞台左端に引っ込み聞こえず、見えないという苦情に対しては、舞台技術の都合だと答えていた。
 エヴァの"Huegel-verbot"について、友の会幹部の発言が関わっているという記事が新聞に載ったとのことで、かなり追及を受けていた。エヴァは、Berater(相談役)になり、ポジションとしては、ティーレマンと交代したことになる。
 一方プレミエに関する記事は、27日(月)に新聞に載った。私はまだ、舞台を見ていないが、公演自体はネットラジオで聞いていた。ティーレマンの音楽は、完璧への挑戦、過去から未来全てのトリスタン演奏全てに対する挑戦状のような、卓越した自己表現だった気がする。2003年ウィーン以降ティーレマンはトリスタンを指揮していない。バイロイトのオケはマエストロの音楽に傾倒しているだろうし、ここで最高の演奏をしたかったのだろうと、勝手に想像しながら、単にiPhonできいただけなのに、これは凄いと感じた。
 新聞によると、カーテンコールで、カテリーナは単独では出て来ず、他の舞台技術スタッフと一緒に現れた。マイスタージンガーの奇抜な演出が記憶に新しいので、聴衆からは何を言われれても、覚悟の上のプレミエだったが、誰もが意外に感じたようだ。
 一つ特徴的なのは、マルケ王がいい人ではなく、かなり強い性格として登場し、トリスタンを責めたり、最後トリスタンを残してイゾルデを連れて行ってしまうらしく、冷たい人間関係になっているようだ。個人的には、先月のベルリンシュターツオパーのアリアドネを思い出した。ちょっと安易に思えるオリジナルの人物像を、そんなのあり得ないでしょと、現代の普通の感覚に置き換えてしまう。マルケ王のような、そんないい人、今時なかなか居ないだろうというところを、えぐり出してしまった感じがした。
 アメリカ人シュテファン・グールドは、かなり頑張ったようだ。3幕途中で、生き返ったという記述もあった。ヘルリツィウスは、会場では相当な金切り声だったようだ。放送ではちょうど良くミックスされているので分からなかったが、やはり、ラジオはラジオということだ。
DSC00146.JPG
DSC00145.JPGDSC00153.JPGDSC00152.JPGDSC00149.JPGDSC00151.JPG
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

Alan Roudier 古いピアノの音色体験 [コンサート]

 前後するが、音楽祭開幕の前夜、シュタイングレーバーのロココザールで、古いピアノの演奏を聞いた。
 最初はクラヴィコード。見たことはあるが、演奏を聞いたことは、多分ないと思う。実際18 世紀の楽器で、今回ハイドンが演奏され、とても静かで小さい音に驚いた。演奏者は古い楽器を比較演奏する専門家。
 音の小さいコンパクトな クラヴィコードが練習用に長く使われたというのも納得がいく。耳をそばだてて聞く内緒話のような音楽が昔は普通だったのか。次は1852年製シュタイングレーバ第1号の小さなピアノで、シューベルトを聞いた。このピアノは、ウィーン式と英国式の構造を融合させた、当時革命的なピアノだったとのこと。低音の音量は少し出てきたが、ペダルがまだ簡素だ。古いピアノを、実際演奏できる状態に保つにはどんな手入れをしているのだろう。
 コンサート後半は、カンマームジークザールに移りE272コンサート用グランドピアノで、ヤナーチェックが演奏された。このピアノは、弱く弾いても音が残り余韻が響き続ける構造で、バッハ~ベートーヴェンの時代の作品演奏に、高い評価を受けているとのこと。確かにずっとソルディノを使っているのに、小さい音がとても良く響き音色が豊かに感じた。
 今まで、ピアノの音は、響き、音色で表現すると思っていたが、今日聞いたすべてのピアノは、"声"を 持っていた。人の声のように無限に変化する音、ピアノはこんなに繊細な楽器だったのか。多分演奏者が、楽器の特徴を見抜くスペシャリストなのだろう。弦楽器でも、良い楽器は楽器が奏者を導き音楽の向かうべき方向を教えてくれるのとどこか似ている。E272はベルリンのフィルハーモニーにもある。どこかでこのピアノの声にまた、出合えたらいいと思う。
Datum:24.07.2015 - 19:30 Uhr
Alain Roudier Konzert

Am Steingraeber op 1:
J. Haydn: Andante con variazioni Hob. XVII/6. 1793. Andante.
F. Schubert: Impromptu n° 1 op. 90.
Valses nobles op. 77

Am modernen Steingraeber-Flügel mit Sordino:
Leso Janacek: Auszüge aus "Auf Verwachsenem Pfade"
1 Unsere Abende
2 Ein Verwehtes Blatt
3 kommt Mit
4 Die Friedeker Mutter Gottes
6 Es Stockt Das Wort
7 Gute Nacht
9 In Tränen

Im Nebel
1 Andante
2 Molto adagio
3 Andantino
4 Presto
DSC00003.JPG
DSC00005.JPG
DSC00007.JPG
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

2015バイロイト音楽祭開幕の日 [オペラ(海外)]

 いよいよ開幕の朝、ヴァンフリートのワーグナーとコジマのお墓の周りで、合唱する儀式Grabsingenに行ったところ、前日までの工事柵が取り払われ、自由に庭を歩けるようになっており、噴水まで上がっていて、皆さん嬉しそうに散歩していた。
DSC00012.JPGDSC00031.JPGDSC00018.JPGDSC00027.JPG
 祝祭劇場の赤じゅうたんに到着された、メルケルご夫妻と、有名な聖職者。
DSC00132.JPGDSC00133.JPGDSC00107.JPG
DSC00106.JPG
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

2015バイロイト音楽祭-神々の黄昏(ゲネプロ) [オペラ(海外)]

 黄昏のゲネプロを見ることができた。
 印象としてはドレスリハーサルの時とあまり変わらないが、1幕でジークフリートがグンターに変装する場面、普通の公演では席が遠いと良く見えず、これまでどうなっているのか良く理解できなかったが、今回席がかなり前の方だったので、ヴィンケがカツラを脱いで出て来るのがはっきり確認できて、ジークフリートとグンターの役回りが良く理解できた。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

2015バイロイト音楽祭-ジークフリート(ゲネプロ) [オペラ(海外)]

 ジークフリートのゲネプロを見た。来年から指揮を引き継ぐヤノフスキが、モニター席近くに見えた。日本で見る映像や写真より、朗らかな表情だった。
 カストルフの舞台セットは大きいので、歌う位置の高低差に慣れるのは、大変だと思う。一年目の時のブリュンヒルデ役フォスターが、高い所で歌いにくそうだったのも、今は昔、今年の彼女の声は、絶好調だと思う。今年からジークフリート役ヴィンケも、一幕では、上へ上った時の歌うタイミングが、やりにくそうだった。一幕の終わり、鉄を打つハンマーが小さくなってから、マエストロがテンポを上げすぎ、音が合わなくなってしまった。舞台ネタに関わることは伏せるとして、森の小鳥役Mirella Hagen の声が、2幕では、ちょっとつぶれて聞こえた。この演出の森の小鳥は、清らかなイメージではないので、調子悪い、あねごの声という演出かと思った位だ。でも3幕では、綺麗な声を聞かせてくれた。
 3幕が始まると、モニターに映るマエストロのエネルギー溢れる姿が見え、音楽は頂点まで駆け上っていった。目覚め以降は、舞台が暗くなり、うっかりすると二人を見失うこともあるが、高い位置で歌うことが多いので、とても聞きやすい。一度声が消えたかと思ったら、舞台上でジークフリートが歌っていた。
 音の時間差を克服し、演出家の要求に応え、一つのプロダクションを成功させるために結集するエネルギーは凄いものだと、舞台が進化し、無抵抗な聴衆へ浸透していく様を、不思議に思う。
 最後、ワニの登場については愚問愚答のようだが、ネズミ同様、動物は見慣れてくると、かわいく見えるもので、ワニの家族が愛嬌を振りまいていた。
DSC09972.JPGDSC09974.JPGDSC09978.JPGDSC09976.JPG
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

Regensburger Domspatzen [コンサート]

 バイロイトに、レーゲンスブルクのドームシュパッツェンが来た。この聖歌隊は、1000年の歴史があり、私の実家にも大昔レコードがあった。聖歌隊には小学校とギムナジウムの学校があり、ウィーン少年合唱団みたいなシステムなのだろうか。これまでレーゲンスブルクのミサの時、度々聞いており、特にクリスマスの"清しこの夜"は、歌詞どおり正に神聖だ。なので、コンサートとして聞くのは、初めてだった。
 伴奏はVn2、Vc1、バロックフルート、立って弾く簡単なオルガン(Truhenorgel)、当然いつもの聖歌隊の衣装で歌うと思ったら、スーツにネクタイ、かわいいボーイソプラノは、白シャツだった。
 プログラムは、全く分からなかったが、モンティヴェルディは、群を抜いて美しかった。音の跳躍や、効果的な声の使い方に、さすが、オペラの元祖、声で感情を表現することに開眼した人だと思った。他にはHeinrich Schuetz の作品が、チェロが華やかでいいなと思い、どんな人か後で調べたら、なるほど、イタリアのバロックと通奏低音をドイツに持ち込んだ重要人物だった。
 コーラスは、最初のテレマンでは、ハモらなくて、どうしようかと思ったが、慣れてくると、どんどん調子を上げ、各曲で何人かソリで歌う生の声が、とても清らかで、綺麗だった。
DSC09952.JPGDSC09970.JPGDSC09971.JPG
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

TRISTAN ODER ISOLDE ? Uwe Hoppe(プレミエ)の印象 [演劇]

 Uwe Hoppe / Studiobuehne の "TRISTAN ODER ISOLDE? Wagner untold " のプレミエを見た。シュタイングレーバーパレスの中庭に、特設テント小屋が建てられる。今年はR.Wagner、13世紀の詩人Gottfried von Strassburg 他の原作を自由に取り入れて作られた作品 。題名だけではどんなパロディーなのか、想像できなかったが、全体を見終わって、"oder"に意味があるというより、"und"の意味を考えてみようということではないかと思った。後で見るとプログラムにもヒントがあった。
 トリスタンとイゾルデは、媚薬により、トリスタンがイゾルデに対して抱くべきミンネから外れ、モラルを欠いた、しきたりからはみだした愛を体現してしまう。でも、愛は永遠ではないという大前提で、共に在る"und"の瞬間にどんな意味があるのだろう。愛とはどんなものか…「愛の死」に向かうまでを、人と人との結び付き"und"から、考察してみようといったところではないかと思う。何日か後には新聞評が出るので、全然的外れかもしれないが…
 ワーグナーのトリスタンとイゾルデと大筋は同じ。およそ、最後はトリスタンに折り重なってイゾルデも死ぬが、途中笑ってしまうことが随所で起こる。媚薬も飲むが、それで一体何が解決するのだとうという暗示もありそうだ。例えば、夜だけ会い続け、二人が共白髪になったとして、老夫婦のずれた会話があったり、世代の違う二組の男女の日常会話を見せたりする。トリスタンと周りの人たちとの人間関係も考察の対象だ。本質的には、ワーグナーの作品解釈の延長なのかもしれない。
 マルケ、クルベナール、メロート、ブランゲーネの役所は違和感ないが、メロートが常にマルケにご注進で、キャラクターが強調されている。原作の台詞と、おちゃらけた編曲の音楽が流れると、本物が見たいと、どうしても、そちらに意識が行ってしまう。上演時間2時間20分、途中休憩あり。
http://www.studiobuehne-bayreuth.de/tristan.html

DSC09945.JPGDSC09941.JPG
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

2015バイロイト音楽祭-ラインの黄金(ゲネプロ) [オペラ(海外)]

 週末になり、いよいよゲネプロが始まった。町なかでは、恒例のアフリカーカリブのお祭りで、観光客も増え、観光都市らしく盛り上がってきた。
 ゲネプロ初日は、ラインゴルト。普段着の人も、着飾った人もいて、カフェテリアもオープンし、やはり、ゲネプロが、最初の祝祭の開幕なのだ。プログラムはまだ売ってないが、音楽祭のマガジン系は、出揃った。
 GPの席は24列右端。弦楽器特に低音が横壁を伝ってすごく良く聞こえた。自分の好きな音だった。オケが一段と上手くなっていて、ラインの流れも、ニーベルハイムへ行き来する場面転換の音楽も、一糸乱れず、オケはいよいよ神業の領域に入ってきた。この前まで、人間が演奏している実感があったが、今日はペトレンコの音になっていた。ラインゴルトの歌手陣は、それぞれ良く演じていると思う。始まりの部分、ラインの乙女がピーナッツ(のような感じのもの)を投げ合う騒音は無くなったみたいだった。登場人物が多い分、音楽にも変化があって、しかもペトレンコは細部まで音がクリアなので、聴いていてとても面白い。
DSC09922.JPGDSC09923.JPGDSC09940.JPGDSC09939.JPGDSC09919.JPGDSC09918.JPG
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

Wahnfried (17.07.2015) [ドイツ]

 7/26に再開するというヴァンフリートを、半信半疑でそっと庭側から覗いてみたら、本当に出来ていた。3年振りに表と裏から写真を撮った。
DSC09882.JPGDSC09883.JPGDSC09881.JPGDSC09890.JPGDSC09905.JPGDSC09906.JPGDSC09912.JPGDSC09910.JPGDSC09907.JPGDSC09914.JPG
DSC09916.JPG

nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

バイロイト大学インターナショナルクラブ [ドイツ]

 正式名称は良くわからないが、海外からバイロイト大学に仕事で来ている先生方などの家族同士の交流とサポートのため、大学関係者や引退した先生方などで、ほとんどが女性の朝のお茶会が毎月一回開催されているとのこと。場所は、大学のガストハウス。急にお誘いを受けて身一つで、参加させてもらった。本来は、持ちよりのお茶会で、インド人、韓国人、日本人、ドイツ人合計20人位参加者がいた。来たばかりで、ドイツ語や英語がやや覚束ない方もいた。
 参加の資格に厳密な決まりはないようで、知り合いもいたので、誘ってくれた、私とほぼ同世代の日本人女性のバイタリティーには、いつも圧倒される。現地ワグネリアンのドクターや、ドイツ人と結婚して韓国語を教えている韓国人など、魅力的な女性の方々とお近づきになれ、思いがけない楽しい時間だった。
DSC09859.JPG
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

ラフマニノフ シンフォニックダンス(2台のピアノのための) [コンサート]

 シュタイングレーバーハウスでは、たくさんピアノのコンサートが開催され、特に2台のピアノの共演はピアノハウスならでは催しだ。お手軽なのは有難いが、個人的には、いつも満足できるというわけではなく、例えば、リストが編曲したワーグナー作品、ベートヴェンの第9シンフォニーなどクラシックな編曲ものは、どんなに美しく、演奏が上手でも、オリジナルが体に染み込んでいるため、がオリジナルを越える感動はないことを学んだ。
 この日プログラムは、モーツァルトとラフマニノフが、2台のピアノのためのオリジナル曲だった。モーツァルトは、良く聞く曲だったが、楽譜通りなのか、不思議な不協和音があり、何だかしっくり来なかった。
 シンフォニックダンスはラフマニノフが最後に作曲した作品で、すぐオーケストラ版になっている。多分ピアノで初めて聞いた。全体的に、激しく暗めで、ロシアっぽい感じとアメリカっぽい2つの激しさが、混ざっている印象だった。演奏するにはリズムも難しく、打楽器的な縦方向の強さがあり、つかみどころがない感じのところは、パガニーニーの主題による狂詩曲を思い出した。気合いが入った演奏で、二人の呼吸が合い、よく準備されているのがわかった。でも、二楽章が自分の中のラフマニノフのイメージと少し違うなという感じが残った。
 宿にかえって、何だかしっくり来ず、YouTubeをさがすと、かなり古いがアルゲリッチとフレイエの東京での録音があった。始まってすぐ、方向性の違いは歴然だった。やはりアルゲリッチはいいな。二楽章は緩徐楽章のような演奏で、ワルツのテンポかどうかは微妙。激しさも一本調子でなく、起伏があってほっとした。もっとも、ラフマニノフがどのように演奏したのか、ロマンチックな部分を、完全に断ち切った音楽が本当なのか、実は知らない。直感的には、アルゲリッチに傾いてしまう。
 もし踊るなら、この日の演奏の方が踊りやすいだろう。また、改めて聴いてみたい。
演奏:Pia und Detlef Kaiser
DSC09875.JPG
DSC09858.JPG
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

St.Georgen Swingt 2015 [ドイツ]

 St.Georgenは、バイロイト駅裏から、坂を上がったところにある、中世のような空間(田舎)。2011年から7月に町のジャズフェスティバルを開いている。今年で5年目ということで、2年前に来た時に比べ、運営にも慣れて、参加バンドも洗練された印象だった。住人や、企業の中庭にテントを張り、椅子を並べ、PAをセットした小さな空間が5箇所、通行止めにした通りの両端には、大きな舞台がある。
http://gruen.blog.so-net.ne.jp/2013-07-13-3
http://gruen.blog.so-net.ne.jp/2012-07-14-1
 今年気づいたのだが、各テントにあるピアノが、Niedermeyerという、この通りにあるピアノ工房のものだった。だからここでジャズフェスティバルが開かれるのかと、腑に落ちた。
 今年一番感動した演奏は、KEYS'N' DRUMSというピアノとドラムのセッションだった。でも、ドラマーは写真の若者でなく、何故かベテランのお爺さん。語るようなピアノの音に、静かなドラムの囁きを乗せていく。シンバルを撫でる音が、あんなに綺麗とは知らなかった。ぶっつけでお互いを予想する絶妙な呼吸、同じ瞬間に二人の音が合うことが不思議なほど、外界とかけ離れた異質な世界だった。ピアノも凄く上手い。ドラムは力強い興奮の象徴のように思っていたが、禅の境地のような落ち着いたドラムを初体験できた。最後の10分しか聞けなかったのが残念だ。
 他には、HILDEGARDPOHL TRIOという女性ピアニストと、自己陶酔系ドラム、弓も使えるベースのバンドに親しみを感じた。ベースはピッチカートだけでなく、コルレーニョも上手で、ピアニストが、ベートーベン、チャイコフスキー、バッハなどクラシックの曲を編曲しているのが面白く、ドラムが鳴り物を吹いたり叩いたり、色々な音がして、全体がクラシック出身者の安心感があった。
 日曜朝Ordenkirche のゴスペル礼拝も、二年前より穏やかなグループだった。ショッキングピンクの髪をした女の子が教会に入ってきたので、ゴスペル好きなのかなと思ったら、教会の聖歌隊の上着を着て歌う側だった。最後は決まって 参加者全員でWe shall oberconeを5番まで歌う。これもなかなか気持ちよい。
 各バンドにはレパートリーがあり、古めの音楽には年配のお客さんが集まっている。一番上手だったVnは、大きな舞台で演奏したGRNDESSAという5人のバンドの若者で、ジプシー音楽、シャンソンなど、ハートがあるVnだった。他のメンバーは、年配でアコーディオンからアフリカの楽器まで、なかなか聞かせるレパートリーだったが演奏は単調だった。以前はロックっぽいジャズ?グループが多かった気がするが、個人的には、今年の雰囲気が好きだ。エキストラなのか、ジャズには不可欠な、ベーシストは掛け持ちしている人もいた。
 出店している店の全メニューが載っているメニュー表が置いてあり、飲み物の料金も統一されている。町のイヴェントとして、定着した安心感が良い。
 夜は、酔っぱらいが騒ぐこともなく、整然と後片付けされ、月曜日には静かな朝を迎えた。http://www.stgeorgen-swingt.de/das-event/die-idee/
DSC09798.JPG
DSC09837.JPGDSC09835.JPGDSC09842.JPGDSC09840.JPGDSC09814.JPGDSC09819.JPGDSC09827.JPGDSC09829.JPG DSC09801.JPG DSC09802.JPGDSC09797.JPG
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

神々の黄昏、ラインの黄金ードレスリハーサル [オペラ(海外)]

 TAFF会員の催しで、黄昏の2、3幕、ラインの黄金の衣装つき舞台リハーサルを見学した。カストルフのリングが始まって、一番舞台に近い列(18~19列)で見たので、舞台の様子がよく見えた。毎度のことだが、あちこちで音楽を邪魔する騒音が嫌だ。
 最近ティーレマンとの確執が話題のEva Wagner-Pasquier だが、黄昏2幕開始前に、手を振りながら明るく普通に客席に入ってきたと思ったら、中央のモニター席前で、突然大きな音とともに姿を消した。どうやら転倒したらしく、私の近くに座っていた男性、エヴァ反対派なのか、"この女、全く…"みたいな独り言が聞こえた。
 黄昏2幕は、午後1時音出し。始まっても、あれっと思うほど不慣れな感じだった。まず、ハーゲン役のStephen Milling が、ほとんど歌わない。不調なのか、セーヴしているのか、そのことだけで、舞台が沈んでくる。男声合唱は、まあ普通に聞こえ、この部分の大音量のオケも、オケピットの屋根のせいか、程よい音量になっていた。一番熱気を帯びていたのが、ブリュンヒルデ役の Catherine Foster 。体型も声も迫力を増したようで、2幕の登場以降、怒りに震える金色のドレスまで、凄く効果を出していた。
 3幕のリハーサルは夜7時。これは良かった。1時間半見ているだけで、体力を使い果たした感があったが、帰り道、夕日が背中から照り、体をあたためてくれて気持ちが良かった。Stephen Millingはまだこのプロダクションに慣れていないのか、舞台に出遅れたり、最後、ブリュンヒルデに促され、やっと "Zurueck vom Ring"と言ったどうか、定かではない。ジークフリートの死以降、Catherine Fosterのはきっちり演じ分け、威厳を持った 演技に、役を物にしたという自信が溢れていた。
 翌日は午後1時から、ラインゴルト。始まってすぐ、まだラインの流れが静かなうちに、無駄な騒音を出さないでほしいものだ…。一人心配な歌手が、ファーフナー役のAndreas Hörl。この人もキャリアがある人のようだが、失礼ながら、どうした訳か調子っぱずれ。本番までには、上手くまとめて欲しい。着々と開幕に向け準備が進んでいるのだろう。
DSC09715.JPG
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

ドイツで初めて乗った長距離バス [ドイツ]

 朝ヴィースバーデンを出て、マンハイムの友人宅に寄った。高速バスだとマンハイムからニュルンベルグまで乗り換えなしなので、所要時間が、鉄道より1時間短縮できる。なので、同じDeutsche Bahn のHPに出てくる、IC Bus (Intercity Bus)を初めて利用することにした。しかも安い、9ユーロ。出発地はフランスのストラスブールで、マンハイムまでやはり9ユーロ。ニュルンベルグからプラハまで19ユーロというのが、売りだ。
 4時間が3時間になるのは、かなり嬉しい。しかも2階建てバス。乗ってみて知ったのだが、wi-fi が無料、お客さんも少なく、電話している人の声もあまり気にならず、ほとんど真夜中の静けさだった。アウトバーンが渋滞し、下りてからの道が通行止めで、30分遅れたため、その後の電車の接続が一時間遅れた。まあでも想定内、鉄道だっていつも遅れるのだから。
 バスには、トイレと飲み物の販売機が付いて、座席は4列。こんなに空いているということは、もっと安いバスがあるのかもしれない。
DSC09791.JPG
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

Wiesbadenで「ベルリンフィル12人のチェロ奏者」 [コンサート]

 バイロイトを朝発ち、4時間以上かけて、ヴィースバーデンまで来た。一昨年のグリゴリー・ソコロフ以来だ。http://gruen.blog.so-net.ne.jp/2013-08-19
 今回は、何故かここでベルリンフィル12人のチェロ、前回ソコロフ同様ラインガウ音楽祭の演目、場所も同じクアハウス。
 プログラムは、フランス風に始まったが、ヴィラロボスあり、後半はタンゴ、ピアソラ、後半の方が聴衆にうけていた。
 今日初めて見る、チェリストがいた。クヴァンツと交代でトップを弾いていた。これまで皆カチッとした、しっかりした名手揃いだったが、彼は違う。今時の優男で、さらさらとロマンチックなチェロを奏でる。今まで、ベルリンフィルには居ないタイプではないだろうか。ヴィラロボスは、彼に1番を弾かせたという感じ。でも要所要所で、クヴァンツの技術が光る。クヴァンツもいつの間にか、髪も白くなった。
 終演後、サイン会の時、若者にロマンチックなチェロですねと、つい言ってしまった。他の人が尋ねていたが、フランス人だった。幼稚なサインに見えるが、クヴァンツにも、隣で弾いていた、若いロマンチックなチェリストは誰かと、サインを指しながら聞いてみたら、Bruno Delepelaire 彼もソロチェリストだと教えてくれた。こちらの聴衆は、知ったかぶりせず、普通に何でも尋ねるので、調べれば直ぐわかることも、聞いてみた。
 開演前、CD販売の女性に、買わないとサインはして貰えないのか、聞いてみたら、そんなことはないと言われた。日本ではCD買った人のみだと言うとも皆さん、チケットを買って下さってますからという、なかなかよい対応だった。実際、全員がサイン会に顔を揃えた訳でなく、三々五々着替えて出てきて、立ち話しながらのサイン会だった。
 10月に来日する、Stephan Konczというウィーンフィルから移ってきた人は、出ていなかった。
 演奏会が始まるまで、町をぶらつき、Kaiser-Friedrich- Thermeの前まで行ったが、敷居が高くて、何となく入れなかったが、若い男性が、結構出てきた。スポーツ選手だろうか。温泉の隣にローマ時間の遺跡もある。クアハウスにはカジノがあり、旧市街も程よく整い、常にお客さんがいる町だ。

Bruno Delepelaire (ベルリンフィルWebpage)パリ生まれパリ音楽院卒、その後ベルリンアカデミー
http://www.berliner-philharmoniker.de/en/orchestra/musician/bruno-delepelaire/
DSC09787.JPGDSC09786.JPGDSC09782.JPGDSC09780.JPGDSC09760.JPGDSC09772.JPGDSC09770.JPGDSC09768.JPGKaiser-Friedrich-Therme
DSC09759.JPGDSC09755.JPGDSC09745.JPG
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

Musik Schule音楽会 [コンサート]

 バイロイト市立のMusikschule(音楽学校)があり、創設以来35年、生徒たちを育ててきた、校長Nicolaus Richter 先生の定年お別れコンサートがあった。氏は、世界ワーグナー協会の初代副会長も務め、この日私でも知っているワーグナー関係者が3人いた。ほとんどの席が招待者の席で、紙に名前が書いてあり、お年寄りたちが、次々案内されてきた。私はアポなし自由席だが、200人位の席が、整然と埋まっていった。
 若い頃から、相当愉快な先生だったようで、スライドで楽しい指揮者姿が紹介された。アクセル・コーバーもここ出身らしく、祝電も届いており、若き日の姿も、チラッと紹介された。
 さて、演奏の方だが、なんちゃってムジークシューレという感じで、笑っちゃうほど、アマチュアなのだ。長年氏と共に演奏してきたコレギウムはまあ、同僚ということかと思い、音楽の先生たちなのかと思っていたら、最初の、ヘンデル水上の音楽のトランペットが、ずーと違う音を吹いているので、びっくりした。
 マイスタージンガー前奏曲の金管アンサンブルで、今度は、トロンボーンが…。出演者は弦管込みで、10人ちょっと。演奏者が交代で、思い出話をしながら、なごやかな会だった。後日来場者に、聞いて見ようと思うが、彼らは、ひょっとしたら、どんな楽器でも音が出せるのではないだろうかと思った。
 アンコールは、皆さん、工事ヘルメットをかぶり、トンカチノコギリ、箒、チェーンソーも出て、リズムゲームのようだった。
 7/11には、沢山の卒業生と、アクセル・コーバーも来て大々的なコンサートがある。
http://issuu.com/btsonntagszeitung/docs/bayreuther_sonntagszeitung_vom_05.0?e=7601976%2F13961452
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

一夜のリング Der Ring an einem Abend [オペラ(海外)]

 2日連続のHof Theater の引越公演。安い当日券を買ったのだが、お客さんの入りが少なく、開演直前、二階席に移動して良いと、劇場の係の男性が呼びにきた。Stadthalle Bayreuthは、2年間の改修期間に入るとのことだが、どうせ4〜5年は掛かりそうで、今回良い機会だ。
 舞台上にオーケストラ、その前に歌手が立ち、舞台上右側に解説者用のアンティークソファーがある。そこにLoriot 役のHof 劇場の俳優が座って、少しずつLoriotの書いたリングの解説を朗読しながら、音楽を進めていく。
 Loriotの本名は Vicco von Bülow、ハンスフォンビューローの血筋で、才能豊かな芸術家として、いろいろな分野で知られている。一晩でリングを上演するために、ユーモアのある、分かりやすい解説も書いた。一晩でリングを理解できるというコンセプトを初めて実現した人で、カラヤンもベルリンフィルで録音している。
 演奏が始まると、初めは、ぶつぎれになることに違和感があったが、特定の場面を聴くという心構えができると、楽しくなった。個人的には、バイロイト音楽祭が始まるまで待てないという、抑えがたい気持ちを満たしてくれて、何も聴けないよりましという嬉しさだ。Hof のオケも歌手陣もとても慣れていて、上手だ。歌手はひとり2役3役の人もいるが、勿論皆さん長大な作品全体を身体に取り込んだ上で、その場面を演奏し、歌っていることが、伝わってくる。だから余力があり、その先のストーリーへ向かう余韻を残してくれる。さすが、ドイツの劇場だ。抜粋の音楽であっても、幕切れの時は、自然と拍手が起こる。これはLoriotの解説でも想定内だろう。解説の途中で笑いも起こり、各自で全体を好きに補いながら聴く一晩のリング、日本でも上演して貰いたい。
Der Ring an einem Abend
Musik von Richart Wagner in der Bearbeitung von Gotthold ephraim Lessing
Texte von Loriot

Musikalische Leitung:Arn Goerke
Koordination Bühne und Kostüme:Annette Mahlendorf
Koordination Szene und Dramaturgie:Thomas Schindler
Inspizienz:Jerzy Barankiewicz // Reinhard Steinert

Sprecher:Ralf Hocke
Woglinde:Inga Lisa Lehr
Wellgunde:Juliane Schenk
Flosshilde:Stefanie Rhaue
Alberich / Gunther:Wieland Satter
Fricka / Waltraute:Stefanie Rhaue
Wotan / Wanderer:Sangmin Lee
Loge / Froh / Mime:Mathias Frey
Siegmund / Siegfried:Scott MacAllister
Sieglinde / Gutrune:Angelina Ruzzafante
Brünnhilde:Sabine Paßow
Hagen:Jens Waldig

Hofer Symphoniker

バイロイト/シュタットハレ(stadthalle)
http://www.stadthalle-bayreuth.de/
DSC09742.JPG
DSC09743.JPGDSC09735.JPG
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

Bayreuther Volksfest [ドイツ]

 ベルリンに着いた当初は肌寒く、日中15度、朝晩は12度くらいしか無くて、ヒートテックが役立っていたが、7月になってバイロイトに移った頃には連日34~36度。暑い。ドイツ中同じ状態のようだ。バイロイトに着いて最初に乗ったバスは、何と前後の扉が開けっ放し、驚いた。
 毎年やっているVolksfestに取りあえず行ってみた。出店もあり、なかなか賑やかだ。日本人の在住者や、大学の交換留学生も何人か来ていた。
http://www.bayreuth.de/veranstaltungen/volksfest_2477.html
 
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

ベルリン アルテ・ナショナルギャラリー -フランス印象派とドイツ表現主義 [美術・博物館]

 ベルリンに着いた日から、ずっと寒かったが、ようやく夏らしい青空となり、時差にも慣れて、活動開始のサインが出た。ポツダマープラッツのアルカーデンには、壁崩壊25周年を記念して、結構詳細な展示がある。街中に残る壁自体は、取り壊し、過去の歴史として、博物館的に保存、展示しようとしているのかと感じる。
 午前中ポツダマープラッツの絵画館で、ボッティチェリを堪能し、いつものフェルメール、レンブラント、ヴェネチアの風景画を見て、良い気分になって、Stadtmitteへ向かった。ベルギーチョコレートの店レオニダスがあったので、覗いてみた。プレゼントに丁度良いので、適当に撰んで8ユーロ、2個も試食させてくれて、ビックリ、久しぶりでおいしかった。
 ウンターデンリンデンからバスでアレキサンダープラッツに向かっているバスの中で友達から電話があり、うっかり乗り越してしまい、幾つか先の停留所で降りた。何年か前までは、アレキサンダープラッツより東はもう何もないような気分だったが、今はむしろ綺麗になって、落ち着いてきた。駅近くに、ホフブロイハウスがあり、真夏のビアガルテンで、皆さん気持ち良さそうにヴァイスビアを飲んでいた。
 夕方から、アルテナショナルギャラリーへ行き、Impressionismusu x Expressionisumusの絵画を見た。20世紀初めのドイツ表現主義は、主観的に誇張されているが、現代から見れば、程よい誇張のように思える。嫌みがなく、正直でストレートだと思う。Marc、Kirchner、Ury、Noldeは結構見る機会がある。
http://cms.visitberlin.de/de/event/20-09-2015/im-ex-impressionismus-x-expressionismus-kunstwende
DSC09688.JPG
DSC09693.JPGDSC09695.JPGDSC09698.JPGDSC09704.JPG
DSC09673.JPGDSC09665.JPGDSC09675.JPGDSC09666.JPGDSC09674.JPG
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

シュターツカペレ・ベルリン-メータ・マーラー3番 [コンサート]

 ベルリン最後の晩は、コンツェルトハウスでメータ指揮、ベルリンシュターツカペレのマーラーの3番を聴いた。前の晩はフィルハーモニーでの演奏だったが、コンツェルトハウスの方を選んだ。席は3階奥の角。2階奥が素晴らしいそうだが、取れなかった。でも一応、自分の上を音が通りすぎることなく、響きをキャッチできたのではないだろうか。
 改めて、楽譜通り演奏するだけでも、難しい曲だと痛感した。めったに生では聞けないが、凄く上手だった訳ではなく、あちこち綻びも裂け目もあった。
 メータは、歳とともに、痩せてきた。まずコンミスのVnの音色が、キンキンしているのが、個人的には、好きでなかった。8本(この日は9人)のホルンは圧巻、1楽章の最後、まず一回目素晴らしく盛り上がった。何となくあれ、ズレたかと思いながらも、音楽は躊躇なく進む。3楽章ポストホルンの長いソロは、初めはとても綺麗にだったが、段々とオケとの音程が乖離してきて、最後にはアマチュアオケのようになってしまった。各楽器ソロ三昧の中で、ホルンが一番安定しており、素晴らしかった。ダムラウのソロもコーラスもつつがなく終わり、最終楽章になると、音域のせいか、コンミスの音が太くなっていて、とても良い感じに鳴っていた。最後は、打楽器と金管、ホルンの皆さん、弦楽器も掻き消されることなく、猛烈に弾きまくり、大団円を迎えた。観客も大満足。カーテンコールで、ポストホルン奏者は楽器を持って出て来た。ちょっと照れていたのは、不本意な演奏だったからだろうか。
 ベルリンで3つのオケを聴いたわけだが、指揮者の違いもあり、目指すところが違っていて面白かった。もしベルリンフィルが、マーラー3番を演奏するなら、起伏ある完璧な演奏をするだろう。ドイチェシンフォニーオーケストラベルリンの常任指揮者ソヒエフなら、破綻を避け、きっちりと、客席が安心して、聞ける演奏をするのではないだろうか。シュターツカペレは、歌劇場オケ、まず各自が目一杯歌い、噛み合わなくとも、適度につじつまを合わせて進んでいく。凄い実力行使だ。他人に合わせるより、存分に個を表現することが優先されるようで、意志の強さ、我が儘さが、妙に愛しい。

Staatskapelle Berlin
Zubin Mehta Dirigent
Okka von der Damerau Alt
Damen des Staatsopernchores
Kinderchor der Staatsoper

Gustav Mahler
Sinfonie Nr. 3 d-Moll
DSC09712.JPG
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽