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バイロイト音楽祭―ジークフリートⅡ [オペラ(海外)]

 10時半からコアザールのDr.フリードリッヒの解説を聞きに行くつもりだったのに、うっかりしてしまい、問題のジークフリートの舞台説明を聞くチャンスを逃してしまった。
 何故ワニが出てくるのか、聞けると思ったのに、残念だ。ファーフナーをカラシニコフで連射したり、ミーメをナイフで刺す殺し方も、現実そのものなのに、最後に突然出てくるワニの位置づけは何だったのだろう。
 二幕、森の中の場面の、ゴミ箱をあさる演出では、缶を潰す時間に合うよう、イングリッシュホルンが調子ぱずれに吹く音が短縮され、聴く方も調子が狂う。ホルンを吹かないジークフリートのホルンは第一チクルスも上手いとはいえなかったが、今回はどうしたことが、大失敗だった。演出がオケのソリストにも影響を及ぼしたのか、第三チクルスの出来栄えを、いずれ、聞いてみたいものだ。
 一方、3幕の音楽の盛り上がりは素晴らしく、ブリュンヒルデが目覚めてから、あんな感動させてくれる3幕には満足した。さすが、ペトレンコ、感謝します。
 第一チクルスとあえて比較しての印象は、ラインゴルトが、それほど軽くはなくなり、日ごとに音楽が雄大になっていく感じが薄れたように思えた。でも自分が構えて聴いたせいもあり、比較すること自体、意味はないと思う。本番はいつも”生”で、毎回違うのが当たり前。席も変われば音も変わる。でもバイロイトの響きは美しい。
 これで、今年の私のバイロイトは終了。初めて、バイロイトのリングを体験できて、幸運な夏にとても満足している。演出家は、来年以降、舞台をどのように修正していくのか、しないのか、それも楽しみだ。(G)
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