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St.Georgen swingt(ジャズフェスティバル) [ドイツ]

 バイロイト駅裏側の St.Georgenで、7月14 ,15日の週末に ジャズフェスティバルがあった。 通りを通行止めにして、屋台や、ビアガーデンのテーブルが並び、通りから少し奥まった、10ヶ所の中庭や駐車場が開放され、ソウル、スウィング、ロック、ブルースなどのバンド演奏があった。入場料は、1日5ユーロ、2日通しで8ユーロ。気温は20度以下だが、勿論みんなビールを飲んでいる。日曜日は11時からFruehscoppen(朝酒)の後14時から、音楽スタートだ。
 両日ともあいにくの天気で、土曜日は一回、日曜日の午後は、途中何度も雨や雷に会ったが、スウィングのバンドがとても素晴らしいので、どしゃ降りの休憩時間も、テント下の座席で待った。ステージは、テントかガレージで屋根があるが、観客席は、ほとんどが雨ざらしだ。カッパを着たり、ご当地の二人用の巨大な傘をさして、平然と雨に打たれている人もいる。テントの中で一緒に待った年配のご夫妻に、何処から来たのか聞かれ、彼らは30年前に4週間日本旅行をしたという。隣村に住んでいるそうで、このお祭りは、去年が第一回とのこと。日本のことも何でも知っていて、まあ驚いた。ノリノリのご主人と、そろそろ帰りたい奥さんと、雷の中、日本の話に花が咲いた。
 5時過ぎると、雨がいよいよひどくなったので退散した。夜、電子Vnの入るバンドを聴くつもりだったが、傘で舞台が見えず、一瞬だけVn弾きの顔が傘越しに見えたので、それでよしとした。
 年配のバンドは、皆味わいがある。オクトーバーフェストほどうるさくないし、とにかく、懐かしいスウィングは、聴く人のハートを掴む。他のバンドで同じ曲を演奏していることもあったが、中身は全然違う。一人一人のソロが素晴らしく、各人持ち歌がある。金髪のリーダーの歌うジゴロは何度でも聞きたい。こういうお祭りのバンドメンバーは、皆芸達者だ。騒音にも慣れ、楽しい週末だった。(G)
http://www.stgeorgen-swingt.de/
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日本人と大学生のStammtisch [ドイツ]

 週末の夜飲み屋で、日本人と、日本に関心のあるバイロイト大学の学生とのStammtischがあった。日本人は、バイロイト大学に研究に来ている若い学者家族と、長くバイロイトに住むドイツ人と日本人の重鎮ご夫婦、外国人は、ドイツ人だけでなく、イタリア人、スウェーデン人、中国人もいた。ドイツ語を話す人も話さない人も一緒に、いい雰囲気だった。
 私は少しだけ日本語を話せる男子学生を、Sprachpartner として紹介してもらうことになっていて、楽しい会話ができた。去年知り合った、日本人を取りまとめている年配のご主人とも、今年は打ちとけて話せるようになり、気持ちが楽になった。
 結局昨年のバイロイト以来一年間、日本でドイツ語をしゃべったのは、電話での会費支払いとチケット申し込み、先般新国立劇場で出会った、指揮者と歌手との僅かな会話だけだった。でもドイツに来ると、自然と気持ちがほぐれて、無駄話も当たり前な感じになってくる。(G)
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Richard! Mein Leben! [演劇]

 プレミエを観てきた。今年のワーグナーのコメディは、ワーグナーがコジマと出会ってからの周囲との関係を語ったもの。ワーグナーは一つ所へ留まることなく、いつもSchaff Neues! と一人でどこまでもつき進んでいこうとする。舞台設定は、祝祭劇場の舞台天井裏、始まりは、コジマとジークフリートが、これが最後の上演なので、またどこかで新しい生活を始めよう、アフリカか、日本か..といきなりびっくりした。劇場を建て替えるとか、新しい大きくするとかいう伏線なのかなと後で思った。
 コジマはハンス・フォン・ビューローの妻として、リヒャルトの伝記を執筆し、秘書のように立ち働いている。勿論、リヒャルトとは特別な関係だ。日本的に言うと、リヒャルト"我が命"ということで、身も心も我が人生全てを捧げている。後年コジマはバイロイトでの落ち着いた生活を望んだが、その間もワーグナーは本当にチョロチョロ各都市を歩き回っていたようだ。そこでも、次は、アメリカ?東京?と台詞が入り、日本人がいかにバイロイト好きかうかがえる。せっかちなワーグナーが言葉巧みにお金の無心している様は、想像をかきたてられる。
 そもそも、日本の演劇で、ワーグナーの生涯が取り上げられることは、あったのだろうか。舞台上には、他にミンナ、ヴェーゼンドンク夫人、リスト、ニーチェ、ルードヴィヒ2世(他)も登場する。ヴェーゼンドンク夫人とは、向かい合ってトリスタン2幕の歌詞を語る。飲み物を渡され、彼女に、先に飲んでみろというあたりは、色々連想できる。俳優の外観もキャラクターもイメージ通りなので、本当にこんな人達だったのかもしれないと思ってしまう。最後、子孫も登場し、カテリーナ・ワーグナーのしゃがれ声も、本人そっくりだった。落ちは、子々孫々へSchaff Neues! というメッセージだった。
 例年、テーマはワーグナー作品の登場人物のパロディのようで、去年はタンホイザーとバイロイトをかけたTannreuyherだった。ワーグナー生誕200年を前に、本人を描いたということなのだろうか。この舞台では、ワーグナーの音楽は、オペラの場面を想像させるようなところで、微かに流れる程度だった。(G)
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