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2015バイロイト音楽祭ートリスタンとイゾルデⅣ [オペラ(海外)]

 トリスタンは2回目だが、前回8/7は到着日かつ荷物忘れのゴタゴタで、半覚醒状態だったが、この日はかなりじっくり見ることができた。
 席はギャラリーで天井桟敷だが、1列目なので視界は良好、歌手の声も良く聞こえ、オケも程好いバランスで、コスパの良いありがたい席だ。最も心配された暑さだが、意外と風が感じられ、地獄のようだった黄金やヴァルキューレの時よりよほど過ごし良かった。
 ただ観客の質は問題で、服装がGパンなどラフなのは、人に迷惑を掛けないので良いけれど、飽きてきて話をする人や、豪快に寝る人など勘弁して欲しい。(B)
 
 私(G)は、3回目、と言っても双眼鏡で舞台を見ることは一切しておらず、素晴らしい音楽に没入。舞台上ハイテクを駆使した細かい点はアバウトな印象のみ。初回はつい、原作に照らし合わせて舞台を追ってしまったが、もう今は、媚薬を飲まないことにこだわった自分を笑える。始めから、夢も希望も無く、マルケは権力の象徴、残念な社会の一ページなのかなと思う。そうなると、プログラムの始めに、答えが出ており、さらに8/15FestspielのNewsletter で衣装の色と3角形の説明まで送られてきた。
 三角形は、捕らわれ、閉所恐怖症、古代ギリシャ劇場の主役、中心、また三角形には、目標を一点に合わせる、決然とした意味もあると。
 8/2朝聞いたのフリードリヒ館長の解説では、フリーメイソン、ユダヤの六角星、ハリーポッターまで、三角形をシンボルとするマークが色々紹介され、安定の意味が主眼にあると。また、トリスタン・イゾルデ・マルケ王の三角関係もあるかもしれないと。媚薬を飲むまでもなく、前に出会っており、愛自体が毒であり、2幕で牢獄に捕らわれ、望みが果てたことが強調される。最後イゾルデの、左手で"頬杖を突く仕草"については、ワーグナー自身が何か書いているそうだ。
 この日特別出演で、3幕の舞台を、またコウモリが飛んだ。(G)
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