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バイエルン国立歌劇場ー死の家から ヤナーチェック [オペラ(海外)]

 カストルフ演出、シモーネ・ヤング指揮、ヤナーチェックの「死の家から」を見た。勿論この作品自体初めてだ。5/21にプレミエだったばかり。ドストエフスキー原作であり、シベリア収容所の暗い話だが、音楽は美しい。ヴェルディもそうだが、残酷な場面ほど、音楽が美しく、苦しさが緩和される気がする。ヤングの音楽は、いつも感じることだが、優しく、柔らかく弾み、丸みを帯びている印象だ。コンサートより、オペラの方に向いていると思うのは、細かな指示より、流れる雰囲気づくりが良いと感じるからだ。
 カストロフは、Stuttgart のファウストに続き、また出会ってしまった。この複雑な人間達の劇を本当に上手く作っているとは思う。定番の、回り舞台の建物と奥を撮すカメラとスクリーン。個人的には、バイロイトのリングには相応しくなかった気がするが、このような、汚い場面づくりには、俄然燃える人なのだろう。登場人物たちの、人間の根底にある、不本意さのリアルな表現に長けている。とはいえ、この1時間半ほどのオペラに、ここまで没入したい人は、よほどのマニアだろう。見て、耐えて、さっさと帰ったお客様もいた。こういうものに、慣れるのはどうかと思うが、私には拒否反応はもはや起こらない。
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パリを脱出~ミュンヘンへ帰る [フランス]

 どうしても、毎回、脱出という思いが沸いてくる、パリの旅立ち。朝6時に宿を出た。東駅に着くと、同じDBで帰るドイツ人が結構待っていた。Stuttgart までのICEは空いていて。順調に次のICEに乗り換えられて、ほっとした。来るときは気づかなかったが、国境のストラスブール駅で、ホームに停車してから、10分以上ドアが開かず、警察が全車両見回ったらしかった。またパリでテロもあったし、移民難民チェックだろうか、厳しいものを感じる。
 今回、パリで気づいたのは、地下鉄で話されている言葉は、フランス語でないことが多い。私の宿が外人が多い場所のせいもあるが、アラブっぽい言葉に聞こえる。フランス語を話すアフリカ人は、目立たなかった。宿の最寄りの地下鉄駅を出ると、何人もの、アラブ系の人達が、タクシー勧誘の電話番号を渡している。また、出口から無理に入る人、改札機を乗り越える人は、相変わらず多いが、窓口の人は、無視していた。
 一度、地下鉄の中の揺れで、ドスンと倒れた白人男性がいた。話に夢中だったようだが、普通の紳士だった。それを見たせいもあり、私も一度混んだ車内で、捕まる棒を失い倒れそうになり、思わず手を伸ばしたら、座っていた、インド系の女性が、手を握ってくれた。お礼を言うとにっこりされ、本当に助かった。
 DBは30分遅れ、12:30ミュンヘン中央駅に着いた。この空気はドイツだ!と、今回も無事に帰れたことを、ありがたく思った。
整備された、東駅前
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駅舎内
開店前のスタバ
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コーヒー買って発車
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