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2016年夏 ベルリンに着いて [ドイツ]

 22日にベルリンに着いたが、今年はまだ観光地をぶらついておらず、U2の東の終点近くの生活圏から、フィルハーモニーやら、シラー劇場、ドイチェオパーなどへ往復している。長らく工事中だったU2がOlympiastadionまで直通になっていて良かった。
 一度だけ、アレキサンダープラッツからSバーンでフリードリヒシュトラーセまで行ったが、何年もかけてきれいになったアレックスが、この1年の間に汚ならしく変貌してしまった気がする。まず地面の汚れ、物乞いの視線が挑戦的で、哀れみを乞う目でないのが、少し怖い。昔から何処へ行ってもそういう人には出合っていたのだが、今年はちょっと雰囲気が違う。駅の通路にも、若者の物乞いが目立つ。フリードリヒシュトラーセから、ウンターデンリンデンいく間は、観光客が多く、通りに座っている人の中には、頭に布を巻いた、こぎれいな母と可愛い子供たち、ミュージシャンのグループも居た。たまたまかもしれないが、夜10時過ぎると見ない。何か禁令があるのか、寝床を確保しに行っているのだろうか。
 地下鉄の検札は初日に出合った。いつも音楽会へ行く途中夜7時~7時半の時間帯。翌日はStadtmitteで下車した人を検札していた。地下鉄内のパフォーマーは一度だけ、金管部隊に出会った。相変わらず、路線図を持った外国人観光客は多く乗ってくる。
 泊めてくれている家主がエビ好きと去年知り、坂角のエビせんべいの、一口サイズのカラフルなパックに、何のエビかと聞かれて、困ってしまった。ことしは、元祖"ゆかり"と、連れ合いが八重洲の北海道物産館で仕入れてきた、甘えびの乾燥させた物を持参した。坂角は去年HPを送り、説明したが、普通何のエビかと問う日本人はいない。甘えびはDeep-water shrimpで、甘いエビという意味だと説明し、普通生で食べると話した。
 彼女は、ベルリンの回転寿司で、小えびのフライを二皿平らげる。日本の大きなエビフライを一度食べさせてあげたいものだ。
 こちらでは、ベビーシッティングだけでなく、ハウスシッティングといって、学生など無料で住まわせ、家を管理してもらうのは、一般的とのこと。日本でやっと民泊が始まりつつあると言うと、こちらは、何と、一定期間家自体を交換するサイトがあるそうだ。お向かいで鍵を渡してくれた家族は、ミラノから来ており、自分たちの住まいをお向かいのベルリンの家族に提供している。ヴァカンスにお互い宿泊費ゼロだ。パリは、昔から部屋貸しがあるが、かなり税金が高いそうだ。彼女は今ヴェルサイユ勤務なので…。つまりベルリンとヴェルサイユに家があるということだ。日本では考えられない。(G)
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コーミッシェオパー コンサートーマイスキー・ドヴォコン [コンサート]

 とても久しぶりに、マイスキーを聞いた。自由自在にテンポを揺らす、個性を持った、情熱的巨匠ソリストとして長く活躍している。私が初めてコンサートを聞いた30年以上前、汗だくで後半途中で服を着替える様子に、ちと髭を剃ったらよさそうなものだと隣のお爺さんが呟いたのを思い出す。今日見たら、楽器の胸当てで、度々汗を拭っていた。
 指揮のナナシは小柄に見えるが、身ぶりは大きく、腕を目一杯伸ばして、キビキビと打点を出し、揺れ動くソロと一心同体の如くで、オケも同時進行で気持ち良かった。歌劇場のオケは、歌でも楽器でも、ソリストの個性にピッタリ合わせられるという自負があるように見えた。
 オケピットに蓋をして、舞台の奥行き深くオケが広がるのだが、チェロは内側で縦に4プルト並び、さらに奥に管打楽器と、日本では見られないセッティングだった。英雄の生涯での若いコンマスのソロは、残響少なめのこの場所で、固めの音がストレートに聞こえ、堅実そうなコーミッシェオパーの今を有りのままに披露するような、好感の持てるコンサートだった。(G)
Dirigent:Henrik Nánási、
Solist (Violoncello):Mischa Maisky
Antonín Dvořák — Konzert für Violoncello und Orchester h-Moll op. 104
Richard Strauss — Ein Heldenleben Tondichtung für großes Orchester op. 40
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