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Wagner生誕200年記念コンサートとシュタイングレーバー氏講演 [講演会]

 ワーグナー生誕200年記念の内輪のコンサートが愛知県岡崎市であり、バイロイトのピアノ製作会社 Steingraeber の社長ウドさんが来日した。コンサートで使用したピアノは、日本の代理店にあるSteingraeberのグランドピアノで、バイロイトにある、リストのピアノを受け継ぐ型。サロンサイズで、低音は抑え目だったが、一つ一つの音が太く、ppも遠鳴りがする、立体感のある音だと思った。
 普通日本の コンサート会場で演奏されるグランドピアノは、Steinwayが主流で、その音色が身体に染み込んでいるが、世の中には、他にも個性的ピアノが存在することを体感できる良いチャンスだった。
 バイロイトでこのリストのピアノは、誰でも聞くことができる。また、Steingraeberの大きなコンサートホール用の、グランドピアノも素晴らしい。私がこの夏バイロイトで聴いたのは、強靭なFazil Say だったが、深くて、弾力があり、キンキンしない、満足できる音色だった。(G)

菅司(ヴァイオリン)岡崎高校出身 柴田典子(ピアノ)
ワーグナー:「トリスタンとイゾルデ」より<愛の死>(編曲版)
リスト:「詩的で宗教的な調べ」より第7曲<葬送曲>
リスト:「慰め、6つの詩的思考」より第3曲(ミルシュタイン編曲版)  
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第9番「クロイツェル」
ワーグナー:アルバム・リーフより「ロマンス」(ウィルヘルミ編曲版)

DSC04184.JPG Steingraeber & Söhne は、1820年ワイマール近くでピアノ製作を始め、1852年バイロイトに移転、現在の場所に移ったのは1871年、翌年お向かいにワーグナー夫妻が偶然引っ越してきて、黄昏の3幕を書いたとのこと。
 コジマは、ピアノ工場の騒音にクレームをつけたそうですが、ワーグナーは、自分の知る中で最高のピアノだと、誉めました。リストの存在は、音色や構造を追究するピアノ製作そのものに、影響を与えました。
 1882年パルジファル初演以来、100年間、一幕の聖堂の鐘の音CGAEを奏でる楽器を色々開発したのも、Steingraeberです。
http://www.steingraeber.de/260852641235486/125071254012512_35.html
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