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Gavriel Lipkind 無伴奏チェロリサイタル   [コンサート]

 中正記念堂のある広場に、国家音楽院という2000人以上入る立派なコンサートホールがある。外見は中国風だが、内部は所謂コンサートホールで、舞台に立派なパイプオルガンがある。2階席は、扉から入ると通路がなく、客席の間をぬって自分の席に着かねばならず、ちょっと戸惑う。1階席は普通。DSC00341.JPGDSC00339.JPGDSC00335.JPG
 中国語では、利普金(リプキン)と音にあわせた当て字で書くが、外来語は必ずしも、あて字が一定ではないそうだ。残念ながら、コンサートの入りは悪かった。私も生演奏を聴くのは初めて。まさか、台北で聴くことになるとは思わなかった。
 とにかく、テクニックが抜群で、エネルギーに満ちた曲芸のようなチェロだ。指が回るのは当たりまえで、速さの限界へ挑戦という感じ。バッハは装飾音を加えたり、また音階の音を省略したりと、リプキン固有の時空で、バッハを感じているような、この人の体内で、どんな曲も一旦吸収され、別な形や色彩で甦る、何だか現代アートに似ている。同じものを見ても、表現が違う絵画の世界を音楽に移したような、音楽への思いが、かなり個性的なところが、魅力なのだろう。個人的には、正統派の音楽の方が好みだが・・・
 観客は少なかったかったが、カーテンコールはかなり熱狂的だった。エンドピンを止める板のついた、小さな丸い椅子を使っていた。ピアノ椅子が嫌いで、持ち歩いているのかもしれない。(G)
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右の建物がコンサートホール、左は劇場
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