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新国立劇場ーさまよえるオランダ人(楽日) [オペラ(国内)]

 プレミエ2007年の再演だったが、今日一番心に残った声は、舵手の望月さんだった。明確でのびやかに通る若々しい声。4階席だったので、顔がよく見えず、初め日本人ではないのかと思ったくらい、生き生きしていた。
 一方、オランダ人は、今年バイロイトで歌うニキティン。でも、あのイタオペのような明るく軽い声は、私の中では、役のイメージに合わない気がする。得体の知れない恐怖感のある、気味悪さがオランダ人なのかと思っていた。総じて今回のキャストは、あまり役づくりが得意ではないのか、必要なかったのか、昨今演技するオペラに慣れてきたせいか、舞台装置だけがあって、ただ立ったままで歌う様は違和感がある。
 ホルンは全体を通じて、あまりミスが無かったのは良かったと思うが、曲をブツ切れに振る指揮者は珍しいように思う。ネトピルのプログラム解説を見ると、ワーグナーに関する記述が無い。またもや日本でお稽古ということか。東京でワーグナーを聴けることだけで、ついテンションが上がるが、やっぱり残念な結果だったかというのが、率直な感想だ。(G)
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