SSブログ

ドイツ人とは誰のこと?- ドイツ社会の多様性について - [講演会]

 ドイツで30年以上日本語教授として生活された持田節子先生の講演を初めて聞かせて頂いた。まだ、講義前半だけだが、「ドイツ人とは誰のこと」?という問いの意味が分かっただけでも、驚きだった。
 私は、ドイツ語を学問として学んだことはなく、日常のコミュニケーション手段、音楽を理解する手段として、言葉が必要だった。ドイツをまるごと知るという教育方針の学校では、ドイツの歴史や政治についても教え、自然と時事問題にも関心が向くようになる。一人旅でのドイツ滞在中、現地の友人とともに、意外とリアルなドイツの体験していることもあり、今回先生のご講説を理解できたなら、自分自身ドイツと関わった15年の一つの集成になるように思う。
 ドイツ人の定義は、歴史の中で変化してきたが、現在、ドイツ人になるためには、8年以上ドイツに住む、社会扶助、給付を受けたことがない、犯罪歴がない、ドイツ語能力 CER/B1、国籍取得テスト合格、などの条件がある。
 外から移り住んだ人は移民であり、ドイツ国籍を持つ移民もいる。20世紀中頃以降の、労働力としての各国から移民は多様な文化をもたらしたが、多文化主義を認めるか、ドイツ文化を押し通すか、移民にドイツへ溶けこんで欲しいと願っても、ドイツ文化への同化を強制することはできない。ドイツは移民の国と、2015年メルケル首相の初めての発言があったとのこと。
講師: 持田 節子 先生
734DED73-F5F4-485C-95A7-61712329525D.jpeg
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽