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バイロイト音楽祭ーヴァルキューレⅣ [オペラ(海外)]

 8月5日の公演チケットは、インターネットだけで販売されたもの。自分で印刷するオンラインチケットをsucheするも怖いなあと思いつつ、チケットオフィス近くに立った。すると、かなりの人が当日のチケットを引き取りに来る。当日渡すチケットは横長の普通のチケットなのかと思ったら、出てくる人は皆A4サイズの印刷させたチケットを手にしていた。私に声をかけてくれた売り手も、まさにチケットを受け取り、出てきたところだったと思う。一応、本物のチケットかと尋ねると、記名欄を指して自分に間違いないという。印刷させた用紙が厚く、いっしょに封筒もあるので、信用してその50ユーロの席を買った。
 席はバルコン4列目、音はそれなりだが、さっき185ユーロで買った人たちが一列前に座っており、まあ値段相応なのだろうと思うことにした。バルコン席は、音より座り心地を優先する人の席と言えるだろう。
 一つ良かったことは、あの大きな舞台セットを高い位置から眺めたのは初めてなので、意外と奥の方までごちゃごちゃ作ってあることがわかった。見えたからどうということではないけれど。
 第一チクルスのヴァルキューレを自宅のネットラジオで聞いたときは、勝手にヴォリュームを上げていたのか、始まりの迫力が、まさに、"ゲリラ豪雨"のように感じたが、この奥まった席では、出だしは楽譜どおり、まだ音量全開ではなく、二幕までは、ペトレンコの軽やかさと流れる音楽の美しさの方が際立っていた。三幕では、パワー全開の、しかも一糸乱れぬアンサンブルが本当に凄くて、天井高く響きわたる音が、生演奏であることに、身震いするような感覚だった。歌手は二年目なので、フォスターも安定していたと思う。歌手で断トツの拍手は、カンペ。ボータも素晴らしかった。コッホは少し声がかすれるところがあったように感じたが、総じて、自分がこのプロダクションに慣れたことで、視聴覚機能を取捨選択して舞台上の刺激を拾うようになったので、あれこれ気にならなくなった。指揮者に体する拍手は音の質が変わるように感じるのだが、やはり、一番温かい拍手の渦は、間違いなくペトレンコだった。
 昼間は、Vogt のサイン会があった。
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