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ドレスデン国立歌劇場−神々の黄昏 [オペラ(海外)]

 ついに、黄昏の日。どうも、オケの集中力が希薄な感じがする。オケの集結力のようなものが足りない感じだろうか。土曜日だからなんてことは、無いだろうが、ホルンのソロが気になった。勿論音量全開のジークフリートの葬送など、その迫力はこの世のものとは思えない、巨大な音の殿堂だった。ラインへの旅からもう、抵抗できない、ヴァーグナーの音楽そのものに酔ってしまった。 地の底から湧き上がるような、地面を揺するような、ものすごい地鳴りの中、壊れる寸前まで、ここまでの迫力ある黄昏は私の中で空前絶後となりそうだ。
 シャーガーは本当に何処からあのように強靭な声が生まれてくるのか、鋼のようなという例えが、彼には合う気がする。歌と音楽が刺激し合う、ただならぬ瞬間が、続いた。
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ケムニッツ歌劇場ーばらの騎士 [オペラ(海外)]

 ローマ行きを決めたのは大晦日で、それ以前にケムニッツは手配しており、いささか疲れ気味だが、チェックアウトしてドレスデン中央駅へ向かった。やはり、前日の嵐の影響で、予定の電車が遅れるというDBのメールが来ていて、まあ、実質この電車は来ないということなので、急遽バスで行くことにした。行ったは良いが、復旧状況によっては、翌日のゼンパー黄昏に間に合うバスが無い事に気付いた。ニュースでは、週末までには平常運行に戻したいと言っていたが、翌日、駅に行き迂回路線ながらも、運行すると分かり、安堵した。
 オペラハウスの外観は古く、いかにも旧東の佇まいの道路を行くと、有名な カールマルクスの彫刻があり、更に行くと、旧市街に入り古い市庁舎も見え、広場に向かって建っている巨大なKaufhof を見て、ホッとした自分が情けない。結局ショッピングモールで軽食を取り、どの街も本当に同じになってしまったと痛感。これが生活の安定、安心感に繋がるのは事実だろうけれど。
 開演前、支配人らしき人が出て来て、謝罪。電車が止まって車で迎に行ったが、風邪で声がでないが、頑張るという挨拶があった。一人声の出ない男声がいて、多分彼のことだろう。皆座付の歌手で、初め緊張気味だったオクタビアン役も、2、3幕ゾフィーとの一緒になるとうまく揃って、よく準備してあるのが分かった。
 どこも危うさは全く無い、稽古が行き届いたレパートリー公演なのだろう。演出はアルテスハイムか病院かに、年取ったマーシェリンがいて、昔の事を眼前に再現しているような感じだろうか。
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