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バイロイト音楽祭―タンホイザーⅳ [オペラ(海外)]

 Taff斡旋の舞台上席を初めて経験した。ピット内の指揮者コーバーと対向配置の両バイオリン(但し位置は通常と逆)の3プルト目までが良く見える。
 開演前のコーバーは、持ってきたタオルをセコバイ1プルトの譜面台に掛けたり、コンマスとにこやかに話すなど、リラックスした感じだが、演奏に入ると、肩や首に相当負担が掛かりそうな大きな身振りで、気合いが入っている。序曲から起伏のある音作りでいい感じだ。
 席は西側の1列目に取れた。合唱の方の出入りのすぐ横で、危うく触れるほど。タンホイザー役ケルルは、たちまち全身汗まみれ、檻の中のヴェーヌスベルクも手に届くような距離だ。
 合唱は近くで見ると相当細かい動きをさせられているが、全体の流れの中では意味不明で、オケ、歌手、合唱がこれだけ頑張っているのにかわいそうだが、演出には相変わらずのブーが出ている。休憩時間中にも舞台上では演技が続いているが、それにすらブーかかる。ラインゴルトと違って、バイオ工場という設定自体の意味が分からず、終幕のゆるキャラ出現部分の安っぽさが情けない。プレミエ時と細かいところは変わっているようだか、指揮者が毎年交代して、不人気演目確定だ。
 幕が降りて、カーテンコールで歌手が順番に出てくるところの裏方は、仕切りが大変だということが分かった。それと女性のプロンプターの方、大振りのコーバーと違い、淡々と拍を刻む。歌手やコアはむしろ彼女を頼りにしている。
 カタリーナは、カーテンコールで観客の前には出ないが、幕が下りている間は舞台にいる。全公演舞台に現れ、関係者をねぎらうとのこと。(B)
サイン会でのケルル、来年日本で会おうとのこと(新国の死の都)
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