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バイロイト博物館めぐり [美術・博物館]

【Freimaurermuseum】
 フリーメイスンは日本では馴染みが薄いが、英国中世の石工と建築士のBrudefschaftが起源と書いてあった。博物館の記述を読んでみて、なるほど、モーツァルトの魔笛がフリーメイスンのあり方を要約している感じ実感できる。
 ノーベル平和賞を受けたアルフレート・フリートもフリーメイスンだったという、特別展示もあった。現代の有名人Bruderの顔写真も展示され、別にカルトでも秘密結社でもない。今年の月刊会報を購入してみた。
【Neues Schloss】
 18世紀の新宮殿は、外観は地味だが、中は一見の価値がある。一階は、Wilhermine の可愛いくて豪華な小部屋が並び、ウィーンやパリのお城のミニチュアを見るようだ。陶磁器でつくった壁の花柄、天使の彫刻、扉の色使いで、隣の部屋の色彩感をチラッと見せたり、本当に可愛らしい。2階は、Friedlich大王の館で、またとても豪華だ。奥まったパーティールームでは、フリーメイスンのミーティングも行われていた。雰囲気が伝わってくる。
【Historisches Museum】
 Stadtkircheの裏にある歴史博物館は、最高に面白い。バイロイトの歴史全てがわかる。7月にジャズフェスティヴァルのあった、St.Georgenにも、Markgrafen の子息のお城があり、人造湖を作って、船を浮かべ興じていた。どこの王様も、同じようなことをし、文化を育てた反面、財政破綻を誘発したということか。お城の周囲に、陶磁器の職人を集め、工場もできた。
 例えば、バイロイトのStadthalleも、初めて見たとき、とてもコンサートホールには見えず、古くて怖い感じがしたが、元は馬術場だったのだ。黒っぽい、石作りの怪しげな建築物こそ、町歩きの楽しみを豊かにしてくれる。(G)
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リストコンクール優勝者 Gábor Farkas [コンサート]

 リストコンクールの2009 年の優勝者が、Steingraeber Rokokosaal のフランツ・リストが弾いたピアノで演奏するというので、マチネのコンサートへ行った。 Gábor Farkas (ハンガリー人)は体格が良く、重たい音で、ピアノが揺れ、床が振動するほど、力強い演奏だった。
 シューベルト、シューマン、リストと、3人の作曲家の曲を演奏したが、不思議と、リストの曲だけは、音が全く濁らず、鍵盤が空回りすることもなく、とても美しいと思った。勿論ピアノはきちんと整備されているはずなので、Impromtusが、転がって聞こえたり、シューマンの音が綺麗に聞こえなかったのは、何か理由があるのだろう。とにかくリストのAve MariaとAprès une Lecture de Dante: Fantasia quasi Sonata はリストの激しさと優しさが調和し、ピアノとの相性が理想的で、最高にすばらしかった。(G)
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Steingraeber 工場

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