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新国立劇場ー三文オペラ [演劇]

 きちんと作品を読んでおらず、日本語で見るのは初めてだった。演出は原作に忠実に、楽器の編成もオリジナル通りで、持ち替えなしの9人の構成だったそうだ。
 ベルリナーアンサンブルと比較することも無いが、メッキーメッサーのカリスマ的な美しさを日本でも見られるのかと期待したが、当然それぞれ舞台は異なり、歌がもう少し上手だったらもっと良かったかなとも思うが、ミュージカルでもオペラでもない、ちょうど良い雰囲気とも言える。日本語で懸命に、登場人物のキャラクターや、複雑な台詞を表現する役者さんたちは、さすがだと思った。
 時代が流れても、社会に挑戦的なドイツの現代演劇の伝統はずっと受け継がれており、ブレヒトはいいなあと思う。新国立劇場で以前取り上げた、ベルリナーアンサンブルの公演映像がロビーで流れており、懐かしかった。また日本語版で上演してもらえたら嬉しい。
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避難体験オペラコンサート [オペラ(国内)]

 いつ申し込んだか忘れてしまったが、新国立劇場の避難訓練を体験できるらしく、珍しいので参加してみることにした。
 公演途中で地震が来るという設定。場内には、様々なスタッフがいて、消防署の人や、VTR、写真係もおり、ヴェスト着用のスタッフには場内係ではないので、話かけないようにと案内があった。2曲目が終わった時地震音が聞こえ、訓練開始。建物は、震度7まで耐えられる構造になっているので、お客様は、地震が収まるまで、頭を低くして、座席に座っているように、会場係の女性が歩きながら、繰り返し注意を促す。周りを見ると、訓練慣れしている人なのか、椅子を畳んで、座席の位置にしゃがみこむ人、座ったまま、飛行機内の墜落準備のように、頭を抱え込む人が大半、さらに、頭にカバンを載せる人、そして、何もしない人。揺れているのに、ハイヒールで美しく歩く会場係の人は大変だろう。
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 歌手や、オーケストラなど、劇場側の避難が済んだということで、観客の避難。具体的指示は届かなかったが、周りの人にくっついて、会場から出た。私は一階席だったので、喫煙場所に使われている2階バルコニーの扉を通り、建物の向かい側通路に移動。上の階の人は、喫煙場所の屋根付きバルコニーまで。その後、昔ながらの拡声器で、支配人から、いろんな方向を向いて、説明があったが、ほとんど声が届かない。思うに、立ち位置が、池のある一階との間の踊り場だったようで、上向きに声が届きにくいのかもしれない。幸い雨は降っていなかったが、一階席は人数が多いので、屋根付きの通路に避難というわけにはいかないのだろう。向かい側バルコニーは屋根は無い。
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再入場
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 しばらくして、建物内の点検終了をもって、避難体験も終了。全員チケットを持って、通常の入り口から再入場。コンサート再開前に、渋谷区の消防署の方から、訓練について講評があった。頭を低くして待つ間、頭上を守るため、カバンなど載せた方が良いと。修了挨拶後、ブラボーが飛んだのは、劇場ならではの反応。
 劇場支配人の説明で、今回、停電は無かったが、放送が使えない時のため、肉声と、例のメガフォン使用時の、聞こえ具合のアンケートもあった。そしてコンサートの続きを聞いた。コンサートには、オペラ研修所修了生9名出演、有名なアリアを歌った。
 この催しは無料で、ご近所の商店会と、一般、奥には、マスコミや、所関係の受付があり、1000人以上集まったそうだ。
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 余談というか、本題というか、中には、もう少し聞きたいと思う歌手もいたが、改めて、役が付き、オペラ全曲歌いきること、まして、ワーグナー作品に登場できることが、どんなに誇り高いことなのか気づき、皆さんの、今後のご活躍をお祈りしたい気持ちになった。(G)
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