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旅の雑感 [ドイツ]

1.ペンションの朝食
 三日目の朝、朝食の時気づいたのだが、ほかのお客さんが靴を履いていなかった。普通ドイツ人の家庭の中では、サンダルみたいなものに履き替え、お客様には、スリッパも出す。今回の宿では、ホテルと同じように、私はわざわざ靴に履き替えて朝食に行っていたのだが、ペンションは家の中と同じなので、外の靴は履かないものなのだろうか。お客さんの一人は、ロンドンからの男性、もう一組は中年のドイツ人女性だった。なので、翌日から、スリッパにした。
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2.細かい節約
 朝食は、一人分ずつ、運ばれてくる。残したものは確認され、翌日不要なものは除かれる。バター、卵は不要、ハム系より、チーズを増やしてもらった。3つのうち白いパンをいつも残すので、黒いのに替えるか聞かれたが、量は2つで十分だと断わった。でもドイツのパンが大好きだと言ったら、出発の朝、パンを持たせてくれた。コーヒーはポットの最後の一滴まで、毎日飲んだが、足りているかとは、聞かれなかった。
3.アルゼンチンで南無妙法蓮華経
 ガブリエラのおばさんが、アルゼンチンで日蓮宗を一応信仰しているという。日本の仏教について話して欲しいと言われた。日本人一般はそんなに熱心な仏教徒ではないが、死ぬと、お寺に埋葬されること、何年かごとに、親戚が集まって法要すること、亡くなって33年経つと、仏様になること、その頃はその人を知っている人はほとんど生存していないこと。
 仏教が伝来した頃は、上流階級の学問だったが、時代が下って、日蓮が庶民に広めた、そう、フランチェスコみたいな人だと説明したら、とても受けた。法王がフランチェスコの名を選んだことを、カソリックの庶民信者は、大そう喜び、長く在位してほしいと、期待している。
4.パリの宿のおばあちゃん
 宿の一階は簡単なレストランのような飲み屋になっていて、夕方から、おばあちゃんが店に姿を現すようだ。朝チェックインしたときの女性と顔が似ているので、母娘かなと勝手に思った。鍵は貰ったままなので、フロントなどは無く、2日目午後宿に戻った時、おばあちゃんに挨拶して、部屋に上がり、またオペラに出かける時、ガラス越しに手を振ったら、素敵な笑顔で、手を振って返してくれた。パリには綺麗なお婆さんが多い。洗面所にアリンコが発生し、ベットの下はごみだらけだけど、まあ、ご愛敬だ。ここを改装したら、お高い部屋になってしまう。
 チェックアウトは、しなかった。ドイツだと、早朝よく鍵を置いて出発するので、あえて言わなかったのだが、いつもの出入口は鍵がかかっていて、一瞬あせった。暗がりの中で出口専用の扉を見つけ、脱出した。鍵とテレビリモコンをビニール袋に入れ、ありがとう、さよならとフランス語のメモを入れて、ドアの取っ手にくくりつけて、出て来てしまった。
5.LHでラトルのブル9
 1月からCDプログラムは、変わっておらず、ラトル・ベルリンフィルのブルックナー9番だけを繰り返し聞いていた。機内の音と混ざって、ぼやっと聞こえるのがまたよい。けっこうロマンチックな演奏で、人生を振りかえり、喜怒哀楽を思い起こしているようで、しみじみとした気持ちになり、何度繰り返してかけても、飽きない。機内の特別な時間ならではの楽しみだ。(G)
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