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《さまよえるオランダ人》~制作現場から [講演会]

 城谷さんのお話は、興味をそそられることばかりで、オランダ人だけでなく、ヴァーグナー全作品にわたり、自由自在にピアノを弾きながら歌い、変格終止について説明して下さった。
 制作現場のお話も興味深かったが、私が一番感動したのが、短二度と長二度の音形を用いたテーマについて。オランダ人で二度の旋律が多いことは気づいていたが、初期作品だから簡素で単純なのかと、勝手に思っており、これが後期の作品にまで発展していること、また同一作品中に、同じメロディで長調と短調の二つのライトモティーフが書かれていることなど、教えていただいた。
 サプライズゲストとして、4月東京の春音楽祭の子供のためのワーグナー「さまよえるオランダ人」の題名役、バリトン歌手の友清崇さんがいらっしゃり、1幕のモノローグを歌ってくださった。続くオランダ人船員の短い合唱は、参加者皆で歌った。
 このプロダクションは、バイロイト音楽祭で、子供向けに公演しているもので、カテリーナ・ワーグナーが監修している。子供といっしょに行くと大人のチケットが安くなる。子供のうちにワーグナーの魅力を刷り込む戦略が日本にまで波及してきた。
場所:池袋 東京芸術劇場シンフォニースペース
テーマ:《さまよえるオランダ人》~制作現場から
講師:城谷正博(指揮者・新国立劇場音楽チーフ)
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