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バイリンガルを育てるには!? [講演会]

 当事者にとっては深刻な問題であり、ベビーカーを押して参加された方が複数いらした。
 タベア先生は日本語を話されるが、お子さんとの会話はドイツ語と決めておられる。
 先生のお話では、両親が異なる言語を母国語とする場合、一人一言語を貫くことが重要だと。子供を混乱させないことが一番であり、場合によっては、話す状況により、言語を選ぶやり方もある。例えば、一言語しか話せない親と一緒のときは、それに合わせる、幼稚園では日本語、お風呂では日本語など、場面を決め、原則を崩さないことだ。勿論周囲の理解も必要であり、バイリンガルにしたい意図を理解されないと、その場の日本人をないがしろにして、子どもとわざわざドイツ語で話すことで、不快感を与えることにもなりかねない。しかし、そんな気配の時も原則を貫き、周囲には、子どもとの会話をその場で日本語訳するとのこと。他にも、色々な環境作りの工夫があり、大変なエネルギーが必要だ。
 バイリンガルのコミュニティがSNSにもあるそうで、今日情報収集手段は色々ある。 
講師: 日独協会 鎌田タベア
参考図書
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日独協会ドイツ語圏文化セミナー「ベルリンにある歴史の足跡」 [講演会]

 ドイツの皇帝が残した歴史的建造物の紹介とその後の変遷が話された。リースナー先生は、随分前になるがNHKテレビドイツ語講座で、東ドイツ出身の初めての先生として登場された方ように記憶している。
 私は刻々と移り変わって行く、今のベルリンの雰囲気が好きだが、多分真のドイツ好きとは言えず、ベルリンの歴史がしっかり頭に入っているわけでもないので、初めて聞く話も多々った。眼前にあるものが建造された理由や経緯を知り、移築されたもの、再建する際のこだわりなどを伺い、先生が時折挟むコメントに、なるほどドイツらしいと、微笑んでしまった。堅苦しさ無く、日常の雰囲気で語って下さる先生が、きっと魅力的なのだ。お話を聞き、次回見るベルリンの景色が幾分変わって見えるだろうと思う。
講師: フランク・リースナー先生(千葉大学、日独協会 ドイツ語講師)
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《さまよえるオランダ人》~制作現場から [講演会]

 城谷さんのお話は、興味をそそられることばかりで、オランダ人だけでなく、ヴァーグナー全作品にわたり、自由自在にピアノを弾きながら歌い、変格終止について説明して下さった。
 制作現場のお話も興味深かったが、私が一番感動したのが、短二度と長二度の音形を用いたテーマについて。オランダ人で二度の旋律が多いことは気づいていたが、初期作品だから簡素で単純なのかと、勝手に思っており、これが後期の作品にまで発展していること、また同一作品中に、同じメロディで長調と短調の二つのライトモティーフが書かれていることなど、教えていただいた。
 サプライズゲストとして、4月東京の春音楽祭の子供のためのワーグナー「さまよえるオランダ人」の題名役、バリトン歌手の友清崇さんがいらっしゃり、1幕のモノローグを歌ってくださった。続くオランダ人船員の短い合唱は、参加者皆で歌った。
 このプロダクションは、バイロイト音楽祭で、子供向けに公演しているもので、カテリーナ・ワーグナーが監修している。子供といっしょに行くと大人のチケットが安くなる。子供のうちにワーグナーの魅力を刷り込む戦略が日本にまで波及してきた。
場所:池袋 東京芸術劇場シンフォニースペース
テーマ:《さまよえるオランダ人》~制作現場から
講師:城谷正博(指揮者・新国立劇場音楽チーフ)
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