SSブログ

レーゲンスブルク大聖堂ードームコンサート [コンサート]

 初めての、大聖堂でのオーケストラコンサート企画らしい。指揮者は阪 哲朗 。気づいた時にはネットでチケット完売だったが、メールを書いたら、すぐにOKの返事がきた。クリスマスのミサで室内オーケストラが入ったことがあるが、フルオケは初めてらしい。
 前半モーツァルトKroenungsmesse C-Durは、祭壇の奥深いところのオケの後ろで、 ドームシュパッツェもソリストたちも歌っていたので、オケにさえぎられ、客席まで声が届かなかったように思う。勿論響きは美しいが、また別の問題だ。
 後半ブルックナー4番は、前半の舞台セッッティングの前側にオケメンバーが追加されたので、音が前へ飛んできた。演奏位置には、工夫が必要のようだ。
 ブルックナーは、さすがオルガニストだけあって、これほど、残響のある場所でも、音が濁って聞こえることはなかった。でも弦楽器の綺麗なメロディは聞こえずらく、ホルンが一番目だって美しかった。いつものメロディが聞こえないと、別の曲のような気がするものだ。ブルックナーは、曲が一旦収まるところ、ゲネラルパウゼが多いので、残響を堪能するには、面白いかもしれない。以前ベルリンのDeutscher Domで、フォーレのレクイエムを聞いたことがあるが、あれは失敗で、揺れ動くメロディーが、留まって濁ってしまった。(G)
DSC00778.JPGDSC00782.JPGDSC00792.JPG
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

エッセン歌劇場ー 神々の黄昏 [オペラ(海外)]

 Stefan Soltesz の黄昏には、ドイツでない異国情緒を感じた。ハンガリー風というほどの演歌ではなく、ハンガリー生まれでウィーンで音楽を学んだというところに、特長があるのだろう。ドイツ旅行を始めた最初は、所謂ドイツ的な、重厚な音を探しにオペラハウスを回っていたが、いつしかそれは、幻想のような気がしてきて、今は出されたものを、まず味わっている。自分の中のカテゴリーでは、スキップのように軽く弾むオランダ、和音がいつも透明なフランスくらいしか無かったが、今回はまた別の感覚だった。
 長いフレーズで歌うメロディの美しさではなく、小回りに散歩し、あちこちに沢山の花を咲かせて戻って来るとでも言おうか、豊かなイメージだ。弦の音は透明感があり、刻みがそろっていてきれいで、しかもマシンのような冷たさがなく、オケがいつも歌っているような温かさを感じる。技術とは、別な話だが。いつもなら、ワーグナーの荒々しさ、激しさと、美しいメロディーの対比でホロッと来るところでも、ここは常にきれいなので、はっとする感動はない。こういう表現もあるのだ。久しぶりの黄昏生演奏だったので、物足りない感より、珍しさ が自分の中で勝ったようだ。
    好ましく思わなかったのは、音を出したり、音楽をちょっと止めるような、音楽を優先しない演出と、ウエストサイドストーリーを連想してしまった、今日のジークフリート役。良かったのは、ブリュンヒルデの、イタオペみたいにビブラートがかかって、しかも力強く突き抜けるような声。とてもフレッシュな感じがした。(G)
DSC00774.JPGDSC00768.JPGDSC00773.JPGDSC00764.JPG
下2枚は、ホテルのチビ犬と、厚さ20cmもある部屋の扉
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽