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山崎伸子チェロ•リサイタルwithヴィレム•ブロンズ [コンサート]

 毎年恒例で7回続けてリサイタルを聴いているが、今年の印象は、ノスタルジー。ご本人がプログラムに書いていらっしゃったが、自分が世代が近いせいか、懐かしい音楽だった。
 昔を知っている人と再会した安堵感は、誰にでもあるだろう。約30年の知り合いだというブロンズ氏の優しさに受けとめられたチェロも含め、以前よく感じられた闘士みたいなものではなく、円熟した母性愛のようなものを感じた。
 お弟子さんたちの顔ぶれも、よく見かけた若い方々が、海外留学されたのか、次の世代の生徒さんたちの地味目なチェロケースが、並んでいたような気がする。(G)
山崎伸子 チェロ・リサイタル with ヴィレム・ブロンズ
チェロ・ソナタ・シリーズ 第7回
プログラム
ベートーヴェン: チェロ・ソナタ第4番 ハ短調 ちop.102-1
ブラームス: チェロ・ソナタ第1番 ホ短調 op.38
フランク: ソナタ イ長調 (ヴァイオリン・ソナタ)

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Wagner生誕200年記念コンサートとシュタイングレーバー氏講演 [講演会]

 ワーグナー生誕200年記念の内輪のコンサートが愛知県岡崎市であり、バイロイトのピアノ製作会社 Steingraeber の社長ウドさんが来日した。コンサートで使用したピアノは、日本の代理店にあるSteingraeberのグランドピアノで、バイロイトにある、リストのピアノを受け継ぐ型。サロンサイズで、低音は抑え目だったが、一つ一つの音が太く、ppも遠鳴りがする、立体感のある音だと思った。
 普通日本の コンサート会場で演奏されるグランドピアノは、Steinwayが主流で、その音色が身体に染み込んでいるが、世の中には、他にも個性的ピアノが存在することを体感できる良いチャンスだった。
 バイロイトでこのリストのピアノは、誰でも聞くことができる。また、Steingraeberの大きなコンサートホール用の、グランドピアノも素晴らしい。私がこの夏バイロイトで聴いたのは、強靭なFazil Say だったが、深くて、弾力があり、キンキンしない、満足できる音色だった。(G)

菅司(ヴァイオリン)岡崎高校出身 柴田典子(ピアノ)
ワーグナー:「トリスタンとイゾルデ」より<愛の死>(編曲版)
リスト:「詩的で宗教的な調べ」より第7曲<葬送曲>
リスト:「慰め、6つの詩的思考」より第3曲(ミルシュタイン編曲版)  
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第9番「クロイツェル」
ワーグナー:アルバム・リーフより「ロマンス」(ウィルヘルミ編曲版)

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N響-シモン・ボッカネグラ [オペラ(国内)]

 E席当日券でこの作品を初めて聞いた。外はかなりの強風で、10分早く13時50分開場となり、席について舞台を見ると、かなり太った足下の危ういおじいさんが譜面台の高さを調整している、と思いきや、サンティ氏ご本人がファーストバイオリンのパート譜をチェックしていた。
 演奏はN響の潜在能力を存分に発揮していたように思う。指揮者も歌手陣も暗譜、プロンプター、合唱指揮者も勿論いない。
 ドミンゴのボッカネグラが素晴らしいという話を友人から聞いたことがある。音楽はとても美しく、出だしのささやくような音に、魅了された。イタリアでの、本物のヴェルディの音を指揮者が実現したかったのだろう。休憩後、2幕の前に、オケのメンバーを立たせたのは、サンティがN響に満足していたからだと思いたい。歌手に身内を優遇するので,ちょっと...という話を聞いたことがあるが、私たちも、この日は、友人の身内の吉原輝さんの、パオロを聴きに行ったのだ。
 ヴェルディ作品その物の好き嫌いはあるが、歌も音楽も美しいと思えたので、出かけた甲斐があった。(G)
 NHKホール前ケヤキ並木、ベルリンを思い出すフリマ、客は外国人が多い
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ウィーン・フィル首席奏者によるマスタークラス <弦楽四重奏> [コンサート]

 キュッヒル氏の、クァルテットのマスタークラスを聴講した。オケの練習帰りだったので、遅れて会場に入ると、何となく行きづまった、重たい雰囲気が漂っていた。選曲が難しく、何と、ベートーヴェンの大フーガ。カルテット結成一年未満で、大きな挑戦だった。
 二組目は、朗らかな雰囲気の女性たちで、ベートーヴェンの6番、気づけば、どちらもB-Durだ。こちらの組は、9年目。さすが、音程も弾き方も揃っている。レッスンにも慣れているようで、講師の指示に、即座に反応できる。音は軽く綺麗で、4人で一つの楽器のように聞こえる時もある。が、繰り返すとちょっと退屈。
 自分に酔っているという指摘を何度か受け、思考する緊張した音が苦手のようだった。メロディーを口ずさむように、楽器でも自然なフレーズィングするようにとも言われていた。そのために、フィンガリングもボウイングも自ずと決まって来るという流れだ。楽譜を消化し、自然で変化に富む音楽を奏でる、私もそんな音楽が聴きたい。(G)
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