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ゲルギエフ・ミュンヘンフィルーさまよえるオランダ人 [オペラ(海外)]

 ダーラントとオランダ人役が変更になった。ガスタイクで聞くゲルギエフのオランダ人は、思いのほか「爽やか」だった。オランダ人は、こんなに明るい音楽だったのだろうか。バイロイトのオランダ人をティーレマンが振ったとき、今まで聴こえていなかった、美しいハーモニーに感動したが、それ以来、バイロイトの音がオランダ人のイメージになっていた。今回の演奏会形式では、なんだか、チャイコフスキーのように回転しながら高揚する感じに聞こえるところもあり、コーラスは、発表会のよう整然と、縦横とハーモニーが綺麗に揃い、ストーリーや演技的な要素は出していなかった。暗さや、息苦しさのないオランダ人の上演は、会場の空気が明るくなって、コンサートとしてはいいのかなと受け止めた。
 ゲルギエフが、無理にドイツっぽいところを出す必要もなく、指揮の姿だけ見ると、棒なしの小刻みな指の震えは、以前のようにおどろおどろしさはあるのだが、音は爽やかな方向に変わってきたと感じる。1月にローマで聞いたチャイ5も爽快だったし、以前の印象を改めようと思う。
 グロイスベックが降りたのは、残念だったが、バイロイト歌手が集まり、ヴォータン役Lunglenのオランダ人はじめ、歌手陣も皆さんストレートで淀みが無かった。
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変更案内
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プログラム記載予定の配役
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